ホームレス

なぜホームレス状態の人が生まれるの?その原因、対策方法とは?

世界では、根絶までに長い時間を要する問題が多くあります。
その中でも発展途上国・先進国問わず長く問題となっているのが、ホームレス問題です。

ホームレス状態に行き着いてしまう過程に、数多くの要因があることから、現在も根本的な解決に至っていないのが現状です。

この記事では、ホームレス状態の人が生まれる要因と、ホームレス状態の人を支援する対策などについても解説します。

ホームレス状態の人がなくならない原因とは?生活保護の問題点や支援方法について

ホームレス状態の人とは?

日本で法的に定められているホームレス状態の人の定義は、「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」とされています。

近年は、若年層のホームレス状態の人が増加していることから、ネットカフェやファストフード店・友人宅などに寝泊まりしている人、行き場のない人たちなどホームレス状態の人の居住形態の多様化にもつながっています。

  • ホームレス問題は発展途上国・先進国問わず長く問題となっている
  • 日本で法的に定められているホームレス状態の人の定義は、「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」とされている
  • 近年は、若年層のホームレスが増加している
  • (出典:厚生労働省「 ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について」,2019)

    なぜホームレス状態の人が生まれるの?その要因とは

    ここまでは、ホームレス状態の人の定義について説明しました。
    次になぜホームレス状態の人が生まれるかについてを解説します。

    ホームレス状態の人は「就職したいが仕事がなく野宿生活を余儀なくされている人」「高齢・病気・障害などで福祉や医療が必要な人」「社会的生活を嫌う人」に大きく分けられます。

    これを紐解いていくと、厚生労働省が2017年に発表した資料では、男性が路上生活をするようになった理由として最も多かったのは「倒産や失業」が27.6%、次いで「仕事が減った」が26.5%でした。
    また、「病気・けがや高齢」が17.4%、「人間関係」が17.0%の割合となっていました。

    女性では「家庭内のいざこざ」が最も多く18.9% 、次いで「アパート等の家賃が支払えなくなった」が13.2%でした。

    男性は仕事関係に起因するものが多く、女性は家庭の事情に起因するものが多いという結果になりました。
    「ホームレス状態の人」という括りでも、その状態になった背景は様々です。

    このような理由は、いつも通り生活している私たちにもいつ起きてもおかしくない問題です。

  • ホームレス状態の人は「就職したいが仕事がなく野宿生活を余儀なくされている人」「高齢・病気・障害などで福祉や医療が必要な人」「社会的生活を嫌う人」に大きく分けられる
  • 男性は仕事関係に起因するものが多く、女性は家庭の事情に起因するものが多い
  • ホームレス状態になる原因を見ると、いつも通り生活している私たちにも起きてもおかしくない身近な問題と言える
  • (出典:厚生労働省「ホームレスの実態に関する全国調査(生活実態調査)の分析結果」,2017)

    現在ホームレス状態にある人の数は?

    厚生労働省の2019年度調査では、全国の路上で生活する人の数は4,555人。4年前の調査結果である 6,541人と比較しても、人数は減少傾向となっています。

    しかし、安定した住居がない状態でネットカフェを利用している人(住居喪失者)は、都内だけでも一晩で4,000人いるとされています。「ネットカフェ難民」などは、このような厚生労働省の統計に計上することが難しいことから「見えないホームレス状態の人」も合わせると、数字以上に多くの人が、不安定な場所で夜を過ごしていると言えます。

  • 厚生労働省の2019年度調査では、全国の路上で生活する人の数は減少傾向となっている
  • 安定した住居がない状態でネットカフェを利用している人は、都内だけでも一晩で4,000人いるとされている
  • 「見えないホームレス状態の人」となる方も合わせると数字以上に多くの人が、不安定な場所で夜を過ごしていると言える
  • (出典:厚生労働省 「ホームレスの実態に関する全国調査(概況調査)結果について」,2019)
    (出典:東京都「調査結果の概要」,2018)

    ホームレス状態の人に対する主な支援活動

    ここまでは、現在のホームレス状態の人の数について、厚生労働省の資料を用いて解説しました。
    現在、路上で生活をする方達に対して、民間団体は様々な支援活動を行っています。

    この項目では、とある民間団体が行っている主な取り組みについて解説します。

    炊き出し支援

    炊き出し支援では食事の提供の他にも、衣類・生活用品の寄付や自立支援などの相談等、様々な支援をしています。

    具体的には、以下の取り組みがあります。

    食事の提供

    食事を提供します。路上生活の問題として栄養不足や十分な食事をとれていないことが挙げられるため、野菜を多く盛り込んだ食事を提供している民間団体も多いです。

    衣類や生活用品等の寄付

    衣類や靴・生活必需品の配布を行います。
    季節に合った服を寄付して路上生活を生き抜いたり、仕事を探す上でも清潔感のある服などが必要です。

    自立支援に関する相談

    路上生活から脱したい方の自立支援や生活保護の申請などの手助けをします。

    医療相談

    医療者による無料相談会もあります。
    治療が必要な方には紹介状を発行して医療機関につなぎます。

    パトロール

    ホームレス状態の人が生活の拠点にする場所は至る所に存在します。
    とあるNPO団体は、ホームレス状態の人が生活している場所をまわり、食事の配布や生活相談・医療相談などの支援制度を伝える取り組みをしています。

    生活支援

    生活保護などの支援策が適用されるまでの間、賃貸マンションなどの一室を使ってもらう「シェルター運営」「就労支援」も行っています。
    また、資格や免許の取得をしてもらい、働き始める前の仕事の練習や職業紹介、就労に向けた支援をしているNPO団体も多くあります。

  • 路上で生活をする方達に対して、政府だけでなく、民間団体も様々な支援活動を行っている
  • 炊き出し、パトロール、生活支援などの取り組み
  • 都心になれば、ホームレス状態の人が生活の拠点にする場所が至る所に存在する
  • ホームレス状態の人を支援するために私たちができることとは?

    最後に、ホームレス状態の人を支援するために、私たちができることを紹介します。

    ボランティア

    実際に支援活動を行うためには、多くの人手が求められます。
    配食支援を行う場合は調理担当や配食担当など様々な担当が必要になります。
    ボランティアとして参加することで、路上生活者の方に対する活動を継続させることができるのです。

    寄付

    ホームレス状態の人への寄付は、「物資寄付」と「金銭による寄付」に分けられます。
    食材や衣類、生活用品の寄付から、民間団体の活動を運営するための金銭的な寄付も求められています。
    民間団体の活動を継続させるためにも、私たち一人ひとりの支援が必要です。

  • 支援活動を行うためには、多くの人手が必要
  • ボランティアとして参加することで、路上生活者の方に対する活動を継続させることができる
  • 寄付には、「物資寄付」と「金銭による寄付」に分けられる
  • なぜ?を知ることで対策方法が分かる!ホームレス支援活動に参加しよう

    今回は、なぜホームレス状態の人が生まれるのかに焦点を当てて、原因と対策方法について説明しました。

    なぜを知ることで、ホームレス状態の人の実態と支援方法が見えてきます。
    単純に物資の支援や金銭だけでなくホームレス状態の人自身や生活する上で関わっていく人など、一人ひとりが理解することが必要です。
    現状を深く知り、本当に求められている支援を行うことでより良い環境につながります。

    動画はこちら
    この記事を書いた人
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