ホームレス

ホームレスの人たちはどうやって生活しているの?私たちにできる支援とは

世界各国で共通の問題となっている「貧困」や「ホームレス状態の人」などの問題は、先進国である日本でも例外ではありません。

失業、家庭問題など様々な問題によって、路上での生活を余儀なくされる人も居ることを知る必要があるのです。

この記事では、ホームレス状態の人々がどうやって生活を形成しているのかという疑問から、私たちができる支援などに焦点を当てて解説します。

ホームレス状態の人がなくならない原因とは?生活保護の問題点や支援方法について

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生活支援が求められる「ホームレス状態の人」とは?


厚生労働省のホームページによると、ホームレス状態の人の定義は「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」を指しています。

平成28年10月に厚生労働省が実施した調査では、ホームレス状態の人の高齢化や路上生活期間の長期化などの問題が顕在化し、平成30年7月31日には政府が新たな基本方針を策定しています。

ホームレス状態の人の中でも男性と女性では寝る場所や路上生活期間の違い、収入のある仕事をしている人の割合も男性が多く、性別によって生活が違うということが分かりました。

また路上生活に至った理由は、男性は倒産や失業などの仕事関係に起因するものが多く、女性は家庭の事情に起因するものが多いという結果になりました。

「ホームレス状態の人」という括りでも、ホームレス状態になった背景によって支援の形は大きく変わります。

  • ホームレス状態の人の定義は「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」を指す
  • ホームレス状態の人の高齢化や路上生活期間の長期化などの問題が顕在化し、政府が新たな基本方針を策定した
  • 「ホームレス状態の人」という括りでも、ホームレス状態の人に背景によって支援の形は大きく変わる
  • (出典:厚生労働省「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」,2018 )
    (出典:厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)の分析結果」,2017)

    ホームレス状態の人々はどうやって生活している?


    路上で生活する「ホームレス状態の人」には様々な暮らし方が存在します。

    「日雇いの仕事を斡旋してもらう」
    「街中にあるアルミ缶を集めてリサイクル業者に売る」
    「読み捨てられた雑誌を拾って露天商に売る」

    これらが大きな仕事と言われています。

    厚生労働省の調査によると、全体の55%が仕事をしており、その内容は「廃品回収」が70.8%を占めています。収入月額は3万円から5万円未満が33.6%と最も多く、次いで1万円以上3万円未満が30.7%となっており、平均収入月額は約3.8万円となっています。

    また、路上生活で困ることとして「食べ物が十分にないので困っている」という回答が最も多く挙げられました。

    様々な民間団体は、炊き出しやパトロールを行い食事の支援をしていますが、一般的にはかなり厳しい生活を強いられていることは言うまでもありません。

  • 厚生労働省の調査では、ホームレス状態の人の全体の55%が仕事をしており、その内容は「廃品回収」が70.8%
  • 収入月額は3万円から5万円未満が33.6%と最も多く、次いで1万円以上3万円未満が30.7%、平均収入月額は約3.8万円
  • 路上生活で困ることとして「食べ物が十分にないので困っている」という回答が最も多い
  • (出典:厚生労働省「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」,2018 )
    (出典:厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)の結果(詳細版)」,2017)

    支援の難しさがある?ホームレス状態の生活から抜け出せない理由とは


    「なぜホームレス状態から抜け出さないのか?」
    苦しい生活を毎日強いられている現実から、このように思う人も多いのではないでしょうか。
    しかし、実際にはホームレス状態の人が自活できる状態になるまでには多くの困難を要するのです。

    その理由について2つに分けて解説します。

    就職に対するハードルの高さ

    一つ目の大きなハードルは就職におけるハードルの高さです。
    ホームレス状態に陥っている人のほとんどは、住所不定で携帯電話を持参していません。

    このため、ホームレス状態の人を採用することを容認できる企業が少なくなってしまうのです。
    住所を決めるためのアパートや就職の際の身元保証の援助が必要とされています。

    このような事例から、自立支援事業を拡充し、就職活動を支援する制度を整えることが求められるのです。

    環境に馴染むことが難しい

    自立支援センターではホームレス状態の人の就労支援をしているため、退所できる人もいます。
    しかし一方で、仕事に就くことができても、様々な理由で路上生活に戻ってしまうことも少なくありません。

    例えば「病気、けが、高齢等の理由で仕事を解雇された」、60歳以上「仕事の契約期間が満了したが、次の仕事が見つからなかった」、「周囲とのトラブルや仕事になじめない等により、仕事を辞めた」などが理由として多く挙げられます。

    行政が行っている自立支援策以外にも、一人ひとりの「心のケア」を行うことも求められます。

  • ホームレス状態の人が自活できる状態になるまでには多くの困難を要する
  • 就職についてはほとんどのホームレス状態の人が住所不定で携帯電話を持参していないため、住所を決めるためのアパートや就職の際の身元保証の援助が必要とされている
  • 仕事が見つかっても、環境に馴染めないという理由などで路上生活に戻ってしまう人もいる
  • (出典:厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)の分析結果」,2017)

    ホームレス状態の生活から自立するための具体的な支援とは?


    とある民間団体を例に、ホームレス状態の生活から自立するためどのような取り組みを行っているのか、簡単に解説します。

    炊き出し

    ホームレス状態の人々に食事を提供します。
    路上生活では、栄養不足になりがちなため、栄養のある食事や衣類の配布、路上生活者の心のケアも行っています。
    初対面では相談しにくいという人にも炊き出しをきっかけに信頼関係を築くことを目指しています。

    パトロール

    ホームレス状態の人々が過ごす場所を訪問して食事などを提供します。
    また医療・生活相談などの支援制度を伝える取り組みもしています。

    衣類や生活用品の寄付

    路上生活者に衣類や生活用品の配布を行っています。
    路上生活を生き抜くため、また、仕事を探すためにも必要な支援です。

    自立支援

    ホームレス状態の人々が生活保護などの公的支援策につながるまでの間の一時的な宿泊場所である「シェルター」の運営なども行っています。

    その他、アパート入居に行き着けても孤独感・自己無用感から、鬱や引きこもり、アルコールやギャンブル依存などの問題が発生することがあります。このような支援などにも力を入れているのです。

    厚生労働省もホームレス状態の人の就業による自立を支援するために、NPO等の民間団体との連携を図ることに力を入れています。

    ホームレス状態の生活から自立するため、とある民間団体が行っている取り組み

  • 炊き出し
    ホームレス状態の人々に食事を提供します
  • パトロール
    ホームレス状態の人々が過ごす場所を訪問して食事などを提供します
  • 自立支援
    ホームレス状態の人が生活保護などの公的支援策につながるまでの間の一時的な宿泊場所である「シェルター」の運営なども行っている
  • ホームレス状態の人々が生活を続けるためには募金・物資支援が必要


    今回は、ホームレス状態の人の生活と、民間団体が行っている支援について解説しました。
    私たちができる支援には、炊き出しの際に提供する食材の寄付から、現金での寄付などがあります。

    自立するまで容易ではないことは言うまでもありませんが、ホームレス問題を解決するには継続した地道な活動が必要となってきます。
    まずはホームレス状態の人が抱える問題を深く知った上で、できることから適切な支援を行うことが大切です。

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    この記事を書いた人
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