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【実際どう?】シェア=国際保健協力市民の会の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

  • 2022年4月27日
  • 2022年12月14日
  • 寄付

「シェア=国際保健協力市民の会への寄付を考えている」
「でも怪しくない?本当に寄付して大丈夫?」

このように思う方のために、gooddo編集部がシェア=国際保健協力市民の会について調べました。ホームページでの活動内容チェックやSNSでの口コミリサーチ、寄付の専門家にインタビューした内容を紹介します。

結論から申し上げると、シェア=国際保健協力市民の会は寄付先として信頼できる団体です。

その理由は、

・寄付者や支援者からの口コミ評判は良いものが多い
・様々なNPOを知る専門家からの評判も高い
・編集部で寄付の使い道や活動実績をリサーチしても十分な信頼が得られた

という点です。

シェア=国際保健協力市民の会への寄付を考えている方は、前向きに検討して大丈夫です!

寄付金控除の対象団体です

シェア=国際保健協力市民の会の口コミ評判まとめ

シェア=国際保健協力市民の会の口コミ評判を紹介していきます。

シェア=国際保健協力市民の会 いのちの平等を目指す 在日外国人医療支援 #Yahooネット募金 に寄付しました。(twitterより)

日本に住む外国人が安心して医療を受けるために必要な医療通訳への寄付です。あと3日です。可能な方はご支援をお願いします。「シェア=国際保健協力市民の会」は、長年地道な活動を続けていらっしゃる、信頼できる組織です。(twitterより)

シェア=国際保健協力市民の会さんのイベント!大学時代、カンボジアのスタディツアーでお世話になりました☺️ PHC、国際保健に興味ある方はぜひ! Dr.仲佐のプライマリ・ヘルス・ケア塾 『学んで、活かせるプライマリ・ヘルス・ケア ~その国の人が主体となる健康づくり~』(twitterより)

国内NPOの優良事例になりそうな @NGO_SHARE ‎ の「インフォグラフィック」を活用した広報活動。最新作も面白いです! / ツイートで見る!本田徹「プロフェッショナル 仕事の流儀」 | シェア=国際保健協力市民の会(twitterより)

リサーチした結果、
「医療に関して信頼と実績のある団体」
「工夫をこらした広報戦略が魅力的!」

といった投稿が確認でき、おおむねシェア=国際保健協力市民の会への口コミ評判は良いものと確認できました。

>>シェア=国際保健協力市民の会について詳しくみる

専門家から見たシェア=国際保健協力市民の会の評価は?インタビューで徹底取材

シェア=国際保健協力市民の会はどのような強みや特徴を持つ団体なのでしょうか?

これらの点について、NPOに詳しい寄付アドバイザーの河合さんにお話を伺いました。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

シェア=国際保健協力市民の会の強みや特徴は?

私、河合が考えるシェア=国際保健協力市民の会の強みや特徴は

  • 40年にわたる活動実績
  • 「いのちを守る人を育てる」保健医療支援活動
  • プライマリ・ヘルス・ケアの精神を大切にした活動
  • 在日外国人の健康支援
  • 丁寧かつ工夫を盛り込んだ国際保健の理解促進活動

詳しく紹介していきます。

>>シェア=国際保健協力市民の会について詳しくみる

40年にわたる活動実績

1983年の設立から約40年にわたる活動実績があります。
国際保健分野の日本のNGOといえば「シェア」の名前がすぐに挙がります。

これはNGOならではの草の根の立場で活動を続けてきた成果でしょう。

シェア=国際保健協力市民の会の原点は、日本国際ボランティアセンター(JVC)に参加していた医師や看護師などの医療関係者が中心となり、国際保健医療をめざす人々のグループとして、1983年にJVC内に設立された「海外援助活動医療部会」です。

JVCはインドシナ難民の救援活動をきっかけに1980年に設立された日本のNGOの草創期の代表的な団体です。
タイ国境の活動に参加するとともに、国内で学習会や機関紙の発行を始め、その後、JVCから独立して、現在のシェア=国際保健協力市民の会となりました。

「いのちを守る人を育てる」保健医療支援活動

シェア=国際保健協力市民の会は、すべての人が心身ともに健康に暮らせる社会をめざしいのちを守る人を育てる保健医療支援活動を、カンボジア、東ティモール、日本で進めています。

医療支援には、緊急支援として命を守る支援活動や、医療や保健サービスを受けることができていない地域や人々に対して医療従事者などが実際に治療を行ったりサービスを提供する活動などがあります。
ここで注意しなければならないのは、国際協力活動は外部からの一時的な支援であり、いつかはいなくなるものだということです。

このことを考えた時に、現地の人づくりを行い、彼らが自分たちで必要な医療や保健サービスにアクセスできるようになることが重要となってきます。

  • 地域の中で自分たちの健康づくりができるよう担い手の育成
  • 自らが健康を改善することを側面から支援
  • 医療へのアクセス改善

これらを通していのちを守る人を育てている点が、シェア=国際保健協力市民の会の特徴の1つだと思います。

プライマリ・ヘルス・ケアの精神を大切にした活動

プライマリ・ヘルス・ケアの精神を大切にし活動を行っているのも特徴の1つです。

プライマリ・ヘルス・ケアとは、すべての人にとって健康を基本的な人権として認め、その達成の過程において、住民の主体的な参加や自己決定権を保障する理念であり、方法・アプローチです。

在日外国人の健康支援

海外のみならず、日本でも基本的な保健医療サービスを受けられていない人の支援を行っているのも特徴です。

具体的には、外国人妊産婦が日本の母子保健サービスについて母国語で知る機会を提供するなど、在日外国人に対し健康支援を行っています。

丁寧かつ工夫を盛り込んだ国際保健の理解促進活動

日本の市民に対して途上国の現状や国際保健について知ってもらうための理解促進活動に力を入れている点も特徴です。

国際保健やプライマリ・ヘルス・ケアと聞くと、一般の人は難しい印象を抱きがちです。また、医療関係者向けで自分には関係ないと思われやすいです。

シェア=国際保健協力市民の会は、オンラインセミナーや出張講座、報告会などイベントの開催、ウェブサイトで動画配信や、国際保健に関するエッセイの掲載や情報提供を行っています。さらに、インフォグラフィックスを活用してわかりやすく伝える工夫もしています。

一般市民も関われることを伝えること、関心を持ってもらうこと、応援してくれる人を増やすことに注力して活動を行っています。

ホームページやロゴの雰囲気を見ても、身近に感じてもらうように工夫していることが伺えます。

シェア=国際保健協力市民の会は怪しい?信頼できるかを調べてみた

gooddo編集部も独自に団体公式ホームページをリサーチし、シェア=国際保健協力市民の会の信頼性を確かめました。

結論、信頼出来る団体ということが分かりました。

確認したのは下記の3点です。

  1. 寄付の目的と使途が整合しているか?
  2. 情報開示を行っているか?
  3. 認定NPOを取っているか?

1.寄付の目的と使途が整合しているか

シェア=国際保健協力市民の会では
「世界中の人々がもっと健康な生活を送れるよう、シェアは活動しています。すべての人が平等な医療を受けられ、健康に生きる社会をつくるための活動」
に寄付を使うとしています。

年次報告書やホームページでは、東ティモールにおける​​「プライマリヘルスケア強化プロジェクト」やカンボジアの「子どもの栄養改善プロジェクト」など、活動の様子が報告され、説明通りに寄付が使われていることがうかがえます。

例えば、ホームページには2020年度の成果が、このように報告されています。

  • 東ティモールでは助産師や看護師など医療者70名に対して、予防接種と患者応対の技術指導を行った
  • 離島である東ティモールに住む住民にも医療が届けられるよう、移動医療の「保健の船」が始動
  • カンボジアでは、低体重の子どもの感染症の重症化リスクを軽減するため、36村に離乳教室を実施

活動内容の詳細については、こちらからご覧ください。
>>シェア=国際保健協力市民の会の活動内容を見る

2.情報開示を行っているか

シェア=国際保健協力市民の会は、過去10年以上分の年次報告書や会計報告書をホームページ上に公開しています。

2021年度の年次報告書では、各国のプロジェクトにおける毎月の活動内容を報告しています。

SNSやブログでも、現地の活動について発信しています。

3.認定NPOを取っているか

シェア=国際保健協力市民の会は東京都から認定を受けた認定NPO法人です。

【認定NPOを取得するための要件】

  • 運営組織及び経理が適切であること
  • 事業活動の内容が適切であること
  • 情報公開を適切に行っていること
  • 事業報告書等を所轄庁に提出していること
  • 法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと

認定NPOを取得するには、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、公益性や信頼性などが前提となっています。
つまり認定を受けているシェア=国際保健協力市民の会は、公益性があり信頼性も高いと言えます。

シェア=国際保健協力市民の会への寄付募金の方法

シェア=国際保健協力市民の会への寄付金は保健・衛生向上のために使われます。

個人が寄付するには、

  • 継続寄付
  • 都度寄付
  • 遺贈などのその他の寄付

といった方法があります。

具体的に紹介します。

いのちのリレー募金(継続寄付)

シェア=国際保健協力市民の会の継続寄付者は「いのちのリレー募金」と呼ばれています。

月々1,000円から始めることができます。
1年間継続的に寄付した場合、みなさんの支援が具体的にどのような活動に活用されるのか、いくつかの例を紹介します。

毎月1,000円:在日外国人患者のために、研修を受けた医療通訳を1回派遣できます。

毎月3,000円:カンボジアの子どもたちのために、離乳食教室を12回実施できます。

毎月5,000円:東ティモールの予防接種サービス技術向上のため、保健局スタッフ12名が3日間の研修に参加できます。

毎月10,000円:困難を抱えた在日外国人妊産婦に、日本の母子保健サービスについての一連の情報を、母国語で提供できます。

いのちのリレー募金の使いみちを見ると、継続した支援が活動の成果につながることがわかります。

また、継続寄付者には機関誌「Bon Partage(公正な分配)」や年次報告書が届きます。

寄付の申し込み方法は、ウェブから簡単にできます。

寄付金額は1,000円以上の自分の好きな金額を設定します。
支払い方法はクレジットカードか口座引き落としから選択が可能です。

>>シェア=国際保健協力市民の会について詳しくみる

都度寄付

1,000円以上の自分の好きな金額を、自分の好きなタイミングで、単発で寄付できます。
支払い方法は、クレジットカードまたは銀行振込から選択できます。

寄付は東ティモール、カンボジア、日本で行っている保健事業(2022年4月時点)、および団体の活動の管理費に使われます。

その他の寄付

シェア=国際保健協力市民の会に寄付する方法は他にもあります。

  • 遺贈寄付
  • 書き損じハガキで寄付
  • 家に眠るお宝で寄付

ここでは、遺贈寄付について説明します。

遺贈寄付

遺贈寄付とは、個人が遺言によって遺産の全部、もしくは一部をNPOなどの支援団体に寄付することです。

自らの遺産を、シェア=国際保健協力市民の会の活動を通して、将来を担う子どもたちの健康に役立てたい!
そう思われている方がいれば、まずは団体に直接問い合わせることをおすすめします。

また、シェア=国際保健協力市民の会への寄付金は、寄付金控除を受けられます。
詳しくは下記をご確認ください。
>> 寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます

シェア=国際保健協力市民の会とは?

ここからは参考までにシェア=国際保健協力市民の会の活動内容を改めて紹介します。

シェア=国際保健協力市民の会は健康で平和な世界を目指して活動している国際NGOです。医師・看護師・学生が中心となり1983年に設立して以来、『いのちを守る人を育てる』保健医療支援活動を、アジアとアフリカで行ってきました。

活動の目的は「世界のすべての人々が健康に暮らせること」です。

活動を行うにあたって、健康が全ての人の人権とする考えであるプライマリ・ヘルス・ケアを尊重し活動しています。
また、住民のニーズに基づく支援や住民参加を大切にしており、最終的には支援に頼らない自立支援をおこなっています。

>>シェア=国際保健協力市民の会について詳しくみる

シェア=国際保健協力市民の会の活動内容


シェア=国際保健協力市民の会は

  • カンボジア:子どもの栄養改善活動
  • 東ティモール:保健医療アクセス改善活動
  • 日本:在日外国人の健康支援
  • 緊急支援

を行っています。

次は活動内容を具体的に説明していきます。

カンボジア:子どもの栄養改善活動


カンボジアプレアビヒア州の乳幼児は、慢性的な栄養不良や低体重の状態にあります。
この問題を解決するべく、離乳食や健康について学ぶ保健教育活動、乳幼児健診を行っています。
これらにより、乳幼児の低体重による感染症リスクを軽減することができています。

これらの活動は、村の保健ボランティアや現地の保健行政関係者と協力しておこなっています。

カンボジア事務所の職員、チエブ・コンティアさんはこのように述べています。

私たち職員が現地に行かなくても、ボランティアが率先して家を一軒一軒まわって、乳幼児健診に行くよう声かけをしている

地元保健ボランティアの地道かつ自発的な活動が、子どもの健康な成長を支えているのです。

東ティモール:保健医療アクセス改善活動


首都ディリ県の僻地などでは、住民の母子保健を始めとした保健医療サービスが進んでいません。

背景には、医療施設までの距離があげられます。さらに保健医療従事者によるサービスの不備や住民の理解不足も重なり、基礎的な保健医療サービスを住民に届けられていませんでした。

これらの解決のための1つの活動として、保健ボランティアを対象に学習会を開催しています。その結果、ボランティアが自主的な保健教育活動を行い、彼らの役割が広がったため、より多くの人に保健サービスを届けられるようになりました。

また、保健医療従事者にに対し技術研修を行っています。予防接種や患者対応の知識・技術の向上だけでなく、予防接種記録やワクチン保管の正しい方法も指導。モニタリングも行うことで、継続的に技術やノウハウの定着化を図っています。

さらに、離島へも保健医療を届けることができるよう、移動式の「保健の船」を2020年にスタートしました。特にコロナ禍では、島にいても保健医療を受けられるということで、保健の船は重宝されています。

日本:在日外国人の健康支援


1991年に、日本に住む外国人への健康相談を行うことから活動を開始。結核やHIVなどの感染症を中心とする医療通訳派遣や医療通訳の育成、保健医療従事者やソーシャルワーカーなどを対象に外国人医療に関する研修などを行ってきました。
その背景には、日本語や英語を話せないがために、適切な医療や保健サービスを受けることができない人の存在があります。

2016年からは、外国人コミュニティや自治体などと連携して、特に妊娠や出産、育児に関する情報が得られず困っている妊婦に、必要な情報の提供などを行っています。
結果、乳幼児健診や予防接種へのアクセス状況に改善がみられました。

他にも、
・日本の母子保健サービスに関する外国人向け資料の開発
・ネパール人女性保健ボランティア(Female Health Promoter)の育成
・保健医療従事者に対し医療通訳の利用を促すためのネットワークづくり
などを行っています。

緊急支援

1985年にエチオピアでおこった大飢饉の際、医療支援をおこなったのが始まりです。

それ以来、フィリピン、ルワンダ、インドネシアや日本で、自然災害や紛争における難民問題に医療支援をおこなってきました。

東日本大震災では、気仙沼市において震災発生の月から巡回療養支援隊の設立に参画、健康相談班として活動しました。
その後は健康相談・生活相談、地域のコミュニティ形成の促進を行うプロジェクトの支援を開始し、2014年まで携わりました。

まとめ:シェア=国際保健協力市民の会への寄付が向いている人はこんな人!

ここでは、シェア=国際保健協力市民の会の評判や活動内容の紹介、専門家へのインタビューなどを行いました。
記事で紹介した内容をまとめます。

  • 約40年間活動を行っている、保健分野で実績と経験がある団体
  • 継続寄付によって、現地のニーズにあった支援を提供できている
  • 保健に関わる人材育成など、地域の人々を中心とした現地に根付いた活動をしている

医療や保健活動を通した国際貢献を応援したい!と考える人に向いている寄付先だと思います。

「子どもに健康な生活を送って欲しい!」
「日本に住む外国人の人たちを保健分野でサポートしたい!」

と考えている方もぜひこの団体の公式サイトをチェックしてみてくださいね。

寄付金控除の対象団体です

参考:シェア=国際保健協力市民の会の基礎情報

団体名 認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会
所在地 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5F
代表者 代表理事:本田 徹、仲佐 保
活動内容 ・途上国における地域保健活動
・緊急救援活動
・日本国内の在日外国人の健康支援活動ほか
・日本国内での保健人材育成、広報・啓発普及活動
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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