「ジャパンハートに寄付しようか悩んでいる」
「しかし信頼感のある団体なのか、そもそも支援する必要性はあるのかよくわからない」
このように悩んでいる方へ向けて、本記事では下記の内容についてご紹介します。
- ・ジャパンハートは支援する必要があるのか
- ・ジャパンハートは怪しい団体なのか
- ・ジャパンハートを支援する方法は何かあるのか
ジャパンハートは、海外での医療支援や海外医療人材の育成などを行っている団体です。「すべての人が、生まれてきて良かったと思える世界を実現する」を目標に、医療支援や人材育成を中心に活動を行っています。
本記事を読むことで、ジャパンハートを支援する必要性や活動実態などが分かります。ジャパンハートを支援しようか考えている方はぜひご一読ください。
先に結論をお伝えすると、ジャパンハートは「情報公開を積極的に行っている」「国連や政府がカバーしにくい領域の医療支援を柔軟に行っている」ため、支援する必要があり、かつ信頼できる団体といえます。
ジャパンハートへの支援(寄付)は下記から手軽にできます。「ジャパンハートを支援したい」と既に考えている方はぜひご確認ください。
ジャパンハートは支援すべきなのか?
ジャパンハートは支援すべきなのか、3つの観点から解説します。
- ジャパンハートを支援すると実現すること
- そもそもジャパンハートへの支援は必要なのか
- なぜ途上国では医療の質が低いのか
ジャパンハートを支援すると実現すること
ジャパンハートを支援すると、十分な医療を受けられない国や地域に対して必要な医療サービスを届けることができます。
途上国では十分な医療体制が整っておらず、適切な治療を受けられたら助かったはずの命が多く亡くなっているのが現状です。また衛生環境も劣悪である場合が多く、病気にかかりやすい環境で暮らす人も多いです。
国際連合広報センターによると、2000年から2015年にかけて5歳児未満死亡率は44%*も低下しました。ただし下がったとはいえ、2015年には約590万人の子どもが死亡、と未だに多くの子どもが命を落としています。
医療体制が整っていない国に生まれたから。
医師が不足している田舎に生まれたから。
このような理由でケガや病気に苦しむ人を一人でも減らす。そのためにジャパンハートでは、途上国への医療支援を行っています。
ジャパンハートの活動は必要なのか
ジャパンハートの活動は必要性があると思われます。なぜなら、途上国ではまだまだ医療サービスが十分に整っているとはいえないからです。
たとえばミャンマーでは、192(日本の119)で救急車を呼ぼうとしても繋がらないことが多いです。仮に電話が繋がったとしてもすぐ救急車が来てくれるとは限らず、直接病院まで行った方が早いことも少なくありません。
またラオスでは国内で治療を受けられる病院が少ないです。旅行者向けに「近隣諸国に行って治療を受けなければならない場合がある」と日本の外務省*が公表しているほどです。
このように海外では、日本では想像もつかないほど脆弱な医療体制の国もあります。このような国に住む人々を少しでも助けるため、ジャパンハートの活動は必要になります。
国連や各国政府も人道支援の観点から、様々なサポートを行っています。たとえばWHOは1980年**に、途上国を含むすべての国で天然痘を根絶させたと宣言しました。日本政府***も、カンボジアに最新医療を備えた病院を建てるなど、様々な支援を行っています。
しかし、国連や各国政府の支援だけでは問題の根本解決まで至っていないのが現状です。国連や政府の支援は大規模なものが多いですが、一方で現地のニーズに応じた柔軟な支援活動まで手が回っていません。
そこでジャパンハートのような、現地の実情に応じた柔軟なサポートを実施できる民間団体が必要になるのです。
*参考:世界の医療事情|外務省
**参考:保健|国際連合広報センター
***参考:ODA(政府開発援助)|外務省
なぜ途上国では医療の質が低いのか
そもそもなぜ途上国では医療の質が低いままなのでしょうか。要因は主に4つ挙げられます。
- ・病気が多く、病人になる人も多い
- ・医療従事者や施設そのものが少ない
- ・医療施設が都市部に集中している
- ・行政や制度によるサポートが手薄
国が貧しいため衛生環境の整備に予算が回らず、多くの国民は不衛生な環境下で暮らさざるを得ません。そのため病気になりやすいのですが、医療に関わる人材や施設が不足しているため、治療を受けることもままなりません。
国によっては都市部で、比較的医療や衛生環境が進んでいるところもあります。しかし医療施設が都市部に集中しており、地方に行くと病院がなくて困ることも珍しくありません。
本来であれば国が衛生・医療の環境を整備すべきでしょう。しかし途上国では貧困に苦しんでいる場合も多く、予算が十分に確保できないため有効な政策を実行できずにいます。これが、途上国で医療の質が低いままでいる原因です。
途上国の医療格差はなぜ是正されないのか
すべては「貧困」、つまり途上国に余裕がないため、衛生環境や医療体制の改善までお金が回らないのが原因です。貧困から抜け出せないでいる原因は国によって様々ですが、どれも簡単に解決できる問題ではありません。
国連や各国政府も支援を行っていますが、まだまだサポートが行き届いていないのが現状です。そのため、ジャパンハートのような支援団体が現地に出向き支援を行う必要があります。
ただし支援団体の予算や人材にも限りがあり、途上国の医療格差を解消するには至っていないのが現状です。少しでも活動を広げようと寄付を募ったり人材募集をかけたりしていますが、現状では十分とはいえません。
ジャパンハートは怪しい?活動実態を解説
ジャパンハートはどのような活動を行っているのか、活動実態について詳しく見てみましょう。
ジャパンハートでは主に3つの支援活動を行っています。
- 医療支援
- 小児がんの治療サポート
- 人材育成
またジャパンハートでは活動報告書や年次会計報告書といった情報を積極的にホームページで公開しています。寄付がどのように使われているのか気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
1.医療支援
ジャパンハートでは主に下記の医療支援活動を行っています。
- ・カンボジア こども医療センターでの活動
- ・ミャンマー 診療・手術などの活動
- ・ラオス 技術移転活動
カンボジアでは2016年より、活動拠点となる「こども医療センター」を中心に医療支援を行っています。子どもの診察・治療や医療人材の育成を行っている施設です。小児がんに苦しむ子どもの治療や安全な食事の提供といった活動も行っています。
ミャンマーでは18歳以下の子どもには、交通費を含めて無料で治療を行っています。外来での診察は年間で約1万人、手術は約1,200件に対応。その結果、ジャパンハートの活動はミャンマーで広く知られています。
ラオスでは人材育成を中心に、技術を伝える活動を行っています。現地の病院と協力しながら手術を実施。将来的にはラオスの病院のみで手術を行えるよう、人材の育成や技術の指導などを行っています。
2.小児がんの治療サポート
ジャパンハートでは「スマイルスマイルプロジェクト」を通じて、小児がんで苦しむ子どもと家族をサポートしています。小児がんと闘う子どもが家族と楽しい時間を過ごせるよう、主に下記の活動を行っています。
- ・小児がんの子どもと家族の旅行に医療従事者が付き添ってサポートを実施
- ・小児がんの子どもを対象としたイベントを開催
小児がんと闘う子どもと家族の応援団として、上記の活動を通じて支援を行っています。
3.人材育成
自分たちの国でより良い医療を実現できるよう、現地の医療人材の育成活動を行っています。
「成績優秀なのに家庭が貧しいから働きに行かなくてはならない」
「医師や看護師を目指したいけれど学ぶお金がない」
このような人が医療への道を断念してしまわないよう、カンボジアやミャンマーを中心に活動しています。たとえば貧しいけれども優秀な人が、医師・看護師免許を取得できるようサポートを行ったり、奨学金の支援を行ったりしています。
参考:代表 吉岡秀人さんの経歴
ジャパンハートの創設者である吉岡秀人さんはどのような方なのか、簡単にご紹介します。
1965年8月に、大阪府の吹田市で生まれた吉岡氏。大分医科大学(現 大分大学医学部)を卒業後は救急病院で4年ほど勤務し、その後にミャンマーへ渡り医療支援を行いました。
その後は小児外科の技術を取得するため一度日本に帰国して病院に勤務し、2003年に再びミャンマーで医療活動を再開。2004年にジャパンハートを設立し、活動規模を広げていきました。現在はジャパンハートの代表顧問である傍ら、1年間の3分の2を、海外の医療支援活動に充てています。
吉岡氏のプロフィールはジャパンハート公式ページに詳細が記載されているため、気になる方はご一読ください。
ジャパンハートの支援方法
途上国では医療にアクセスできず苦しんでいる人が多くいます。では私たちがジャパンハートの支援活動をサポートするためには何ができるのでしょうか。
ジャパンハートを支援する方法を2つご紹介します。
- 寄付
- ボランティア
寄付
ジャパンハートを支援する方法の1つに「寄付」があります。ジャパンハートへの寄付は「定期的なお金の寄付」と「その場限りの単発寄付」の2つがあり、定期的なお金の寄付は下記の金額から申し込みを行えます。
- 月3,000円
- 月10,000円
- 月100,000円
単発寄付は1,000円から寄付できます。どちらの方法で寄付しても問題ありません。
「どちらの方法で寄付をしようか迷っている」という方は、長期的に安定して団体をサポートできる、定期的なお金の寄付がおすすめです。定額寄付に申し込むと、会員同士の交流会や特別動画コンテンツの視聴、イベント・講演会の案内などが届きます。
またジャパンハートは寄付金控除の対象団体です。寄付金控除とは、寄付した金額の約40%が所得税額から控除される仕組みのことで、税金が少しだけ安くなる可能性があります。
寄付や税制上の優遇措置についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
>>寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます
ジャパンハートの活動内容や理念に共感された方は、この機会に寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
ボランティア
ジャパンハートは下記の海外ボランティアも募集しています。
- ・看護師ボランティア
- ・医師ボランティア
- ・学生ボランティア(看護学生ツアーのみ)
もし参加条件や日程、場所等が合えば参加してみてはいかがでしょうか。ボランティアに参加することで、自分が実際に支援活動の役に立っている時間を持つことができます。
ただし参加資格を満たしていなかったり時間や場所の制約から活動に参加しにくかったりする人もいるかと思います。「ボランティアへの参加は難しい、けれど支援活動に関わりたい」という方は、まずは寄付からはじめてみませんか。
寄付を続けながら、機会があればボランティアへ参加してみるのも良いでしょう。もちろんボランティアと寄付を並行して続けることもできます。
医療格差に関心がある人はジャパンハートへの寄付がおすすめ
本記事では、ジャパンハートについて解説しました。ここで紹介した内容についてまとめます。
- ・途上国では医療体制が弱く、適切な治療を受けられないために命を落とす人がいる
- ・国連や各国政府も支援を行っているが、現地の実情に応えきれていない
- ・慈善団体が現地の実情に応じた支援活動を行っている
途上国ではまだまだ医療体制が弱く、様々な課題が残っています。途上国の医療水準を引き上げて自国で十分な医療を行えるようにするには、支援団体をはじめとした様々なサポートが必要です。
ジャパンハートは活動実態が詳細に公開されており、信頼感のある団体です。
「途上国の医療格差問題に関心がある」
「治療を受ければ治るのに、医療体制が弱いからという理由だけで亡くなる人がいる現状をなんとかしたい」
「亡くなる子どもの数を一人でも減らしたい」
このように考えている方は、この機会にジャパンハートへの寄付を考えてみませんか。