世界で深刻な教育問題。各国の制度や男女格差、必要な支援について知ろう


  • 2020年3月5日
  • 2020年11月25日
  • 教育

日本ではほとんどの人が学校へ通い、義務教育を受けることができますが、世界では学校に通えない、教育を受けられない子どもが約1億2400万人もいると言われています。

特に途上国では教育を受けられないという状況が深刻化し、世界中の団体が支援活動を行っています。
この記事では世界で深刻化している教育問題や各国の制度や格差、必要な支援などについて説明します。

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世界で深刻な教育の問題とは


教育は、人間が尊厳を持って生きていくために必要です。
平和社会をつくるためにも欠かせませんし、継続的な経済を発展していくためにも大切な役割を担います。

そこで、国連は2015年に「すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」という目標のもとに、持続可能な開発目標(SDGs)を策定しました。

就学前教育から高等教育までを対象として、教育の質を保証することを目指しています。
国際社会は、「教育はすべてのSDGsの達成に不可欠」として、取り組みを強化しているのです。

世界では、2017年時点で6~14歳の1億2,400万人の子どもたちが学校に通えていません
このうち初等教育を受けられていない子どもは約6,100万人にも及びます。

学校に通えない子どもたちは、計算や文字の読み書きができないまま大人になってしまいます。
そのため世界では、学校に通っていない子どもも含めて、約7億5000万人が文字の読み書きを身につけていないのです。

(出典:日本ユネスコ協会連盟公式サイト)

教育が受けられていない国・エリアが偏っている現状


日本ではほぼ100%の子どもが義務教育を受けられていますが、開発途上国では十分な教育を受けることができない子どもが多くいます。そして教育を受けられていない子どもはサハラ以南のアフリカと南アジアの地域に集中しているのです。

特にアフリカに教育を広めるためには未だ課題が多く、具体的な課題は以下のとおりです。

家事や子育てなどの労働

途上国の多くの場所では家事や幼児の子育ては子どもが担っています
貧困な家庭が多い途上国では、両親が揃って働いていることも多く、家のことや小さなきょうだいの世話などの労働をしなければなりません。

そのため、学校へ通っている時間がなく、教育を受けられない状況に陥ってしまいます。

水汲みも子どもの労働に

家事関係の中で多くの時間を要するのが水汲みです。飲み水などを確保するのに水道や井戸がない地域が多く、池や川、湖まで水を汲みにいく必要があります。

水を汲むためには片道何時間もかかる場所に行く必要があり、しかも家族が1日に使う量を確保するために何往復もしなければいけません
この労働の担い手も子どもであることがほとんどです。

一日のうち多くの時間を費やし、さらに家事なども行わなければならず、学校へ行く時間や勉強する時間が確保できないのです。

教師や学校教育の質が不足している

教師の質が高くないことも問題です。教師として子どもたちに教育を教える大人が、十分な知恵や知識を持っているとは限りません。

なぜなら、子どもの時に十分な教育を受けないまま大人になっている教師が多いからです。
そのため、子どもたちが受けられる勉強の質は高くありません。

また、家で話す言葉と学校で教わる言葉が異なる問題もあります。
現地の言葉を理解できる教師が不足していたり、少数民族の言語での授業を受け入れないケースがあるため、言葉の制限がある中で勉強する事になるのです。

学校に通わせる意味、教育の重要性を親がわかっていない

このような背景を受けて学校教育の質が下がった結果、「子どもを学校に通わせたところで意味がない」と考える親が増えて、学校に通わせてもらえない子どもが増えているのです。

このような現状を改善するべく、世界各国で教師の質を上げるための支援や研修が行われています。それについては、後述します。

貧困な家庭事情

貧困であると言うことは何よりも教育を受けることを妨げます。

これにより先ほどのように両親が共働きのケースも多く、それだけでは家族を養えないため年齢が高い子どもは家計を助けるために外で働かなければならないケースも多いです。
また戦争や病気など様々な理由で両親あるいは片方の親が亡くなってしまった家庭であれば、子どもが働きに出なければいけない状況下に置かれやすくなります。

働く必要はなくても、学校に通うお金がない、教材が買えないなどの理由から行かせてもらえないというケースもあり、貧困な家庭事情は教育を受ける機会を失う大きな理由となっているのです。

戦争の影響

学校に通えない子どもが暮らしている国では、戦争が長期化しているケースが多いです。
そのような国では、学校を訓練所や避難所に指定しています。

学校が頑丈に作られていることと、学校が町の中心部に位置しているのが理由です。
軍の訓練が行われているすぐ横で、子どもたちが勉強しています。

そんな最中、学校が攻撃されることがあり、子どもたちが命を落とす事例が後を絶ちません。

学校に通う途中や帰宅する途中で攻撃に巻き込まれることもあり、安心して学校に通える環境ではないのです。

女性だからという理由

貧困層が多い国では、女性よりも男性が優遇される慣習が多く残っています。
そのため、家庭が貧困な場合は女の子よりも男のを優先的に学校に通わせます。

なぜ、女性が教育を受けられないのかと言うと、「児童婚」の文化があるからです。
貧困層の女性は、体が未熟なうちから児童婚を強いられることがあるため、「女性に教育はいらない」という解釈が広まっているのです。

(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト)

教育における男女格差がある地域やその理由とは?


世界ではほとんどの子どもが教育を受けられている国と、受けられていない子どもが多い国との格差が明確です。
なかでも途上国は学校へ通えていない子どもが集中していることから、その国の識字率もヒ低くなっています。

子供白書2017の識字率を見てみると、サハラ以南のアフリカの国は世界の中でも識字率が低い傾向にあります。

識字率(%)
世界平均 92 85
サハラ以南のアフリカ 79 72

(出典:世界子供白書2017)

以下はサハラ以南のアフリカでも識字率が低い国を表にまとめたものです。

国名 識字率(%)
ニジェ-ル 35 15
南ス-ダン 44 30
ギニア 57 37
ブルキナファソ 57 44
セネガル 61 51
マリ 61 39
エチオピア 63 47
ス-ダン 69 63
(出典:世界子供白書2017)

このように見てみると、識字率が低い国はアフリカ地域が多いことが分かります。
東ヨーロッパと中央アジアの識字率は男性が100%、女性が99%となり、識字率は南アフリカや南アジアの途上国が低く、先進国が高い水準を維持している傾向があります。

また、識字率が低い国の特徴としてあげられるのは、男女における識字率の格差が大きいことです。
識字率は教育を受けているかどうかで大きく変わるため、途上国では男女間の教育格差があることも読み取れます。

子どもたちに教育を受けさせるために必要な対策は?


学校へ通えない子どもたちを含め、すべての子どもたちが等しく教育を受けるために私たちにできることは何なのでしょうか。

日本で暮らす私たちは、現地で支援活動を行う人々や団体をサポートすることで、間接的に子どもたちの教育を受けられるようになるための貢献することができます。

寄付・募金

私たちが支援をしていく中で簡単かつ効果的に行えるのが寄付や募金です。

子どもたちが学校へ通えるようになるには、学校の設置や教師、教材などの確保が必要です。
教師がいない場合はその育成も行わなくてはいけませんが、それらを支援団体が行うにしてもどうしてもお金がかかります。

私たちが支援団体に対して寄付をすることで、子どもたちの環境を良い方向に変え、教育を受けられる機会を増やしてあげられることができるのです。

寄付は支援団体の公式サイトなどで随時行われています。
少額から行えるため、無理のない範囲で支援団体をサポートできます。

継続寄付

継続寄付とは毎月定額を寄付する方法です。支援団体にもよりますが、支払い方法はクレジットカードや口座振替、コンビニ支払、ペイジー、郵便局・ゆうちょ銀行払込用紙などから選ぶことができます。

金額は1,000円などの少額から選ぶことができ、無理なく長く続けられる金額を設定すると良いでしょう。

都度の寄付

毎月の寄付するのが難しい場合、またお試しで1回だけ寄付をしたい場合は都度の寄付を選ぶことも可能です。

またこちらも団体によって税制控除の対象となります。

書籍やCD・DVDを売って寄付

家にある、もう読まなくなった書籍やCD、DVDを売り、販売したお金を寄付へ回すことができます。
家に眠っている書籍やCD、DVDを送るだけで簡単に寄付することができるので便利で簡単、エコな活動にもつながる方法です。

ボランティア

子どもたちへ教育を届けるために、ボランティアをすることも可能です。
日本では募金の呼びかけボランティアや問題について認知を広げるための活動に参加するなどのボランティア活動ができます。

こうした活動は全国各地で行われています。これらの活動に参加するだけでも、多くの子どもが教育を受けるための活動に貢献できるのです。

現状や支援活動の必要性を周りに伝える

学校に通いたくても通えない子どもたちを救うためには、問題への理解を深め、伝えていくことも重要です。

一人でも多くの子どもに教育を届けるには、現状の課題や解決策、必要な支援などの情報を積極的に提供することによって、問題に対する理解を深めることができます。

そうすることで、問題に対して共感してくれる人が増え、支援の輪が広がっていくのではないでしょうか。

私たちにもできることはたくさん


今回記したように、世界には教育を受けられない子どもたちがたくさんいます。
読み書きができないと、必要な情報を入手したり、仕事することができないため、自分の意思や要求を書面で伝えることができません。

そのため、社会的権利が大幅に制約され、国の発展に不利になります。

それは世界規模での発展にも影響するため、日本にとっても関係のない話ではないのです。
寄付や認知活動、ボランティアなど私たちにもできることがたくさんあります。

これらの活動は、一人ひとりが負担のない範囲で行うことが可能です。
ほんの少しの行動で、世界の教育問題の解決に貢献してみてはいかがでしょうか。

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