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持続可能な開発目標・SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲットや現状は?

持続可能な開発目標・SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲットや現状は?

持続可能な開発目標(SDGs)、通称「グローバル・ゴールズ」は世界平和の実現に欠かせないと言われていて、多くの人から注目を集めています。

しかし、どのような施策か分からないといった声も少なくありません。そこで今回は持続可能な開発目標(SDGs)の目標3「すべての人に健康と福祉を」についてご紹介します。

持続可能な開発目標・SDGsとは?
17の国際目標やターゲットなどを解説

持続可能な開発目標・SDGsとは


持続可能な開発目標、SDGsとはすべての人が平和で豊かな生活を営める世の中を目指す普遍的な行動を呼びかけています。

グローバル・ゴールズ」と呼ばれるケースも多く、世界規模で掲げる目標ともいえます。2015年9月に開催された国連のサミットで発表されました。

サミット内で決定された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のメインの項目にあたります。貧困をなくすだけでなく、地球保護を目指すのも大きな役割の1つ。地球に住む人類が守るべき、行動指針といっても過言ではありません。

SDGsは具体的に次の17の目標が定められています。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任、つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

(出典:外務省「JAPAN SDGs Action Platform」)

17の目標にそれぞれターゲットが定められています。
ターゲットとは、目標の内容をより具体的に、細かく表記したものです。次の項目標では今回ご紹介する持続可能な開発目標、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の内容とターゲットをご説明します。

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の内容とターゲット


SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」は人々の健康の確保と福祉の促進が目的です。あらゆる年齢のすべての人が元気に暮らせる世の中を目指します。

やむを得ず命を失ってしまう人を限りなく減らすのが理想です。
とはいえ、現状では誰しもが平等に医療を受けられるとは限りません。

経済的な理由で治療できない人々も少なくありません。日本では当たり前に診察や手術が受けられますが、海外ではお金がなく苦しみ続ける人もいます。
だからこそ福祉を促進させ1人でも多くの人を救うべく、持続可能な開発目標(SDGs)目標3が掲げられました。

ターゲット

持続可能な開発目標(SDGs)目標3「すべての人に健康と福祉を」には次のようなターゲットが定められています。

3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児および5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。
3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健および福祉を促進する。
3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセスおよび安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡および疾病の件数を大幅に減少させる。
3.a すべての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
3.b 主に開発途上国に影響を及ぼす感染性及び非感染性疾患のワクチンおよび医薬品の研究開発を支援する。
また、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)および公衆の健康に関するドーハ宣言に従い、安価な必須医薬品およびワクチンへのアクセスを提供する。
同宣言は公衆衛生保護および、特にすべての人々への医薬品のアクセス提供にかかわる「知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)」の柔軟性に関する規定を最大限に行使する開発途上国の権利を確約したものである。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国において保健財政および保健人材の採用、能力開発・訓練および定着を大幅に拡大させる。
3.d すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和および危険因子管理のための能力を強化する。

(出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン公式サイト)

貧困の定義から具体的な数値目標まで記載されています。上記の内容を達成すべく、世界各国が国民に行動を促しています。

世界の幼児死亡率の原因や医療を受けられない人々の現状は?


ミレニアム開発目標(MDGs)が策定されて以来、幼児死亡率は下がったものの依然として高いのは事実です。

実際に発症を回避できる病気で命を落としてしまう子どもは16,000人以上。5歳未満で命を落としてしまう子供にかぎっては600万人を超えます。
今この瞬間にも命を失ってしまう子どもがいるのです。
大人でさえ、1日数百人の女性が妊娠や出産時に発症した合併症で死亡しています。

実際に開発途上地域では医師が出産に立ち会うケースが全体の56%しかありません。世界的にも注目を集める「エイズ」も若者が命を落とす大きな要因の1つです。

サハラ以南の南アフリカでは、未だにHIVによる感染が絶えません。世界的に死亡率を下げる取り組みはされているものの、まだ医療を普及しきれていないのが現実です。

(出典:国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所公式サイト)

世界で行われている支援とは


マラリアやエイズの感染をおさえる支援活動は、世界規模で行われています
実際に持続可能な開発目標(SDGs)はエイズをはじめとする感染症の蔓延を2030年までに止めると掲げているのです。

目標を達成するために、医薬品やワクチンの開発費支援を積極的に推進している国もあります。貧困なために医療が受けられない人々に、手頃な価格で医療品を提供するには欠かせない取り組みです。

実際に日本でもエイズやマラリアで苦しむ人々を救うべく、多額の資金を支援する企業も存在します。それほど、感染症は世界的に注目を集め、すぐにでもなくすべき病気なのです。

現状を知ることも支援の第一歩


持続可能な開発目標・SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」は世界の人々が健康的に暮らせる世の中をつくり、福祉を促進させるのが目的です。実現するために世界的に大規模な支援活動が行われています。

日本で募金活動がされている場所も少なくありません。どのように支援すればよいか分からない方は、まずは寄付から始めてみてはいかがでしょうか。
持続可能な開発目標(SDGs)は、国だけでなく国民一人ひとりが抱える問題です。たとえ少ない金額でも支援することに価値があります。小さな支援が世界の貧困をなくす第一歩となるはずです。

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