アフリカの貧困が子どもたちに与える影響は?どんな支援が行われている?

近年、経済成長やビジネスチャンスという面で注目されているアフリカですが、一方で世界で最も貧しい地域とも言われています。

そして、貧困が子どもたちに与える影響は大きく、彼らの置かれた状況と行われている支援について解説します。

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アフリカの現状や貧困率は?

アフリカの人口は2006年時点で約9億人で世界人口の14%を占めていましたが、人口増加率は世界一で、2050年には世界の20%を占めると予測され、将来巨大市場になることが想定されます。

しかし、世界銀行によると貧困層の半分以上がサブサハラ・アフリカに集中しています。

下図ではサブサハラ・アフリカ地域に貧困な場所が極端に偏っており、サブサハラ・アフリカ地域の5人に2人が、一日1.90ドル以下で暮らしていると推定されています。

図:地図で見る世界の貧困率2015年

(出典:世界銀行「世界の貧困に関するデータ」,2014)

貧困の理由は複雑に絡み合い、また、地域や家庭ごとに異なりますが、代表的な問題点としては以下があります。

(出典:世界銀行「危機から3年、サブサハラ・アフリカ地域の成長率は依然3%に届かず」(2019年4月))

貧困の理由

人的資本の弱さ

教育が不十分であったり、栄養失調など健康面で働けなかったりするため、競争力を持った人材をビジネスに投資するのが難しく、経済的な競争率をあげることができません。

厳しいビジネス環境と貿易条件

他の諸国に比べ他国に勝る輸出品が少なく、外貨獲得の手段が少ないです

そのため、国内のお金が少なくなり、それを国民が取り合う事態になります。また、税金を集めにくいため政府の財政が少なく、公共政策を充実させることができません

不十分なインフラ

電気や水、インターネットなど生活やビジネスの面において必要でありながらも安定的に供給されないものが多いため自国のビジネスが発展せず外国からの投資も難しい傾向にあります。

蔓延する汚職問題と国際的な援助の存在

汚職により国際的な援助金が正しく使われないため、国内の貧困格差が解消されません。

また、国が援助に頼り切る性質になることで援助慣れを引き起こし、自助努力を阻害する原因にもつながります。

問題は他にもありますが、このような背景がアフリカの貧困問題を引き起こす原因の一つとなっています。

  • アフリカの人口増加率は世界一で2050年には世界の20%を占めると推定されており、将来巨大市場になることが想定される
  • アフリカ大陸の20の国が経済実績は良い状態を示しているが、18か国で飢餓率が35%を超え、貧困問題は深刻な状態
  • 教育が不十分であり、健康面で働けないため競争力を持った人材をビジネスに投資するのが難しく、経済的な競争率をあげることができない
  • (出典:外務省「アフリカの現状と日本の対アフリカ政策」)
    (出典:世界銀行「世界経済の不確実性が依然としてアフリカ諸国の成長のブレーキに」)
    (出典:独立行政法人国際協力機構JICA「人々に国境を開く道」)

    アフリカの貧困が子どもたちに与える影響

    貧困は複合的に様々な問題を引き起こします。
    以下では貧困から発生する主な問題について解説していきます。

    栄養失調


    貧困によって食べ物を手に入れることができず、また、育てた作物を売ってしまう慣習
    があるため、栄養失調が深刻な問題となっています。

    2017年に死亡した15歳未満の子どもは約630万人、そのうち5歳未満が540万人を占めています。また、その約半数が新生児です。

    5歳未満の死亡原因は予防可能もしくは治療可能なものであり、出産時の合併症、新生児敗血症、肺炎や下痢、マラリアです。

    栄養失調は直接の死因ではありませんが、病気にかかりやすくなったり回復できなかったりするのは、栄養失調によって免疫力や体力が低下するためです。

    根本的な原因である栄養失調をなくすことにより、乳幼児の死亡数は減少すると見られています。

    (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会 「子どもの死亡に関する報告書 」)

    感染症や病気

    感染症はアフリカ地域で多くの死亡者を出す病気です。
    三大感染症のHIV/エイズ・マラリア・結核は、特に深刻な問題で様々な対策が取られています。

    マラウイでは、2014年には4万人ちかい子どもたちがHIVに感染している母親から生まれていることがわかりました。

    マラリアも深刻な感染症であり、2016年時点では、90%がサブサハラ・アフリカ地域で発生し、犠牲者の多くは5歳以下の子どもたちです。

    このような病気の解決を遅らせているのが貧困問題です。

    例えば、薬を買うお金や病院までの交通費、受診料などを賄えないために、医療にアクセスできず、命を失うケースがあります。

    また、国の資金不足によって病院や医療従事者へ投資するのが難しく、そのため近くに病院や医者がおらず医療のアクセス低下につながっています。

    (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「ドローンでHIV検査の短縮化狙う マラウイで血液サンプル輸送の試験飛行 輸送時間の短縮で、早期の治療開始を期待」,2017)
    (出典:厚生労働省検疫所FORTH「マラリアについて(ファクトシート)」,2016)

    教育の機会損失

    アフリカでは貧困問題により子どもたちへの教育にも大きな影響を与えています。
    例えば、保護者が貧しいために子どもを学校へ通わせるよりも労働させることを優先してしまい、教育機会が奪われることがあります。

    また、貧困が原因で親が教育を十分に受けていないことから、教育の大切さを実感できず、子どもを進んで学校に通わせられないという問題もあります。

    貧困が次の世代に受け継がれ、貧困の連鎖から抜け出すことが難しいのです。

    世界で学校に通えない子どもは2019年時点で6,000万人いますが、サブサハラ・アフリカにはその半数の3,100万人の学校に通えない子どもたちがいます。

    (出典:独立行政法人 国際協力機構JICA 「アフリカにおけるJICAの基礎教育協力」)

    強制結婚

    強制結婚の慣習も特に女子生徒の教育の機会を奪い、早すぎる出産の強要やそれによる死亡例も多く報告されています。
    2014年に発表されたデータでは、世界では7億5,000万人の女の子が18歳未満で結婚しており、児童婚を経験した女性と女の子の17%がアフリカに暮らしていると言われています。

    このように、強制的な低年齢結婚がなくならない理由の一つが貧困です。
    家族は「娘を早く嫁に出せばかかるお金が減る」「祝い金が入ってくる」などと考え、娘とお金を結びつけて考えてしまうことがあります。

    そして強制結婚が前の世代から受け継がれている当たり前のこととして捉えていたり、女性を男性より下に見る現地のジェンダー感があったり、娘を年上の男性と結婚させれば娘は安全と考えたりするバックグラウンドにより、強制結婚はなかなかなくならないのです。

    (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会 「ユニセフの主な活動分野 子どもの保護」)

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  • 貧困によって食べ物を手に入れることができず栄養失調が深刻な問題
  • 感染症はアフリカ地域で多くの死亡者を出しており、三大感染症のHIV/エイズ・マラリア・結核は特に深刻な問題
  • 保護者が貧しいために子どもを学校よりも労働させたり、強制結婚の慣習も特に女子生徒の教育の機会を奪っている
  • アフリカで貧困で苦しむ子どもたちに必要な支援とは

    上記のような問題のためにどのようなアプローチが必要とされているのでしょうか。
    国連食糧農業機関(FAO)の『世界食糧農業白書2015年報告』によると、キーワードは農村支援と女性支援です。

    アフリカの貧困層の多くが農村地域に住んでおり、また男性より女性の方が貧困に苦しんでいます
    様々な支援が必要だと思いますが、以下の2つのキーワードから支援を紹介します。

    農村地域への支援

    アフリカの援助で重要なのが農村を支援対象とすることです。
    なぜなら、世界の貧困層の大半は農村に暮らすため、アフリカの多くの国の主要産業は農業で、貧困者の多くが農村で農業に従事しています。

    そのため、アフリカ地域の経済の発展は、農業の成長と切っても切れない関係があります。 

    そして農村の農民は高い貧困率の一方で、農作物の低い生産性に苦しんでいます。

    このような国の場合、農業を発展させることで貧困者の収入が拡大し、それが農村エリアでの需要を引き上げ消費を促し他の産業も併せて発展させることができます。

    農村エリアの農業への支援が国の経済発展につながっていくのです。

    農業の支援は今まで後回しにされ、ビジネスや構造改革の支援が中心でしたが、近年また農業分野への支援が注目され始めています。

    女性への支援

    女性への支援は2つの意味で大変重要です。

    一つ目は、男性より女性の方が貧困に苦しむ人が多いことです。

    女性は社会的に男性より弱い立場になりやすく、識字やビジネススキルも男性より身につけられずに貧困に苦しむことが多いです。

    二つ目は、女性を対象とした支援は、安定した食料の確保や、子どもの健康の向上につながる傾向にあること。

    女性は家族や子どもの世話を担うことが多く、得たお金を子どもの教育や健康に投資しやすいのです。

    そのような背景から社会的に弱い立場にある貧困女性を対象にしたビジネス支援や現金給付政策(Cash transfer)など、様々な取り組みが行われています。

    (出典:国際連合食糧農業機関(FAO) 「世界食料農業白書2015年報告」)

  • 国連食糧農業機関(FAO)の『世界食糧農業白書2015年報告』によると、キーワードは農村支援と女性支援である
  • アフリカの援助で重要なのが農村を支援対象とすること
  • 社会的に弱い立場にある貧困女性を対象に、ビジネス支援や現金給付政策など様々な取り組みが行われている
  • 無理なく、継続できる範囲でアフリカの子どもたちを支援しよう

    アフリカの貧困問題とそれに伴う健康や教育の問題を解説しました。アフリカは近年飛行機の値段の下落や、メディアの活発なアフリカについての報道などで注目を集めることが増えています。

    しかしながら、世界一貧困率が高い地域として、たくさんの人が貧困問題に苦しんでいます。私たちができるのは、そんなアフリカについて知り、支援の行動を起こすことではないでしょうか。
    様々な国連機関や、NPO・NGOが寄付を集めているため小額から寄付するのもよいかもしれません。

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