「フローレンス」の活動が何か気になる、という方のために、どんな人がフローレンスの活動と相性が良いか解説します。
結論を先に紹介すると以下の通りです。
【フローレンスはこんな人にオススメ!】
- ・これからの日本には古い価値観や仕組みにとらわれないイノベーションが求められていると思う
- ・日本から子どもの虐待死がなくなって欲しい
- ・障害のある子どもやその親が幸せに暮らせる社会になって欲しい
1つでも自分に当てはまる!と思った方は、フローレンスへの寄付が向いていると思います。
この記事で理由を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
フローレンスはこんな人におすすめ!
【フローレンスはこんな人にオススメ!】
- ・これからの日本には古い価値観や仕組みにとらわれないイノベーションが求められていると思う
- ・日本から子どもの虐待死がなくなって欲しい
- ・障害のある子どもやその親が幸せに暮らせる社会になって欲しい
フローレンスへの寄付がこのような方におすすめである理由を解説します。
【おすすめの理由1】社会変革イノベーター集団として国内最大規模。「いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指している
フローレンスは、これからの日本には古い価値観や仕組みにとらわれないイノベーションが求められている、と感じている方におすすめの寄付先です。フローレンスの創業者である駒崎弘樹氏は、強いリーダーシップと発信力を持って数々の新しい事業を立ち上げ社会問題の解決に尽力してきた人物です。
駒崎氏がフローレンスを立ち上げたのは、駒崎氏の母親の知人女性が子どもの病気による欠勤が続いたことで失職した話を聞いたのがきっかけです。子どもが病気の時に仕事と育児の両立が難しくなる課題を社会問題と捉え、日本初の訪問型病児保育事業をスタートしました。
病児保育事業のほかにも、フローレンスでは子育て中の親や子どもたちをサポートするため、親子領域の社会課題解決モデルとなる活動を次々に立ち上げ、年々その活動領域を広げています。
- ・病児保育の提供
- ・認可保育園の運営
- ・障害児保育園の運営 など
「子育てと仕事を両立できる社会の実現」という設立当初の思いからぶれることなく活動を続けています。
また、フローレンスはソーシャルアクションにも力を入れています。ソーシャルアクションとは社会課題の根本解決を目指し、制度や世論のアップデートを推進する活動のことです。
フローレンスは2015年に全国医療的ケア児者支援協議会を発足、障害児保育の知見をもとに政治家への提言を続けてきました。その結果、2021年には医療的ケア児支援法の成立につなげるなど一定の成果を上げています。
フローレンスは「イノベーター集団」と表現していますが、
- ・ソーシャルアクションを通じて法案の成立につなげる
- ・駒崎氏や社員自らSNSやマスメディアを活用して情報を発信する
といった積極的なアクションを通じて社会にイノベーションを起こす実行力を持った団体であることが伺えます。
よってフローレンスは、これからの日本には古い価値観や仕組みにとらわれないイノベーションが求められていると考える方の寄付先としておすすめです。
【おすすめの理由2】特別養子縁組をサポートすることで赤ちゃんや生みの親、育ての親全員の幸せを目指している
日本から子どもの虐待死がなくなって欲しいと考えている方にも、フローレンスはおすすめの寄付先です。なぜなら、フローレンスは予期せぬ妊娠に悩んでいる女性の相談に乗り、特別養子縁組をサポートすることで、赤ちゃんを遺棄・虐待による命の危険から助け出しているからです。
子どもへの虐待による死亡は0歳児が最も多く、2週間に1人の計算で生まれたばかりの赤ちゃんが命を落としています。その原因は性犯罪被害などによる予期せぬ妊娠、貧困や社会的孤立などが挙げられます。
フローレンスでは誰にも相談できないでいる妊婦に相談援助を実施。生みの親と赤ちゃんにとって最善の選択ができるようサポートしています。そのなかで、必要に応じて育ての親になりたい親につなぐこともあります。
サポートを受けた生みの親からは
「出産直前まで誰にも相談できなかった」
「相談員さんにたくさん話を聞いてもらう中で、これからのことを落ち着いて考えられるようになった」
という声が上がっています。
子どもを迎えた家族からは
「これからもこの子が笑顔でいられるように、ずっと大切に育てていきたい」
という幸せそうなメッセージもあるのです。
フローレンスは生みの親と育ての親の両方にアプローチすることで、虐待死ゼロの社会を目指しています。
このような活動を続けているフローレンスは、日本から子どもの虐待死がなくなって欲しいと考える方の寄付先としておすすめです。
【おすすめの理由3】障害のある子どもがいる親も働くことができる社会を目指している
障害のある子どもやその親が幸せに暮らせる社会になって欲しいと感じている方にも、フローレンスはおすすめの寄付先です。なぜならフローレンスは日本で初めて医療的ケア児対応の長時間保育を行う施設を運営し、障害児への保育の提供と保護者の就労支援を行っている団体だからです。
現在、医療的ケアが必要な障害児「医療的ケア児」は20,000人以上いるといわれています。一方で受け入れ先は不足しており、医療的ケア児の母親の常勤雇用率は非常に低くなっています。
フローレンスは日本で初めてそんな医療的ケア児の長時間保育を実施する「障害児保育園ヘレン」を開園。最長9.5時間の保育が可能で、仕事だけでなく介護やレスパイトと呼ばれる家族の休息にも利用できます。
園では看護師や作業療法士、研修を受けた保育スタッフがチームを組み医療ケアにも対応。さらに子どもが楽しみつつ発達を促せる「療育プログラム」を実施し、子どもたちが安心して過ごせる施設になっています。
保育園だけでなく、自宅でマンツーマン保育する「障害児訪問保育アニー」や「医療的ケアシッター ナンシー」などの事業も行っており、これらの事業を通してフローレンスは「すべての障害児家庭がなんにでも挑戦でき、笑って希望を描ける社会」の実現を目指しています。
現在、障害児の母親の常勤雇用率は非常に低いといわれていますが、ヘレンやアニーを利用する母親の常勤雇用率は8割を超えており、障害児の親子の挑戦をサポートしています。
このような活動を行っているフローレンスは、障害のある子どもやその親が幸せに暮らせる社会になって欲しいと考える方の寄付先としておすすめです。
フローレンス ってどんな活動をしている団体?
フローレンスは、子どもの虐待問題、子どもの貧困問題、障害児保育問題、病児保育問題など、国内のさまざまな子育てにまつわる社会問題の解決を目指す団体です。
具体的に5つの事業について紹介します。
・みらいの保育園事業
・障害児保育事業
・赤ちゃん縁組事業
・こども宅食事業
病児保育事業
フローレンスは2005年から自宅訪問型の病児保育をスタートさせました。
きっかけは子どもの看病を理由に仕事を休んだら退職を迫られたというお母さんの声。それから子育て家庭の「子育てと仕事の両立」をサポートするために病児保育事業を開始し、2022年5月までに100,000件以上の訪問型病児保育を重大事故なしで行っています。
2008年からは寄付を原資にひとり親家庭を対象とした低価格の支援プランを開始し、ひとり親家庭の就労をサポートしています。
みらいの保育園事業
共働き世帯が増える今の日本にとって待機児童問題は深刻な問題です。
もともと日本では定員20人以上でなければ認可保育園を作ることができなかったところに、フローレンスは定員19名以下の小規模保育園事業を2010年にスタート。さらにそれをモデルに政策提言を続け、2012年に国策化につながりました。
フローレンスは2020年までに東京と仙台で19の施設を開園しています。そして、フローレンスが政策提言をした「小規模保育所」が国の認可事業となったことで全国では4200か所以上の小規模認可保育所が広がり、待機児童問題の解消に大きく貢献しています。
障害児保育事業
障害のある子どもを預けることができる施設は非常に少なく、親子の社会的孤立や貧困リスクにつながってしまいます。
フローレンスは
・訪問型の「障害児訪問保育アニー」
・看護師による訪問支援「医療的ケアシッター ナンシー」
といった事業も手がけており、障害のある子どもの親でも「子育てと仕事を両立できる社会」の実現に取り組んでいます。
赤ちゃん縁組事業
現在、日本では生まれたばかりの赤ちゃんが2週間に1人、虐待によって命を落としています。
その原因は性犯罪などによる予期せぬ妊娠、そして社会的孤立や貧困です。
フローレンスはその負の連鎖を断ち切るために2016年より「赤ちゃん縁組」事業をスタート。ひとりで悩む妊婦の相談を受けるとともに必要に応じて育ての親になりたい夫婦につなげます。
丁寧な支援が評価され、2018年度からは養子縁組あっせん機関モデル事業に選定され、行政と連携しながら妊娠した女性の支援を行っています。
こども宅食事業
フローレンスは、生活の厳しいご家庭に定期的に食品を届ける「こども宅食」事業に取り組んでいます。
また、関連団体である一般社団法人こども宅食応援団と連携して、こども宅食を全国に広げるための政策提言による仕組みづくりや、全国のこども宅食実施団体への立ち上げ支援やノウハウ提供などの伴走支援を行っており、2021年度までに71団体、約10,000世帯規模に拡大しています。
「こども宅食」の目的はただ食品を届けることだけではありません。食品の配達をきっかけに相談しやすい関係性をつくり、相談に乗ったり必要なサービスにつないでいくことで家庭を支援しています。
フローレンスの寄付の使い道
では、フローレンスに寄付した場合、あなたの寄付金はどのように活用されるのでしょうか?
ここでは以下の視点で寄付金の使われ方を紹介します。
・フローレンスの寄付金の使い道の実績
フローレンスに3,000円寄付すると何ができるのか
フローレンスへ毎月3,000円を寄付することで、予期せぬ妊娠で困っている女性1人の相談対応を行うことができます。
月5,000円なら訪問看護の衛生環境を保つマスクを500枚購入可能です。月15,000円なら医療的ケアが必要なお子さんを支援する専門的な研修を1日実施することができます。
フローレンスの寄付金の使い道の実績
フローレンスの2021年度の収益は38億円で、そのうち寄付金は7億円でした。
フローレンスはサービス提供による事業収益があるため、寄付金は収益の2割ほどですが、新たな福祉サービスの開発や政策提言、ソーシャルアクションのためになくてはならない収益です。
また、病児保育のひとり親支援プランなど寄付を原資とする取り組みもあります。
フローレンスは事業費率90%前後を目安に事業運営を行っており、2021年度の経常費用のうち、事業に使用された費用を示す事業費率は91%でした。
これらの内容は毎年公開されており、透明性の高い組織運営がなされています。
フローレンスの寄付金の使途やその評価についてより詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>【実際どう?】フローレンスの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
まとめ:フローレンスは、子育ては社会全体で取り組むべき!と考えている人におすすめ!
フローレンスについてこの記事で紹介した内容を、あらためてまとめます。
- ・フローレンスは子育てにまつわる社会問題を事業と政治への働きかけの両輪で解決を目指すイノベーター集団
- ・待機児童、病児保育、障害児保育などの事業によって親が子育てと仕事を両立できる社会を目指す
- ・赤ちゃん縁組事業やこども宅食事業を通して親や家庭の社会的孤立を防ぎ必要な支援につなげる
おすすめの「こんな人」に1つでも自分が当てはまる!と思った方。
フローレンスのより詳しい情報をこちらで確認してみてくださいね。
フローレンスの団体データ
団体名 | 特定非営利活動法人 フローレンス |
所在地 | 東京都千代田区神田神保町1丁目14番地1 KDX神保町ビル 4F |
代表者名 | 創業者 駒崎 弘樹 |
活動内容 | 「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指し以下の事業を行っている。 ・訪問型病児保育事業(フローレンスの病児保育) ・小規模保育事業(おうち保育園) ・認可保育事業(みんなのみらいをつくる保育園) ・障害児保育事業(障害児保育園ヘレン) ・障害児保育事業(障害児訪問保育アニー) ・障害児保育事業(医療的ケアシッター ナンシー) ・にんしん相談・特別養子縁組斡旋事業(フローレンスの赤ちゃん縁組) ・保育ソーシャルワーク事業 ・働き方革命事業 ・みんなで社会変革事業(政策提言・広報・提言活動) ・ひとり親家庭支援(寄付会員制度)事業 ・こども宅食事業(こども宅食・こども宅食応援団) |