貧困や紛争や、自然災害などの問題。これらの様々な原因によって多くの子どもたちが
・十分な教育を受けられず貧困から抜け出すことができない
といった状態に陥っているのが現状です。
これは途上国だけの問題ではなく、日本においても9人に1人の子どもが相対的貧困状態にあると言われています*。
こういった子どもたちは、毎日の衣食住に事欠く「絶対的貧困」とは異なりますが、経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく、地域や社会から孤立し、様々な面で不利な状況
に置かれてしまう傾向にあります。
こういった現状を知り、そんな子どもたちの力になりたいと思い立ったものの、
・寄付の方法は?
・寄付以外に子どもたちを支援する方法はあるの?
といった疑問を持つ人は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、乳児院について以下の内容をご紹介します。
- 恵まれない子どもが置かれている状況と行われている支援
- 恵まれない子どもに寄付できるNPO団体と寄付先の選び方
- 恵まれない子どもへ寄付する2つの方法
- 恵まれない子どもへの寄付でよくある4つの疑問
恵まれない子どもへの寄付を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。
出典:厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況(各種世帯の所得等の状況)」
恵まれない子ども寄付できる団体をいますぐ知りたい人はこちら
>>恵まれない子どもに寄付できるNPO支援団体を5つ紹介
ウクライナの子どものために支援を考えているあなたへ
ウクライナ現地では様々な団体が、幼い子どもやその家族のために支援活動を行っています。遠く離れた日本に暮らす私たちにも、出来ることがあります。
どのような支援活動が行われているか、詳しく解説します。
恵まれない子どもたちが置かれている状況と行われている支援
「恵まれない」と一口に言っても、その要因は様々です。
ここでは、どのような側面で恵まれない子どもたちがいるのか解説するとともに、それらの解決のために行われている支援活動も紹介します。
- ・医療体制が整っていない地域の子ども
- ・受けられる教育の選択肢が少ない子ども
- ・地域とのつながりが少ない子ども
- ・住んでいる場所から避難せざるを得ない子ども
医療体制が整っていない地域の子ども
5歳の誕生日を迎えることなく亡くなる子どもは年間495万人とされています*。6秒にひとり、1日に約1万3,400人の5歳未満児が命を落としています。
1990年の1250万人という数字と比べると改善傾向にありますがまだまだ支援が必要とされています。
ユニセフは、世界各地の子どもにワクチンを届け、彼らの命を守っています。ワクチンの調達だけに留まらず、険しい山道、紛争地などにもワクチンを届けるとともに、地域の人に予防接種の大切さを伝える保健員の育成も行っています。
>>日本ユニセフ協会についての解説へ移動する
*出典:Levels & Trends in Child Mortality:ユニセフ(国連児童基金)、WHO(世界保健機関)、国連経済社会局人口部、世界銀行グループによる発表, 2023年
受けられる教育の選択肢が少ない子ども
家庭の経済状況、不登校、住んでいる地域の違いが要因で生まれる教育機会の格差があります。
カタリバでは、不登校や病気などで学校に行けない「長期欠席者」の児童生徒のために、一人ひとりに合わせた学びの形を提案するオンライン不登校支援プログラムを提供しています。
>> カタリバについての解説へ移動する
Learning for Allでは小学校4年~高校3年生の学習遅滞を抱えた子どもたちに、学校や公民館などで学習支援を行っています。
>> Learaning for Allについての解説へ移動する
地域とのつながりが少ない子ども
以前に比べ地域で多世代が交流する機会が減り、子どもたちが地域とつながることが少なくなってきました。家庭環境により1人で食事をしなければいけない子は家庭にも地域にも居場所を見つけられずにいます。
むすびえでは、地域の交流の場を作る各地のこども食堂をサポートしています。
>>むすびえについての解説へ移動する
住んでいる場所から避難せざるを得ない子ども
紛争や災害により、住んでいた場所から国内・国外避難せざるを得ない子どもたちがいます。彼らは家、物資以外に教育の機会や心理的サポートを必要としています。
AAR Japan[難民を助ける会]では住んでいた場所から避難してきた子どもたちのために、教育環境の整備、心のケアなどの長期的な支援を行っています。
>>AAR Japan[難民を助ける会]についての解説へ移動する
恵まれない子どもを支援するなら寄付先はどこが良いのか、選び方を紹介!
寄付先としておすすめの支援団体を紹介する前に、どのような視点で選んだら良いかNPOの専門家に解説していただきます。
はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。
その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。
恵まれない子どもに寄付できるNPO支援団体を5つ紹介!
恵まれない子どもを支援しているNPO団体を6団体、寄付アドバイザーの注目ポイントとともに紹介します。
【恵まれない子どもを支援している団体5つ】
【寄付先1】認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ:全国約5,000箇所の「こども食堂」と協働
むすびえはこんな人にオススメ!
- ・子どもにとって食べることは大事だと思う人
- ・子どもの頃から多様な価値観に触れる方が良いと思う人
- ・子どもが食を楽しめる社会になって欲しいと思う人
むすびえは、各地域のこども食堂ネットワークの支援、社会に貢献したいと考えている企業・団体と協働でこども食堂の支援、こども食堂に関する調査・研究を行っています。
「こども食堂」を、地域・社会の担い手としてより「あたりまえ」のものにしていきたいという想いで活動している団体です。
経済状況だけに限らず、つながりや経験に恵まれない子どもたちに居場所を提供するのがこども食堂です。
こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくることをめざしています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- こども食堂の実態・効果・課題の調査や、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して全国のこども食堂を応援している。
- 食材や物品を提供する企業や支援者の情報が一旦むすびえに集まることで、全国のこども食堂に対して公平に情報が届けられる
- 「こども食堂全国箇所数調査」や『こども食堂白書』の出版など団体自らが行う調査研究が充実している。全国のこども食堂の状況を知りたいと思ったらまず、むすびえの調査に目を通すのがおすすめ
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】むすびえの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】認定NPO法人 カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走
カタリバはこんな人にオススメ!
- ・教育の可能性や重要性を信じている
- ・実績や社会的な信頼は大事だと思う
- ・家庭や学校で困難を抱える子どもでも、成長の機会を得られる社会になってほしい
カタリバは、自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。
活動を始めたきっかけは、東日本大震災。最近ではコロナの影響を受ける子どもの支援も開始し、日本中の子ども達が、生まれ育った環境や家庭などの格差によって、可能性を閉ざされてしまうことが決してないように支援を続けています。
活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
- 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開
- 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先3】NPO法人 Learning for All:包括的な支援に特徴あり
Learning for All はこんな人にオススメ!
- 質の高い学習支援をこどもたちに届けたい!
- 全国のたくさんの子どもの役に立ちたい!
- 専門家やメディアの評価が高い活動を支援したい!
Learning for All は、さまざまな理由で生きづらさを抱える子どもたちに学習支援、居場所提供、食事提供などを行いながら、保護者たちのサポートも行っています。さらに、支援のノウハウを展開したり、ノウハウを共有するしくみを構築しています。
今まで、延べ6000人以上の子どもを支援、延べ2000人以上のボランティアが参加した実績を持ちます。自治体との連携は10か所です。
活動を通して「子どもの貧困の本質的解決」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ
- 困難を抱えた子どもたちへの包括的支援、人材育成、普及啓発・アドボカシーの活動に特徴
- 「月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強」など、寄付金でできることが分かりやすい
- 企業、自治体などのパートナー、学生ボランティア卒業生のアラムナイ(同窓会)といったコミュニティの存在
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>>【実際どう?】Learning for All の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>Learning for All に関する記事一覧はこちら
【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
ユニセフはこんな人にオススメ!
- ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
- ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
- ・活動歴が長い団体には安心を感じる
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。
命を守る基礎的な支援を、遠隔の村や都市のスラムなど最も貧しく厳しい環境で生きる子どもたちへ優先的に届けています。また、子どもの人生を大きく変える安全な水の供給、貧困家庭のための生計向上支援まで幅広い支援が特徴。
活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先5】認定NPO法人 難民を助ける会(AAR):世界14カ国で難民を支援
AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!
- ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
- ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
- ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる
AAR Japan[難民を助ける会]は世界14カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。
住んでいた場所から避難し、教育機会に恵まれない子どもたちに教育環境の整備を行っています。
活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
- 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
- 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
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>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする
【ウクライナの子どもに寄付するなら?】支援を行っている団体を紹介!
現在多くのウクライナの方が、国内外への避難を余儀なくされています。
様々な支援団体が医療、教育、物資、シェルターなどの支援を行っています。さらに、今後復興にも中長期的なサポートが必要となってきます。
ここでは「助けを必要としているウクライナの人々の力になりたい」と考えている方へ向けて、ウクライナで支援活動をしている団体を紹介します。
団体による活動内容の説明もご一読下さい。
ウクライナの子どもや家族を支援している団体
【寄付先1】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体
ピースウィンズ・ジャパンは、ロシアによる侵攻開始直後から、ウクライナの隣国ポーランドとモルドバにスタッフを派遣し支援を開始しました。
▼侵攻発生時に行った具体的な支援内容の一例
・仮設診療所で避難民への診療を継続
・モルドバの避難所で環境整備と物資支援を実施
・ペット連れの避難民にペットフード等を支援
▼現在継続して行っている支援の一例(2024年10月時点)
ウクライナ国内
・心理社会・保護支援
・病院への医療機器提供
・食料・日用品の配付
モルドバ
・教育支援や食料支援
皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。
【寄付先2】認定NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン:長期的な支援活動をする国際NGO
ワールド・ビジョンは、ロシアによる軍事侵攻開始後、ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化し、その他の周辺国でも子どもたちへの心理的応急処置と、難民への基本的な支援物資の提供を行ってきました。
また子どもたちが家族から引き離され、暴力や搾取、虐待の危険性が高まることに懸念を表明し、国際社会が連携して継続的に支援を届ける必要性を訴え続けています。
ウクライナ国内、および隣国のモルドバ、ルーマニア、ジョージアなどで以下の活動を継続中です(2024年10月時点)。
・食料支援
・現金やバウチャーの配付
・メンタルヘルスや心理的ケアの提供
・子どもたちへの教育支援
今後も、変化する難民の生活に柔軟に対応した支援を行っていきます。
現地のNGOと連携協定を結び、難民の受け入れ活動を支援しています。また、ウクライナ国内においても、関係諸団体の活動をサポートしています。
【寄付先3】認定NPO法人 難民を助ける会:世界14カ国で難民を支援。特に弱い立場に置かれた方をサポート
AAR Japan[難民を助ける会]は、世界16カ国で紛争・自然災害・貧困・障がいなどにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。
ロシアの軍事侵攻が始まった直後は、戦禍から逃れて戦禍を逃れて周辺国に流出した難民・避難民への緊急支援を実施。AAR Japanスタッフが現地入りし、調査・支援活動を行いました。
【これまでの活動例】
・難民・国内避難民への緊急物資の配付(食料、医薬品、衛生用品など)
・子どもたちが避難先で学習するためのパソコンやプロジェクターの設置
・遊び場を開設、人形やおもちゃの提供
【現在行っている活動】※2024年10月時点
・ウクライナ国内に留まる人の支援:自宅での生活を続ける高齢者や障がい者世帯への食料配付や現金給付などの支援
・モルドバで困窮している避難民の支援:食料や衛生用品の配付
・地雷・不発弾対策:ロシアの軍事行動の一環として道路沿いや農作地に埋められた地雷の撤去作業
・障がい者支援:カウンセリングや介護者へのレスパイト・ケアの提供など、国内にとどまる障がい者を支援
ニーズの高い支援活動を継続するとともに、中長期的な活動を見据えて、モルドバに事務所を開設し、障がいのある方々や子どもたちへの支援などに力を入れて活動しています。
AAR Japanは、日本における難民支援の先駆けとして1979年に発足し、国連に公認・登録された国際NGOです。シリア難民支援、アフガニスタン避難民支援など、これまでの緊急支援の経験を活かします。
【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
8年にわたって続く東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ユニセフは現地にとどまり、安全、保健、教育、心理社会的支援、保護、水と衛生などの分野で緊急支援を行っています。
水や電気を絶たれたり教育の機会を奪われたり、避難を余儀なくされるなど、紛争による直接的・間接的な影響を受ける子どもたちをはじめ、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ユニセフではウクライナ緊急募金へのご協力を呼びかけています。
恵まれない子どもに寄付する2つの方法
ここでは、恵まれない子どもへ寄付する2つの方法を紹介します。
- 孤児院や児童養護施設に直接寄付をする
- 恵まれない子ども支援を行う団体を通じて寄付する
詳しく見ていきましょう。
【方法1】孤児院や児童養護施設に直接寄付をする
応援したい孤児院や児童養護施設へ、直接寄付できます。寄付先は、全国児童養護施設総合寄付サイトなどから探せます。
基本的には物品の寄付は受け付けておらず、金銭的な支援を求めているケースが多いです。
金銭の寄付の場合、ほとんどの施設が「銀行振込」や「クレジットカード」に対応しています。1,000円から可能な施設が多くなっており、クレジットカードでの寄付は「1度のみ寄付」、「毎月寄付」を選択できます。
実際に寄付をする前には、各児童養護施設のWebサイトや電話などで寄付の受付状況をチェックしましょう。
海外の孤児院への寄付を考えられている方は、
・寄付控除を受けられる場合がある
といった点から、海外の子どもたちを支援している団体を通じての寄付がおすすめです。
【方法2】恵まれない子ども支援を行う団体を通じて寄付する
寄付したい特定の施設がないときは、恵まれない子どもたちのために活動している団体を通じて寄付するのもおすすめです。
団体を通じて寄付することで、必要としているところに振り分けてくれます。
先程紹介した団体への寄付や、特定の孤児院や児童養護施設へ寄付するときと同様に、全国児童養護施設総合寄付サイトから寄付することが可能です。直接寄付のケースと同様に、クレジットカードか銀行振込で、1,000円から寄付できます。
海外の孤児院や児童養護施設を考えている方は、さきほど紹介したユニセフなど、団体を通じて寄付をするのがおすすめです。
これらの団体にはその時にだけ寄付をする「都度寄付」と毎月定額を寄付する「継続寄付」が用意されています。
子どもたちを取り巻く環境を改善するためには長期的な支援が必要です。それを可能にする継続寄付はおすすめの支援方法です。
他にも海外の恵まれない子ども支援を支援している団体は多数あるので、こちらを参考にしてみてください。
>>海外の子どもたちを支援するには?課題別のおすすめNPO団体や寄付の方法を解説
また、日本国内でも、孤児院や児童養護施設以外にも
・勉強できる環境の支援
・居場所づくりの支援
など、様々な子ども支援の活動をしている団体があります。ぜひ気になる方はチェックしてみてくださいね。
>>日本の子どもに寄付したい!おすすめNPO団体と選び方を専門家が紹介
恵まれない子どもへの寄付でよくある4つの疑問
ここからは、恵まれない子どもへ寄付する際によく浮かぶ疑問についてお答えします。
- 恵まれない子どもを支援する仕事に就くには?
- 服などのモノを寄付できる?
- 寄付は途中でやめてもいい?
- 子どもを支援している団体は他にもある?
それぞれ詳しく見てみましょう。
1.恵まれない子どもを支援する仕事に就くには?
貧困に悩む子どもを直接支援したい、サポートしたいという方は子どもの支援を行っている団体や自治体で働くという方法もあります。
支援活動には様々な種類があります。つまり、自分がどのような活動をしたいかによって、身につけるべき知識やスキルは異なるということです。
子どもの支援活動に活かせる資格には、
・管理栄養士
・スクールカウンセラー
・放課後児童支援員
などがあります。
具体的な取得方法や支援活動の種類については、こちらの記事を参考にしてみてください。
子どもの貧困支援に活かせる資格は?子どものために働ける職場や環境を解説
2.服などのモノを寄付できる?
支援団体によりますが、可能です。
たとえば乳児院では、
・タオル
・ミルク
・おもちゃ
・おむつ
など、様々なものを受け付けています。
乳児院への寄付をお考えの方向けに、寄付方法や寄付団体をまとめています。ぜひ気になる方はチェックしてみてくださいね。
もちろん、服やおもちゃは恵まれない子どもたちから必要とされています。
しかし、本当に役に立つ物を寄付するには、現在必要とされているかを団体に都度確認する必要があります。また、団体側でも保管や管理のコストがかかります。
このように考えると、お金の寄付はその時に一番必要な支援を効率的に提供できるのでおすすめです。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!
>>乳児院へ寄付するには?赤ちゃんや子どもを支援できるNPO5選
3.寄付は途中でやめてもいい?
寄付は途中でやめても大丈夫です。
寄付は必ずしも続けなければならない、という訳ではありません。
そして、いつでも再開することが可能です。
経済的に難しい場合は継続的な寄付を一時的に停止(終了)させたり、一回きりの寄付だけに留めておくことも可能です。ご自身のペースに合わせて無理なく寄付を続けてください。
4.子どもを支援している団体は他にもある?
恵まれない子どもを支援している団体は多くあり、団体により支援方法も様々です。
こちらのページでは、日本の子ども・海外の子どもに分けて、
・どのような支援団体があるか
・どのような活動をしているのか
などを紹介しているので、参考にしてみてください。
>>日本の子どもに寄付したい!おすすめNPO団体と選び方を専門家が紹介
>>海外の子どもたちを支援するには?課題別のおすすめNPO団体や寄付の方法を解説
恵まれない子どものために私たちにできること
記事の内容を改めてまとめました。
- 恵まれない子どもを支援する活動には施設への寄付の他、教育の場をつくるなど様々な種類がある。
- 恵まれない子どもへ寄付する方法は、直接施設に寄付する、もしくは子どもを支援している団体を通じて寄付するの2つ。
- 恵まれない子どもに必要なタイミングで支援を届けるにはお金の寄付が一番良い。特に継続寄付は持続的に支援できるのでおすすめ。
日本にも世界にも、生まれた環境によって苦労している子どもたちがまだまだたくさんいます。恵まれない子どもへの支援を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した情報を参考にしてみてくださいね。
また、具体的な寄付方法や寄付できるものは、各児童養護施設や支援団体によって異なります。疑問点がある場合は、電話やメールで直接問い合わせてみましょう。
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
---|---|
むすびえ | ・全国約5,000箇所のこども食堂を、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して応援 ・公平・中立な支援 ・「こども食堂全国箇所数調査」など調査研究が充実 |
カタリバ | ・「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み ・魅力的なプログラム開発、活動を全国8か所で展開 ・活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる |
Learning for All | ・困難を抱えた子どもたちへの「学習支援」と「居場所支援」を軸にした包括的支援が特徴 ・寄付金でできることのわかりやすさ(月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強、月3,000円で1日分、月10,000円で高校進学) ・企業、自治体など子どもの貧困を本質的に解決するためのパートナーや学生ボランティアの存在 |
ユニセフ | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在 |
難民を助ける会 | ・1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり ・1997年には、AARが主要メンバーである地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)がノーベル平和賞を共同受賞。1999年に読売新聞国際協力賞、2008年に沖縄平和賞を受賞。1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている ・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、「人道支援の行動規範」のほか、人道支援関連の諸基準を遵守しつつ活動するといったAARが大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。