アフリカの飢餓が深刻な理由は?飢餓率や原因、解決策、支援内容について解説


貧困は世界的な問題として解決に向けて取り組みが行われています。
この記事では、長い期間に渡って貧困問題に苦しんでいるアフリカの国々に焦点を当てて、飢餓率や原因、解決策から支援内容について解説します。

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アフリカの飢餓人口や現状とは?

アフリカの飢餓人口は世界の各地域と比較しても多く、深刻な状況にあります。
2019年、国連世界食糧計画(WFP)の発表によると、世界の飢餓人口は8億2,000万人と推定されており、特にアフリカは飢餓蔓延率が世界で最も高いとされています。
また、アジアでも飢餓が深刻な状態にあり、飢餓人口は世界で最も多い5億人以上となり、その多くが南アジアに集中しています。
世界的な飢餓人口の推移を見ると、アフリカのほとんどの地域で飢餓人口が増加しているため、アフリカの栄養不良や飢餓がなくなる食料システムの実現には、より一層の行動が求められるのです。
(出典:国連世界食糧計画(WFP)「世界の飢餓人口は3年連続で未だ減少せず、肥満は以前増加傾向-国連の報告」,2019)
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アフリカの飢餓人口、飢餓率は?飢餓を減らすために必要な支援とは?

アフリカの飢餓は様々な要因によるもの

飢餓問題は、単に「食料が足りないから食料支援を増やす」という簡単なものではありません。
そこには、簡単に解決することが難しい様々な要因が絡んでいるのです。
この項目では、アフリカの飢餓問題に関わる複数の要因について解説します。

経済情勢

世界で作られている穀物量は2019年で約26億トンと言われています。
この穀物を本来世界の人口に分配すると不自由なく食事ができるのです。
しかし、実際には穀物が投機と呼ばれる「お金を増やすためのビジネス」として注目され、これに目を付けた投機家により、食料の価格はどんどん高騰していったのです。
日本では、その年の農作物が不作であった場合も、世界中から食べ物を輸入することで賄うことが可能です。
しかし、このような方法は、開発途上国には難しくなります。
実際にアフリカに住んでいる人が出せるお金の相場と、国際的な相場に大きな隔りがあることで、貧困層は増加の一途を辿っているのです。
(出典:農林水産省「米国農務省穀物等需給報告(2019年10月10日発表),2019」

悪天候や異常気象

開発途上国が多いアフリカでは、農業で生計を立てている世帯が多いのが現実です。
そして飢餓に直面している人々の多くが農村部に住んでおり、小規模な農家だと言われています。
ここ数年は、世界各地で異常気象が報告されています。
地球温暖化がもたらす環境の変化は、アフリカの農村に置いて不作を招くのです。
しかし、地球温暖化の要因と考えられている二酸化炭素の排出は、日本・中国・アメリカなどの先進国が大きな割合を占める現実があります。
私たち先進国が生活で排出する二酸化炭素が、アフリカの飢餓を助長するきっかけになっているという難しい問題が隠れています。
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)「世界の二酸化炭素排出量(2016年)」,2016)

内戦や紛争

アフリカの国によっては、内戦や戦争などによって住んでいる場所を追い出される場合も少なくありません。
全てを失い、歩いて国境を越えようとする難民には、潤沢な食料が必要です。
しかし、実際には国境を越える前に命を落としたり、紛争に巻き込まれて命を落とすケースも後を絶ちません。
このような貧困の要因は、国によって左右されるため、根絶するには長い時間がかかるのです。
2018年に発表された報告では、人口の4分の1以上が緊急の飢餓状態にある国としてイエメンや南スーダン、シリア、中央アフリカ共和国など紛争・内戦が起こっている中東、アフリカ地域に多くなっています。
(出典:国連世界食糧計画(WFP)「深刻化する紛争地域の飢餓」,2018)

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アフリカの飢餓・食糧問題の解決に必要なこととは?

アフリカの中で飢餓が深刻な国は?

アフリカの飢餓は深刻な状態にありますが、単に食料支援を行うだけでは解決しないのが貧困問題の難しいところです。
次に、アフリカの中でも飢餓が特に深刻な国について紹介します。

南スーダン

南アフリカの中でも、最も飢餓問題に苦しめられている国が南スーダンです。
2018年2月には、国連の3機関が「持続的な人道支援を行わなければ、南スーダンの人口の約3分の2に当たる700万人以上が、今後数ヶ月で深刻な食糧不足に陥る可能性がある」と発表したのです。
南スーダンが飢餓に苦しむきっかけは、度重なる紛争が原因となっています。
そして紛争が起きる政情不安によって食料生産が妨げられています。
市場は混乱した状態になり、経済悪化と重なって、食糧価格の極端な高騰を招くのです。
主食であるトウモロコシ・小麦粉などの穀物は、到底手にいれることができない金額まで高騰します。
また4月に始まる雨季によって、支援コミュニティと南スーダンが孤立し、医療、教育、食料支援サービスを受けることが難しくなることも背景にあります。
支援物資を届けたくでも、道が舗装されていないために届けることができない現実が、より南スーダンの人々を苦しめていると言えます。
(出典:公益財団法人日本ユニセフ協会公式サイト「南スーダン 人口の3分の2が飢餓の恐れ 5歳未満児130万人が急性栄養不良に」,2018)

中央アフリカ共和国

アフリカの中でも、治安が安定しない国とされる中央アフリカ共和国。
日本ユニセフ協会の発表によれば、2017年の時点で、国内避難民の数は60万人と推定されています。
中央アフリカ共和国は、様々な情報から隔絶されています。
道路状況が決して良くない上に、雨季と政情不安が重なり、地方への通行はほぼ不可能です。
また、携帯電話利用も限られており、暴力事件が報道されるまでに事件発生から2日後になってしまうという事態もあります。
この国の紛争の特殊性として、武装勢力どうしの戦闘がほとんどないことです。
彼らは、一般市民や人道支援従事者を攻撃します。
そのため、この国の食料支援などを行うと攻撃を受けることから、多くの組織が撤退を余儀なくされているのです。
単に貧困問題だけではなく、国の情勢によって支援が届かない問題を抱えている国と言えます。
(出典:公益財団法人日本ユニセフ協会 公式サイト「中央アフリカ共和国 子どもたちにとって世界最悪の国 市民が標的の紛争 国民の5人に1人が家を追われる」,2017))

ソマリア

2011年にソマリアを襲った深刻な干ばつにより、多くの命が奪われました。国連は、アフリカの東部にあるソマリア南部の2地域に「飢餓宣言」を出したのです。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、この干ばつにより援助を必要とする人が400万人以上を超えました。この干ばつに加え食料価格の高騰、また20年以上にもおよぶ内戦が飢餓をさらに拡大させたといいます。
また、2017年10月にはテロ組織により死者数百名に上る過去最悪の大規模爆弾攻撃が実行されたほか、2019年に入っても頻繁に自動車爆弾を利用したテロ事件が発生するなど情勢が不安定な状況が続いています。
(出典:国際連合広報センター 公式サイト「ソマリア「飢餓宣言」から2カ月。事態はさらに悪化しています。」,2011)

(出典:外務省海外安全ホームページ「ソマリアの危険情報」,2019)

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アフリカでも特に飢餓が深刻な国とその原因は?

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飢餓で苦しむアフリカの子どもにはどんな危険がある?

ここまではアフリカ諸国の飢餓の現状について説明しました。
次に、飢餓問題によってどんな危険があるのかをそれぞれの項目に沿って解説します。

栄養不良

飢餓が深刻なアフリカ・アジアの両地域では、栄養不良な子どもが多くの割合を占めており、世界の発育阻害の子ども10人中9人、消耗症の子ども10人中9人がこの2地域に集中しているとされています。

世界には全世界の人々がご飯を十分に食べられる穀物を作成していながらも、交通インフラなどの原因で世界に食料が行き届かない現実が影を潜めています。
特に、病気への抵抗力が少ない5歳未満の子どもたちへの食料供給は、世界規模での問題です。
(出典:国連世界食糧計画(WFP)「世界の飢餓人口は3年連続で未だ減少せず、肥満は以前増加傾向-国連の報告」,2019)

病気

飢餓で苦しんでいる国で栄養不良状態の人々が増えることにより、コレラや赤痢、A型肝炎、腸チフスなど様々な感染症の伝染を引き起こす要因にもなります。
アフリカの人々は汚れた水や不衛生な環境により、命の危険に脅かされており、特に乳幼児は抵抗力もないため、汚染された水を飲めば下痢症になってしまう子も多く、年間で命を落とす子どもがあとを絶たないのです。
(出典:ユニセフ(国連児童基金)と世界保健機関(WHO)による水と衛生に関する共同監査プログラム(JMP)「出典:Progress on drinking water, sanitation and hygiene: 2000-2017: Special focus on inequalities」,2019)

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アフリカで飢餓に苦しむ子どもがさらされる危険とは?

飢餓で苦しむアフリカの人々に必要な支援は?

次に、そんな飢餓問題に苦しむアフリカの人々に必要な支援について解説します。

学校給食支援

学校給食制度は、飢餓・食料問題に苦しめられている子どもたちを助けることに繋がります。毎日食べる食料ですら不足してしまう状況において、子どもたちが学校に通うことは困難とされています。
しかし、通学している学校に給食があることで子どもたちは家の手伝いなどで教育を奪われる問題から解放される可能性を秘めているのです。
また、食事をとることが子どもたちの栄養不良を減らし、勉強に集中できるため学習能力も向上します。
給食を提供するために、地域農業の生産力を高めるきっかけにもなるプラスのスパイラルができるのです。
給食制度が飢餓問題に苦しんでいる国に広まることで、子どもたちも未来に夢を持って生きるきっかけを作ることができます。

母子栄養支援

世界では5歳未満の子どもの死因のうち栄養不良が根底にある割合が多いといわれています。
栄養不良で命を落とす子どもの割合はエイズ・マラリア・結核による死亡数の合計を上回る数値です。
小さい子どもたちの栄養不良をなくすためには、母体に宿ってから2歳の誕生日を迎えるまでとされています。
また妊娠前と妊娠中に栄養不良に陥っていた母親から生まれた子どもは栄養不良状態で生まれることが多いため、こちらも負のスパイラスが形成されてしまうのです。
この循環を断ち切るために、より多くの支援が必要です。

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私たちがアフリカの人々にできる支援とは

次に、日本人の私たちができる支援について簡単に説明します。

継続寄付

飢餓・食料問題については「食料を支援し続けていれば飢餓はなくなる」という簡単な問題ではありません。
飢餓に苦しむ国の人々が、支援に依存しない社会システムの構築を行っていくことが必要なのです。
そのためには、私たちの継続した支援金が必要です。
私たち自身が現地で支援を行うことができないとしても、継続的な募金支援によって飢餓問題に貢献できることを知っておくことが大切です。

都度の寄付

飢餓で苦しむ国の多くは、天候によって穀物の収穫量が左右される農業に従事している人がほとんどです。
大規模な干ばつに見舞われた場合には、栄養不良者を出さないためにも緊急支援が必要です。
定期的な支援は重要ですが、継続的な寄付が難しい場合でも、都度の寄付が命を救うことがあることを知ることも大切です。思い立ったときにすぐに寄付をできるのです。
 
私たちは現地で支援活動を行う組織・団体に寄付をすることで、間接的に多くの人を支援することができるのです。

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アフリカの飢餓で苦しむ人を救うためにできることから始めよう

現在でも、アフリカでは多くの人が飢餓により苦しんでいます。

アフリカの飢餓問題を解決するために、各国やNPO、NGOなどが学校給食支援や母子栄養支援などを行っています。
しかし、これらの活動を継続して行うには資金や人材がまだまだ足りていません。

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