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食糧問題の現状と解決策とは?飢餓で苦しむ子どもたちのために何ができる?

この記事を要約すると

国連によれば、世界人口は「2050年には、現在の72億人から98億人へと増加する」と予想されています。そして、国際連合食糧農業機関は、この人口増加をきっかけに「2050年の農業生産を2006年の水準より50%以上増加させる必要がある」と発表しました。
私たちは、世界の人口増加という巨大な波を目の前にして、今後起こりうる飢餓人口の増加に向けた対策をする必要があるのです

(出典:国際農研 公式サイト)

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

世界の人口増加と食料不足問題

では、世界ではどのような食料問題が起こっているのでしょうか。

世界の飢餓人口は?飢餓の現状

飢餓の定義は「慢性的な栄養不足に陥る」こと。
長期間に渡って食事を取ることができずに栄養不足となり、生存と生活が困難な状態と定義されます。
もちろん、しっかりと食事が取れたとしても、健康で社会的な活動を行えることが大切なのです。

そして飢餓には、「突発的な飢饉」と「慢性的な飢餓」に大きく大別されます。

「突発的な飢饉」とは、干ばつや洪水などの自然災害、紛争などの突発的な原因によって発生。
これにより食料が急激に不足し、たくさんの人々が餓死に追い込まれます。
このような場合は、世界的にニュースで取り上げられることが多いため、世界中から支援が集まることが多いです。

しかし、「慢性的な飢餓」に関しては世界から比較的注目されることが少ないとされます。
農業の生産性が低い、雇用される際の賃金が安いという課題の他、不公平な貿易の仕組みなどによって起きている問題と言えるでしょう。
政府、教育、環境という様々な要因が絡んでいることで根深い問題です。
また死因が餓死ではなく、栄養不足から引き起こされる病死であることから、緊急性に乏しく後回しにされてしまいます。

そんな飢餓に苦しんでいる人口は世界に8億2100万人。およそ9人に1人が餓死に苦しんでいるという計算になるのです。

(出典:hunger free world 公式サイト)

 

世界中で起こっている食糧問題とは?

世界を見渡してみると、様々な食糧問題が起きています。
世界の穀物生産量は毎年26億トン以上。この量は今世界で全ての人が十分に食べられるだけの食料は生産されていると言われています。
しかし、現実は世界で8億2100万人が栄養不足なのです。

これは穀物や果物などの食べ物の価格が輸送などによって高騰し、貧しい家庭層が手に取ることができないのです。
食糧支援ももちろんですが、このような食料が世界に正しく行き渡る仕組みが必要です。

子どもたちは食料不足で命を失うことも

子どもたちの食料不足は栄養失調も途上国では大きな問題です。
5歳児未満死亡率が世界1位の国であるソマリア。

この国では長年の紛争に加えて、気候変動による干ばつ・飢饉の恐れに常にさらされています。
食べ物を手に入れたくても紛争地からの避難生活で困窮。干ばつによる凶作などで食糧価格も高騰。
その影響を大きく受けた結果、1000人の子どもが生まれるうち、1割は5歳未満で亡くなるという最悪な数値となっているのです。

5歳児未満の子どもは、日本でも定期検診が義務付けられているように体を作る大切な時期です。
だからこそ、そんな子どもたちを守るために私たちができる小さな支援が何人もの命を救うきっかけになります。

 

私たちは何ができる?食料問題の解決策とは

世界の食糧生産量は、世界人口全員が十分に食べていける量の2倍ありますが、実際には食料不足が発生しています。
蓋を開けてみると先進国では「食べ残し」や「賞味期限切れ」など消費段階で捨てられる食べ物が全体の3分の1にあたる13億トンもあるのです。

その反面、開発途上国においては、多くの農作物が収穫できたとしても「適切に保管することができない」「食料を加工するための技術が十分にない」「食材を運ぶための手段やガソリンを買うお金がない」などによって、本来食料が必要である人たちに行き渡らないという現実に直面しています。

食料廃棄・ロスの削減

先進国に住んでいる私たちが発展途上国に支援を行うことはもちろん大切なことですが、それ以上に食料廃棄について考える必要があります。
その実態は驚くもので、世界で廃棄されている食品は年間約13億トン。日本の食料廃棄は、年間推計で約621万トン。国民1人あたり茶碗1杯のご飯が捨てられていることになります。本来であれば食べられるはずの食料が大量に廃棄される現状があるのです。
金銭的な支援を行う以上に、食料の廃棄を見直すことで救われる命があります

(出典農林水産省 飲食店等における「食べ残し」対策について)

 

食糧問題を解決するための寄付やボランティア

食料不足を減らす活動

開発途上国の食料不足を減らすために、私たちの飽食や必要以上の消費を見直すことが大切です。
「食べる量を1割減らす」「無駄な買い物を辞める」など小さなことから始めましょう。

また缶詰やギフトパック、お米、パスタなどはフードバンクで寄付をすることも可能。
余剰にある食品を寄付することも選択肢に入れておきましょう。

(出典:SECOND HARVEST 公式サイト)

1万円で何人もの子どもに栄養補助食を提供できる

食糧支援でなくても、少額の募金から支援をすることも可能です。
傍目から見たら、小さな支援。しかし、その小さな金額でできることは多くあります。

例えば数千円の募金を行うと、1錠で4〜5リットルの水を浄化できる浄水剤が何千錠も購入でき、綺麗な水を飲むことすらできない国の人々に、安心して水を飲める幸せを届けられるのです。

そのほか支援したお金で栄養不良の子どもを救う栄養治療食なども購入されています。
開発途上国の子どもたちは1割が5歳を迎える前に命を落とすと言われていますが、私たちの支援で多くの子どもたちを救える可能性があるのです。

実際に現地に行くことはできませんが、何かしらの力になりたいのであれば、このような募金に参加することも一つの選択肢と言えるでしょう。

 

食料不足の現状を知り、私たちにできることを考えよう

先進国に生まれて生活をしている私たちから見ると現実離れした「飢餓」問題。
しかし、海を越えた開発途上国では、確実にその問題は大きな社会問題となっているのです。

どんな現状が開発途上国にあるのかを知り、私たちができる小さな支援から始めていきましょう。

小さな支援の積み重ねの先に「飢餓」問題の解決は見えてきます。

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