困っている人を支援するための方法として、「寄付する」ことが挙げられますが、
- ・そもそも寄付とは何か?
- ・寄付することに意味があるのか?
- ・信頼できる寄付先があるのか?
と疑問に感じる方もいるでしょう。そこでこの記事では、
- ・寄付と寄附、他の類似用語との違い
- ・寄付をする意味やメリット
- ・寄付の方法や信頼できる寄付先の選び方
について解説します。
なお「おすすめの寄付先を先に知りたい!」という方は、こちらの項目をご覧ください。
>>寄付するならどこがいい?gooddo編集者おすすめの寄付先を4つ紹介!
寄付とは
寄付とは、募金活動している組織に金銭やモノを贈ることです。例えば、乳児院・孤児院に子供服を贈ったり、慈善活動を行っているNPO団体にお金を贈ったりする行為を「寄付」と指します。モノを贈ることを「物品寄付」とも言います。
寄付と寄附、他の類似用語との違い
寄付と似たような言葉に「寄附」「寄贈」「募金」「義援金」といった言葉があります。これらはどのような違いがあるのか、それぞれの言葉の意味について解説します。
寄付と寄附の違いとは
「寄付」と「寄附」の意味は同じですが、使われる場面が異なります。
国語辞典には「寄付/寄附」と記されていますが、公共文や法令文では「寄附」を使用し、それ以外の場面では「寄付」を使うなど、使い分けがされています。一般的に、私たちが使う言葉は「寄付」であることが多いです。
寄付と寄贈の違いとは
寄付と寄贈の違いは、贈る対象と金銭が含まれるかどうかです。
図書館や学校など、公共性の高い組織を対象とした贈り物は「寄贈」です。それ以外の贈り先が対象となる場合は、基本的に「寄付」を使用します。
また寄付にはお金と物品が含まれますが、寄贈はお金は含まれず、物品のみです。
寄付と募金の違いとは
寄付と募金の違いは、お金を贈る側か集める側かの立場です。募金とは、金銭を募って集める活動のことを指します。
募金箱にお金を入れながら「募金するね」という表現は厳密には誤りで、「寄付する」というのが正しい表現です。
しかし実際には、募金箱に金銭を入れる行為も、「募金する」と表現されることがあります。とはいえ厳密には違う意味を持つので、「お金を贈る場合は“寄付”」「お金を集める場合は“募金”」と覚えておくといいでしょう。
寄付と義援金の違いとは
義援金は「被災者一人ひとりに分配されるお金」であるのに対し、寄付は「被災地で支援する活動に役立てられるお金」です。
義援金は、自治体などが被災者数や被災状況を把握してから被災者へ平等に分配されます。被災者に直接金銭で支援したい人は、義援金による支援がおすすめです。
一方で、義援金には被災者の手元に届くまでに時間がかかってしまう、というデメリットもあります。もし「すぐに被災地の人を支援したい」と考えているなら、被災地へボランティアに行ったり、災害支援を行っているNPO団体などに寄付したりするのがおすすめです。
義援金と寄付の違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご一読ください。
>>義援金と支援金の違いとは?違いを知り目的に合わせて寄付しよう
災害支援活動に寄付する方法は、こちらの記事で解説しています。
>>【どこがいい?】災害支援活動に寄付しよう!おすすめの団体5選
寄付することに意味はある?メリットは?
「募金箱や慈善団体への寄付って、そもそも意味があるのだろうか」と疑問を感じている人もいるかもしれません。ここでは、寄付をする意味やメリットについて見ていきましょう。
寄付は意味がある?
信頼できる団体に寄付したお金は、遠い場所で困っている誰かのために使われるため、寄付することは十分に意味のあることです。
寄付がどのように役立っているか疑問に感じる場合は、NPO団体などのホームページに掲載されている「活動報告書」や「年次報告書」をチェックしてみましょう。その団体が寄付金をどのように活用しているのかが分かります。
「寄付する人にはどのような想いがあるのだろう」といったことに興味がある方は、以下の記事もご一読ください。
>>なぜ素敵なあの人は寄付する?寄付する人の理由を9つ紹介!
寄付により困っている人の役に立っていることを実感したい人は、支援先の子どもと手紙で交流できる団体に寄付するのもおすすめです。手紙を通じて交流を深めることで「寄付をしてこの子が救われた」といった実感を持ちやすくなります。
どのような団体に寄付すれば手紙で交流できるのか、詳しくはこちらの記事をご一読ください。
>>寄付した子どもと手紙で交流できる!おすすめ募金NPO団体を紹介
寄付するメリット
寄付することに迷いがある場合は、「自分のため」に寄付することを考えてみてはいかがでしょうか。個人の寄付には以下のようなメリットがあります。
- ・自分自身の幸福感が増す
- ・自分が信じる価値の実現に近づける
- ・自分のことを善い人間だと思える
- ・時間や場所に捉われず社会貢献ができる
- ・寄付金控除の対象であれば節税にもなる
- ・知識が増える
- ・新たな人脈や世界が広がる
より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>個人が寄付をするメリット・デメリットは?寄付で私たちの生活がどう変わるのかを解説
寄付の種類や方法は?
寄付をすることに意味やメリットがあることがわかったところで、具体的な寄付の方法を4つお伝えします。
- お金を寄付する
- 遺産を寄付する
- モノを寄付する
- ポイントを寄付する
1. お金を寄付する
お金の寄付には、以下2つの方法があります。
- ・定額寄付
- ・単発寄付
定額寄付とは、毎月決まった金額をクレジットカードや口座振替などで支払う方法です。
団体によっては、「毎月の寄付」「サポーター会員」「マンスリーサポーター」などと呼ばれます。支援したい団体が決まっていて、継続的に寄付したいときにピッタリです。また一度設定すれば、手間なく寄付を続けられます。
一方で単発寄付とは、NPO団体やレジ横の募金箱などに「1回だけ」寄付することです。
思い立ったときにいつでもできて、クレジットカード以外にも口座振替で寄付したり、募金箱へ現金を直接寄付したりといった手軽さが単発寄付の魅力です。
2. 遺産を寄付する
遺言書により国や自治体、非営利団体などへ遺産を譲ることを遺贈と言います。通常、遺産は法定相続人しか相続できません。しかし遺言書を作成すれば、自治体やNPO団体などに遺産を譲れます。
遺贈と贈与の違いや手続き方法、注意点について知りたい方はこちらの記事をご一読ください。
>>遺贈とは?贈与・相続との違いや手続きの流れ、注意点を解説!
遺贈の寄付先の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>【プロのコメント付き】遺贈の寄付先はどう決める?選び方のポイントを3つ解説!
3. モノを寄付する
寄付は金銭だけでなく、モノを贈ることもできます。寄付できる代表的なモノは以下の通りです。
- ・未使用のハガキや切手
- ・古本
- ・着なくなった服
- ・食べ物
未使用のハガキや切手、古本や着なくなった服は、再利用はもちろん換金されてそのお金が寄付されます。缶詰やレトルト食品などの食べ物は、児童養護施設や子ども食堂で活用されます。
ただし、モノの寄付は保管場所の確保や、支援先が本当に必要としているモノなのか判断が難しい面も。継続的な支援を検討されている方は、先程ご紹介した定額寄付がおすすめです。
モノの寄付を検討されている方は、こちらの記事もご一読ください。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!
4. ポイントを寄付する
クレジットカードや電子マネーに付与されるポイントを使った寄付もできます。
例えば2024年4月現在、TポイントやDポイント、楽天ポイント、飛行機のマイレージなどを使った寄付が可能です。「有効期限間近のポイントが余っているけど、使い道が今のところない」という方は、この機会にポイントの寄付を初めてみるのはいかがでしょうか。
モノやポイントの寄付に関心がある方は、ぜひ以下もご一読ください。
>>寄付する方法は、募金箱や募金活動以外にもあるの?手軽にできる方法を解説
寄付の種類や方法についてさらに詳しく知りたい方は下記記事もご一読ください。
>>寄付の種類は9つある!方法や支援先を選ぶポイントを紹介
納得感のある寄付先を見つけるには?NPO団体の選び方を3つ紹介!
「寄付をしたい!」と思っても本当にきちんと支援に使われているのか、不安になることがありませんか?
そのような方のために、寄付アドバイザーの河合さん監修のもと「寄付先の選び方」についてガイドしていきます。具体的には
- ・信頼できるところに寄付をしたい人
- ・自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付したい人
- ・寄付の使い道がわかりやすいところに寄付したい人
の順に解説していきます。
はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。
その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。
選び方1:信頼できるところに寄付する
見るべきポイント(一例)
- 法人格があり3年以上運営している
- 活動の規模が1,000万円を超えている
- 3,000円以上の個人寄付者が100人以上いる
法人格のあるNPO団体は、事業報告書や決算書類を毎事業年度、所轄庁に提出しなければならなかったり、貸借対照表を公告することが義務付けられていたりするなど、情報公開がなされ透明性のある運営が期待されています。
また、認定NPO法人の場合は、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、より公益性や信頼性を求められるのが前提です。
活動規模が大きいということは、継続的に活動を行いながら、活動の範囲や支援の対象者(受益者)を広げてきていたり、活動の質と量を高めてきていたりすることが考えられます。
寄付者が多い=共感を呼ぶ活動や、寄付者の信頼や思いに応える活動、寄付者が安心できる運営をしていることが考えられます。
特に継続的な寄付者が多い団体は、寄付者とのコミュニケーションも丁寧になされていることが想像されます。
選び方2:自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
見るべきポイント(一例)
- 活動内容に特徴があり、誰も気づいていなかった問題に挑戦している
- 活動を通して、実績と成果を上げている
団体のビジョンやミッション、活動内容そのものが、団体の存在価値であり意義でもあります。
実績や成果が挙げられている団体も魅力的ですが、成果がすぐ出る活動ばかりではありません。
困難な問題や、なかなか気づかない問題への取組みは、寄付でこそ支えられる活動です。
選び方3:寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
見るべきポイント(一例)
- 活動の詳細や寄付の使途がホームページやレポートに公開されている
- SNSやメルマガ、ブログなどを活用して情報発信している
- 支援者向けの報告会などのイベントを開催している
NPOは多くの人の参加と協力が特徴であり、その前提は情報公開です。
寄付者にとって必要な情報がわかりやすく発信されていれば、安心して寄付を託すことができます。
特に資金的な情報開示と定期的な活動レポートの更新はポイントではないでしょうか。
寄付するならどこがいい?gooddo編集者おすすめの寄付先を4つ紹介!
どこに寄付したらいいのか迷われている方のために、gooddo編集者が厳選したおすすめの寄付先団体を具体的にご紹介します。
【おすすめ団体を4つ紹介】
それぞれの団体について詳しくみていきましょう。
【寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
ユニセフはこんな人にオススメ!
- ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
- ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
- ・活動歴が長い団体には安心を感じる
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。
活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】認定NPO法人 カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走
カタリバはこんな人にオススメ!
- ・教育の可能性や重要性を信じている
- ・実績や社会的な信頼は大事だと思う
- ・家庭や学校で困難を抱える子どもでも、成長の機会を得られる社会になってほしい
カタリバは、自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。
活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
- 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開
- 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先3】認定NPO法人 Learning for All:包括的な支援に特徴あり
Learning for All はこんな人にオススメ!
- 質の高い学習支援をこどもたちに届けたい!
- 全国のたくさんの子どもの役に立ちたい!
- 専門家やメディアの評価が高い活動を支援したい!
Learning for All は、さまざまな理由で生きづらさを抱える子どもたちに学習支援、居場所提供、食事提供などを行いながら、保護者たちのサポートも行っています。さらに、支援のノウハウを展開したり、ノウハウを共有するしくみを構築しています。
活動を通して「子どもの貧困の本質的解決」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ
- 困難を抱えた子どもたちへの包括的支援、人材育成、普及啓発・アドボカシーの活動に特徴
- 「月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強」など、寄付金でできることが分かりやすい
- 企業、自治体などのパートナー、学生ボランティア卒業生のアラムナイ(同窓会)といったコミュニティの存在
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】Learning for All の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>Learning for All に関する記事一覧はこちら
【寄付先4】認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ:全国約5,000箇所の「こども食堂」と協働
むすびえはこんな人にオススメ!
- ・子どもにとって食べることは大事だと思う人
- ・子どもの頃から多様な価値観に触れる方が良いと思う人
- ・子どもが食を楽しめる社会になって欲しいと思う人
むすびえは、各地域のこども食堂ネットワークの支援、社会に貢献したいと考えている企業・団体と協働でこども食堂の支援、こども食堂に関する調査・研究を行っています。
こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくることをめざしています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- こども食堂の実態・効果・課題の調査や、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して全国のこども食堂を応援している。
- 食材などのモノを提供する企業や支援者の情報が一旦むすびえに集まることで、全国のこども食堂に対して公平に情報が届けられる
- 「こども食堂全国箇所数調査」や『こども食堂白書』の出版など団体自らが行う調査研究が充実している。全国のこども食堂の状況を知りたいと思ったらまず、むすびえの調査に目を通すのがおすすめ
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】むすびえの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする
寄付先はどこがいい?一覧をまとめたサイトを紹介!
「どんな寄付先があるのか、おすすめの団体を見つけたい!」というあなたのために、おすすめの寄付先団体をまとめた記事を紹介します。
「寄付をはじめてみたいけど、どのような寄付先があるのか分からない」と悩んでいる方は、以下の記事をご一読ください。
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
こちらの記事では
- ・どんな支援先があるのか
- ・どんな活動をしているのか
- ・信頼できる寄付先なのか
について詳しく紹介しています。
「日本の子どもを支援している寄付先を選びたい」と考えている方には、以下の記事がおすすめです。
>>日本の子どもに寄付したい!おすすめNPO団体と選び方を専門家が紹介
こちらの記事では
- ・どんな支援先があるのか
- ・課題別寄付先の活動について
- ・信頼できる寄付先なのか
について詳しく紹介しています。
「海外の子どもを支援している寄付先を選びたい」と考えている方には、以下の記事がおすすめです。
>>海外の子どもたちを支援するには?課題別のおすすめNPO団体や寄付の方法を解説
「はじめて寄付をするけれど、まず何をしたら良いのか分からない」「オンラインで気軽に寄付できる団体を知りたい」と悩んでいる方は、下記記事も参考にしてください。
>>はじめて寄付する人必見!寄付の仕方や団体の選び方まで完全ガイド
>>オンラインで寄付したい人・集めたい人が利用できるサービス9選!
寄付をするときによくある3つの疑問
ここからは寄付をしようと思ったときによくある3つの疑問についてお答えしていきます。
【よくある疑問】
- 寄付は少額でもできる?
- 寄付をすると税金の控除がある?
- 寄付してはいけない団体はある?
寄付をする前の参考にしてくださいね。
1.寄付は少額でもできる?
寄付は少額でもできます。
団体により異なりますが、1,000〜3,000円くらいから寄付できるところが多いです。いくらから寄付できるか、支援したい団体へ一度確認してみましょう。
少額からの寄付をお考えの方は、下記記事も参考にしてください。
>>少額からの寄付はできる?いくらから寄付できるのか、事例を5つ紹介!
>>毎月3,000円の寄付で何ができる?支援活動の例を5つ紹介!
2.寄付をすると税金の控除がある?
寄付は特定の団体にすると、税金の控除(寄付金控除)を受けられます。
確定申告が必要になりますが、寄付をしたいと考えている人には嬉しい仕組みです。ただし寄付金控除を受けるには
・確定申告を行う
・年間2,001円以上の寄付をする
などの条件があります。
確定申告の詳しい内容については、こちらの記事を参考にしてください。
>>寄付金控除の仕組みとは?確定申告の方法も紹介
>>確定申告における寄付金控除とは?対象者や金額の上限、計算方法について解説
>>確定申告で寄付金控除を受けるには?必要な書類や申告の方法について解説
「そもそも寄付金控除は節税になるのだろうか?」とお悩みの方は、ぜひ下記の記事を参考にしてください。
>>寄付をすると節税できる?おトクに税金対策する6つのポイントを解説!
3.寄付してはいけない団体はある?
下記の特徴に当てはまる団体へ寄付を考えている人は、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
- ・情報開示を定期的に行っていない
- ・寄付の使途について記載がない
団体ホームページで上記の記載がない場合、寄付を見送った方が良いかもしれません。詳しくは下記記事で解説していますので、参考にしてください。
>>寄付してはいけない団体は本当にある?寄付先を選ぶときのポイントを3つ紹介!
ここで紹介した疑問以外については、下記記事でも回答していますので、気になる方はぜひご一読ください。
>>寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます
寄付とは困っている誰かを支援すること
ここまで寄付の意味や他の類似用語の違い、寄付の方法、寄付をする団体の選び方について解説しました。紹介した内容をまとめると、
- ・寄付とは募金活動している組織に金銭やモノを贈ること
- ・寄付は困っている人を支援する意味のある行為であること
- ・寄付をする前に信頼できる団体かをチェックすること
寄付をしたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にして、支援したい団体を見つけてください。疑問点がある場合は、サイトで確認したり、電話やメールで直接問い合わせしてみましょう。
また「この機会に困っている誰かを支援したい」と思った方は、以下のページを参考に、寄付をはじめませんか?
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
▼gooddo編集者おすすめ5つの寄付先
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
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日本ユニセフ | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在 |
カタリバ | ・「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み ・安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開 ・活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる |
Learning for All | ・困難を抱えた子どもたちへの「学習支援」と「居場所支援」を軸にした包括的支援が特徴 ・寄付金でできることのわかりやすさ(月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強、月3,000円で1日分、月10,000円で高校進学) ・企業、自治体など子どもの貧困を本質的に解決するためのパートナーや学生ボランティアの存在 |
むすびえ | ・全国約5,000箇所のこども食堂を、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して応援 ・公平・中立な支援 ・「こども食堂全国箇所数調査」など調査研究が充実 |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下をご一読ください!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。