「寄付をしてみよう」そう思い立ったとき、
・寄付先を決めるのが難しい
・寄付先が信頼できるか不安
と思いませんか?
そこでこの記事では、さまざまなNPOに詳しい寄付アドバイザーの河合氏の監修のもと「これから寄付を始めたい人」のための寄付先の選び方をガイドしていきます。
具体的には
- そもそもどうやって寄付先を選べばよいのか
- 選び方に合わせたおすすめの寄付先一覧
- 寄付の仕方
- よくある質問
の順番に解説していきます。
寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載
>>今すぐにおススメの寄付先団体を知りたい方はこちらをクリック
寄付先のNPO団体の選び方
はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。
その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。
選び方1:信頼できるところに寄付をしたい人
見るべきポイント(一例)
- 法人格があり3年以上運営している
- 活動の規模が1,000万円を超えている
- 3,000円以上の個人寄付者が100人以上いる
NPO法人は事業報告書や決算書類を毎事業年度、所轄庁に提出しなければならなかったり、貸借対照表を公告することが義務付けられていたりするなど、情報公開がなされ透明性のある運営が期待されています。
また、認定NPO法人の場合は、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、より公益性や信頼性などが前提となっています。
活動規模が大きいということは、継続的に活動を行いながら、活動の範囲や支援の対象者(受益者)を広げてきていたり、活動の質と量を高めてきていたりすることが考えられます。
寄付者が多い=共感を呼ぶ活動をしていたり、寄付者の信頼や思いに応える活動をしていたり、寄付者が安心できる運営をしていることが考えられます。
特に継続的な寄付者が多い団体は、寄付者とのコミュニケーションも丁寧になされていることが想像されます。
選び方2:自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付したい人
見るべきポイント(一例)
- 活動内容に特徴があり、誰も気づいていなかった問題に挑戦している
- 活動を通して、実績と成果を上げている
団体のビジョンやミッション、活動内容そのものが、団体の存在価値であり意義でもあります。
実績や成果が挙げられている団体も魅力的ですが、成果がすぐ出る活動ばかりではありません。
困難な問題に取り組んでいたり、なかなか気づかない問題への取組みは、寄付でこそ支えられる活動でもあります。
選び方3:寄付の使い道がわかりやすいところに寄付したい人
見るべきポイント(一例)
- 活動の詳細や寄付の使途がホームページやレポートに公開されている
- SNSやメルマガ、ブログなどを活用して情報発信している
- 支援者向けの報告会などのイベントを開催している
NPOは多くの人の参加と協力が特徴であり、その前提は情報公開です。
寄付者にとって必要な情報がわかりやすく発信されていれば、安心して寄付を託すことができます。
特に資金的な情報開示と定期的な活動レポートの更新はポイントではないでしょうか。
活動のジャンル別におすすめの寄付先をご紹介
ここからは、上記で紹介した3つの選び方の視点で、以下のジャンル別におすすめしたい寄付先を紹介していきます。
>>日本国内の教育、こども食堂などの子どもの支援活動
>>開発途上国の子ども支援活動
>>日本国内の貧困問題
>>開発途上国の貧困問題
>>環境・気候変動・生物多様性を守る活動
>>災害などの緊急支援
>>人権や平和を守る活動
寄付アドバイザーの河合さんのおすすめポイントも紹介します。
1.子ども(日本国内の教育、こども食堂)
あしなが育英会:50年以上にわたり遺児を支援
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちなどを、奨学金、教育支援、心のケアで支えています。
活動を通して、やさしさの連鎖を世界中に広げながら人間の尊厳が脅かされることのない社会を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「あしなが運動」は50年以上の歴史をもち、遺児を支え続けている
- 交通事故の被害者が築き上げた「被害者立(りつ)」の活動
- 「救われた遺児がまだ救われていない遺児を支えるリレー」で支援の輪を広げている
Learning for All:包括的な支援に特徴あり
さまざまな困難を抱える子どもたちに学習支援を届ける活動などを行っています。
「すべての子どもが自分の可能性を信じ、自分の力で人生を切り拓くことのできる社会」の実現に貢献しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 困難を抱えた子どもたちへの包括的支援、人材育成、普及啓発・アドボカシーの活動に特徴
- 寄付金でできることのわかりやすさ(月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強、月3,000円で1日分、月10,000円で高校進学)
- 企業、自治体など子どもの貧困を本質的に解決するためのパートナー、学生ボランティアを経験したOB・OGのアラムナイ(同窓会)といったコミュニティの存在
カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走
自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。
活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
- 魅力的なプログラム開発、活動を全国8か所で展開
- 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
全国こども食堂支援センター・むすびえ:全国約5,000箇所と協働
こども食堂を応援してくれる企業・団体と「こども食堂」をつなぐ活動などを行っています。
活動を通してこども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整えています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 全国約5,000箇所の子ども食堂を、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して応援
- 公平・中立な支援
- 「こども食堂全国箇所数調査」など調査研究が充実
2.子ども(開発途上国)
日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
190の国と地域で子どものために活動するユニセフ(国連児童基金)の日本における国内委員会。
日本国内でユニセフ募金・広報・アドボカシー(政策提言)活動を行っています。
ユニセフの活動を通して「世界中の子どもたちの命と健康が守られる世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
かものはしプロジェクト:子どもが売られない社会を目指す
サバイバー(人身売買被害者)が自分の人生を取り戻すための「寄り添う」活動と、人身売買ビジネスが成り立たないような「社会の仕組みをつくる」活動を行っています。
これらの活動により「子どもが売られない世界」の実現に貢献しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「寄付」「ボランティア」「モノで支援」などさまざまな支援方法がある。サポーター会員は約14,000人
- 活動を直接聞けるイベントを平日・土日、昼・夜に対象者に合わせて定期的に開催。寄付者限定イベントもある。活動報告書や活動ブログも読み応えがある
- 「子どもがだまされて売られてしまう問題」を根本的になくす活動を展開。カンボジアでは、子どもが売られる問題の解決が実現したため事業を自立
e-Education:途上国の教育格差を壊すオンライン教育
途上国の地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けています。14ヶ国3万人の中高生に教育を届けてきました。
「すべての子どもたちが当たり前のように教育を受けられるような社会」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓
- 若者3人が立ち上げ、多様な経験・経歴のスタッフが参画、100人のチームの規模、1,000人以上のマンスリーサポーターにまで発展
- 環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける。受賞歴も多い
テラ・ルネッサンス:丁寧なコミュニケーションが特徴
ウガンダで内戦に参加されられた元子ども兵を対象にした社会復帰プロジェクト(職業訓練、基礎教育)などに取り組んでいます。
「すべての生命が安心して生活できる社会」の実現を目指して活動を続けています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- アフリカのコンゴ、ウガンダ、ブルンジ、アジアのカンボジア、ラオスで「地雷、小型武器、子ども兵」の課題解決に取り組む。こうした課題や自立に向けた取組みに特徴がある
- 日本国内では、岩手県大槌町で東日本大震災復興支援活動「大槌復興刺し子プロジェクト」を2011年から実施。昔から日本に伝わる手仕事の一つである「刺し子」の商品企画・販売を通して、地元人材の雇用や作り手の皆さんの生きがい創出をめざす
- 創設者・理事・事務局長の鬼丸昌也さんの2019年度年次報告書のコメントや「一人ひとりは微力であっても、決して無力ではない」のメッセージが印象的
ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる
約100カ国で開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。
活動を通して「すべての子どもたちが健やかに成長できる世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」に約5万人が参加
- 「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
- 「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
3.貧困(日本)
グラミン日本:ノーベル平和賞受賞の取り組みを日本で展開
貧困や生活困窮の状態にある方々に低利・無担保で少額の融資を行い、貧困から脱却し自立するのを支援するマイクロファイナンス機関です。
支援を通して「貧困のない、誰もが活き活きと生きられる社会」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 2006年にノーベル平和賞を受賞し、貧困削減に効果をあげている「グラミン銀行」の日本版。
- 5人一組の互助グループを作り、起業や就労の準備の融資を受け、仕事の機会や就労支援、顔の見えるコミュニケーションを行うといったビジネスモデル
- 企業、NPO、金融機関、コンサルティングファーム出身者など各分野の専門家などの有志が参画
抱樸(ほうぼく):クラウドファンディングで1億円以上集めた
1988年より北九州を拠点に、困窮孤立者の生活再建を包括的に支援しています。
「誰も取り残されない社会、誰もがありのままの状態で受け入れられる社会」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 1988年から32年の活動実績
- 創造的に事業を興し必要に応じて連携の仕組みを創り、問題解決型の支援に加え、たとえ解決できなくても「つながり続ける」ことを大事にする「伴走型支援」が特徴
- コロナ禍で仕事と住まいを失う人を支えるために行ったクラウドファンディングで1億円を超える支援実績
Homedoor:アイデアでホームレス問題に取り組む
ホームレス問題と違法駐輪問題を同時に解決する、シェアサイクル事業HUBchariを中心に、路上からでも働ける仕事づくりに注力しています。
「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をビジョンに2010年から活動に取り組んでいます。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- ホームレス状態から抜け出したいと思っても抜け出せない状況や、偏見がなくならない状況を、「6つのチャレンジ」で解決する一連の支援活動が特徴
- 1日30円から始められるサポーター制度があり、寄付金でできることのわかりやすい紹介
- 年次報告書が工夫され、寄付の使途や活動の成果がわかりやすく紹介
日本ビッグイシュー基金:路上脱出ガイドが特徴的
『路上脱出ガイド』の配布、健康・住居等の相談業務を軸に多面的にホームレス問題に取り組んでいます。
貧困問題の解決と「誰にでも居場所と出番のある包摂社会」の形成に向けて活動を続けています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「誰もが居場所と出番のある社会の実現に向けてあなたの力をお貸しください」「応援をいただいて挑戦したいこと」のお願い
- 寄付だけでなく、ボランティア、会員、物品寄付など、活動へのさまざまな応援・参加の方法が紹介されている
- 「知る・広める」の応援方法があり、詳細なイベント情報の掲載、パンフレットや年次報告書などの資料を読むことができる
4.貧困(開発途上国)
日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
190の国と地域で子どものために活動するユニセフ(国連児童基金)の日本における国内委員会。
日本国内でユニセフ募金・広報・アドボカシー(政策提言)活動を行っています。
ユニセフの活動を通して「世界中の子どもたちの命と健康が守られる世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム つなぐよ子に」をテレビスポットでも紹介
- マンスリーサポート(月3,000円、5,000円、10,000円)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
ジョイセフ:女性に選択する自由を届ける
世界の妊産婦と女性の命と健康を守る活動を草の根で取り組んでいます。
「全ての女性が自らの意思で選択できる世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 日本において、家族計画、女性のエンパワーメントを中心とした保健分野の国際協力における最長の歴史と最大の実績を有する専門機関
- 日本で役目を終えたランドセルをアフガニスタンに寄贈し、子どもたち特に教育の機会に恵まれない女の子の就学に役立てる「思い出のランドセルギフト」は特徴的な取組み
- 「ジョイセフアンバサダー」に冨永愛さんが就任し広報リーダーの役割を果たす
ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる
約100カ国で開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。
活動を通して「すべての子どもたちが健やかに成長できる世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
- 「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
- 「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
プランインターナショナル・ジャパン:世界70過酷で女の子や女性を支援
世界70カ国以上で、女の子や女性への支援などを行う国際NGOです。
「子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会」を実現するために活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「教育」「医療」といったピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、ジェンダーに配慮しながらあらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援。女の子に焦点を当て、支援効果を意識した特徴あるプログラム
- プラン・スポンサーシップ(継続支援)をはじめ、多様な支援メニュー
- 活動の報告を聞くことができる「プラン・ラウンジ」や支援者インタビュー、支援者の声などを参考にすることができる。著名人の支援者もいる
シャプラニール=市民による海外協力の会:日本の国際協力団体の草分け
南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動を、現地と日本国内で行い「すべての人々がもつ豊かな可能性が開花する社会」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 1972年に創立された日本の国際協力NGOの草分け
- 寄付以外にも「クラフトリンク」(フェアトレード)、「ステイナイ生活」(不用品の寄付)など、多様な支援メニュー
- 会員は1,000人を超え、マンスリーサポーターも約1,000人、役員もNGOや国際協力分野を代表する人物が参加する
日本国際ボランティアセンター:40年以上の活動実績
世界11の国/地域で地域開発・人道支援/平和構築・提言活動などを行っています。 直接現地の人々を支援するだけでなく問題の「根本原因」にアプローチすることをポリシーに活動しています。
「すべての人々が自然と共存し、安心して共に生きられる社会」を目指し活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 40年を超える歴史のある国際協力NGOの草分け
- 現地ブログが定期的に更新され、最新の情報を知ることができる
- 寄付以外にも雑貨の購入、年賀状・ポストカード購入など多様な支援方法がある。「国際協力カレンダー」の販売は例年楽しみにしている人もいる
5.環境・気候変動・生物多様性
グリーンピース:政府や企業からの支援を受けない独立性に特徴
私たちの暮らしと、動物たちの命を揺るがす環境問題への解決策を作り出すために、全国のサポーターとボランティアと提言活動、調査・分析活動などをしています。
活動を通して「緑豊かで平和な世界」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 政府や企業からの財政支援は受けないことを掲げ、個人の寄付のみに支えられている独立性が特徴
- 独自の科学的調査によって、目に見えにくい事実を明らかにし、政府や企業、国際社会に働きかけることで、環境問題を解決に導いてきた実績
- 報道関係者向けに最新のプレスリリースや写真・映像、国際性・専門性を活かした資料・データの提供が強み
FoEJapan:持続可能なエネルギー社会を目指す
気候変動に対して、原子力に依存しない持続可能なエネルギー社会へのシフトに向けて政策提言、普及啓発活動などを行っています。
「全ての生命が共生する平和で持続可能な社会」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 活動理念(Justice、Sustainability、People Power、System Change)に沿った活動
- 現地の⼈々の視点に⽴って環境問題の実態と根本原因を調査・分析、連帯することでうねりを起こし、より⼤きな⼒で⾏動し社会の仕組みを変える一連の活動とその実績
- 季刊のニュースレター『Green Earth』や書籍・冊子に活動がまとめられ、資料としても充実
日本自然保護協会:絶滅危惧種を守る活動
環境教育、調査研究、環境政策への提言などの活動をしています。
「人と自然がともに生き、赤ちゃんからお年寄りまでが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会」の実現に貢献します。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 絶滅危惧種を守る活動から、地域プロジェクト、担い手育成、そしてコロナ禍の中でのおうちでできる自然観察の提案など、活動の幅広さと私たちの生活とのつながり
- 研究者の科学的調査活動や社会への啓発活動が自然保護の活動には必要で、そのための寄付を募る必要性がわかる
- 身近な自然観察や子ども対象のイベント、寄付付き商品を買って応援ができるなど、私たちができることもいろいろあることがわかる
中部リサイクル運動市民の会:40年以上の活動実績
「リユース&リサイクルシステムづくり」「自治体の環境まちづくりサポート」などの活動を行っています。
地域に暮らすさまざまな立場の人々とともに「循環型社会」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「できるところから始めよう」と有志が集まりスタート。40年の歴史と実績
- 「チャリティーショップ」の仕組みをはじめ、大量生産・大量リサイクルから「世界に一つのリユース」へ、家庭の不用品を地域で譲り合うことでムダな消費による環境負荷を抑えて、消費から社会を変える活動の特徴
- めざす姿や活動が文字だけでなく絵で表現されていてイメージしやすい”
6.災害支援
ARROWS:国内外で豊富な災害支援の経験を有する
医療を軸とした災害緊急支援活動を実施しています。
医師・看護師、ヘリコプターなどの航空機、災害救助犬や救助チームを有する民間レスキューとして大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、支援を展開しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 国内外で豊富な災害支援の経験を持つ多くの組織が協力する「医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト」として類を見ないもの
- 経験、機動力、機能、ネットワーク、ホスピタリティの特長を生かした支援の実績
- 「避難所生活にかかせない衛生キット」「薬の継続が必要な方の緊急処方」「ヘリで患者1名を搬送した場合の平均費用」など、被災地支援の内容がイメージしやすい寄付金使途の提示がある
ジャパンプラットフォーム:NGO・経済界・政府と連携
NGO・経済界・政府がそれぞれの強みや特徴を生かして、緊急人道支援に取り組んでいます。紛争による難民や自然災害による被災者に迅速に支援を届けています。
「日本のNGO支援を世界を広げ、すべての人が自ら未来を切り拓く世界」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- NGO、経済界、政府が対等なパートナーシップのもと、日本の緊急人道支援のスピーディかつ効果的な実施という目的に向かって連携する新しい仕組みが特徴
- 設立以来の実績と、現在も国内外で、そしてコロナ禍に対しても加盟団体が活動を展開
- わかりやすく詳細な年次報告書
ピースボート災害救援センター:10万人以上がボランティアに参加
2011年の設立以来、海外31ヶ国・国内54地域での被災地支援を実施。現場経験を活かした研修や訓練を実施し、防災・減災教育にも力を入れています。
「すべての人々が互いに助け合える社会」を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 被災した地域で共に活動したボランティアの延べ人数が105,590人にも上る実績
- 「人こそが人を支援できるということ」「「お互いさま」を共に歩む、など印象に残るメッセージ
- 私たちができることには「備える・学ぶ」もあり、経験や教訓を生かした教材や学びの機会もこの団体ならではのもの
レスキューストックヤード:被災地からの学びを活かす
「被災者支援」「地域防災・減災啓発活動」「災害時要配慮者支援」などに取り組んでいます。
過去の被災地からの学びや教訓が生かされ「災害に備える」という行為が当たり前のように捉えられる社会の構築を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 震災から学ぶボランティアネットの会を前身に、平常時の備えにも力点を置くべき、人もモノもカネも「救援=レスキュー」のために「蓄える=ストック」「場所=ヤード」が必要だという「レスキューストックヤード構想」を原点とした活動が特徴
- あなたの気持ちが「寄付」という形で被災地の1日も早い復興への力となるというメッセージに共感
- 災害救援や地域防災の役立ち情報の発信も充実”
CODE海外災害援助市民センター:阪神淡路大震災がきっかけにスタート
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに「困ったときはお互いさま」の心で海外の被災地支援を行っています。
災害時の支えあい・学びあいを通して地球の市民どうしのつながりを築いています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 幅広い智恵や能力をもつ企業、行政、国際機関、研究機関、NGOなどを含めた市民の集まる場、の特徴
- 「支援の届きにくい人へ」「最後の一人まで」などCODEのこころに表現される地道で草の根の活動
- 災害救援NGOで働くことをめざす若者をサポートすることで、次世代のNGOを担う人材を育成する「CODE未来基金」もある
7.人権・平和
難民支援協会(JAR):日本に逃れて来た難民を支援
日本に逃れてきた難民が保護されるために、法律面や生活、就労などさまざまな側面を支援。
難民一人ひとりの来日直後から自立に至るまでの道のりに寄り添った活動をしています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 国内の難民支援専門、20年以上の活動実績
- 「難民」と「社会」に向き合い、寄り添う支援の特徴
- 1日50円からの「難民スペシャルサポーター」になるとニュースレター・年次報告書を通じて、支援の現場からの活動の報告がある
日本YWCA:120あまりの国で女性の社会参画を進める
日本を含む120あまりの国で、約2,500万人の女性たちと共に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進めています。
「人権や健康や環境が守られる平和な世界」を実現する国際NGOです。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 日本では、24の地域YWCAと37の中学・高等学校YWCAが活動する
- 「ピース&エンパワー」人との出会いは自分、そして社会を変える力となる、というメッセージに共感
- 平和を創り出す女性のリーダーシップ養成や災害支援、パレスチナの平和などの活動や団体への寄付メニューあり
REALs:争い予防のスペシャリスト
紛争地の人々が希望を取り戻すために必要な支援を行う国際協力NGOです。具体的には、戦闘員の勧誘予防のための相談・カウンセリング窓口の設置などを行っています。
人と人が「価値観、宗教、民族、国籍、ジェンダー」といった違いを認め、共存できる社会を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 日本を含むアジア・アフリカ・中東地域で活動する「争い予防のスペシャリスト」
- 顧問に元国連事務次長の明石康さん
- 講演活動やメディア取材などを通じた広報活動も積極的。報告も充実
ヒューマンライツ・ナウ:日本で初めての国際人権NGO
女性に対する暴力を根絶する取り組みなどの人権侵害をなくすために活動しています。
「国際的に確立された人権基準に基づき、紛争や人権侵害のない公正な世界」の実現を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 日本を本拠とする、日本で初めての国際人権NGO
- 法律家、研究者、ジャーナリスト、市民など、人権分野のプロフェッショナルたちが中心となり、理事や顧問、アドバイザーなどで関わり専門性を発揮
- 社会動向に合わせタイムリーな声明や情報の発信がされている
寄付の仕方にはどのようなものがあるの?
月額での寄付や都度の寄付など、団体によってさまざまな寄付の方法があります。
お金でなく、モノの寄贈での支援やボランティアなどの活動への参加による支援も可能な場合があるので、気になる団体の公式サイトをご確認ください。
お金での寄付の場合、決済方法としてはクレジットカードや銀行振り込み・口座振替が可能です。ただ、団体によって可能な寄付の決済方法に違いがあるので、必ず公式サイトをご確認くださいね。
寄付についてのよくある疑問
Q1:寄付は少額でもいいの?
はい。500円からなど、少額からでも受け付けているところがほとんどです。
団体によって最低寄付金額に違いがあるので、必ず公式サイトをご確認ください。
Q2:定額での寄付は、いつでもやめられるの?
毎月定額募金(マンスリーサポート)などを行う場合、ほとんどがやめたくなったらすぐに解約の手続きをすることが可能です。
ただし、決済方法やクレジットカードならその種類によって「解約の申請から、実際に引き落としが止まるまで」には時間がかかります。
時期によっては2ヶ月かかる場合もあるので、その点ご注意ください。
Q3:認定NPO法人に寄付をすると、節税につながると聞いた。
個人が認定NPO法人に寄付をする場合、確定申告時に「寄附金特別控除」を受けることが可能です。
(寄附金の合計額-2,000円)×40%を税額から控除することができるので、本来税金として徴収されるはずだった金額の一部を、好きな団体に寄付することができます。
詳細については、最寄りの税務署にお問い合わせください。
まとめ:おすすめの団体は人によってかわるので、自分の希望を考えてみよう!
ここまでの内容を改めてまとめます。
まず、寄付先団体の選び方は、寄付をしたい方の希望や判断基準で何を重視するかによって3つあります。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
まずはこの中で自分がしっくりくるものをひとつ選んでみてくださいね。
そして、その次。
それぞれの選び方に応じた見るべきポイントの一例は以下のような感じになります。
選び方1:信頼できるところに寄付したい場合、見るべきポイント(一例)
- 法人格があり3年以上運営している
- 活動の規模が1000万円を超えている
- 個人の寄付を募っていたり、企業と連携している
選び方2:自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付したい場合、見るべきポイント(一例)
- 活動内容に特徴があり、誰も気づいていなかった問題に挑戦している
- 活動を通して、実績と成果を上げている
選び方3:寄付の使い道がわかりやすいところに寄付したい場合、見るべきポイント(一例)
- 活動の詳細や使途がホームページ等に公開されている
- SNSやメルマガ、ブログなどを活用して情報発信している
こうした選び方と見るべきポイントを参考に、あなたが応援してみたいと思える団体を探してみてくださいね。
もし
「現時点ではまだ寄付はちょっと・・・」
「団体がたくさんあって決めきれない・・・」
という方は、無料で団体を支援できるアンケートがありますので、自己負担なくできる支援からはじめてみるのもよいかと思います!
無料支援なのでお金はもちろん不要ですし、アンケートは個人情報や何かの登録も一切不要で、30秒あれば終わります。
それだけで、さまざまなNPO団体に本サイトの運営会社であるgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています。
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。