寄付

海外の子どもたちを支援するには?課題別のおすすめNPO団体や寄付の方法を解説

  • 2021年5月27日
  • 2021年6月8日
  • 寄付

貧困や紛争などの問題や、自然災害。
これらが原因となって起こる社会問題が、「自分の人生」を生きたい子どもたちの将来への希望をなくしています。

そんな子どもたちの力になりたい、と「寄付をする」ことを検討したとき、

・海外の子どもの支援はどのような団体がしているのか
・それぞれどういった活動をしているのか
・寄付先が信頼できるか不安

と思うことはありませんか?

そこでこの記事では、さまざまなNPOに詳しい寄付アドバイザー河合氏の監修のもと「海外の子どもの支援活動に寄付したい人」のために寄付先の選び方をガイドしていきます。

具体的には

  1. そもそもどうやって寄付先を選べばいいのか
  2. 選び方に合わせたおすすめの寄付先一覧と概要
  3. 寄付の仕方
  4. よくある質問

の順番にお伝えします。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん

非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

>>今すぐにおススメの寄付先団体を知りたい方はこちらをクリック

目次

【海外の子ども支援】寄付先のNPO団体の選び方

 

はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。

はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。

また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。

その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。

おすすめする団体の選び方3つ

  1. 信頼できるところに寄付する
  2. 自分が問題だと思うことに取り組むを団体に寄付する
  3. 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する

もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。

選び方1:信頼できるところに寄付をしたい人

見るべきポイント(一例)

  1. 法人格があり3年以上運営している
  2. 活動の規模が1,000万円を超えている
  3. 3,000円以上の個人寄付者が100人以上いる

NPO法人は事業報告書や決算書類を毎事業年度、所轄庁に提出しなければならなかったり、貸借対照表を公告することが義務付けられていたりするなど、情報公開がなされ透明性のある運営が期待されています。

また、認定NPO法人の場合は、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、より公益性や信頼性などが前提となっています。

活動規模が大きいということは、継続的に活動を行いながら、活動の範囲や支援の対象者(受益者)を広げてきていたり、活動の質と量を高めてきていたりすることが考えられます。

寄付者が多い=共感を呼ぶ活動をしていたり、寄付者の信頼や思いに応える活動をしていたり、寄付者が安心できる運営をしていることが考えられます。
特に継続的な寄付者が多い団体は、寄付者とのコミュニケーションも丁寧になされていることが想像されます。

選び方2:自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付したい人

見るべきポイント(一例)

  1. 活動内容に特徴があり、誰も気づいていなかった問題に挑戦している
  2. 活動を通して、実績と成果を上げている

団体のビジョンやミッション、活動内容そのものが、団体の存在価値であり意義でもあります。
実績や成果が挙げられている団体も魅力的ですが、成果がすぐ出る活動ばかりではありません。
困難な問題に取り組んでいたり、なかなか気づかない問題への取組みは、寄付でこそ支えられる活動でもあります。

選び方3:寄付の使い道がわかりやすいところに寄付したい人

見るべきポイント(一例)

  1. 活動の詳細や寄付の使途がホームページやレポートに公開されている
  2. SNSやメルマガ、ブログなどを活用して情報発信している
  3. 支援者向けの報告会などのイベントを開催している

NPOは多くの人の参加と協力が特徴であり、その前提は情報公開です。

寄付者にとって必要な情報がわかりやすく発信されていれば、安心して寄付を託すことができます。
特に資金的な情報開示と定期的な活動レポートの更新はポイントではないでしょうか。

【寄付するなら?】海外の子どもたちを支援するNPO団体を課題別にご紹介!

ここからは上記で紹介した3つの選び方の視点で、課題別におすすめの寄付先を紹介していきます。

ぜひあなたのお気に入りの活動を探してみてくださいね。

寄付アドバイザーの河合さんのおすすめポイントも紹介します!

【健康】海外の子どもたちが健康な生活を過ごすための支援団体

健康に生きることができて初めて「自分の人生」を生きる一歩を踏み出すことができます。子どもたちへの医療提供や保健教育などの活動をしている団体をご紹介します。

日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

<PR>

ユニセフ

190の国と地域で子どものために活動するユニセフ(国連児童基金)の日本における国内委員会。
日本国内でユニセフ募金・広報・アドボカシー(政策提言)活動を行っています。

ユニセフの活動を通して「世界中の子どもたちの命と健康が守られる世界」を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
  2. マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
  3. 著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
関連記事

ユニセフのより詳しい情報を知りたい!という方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる

<PR>

ワールドビジョンジャパン

約100カ国で開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。

活動を通して「すべての子どもたちが健やかに成長できる世界」を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
  2. 「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
  3. 「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している

【人身売買】海外の子どもたちを人身売買から守るための支援団体

弱い立場にあり、人身売買の被害に遭いやすい子どもたち。
人身売買の被害から子どもたちを守るために啓発活動や、仕組み作りをしている団体を紹介します。

かものはしプロジェクト:子どもが売られない社会を目指す

<PR>

かものはしプロジェクト

サバイバー(人身売買被害者)が自分の人生を取り戻すための「寄り添う」活動と、人身売買ビジネスが成り立たないような「社会の仕組みをつくる」活動を行っています。

これらの活動により「子どもが売られない世界」の実現に貢献しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「寄付」「ボランティア」「モノで支援」などさまざまな支援方法がある。サポーター会員は約14,000人
  2. 活動を直接聞けるイベントを平日・土日、昼・夜に対象者に合わせて定期的に開催。寄付者限定イベントもある。活動報告書や活動ブログも読み応えがある
  3. 「子どもがだまされて売られてしまう問題」を根本的になくす活動を展開。カンボジアでは、子どもが売られる問題の解決が実現したため事業を自立

国際子ども権利センター(シーライツ):子ども主体の活動に特徴

児童労働や人身売買の危険にさらされている子どもたちを守るために、地域の子どもやおとなを対象に啓発活動を行ったり、図書室運営や校外学習の支援をしています。
すべての子どもがあらゆる暴力から守られ、子どもの権利、特に参加の権利を実現していく社会をめざしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「ピュアエデュケーター」や「子どもクラブ」など、子どもたち自らがマニュアルやカリキュラム作りに参加する仕組みをつくっている。子ども主体の活動が特徴的
  2. 事業終了後も地域住民が活動を担えるよう、自立に向けた働きかけを行っている
  3. 日本国内では、大学生を中心としたメンバーがYouth For Rightsの活動を実施。「子どもの権利」に関するディスカッションによって学びを深め、啓発活動を行う

【子ども兵や強制労働】海外の子どもたちが「子ども兵」になることや児童労働から守るための支援団体

子どもから教育を受ける機会を奪い、子どもを危険な環境に置く児童労働や子ども兵の問題。

児童労働が起きない仕組みづくり、児童労働や子ども兵の被害者が職を得られるように教育機会の提供や社会復帰支援などの活動をしている団体を紹介します。

テラ・ルネッサンス:丁寧なコミュニケーションが特徴

<PR>

テラ・ルネッサンス

ウガンダで内戦に参加されられた元子ども兵を対象にした社会復帰プロジェクト(職業訓練、基礎教育)などに取り組んでいます。

「すべての生命が安心して生活できる社会」の実現を目指して活動を続けています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. アフリカのコンゴ、ウガンダ、ブルンジ、アジアのカンボジア、ラオスで「地雷、小型武器、子ども兵」の課題解決に取り組む。こうした課題や自立に向けた取組みに特徴がある
  2. 日本国内では、岩手県大槌町で東日本大震災復興支援活動「大槌復興刺し子プロジェクト」を2011年から実施。昔から日本に伝わる手仕事の一つである「刺し子」の商品企画・販売を通して、地元人材の雇用や作り手の皆さんの生きがい創出をめざす
  3. 創設者・理事・事務局長の鬼丸昌也さんの2019年度年次報告書のコメントや「一人ひとりは微力であっても、決して無力ではない」のメッセージが印象的

ACE:世界中の子どもの学ぶ権利を守る

インドとガーナで子どもたちを危険で有害な児童労働から守り、教育を支援するとともに住民の自立を支援する活動を行っています。また、親や農家の収入向上支援をし、貧困と児童労働の悪循環を断ち切れるよう活動しています。
子ども、若者の権利を奪う社会課題の解決をめざしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 児童労働から子どもを保護し、子どもの就学徹底などを通して児童労働を予防。また、貧困と児童労働の悪循環を断ち切るために、貧困家庭の親の収入向上支援、農園の経営改善といった児童労働防止のための周囲の環境改善や、女の子の自立支援も行っている
  2. 児童労働を生み出さないための「日本での仕組みづくり」のために、企業と協働して児童労働を生み出さないビジネスづくりにも取り組む
  3. 日本における児童労働への取り組みも開始。日本の児童労働について実態調査を行ったり、「ブラックバイト」などの啓発活動を高校生や教員に対して行っている

【教育】海外の子どもたちに、良質な教育を届けるための支援団体

貧困のスパイラルを抜け出すのに重要なのは教育。子どもたちに教育の機会を届ける活動をしている団体を紹介します。

e-Education:途上国の教育格差を壊すオンライン教育

<PR>

e-Education

途上国の地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けています。14ヶ国3万人の中高生に教育を届けてきました。

「すべての子どもたちが当たり前のように教育を受けられるような社会」の実現を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓
  2. 若者3人が立ち上げ、多様な経験・経歴のスタッフが参画、100人のチームの規模、1,000人以上のマンスリーサポーターにまで発展
  3. 環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける。受賞歴も多い

国境なき子どもたち:カンボジアやフィリピンで教育機会を提供

自分の努力だけでは過酷な環境から抜け出せない子どもたちに、基礎教育や奨学金の提供、学校の環境整備などといった教育機会の提供、職業訓練機会の提供をしています。

国境を越えてすべての子どもに教育と友情が届く社会をつくることをめざしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動
  2. ヨルダンで、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されている
  3. 日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行う

関連記事

海外の子ども以外の寄付に興味があるなら、こちらもご一読ください。

寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が徹底解説!

海外の子ども支援方法は「お金」か「モノ」かの2つ!

【方法1】お金を寄付する

お金を寄付する方法は大きく分けて2つ。
1回だけ単発で寄付する方法と、定期的に定額を継続寄付する方法があります。
1回の寄付でも定期的な寄付でも、自分で希望の金額を選べる場合がほとんどです。また、活動地域や事業を指定して寄付できる団体もあります。クレジットカード、銀行振込、コンビニ、引き落とし(定期の場合)など送金方法もさまざまです。

【方法2】モノを寄付する

お金の寄付はまだハードルが高い、という人のために、モノを通した寄付を受け付けている団体もあります。
例えば、書き損じはがきや年賀状の余りの買取費用を、寄付として受け付けてくれる団体があります。また、古本や古着などを専門の業者に送ると、その買取金額が指定の団体へ寄付される仕組みもあります。
他に、オンラインでの買い物の際に、指定されたウェブサイトを経由して購入することで、購入金額の一部を希望の団体に寄付することもできます。
さらに、目に見えるモノではありませんが、団体が開催するイベントの参加費が団体の活動費に充てられます。このように、あなたの「時間」を寄付する方法もあります。

関連記事

お金やモノ以外の寄付の方法もあります。「他にどのような方法があるのか知りたい」という方は、以下をご一読ください。

寄付する方法は、募金箱や募金活動以外にもあるの?手軽にできる方法を解説

寄付しようか迷っている方へ、よくある4つの疑問を解説!

1.支援した子どもとコミュニケーションはとれる?

支援団体によっては、子どものプロフィールを見たり手紙でやりとりできたりするところもあります。成長記録や写真を届けてくれる団体も。

また、支援地訪問ツアーや個人訪問などで、寄付先の子どもたちに直接会うことができる場合もあります。

2.寄付先の団体が活動しているか、実態をチェックしたい

集まった募金額や活動内容を公開しているNPOは多くあります。年次報告書や収支報告書をホームページでチェックすることができます。また、ブログやSNSでの日々の活動報告にも目を通してみてください。具体的な活動内容や、お金の使われ方を詳しく知ることができます。
信頼できる寄付先を探すなら、活動内容を公開している寄付先がおすすめです。

3.支援する国や地域は選べるのか?

寄付先のNPOによります。
団体の活動全体への寄付のみ受け付けている団体もありますが、事業地別、プロジェクト別の寄付方法を設けている団体も多くあります。
自分が具体的に支援したい人たちのために寄付が使われるのは嬉しいものですが、団体が一番有効に使えると考える事業や地域に使ってもらえるよう、一任するという考えも支援を効果的に行える方法です。

4.寄付は途中で辞めても大丈夫?

寄付を途中で辞めても問題ありません。
団体のホームページなどの案内に沿って手続きをすることができます。クレジットカード払いなどの場合、手続きに時間がかかる場合があるので、タイミングを確認しましょう。

関連記事

「寄付についてまだ不明点がある」という方は、以下記事をご一読ください。

寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます

海外の子どもたちを支援するため、寄付をしよう

この記事の内容を改めてまとめます。

  1. 海外の子どもの支援先は、教育、健康、人身売買、児童労働など課題別に様々な団体がある
  2. 自分が問題だと思うことに取り組んでいる、信頼できる団体を支援先に選ぶ
  3. お金でもモノでも寄付ができる。寄付の方法は様々。自分に合ったものを選ぶ。

もし
「現時点ではまだ寄付はちょっと・・・」
「団体がたくさんあって決めきれない・・・」
という方は、無料で団体を支援できるアンケートがありますので、自己負担なくできる支援からはじめてみるのもよいかと思います!

無料支援なのでお金はもちろん不要ですし、アンケートは個人情報や何かの登録も一切不要で、30秒あれば終わります。

それだけで、さまざまなNPO団体に本サイトの運営会社であるgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています。

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。

- gooddoマガジン編集部 の最近の投稿