子ども(飢餓)

食糧問題の現状と解決策とは?飢餓で苦しむ子どもたちのために何ができる?

2017年に発表された「世界の農林水産」によると、世界人口は「2050年には、現在の72億人から97億人へと増加する」と予想されています。

そして、国際連合食糧農業機関(FAO)は、この人口増加をきっかけに「2050年の農業生産(食糧・飼料・バイオ燃料)の生産量を2012年の水準より50%以上増加させる必要がある」と発表しました。

私たちは、世界の人口増加という巨大な波を目の前にして、今後起こりうる飢餓人口の増加に向けた対策をする必要があるのです

(出典:国際連合食糧農業機関(FAO)「世界の農林水産 Summer2017 通巻847号」,2017 )

 

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

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世界の人口増加と食糧不足問題

世界ではどのような食糧問題が起こっているのでしょうか。

世界の飢餓人口は?飢餓の現状

飢餓は、長期間に渡り食事を摂ることができずに栄養不足となり、生存と生活が困難な状態と定義されています。

そして飢餓には、「突発的な飢饉」と「慢性的な飢餓」があります。

「突発的な飢饉」とは、干ばつや洪水などの自然災害、紛争などの突発的な原因によって発生します。

食糧が急激に不足し、多くの人々が餓死に追い込まれることもあります。
このような場合は、世界的にニュースで取り上げられることが多いため、世界中から支援が集まります。

しかし、「慢性的な飢餓」に関しては世界から比較的注目されることが少ないとされます。
農業の生産性が低い、雇用される際の賃金が安いという課題の他、不公平な貿易の仕組みなどによって起きているのです。

政府、教育、環境という様々な要因が絡む根深い問題です。
死因が餓死ではなく、栄養不足から引き起こされる病死であることから、緊急性に乏しいと見なされ、後回しにされてしまいがちです。

2017年現在、飢餓に苦しんでいる人口は世界に8億2,100万人で、およそ9人に1人が飢餓に苦しんでいるという計算になります。

  • 飢餓は、長期間に渡って食事を取ることができずに栄養不足となり、生存と生活が困難な状態と定義されている
  • 飢餓には、「突発的な飢饉」と「慢性的な飢餓」がある
  • 2017年現在、飢餓に苦しんでいる人口は世界に8億2,100万人で、およそ9人に1人が飢餓に苦しんでいる

(出典:ハンガー・フリー・ワールド「飢餓とは」)
(出典:国際連合食糧農業機関(FAO)「世界の食糧安全保障と栄養の現状2018 」)

世界中で起こっている食糧問題とは?

世界を見渡してみると、様々な食糧問題が起きています。

世界の穀物生産量は毎年26億トン以上となっています。世界中の人が十分に食べられるだけの食糧は生産されていると言われています。
しかし、現実は2017年現在、世界で8億2,100万人が食糧不足なのです。

気候変動による異常気象により、干ばつや洪水などの極端な気象現象が起こっていることから農作物に被害が及び収穫量が激減したり、穀物や果物などの食べ物の価格が輸送などによって高騰し、貧しい家庭層が手に取ることができないのです。

食糧支援ももちろんですが、食糧が世界中のどの地域にも正しく行き渡る仕組みが必要です。

(出典:みんなで食べる幸せを「世界の食糧問題」,2019)
(出典:国際連合食糧農業機関(FAO)「世界の食糧安全保障と栄養の現状2018 」)

子どもたちは食糧不足で命を失うことも

子どもたちの食糧不足は途上国では命に関わる大きな問題です。
2016年度の統計によると、ソマリアは5歳児未満死亡率が世界1位の国です。

先進国では1,000人の子どもが生まれるうち、5歳未満で亡くなるのは2~3人ですが、ソマリアでは8人に1人が5歳未満で亡くなるという最悪な数値となっているのです。

この国では長年の紛争に加えて、気候変動による干ばつ・飢饉の恐れに常にさらされています。

食べ物を手に入れたくても紛争地からの避難生活で困窮し、干ばつによる凶作などで食糧価格の高騰で買うことができません。
人口の3分の1の人々が危機的状況に置かれています。
子どもたちを守るために、私たちができる小さな支援を積み重ねていくことが必要とされています。

  • 世界の穀物生産量は毎年26億トン以上で、世界中の人が十分に食べられるだけの食糧は生産されている
  • 世界で8億2,100万人が食糧不足
  • ソマリアは、5歳児未満死亡率が世界1位で、8人に1人が5歳未満で亡くなる

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「ソマリア」,2019)

私たちは何ができる?食糧問題の解決策とは

世界の食糧生産量は、世界人口全員が十分に食べていけるだけの量のがありますが、実際には食糧不足が発生しています。

先進国では「食べ残し」や「賞味期限切れ」などで、消費段階で捨てられる食べ物が生産されている量の3分の1にあたる13億トンもあるのです。

また、開発途上国においては、多くの農作物が収穫できたとしても「適切に保管することができない」「食糧を加工するための技術が十分にない」「食材を運ぶための手段やガソリンを買うお金がない」といった理由によって、食糧が必要である人たちに行き渡らないという現実に直面しています。

(出典:みんなで食べる幸せを「世界の食糧問題」,2019)

食糧廃棄・ロスの削減

先進国に住んでいる私たちが発展途上国に支援を行うことは大切なことですが、それ以上に食糧廃棄について考える必要があります。

日本の食糧廃棄物は、年間2,759万トンです。そのうち、食べられるのに捨てられる食品ロスは、農林水産省・環境省の2016年度の推計で643万トンです。本来であれば食べられるはずの食糧が大量に廃棄されているのです。
金銭的な支援を行う以上に、食糧の廃棄を見直すことで救われる命があります

  • 先進国では「食べ残し」や「賞味期限切れ」などで、消費段階で捨てられる食べ物が生産されている量の3分の1にあたる13億トンもある
  • 日本の食糧廃棄物は、年間2,759万トンで、そのうち食品ロスは、643万トン
  • 金銭的な支援を行う以上に、食糧の廃棄を見直すことで救われる命がある

(出典:政府広報オンライン「もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう」)

 

食糧問題を解決するための寄付やボランティア

世界中で起きている飢餓・食糧問題の解決に向けて、国際機関や各国、NPO・NGOが様々な支援を行っています。

食糧不足を減らす活動

開発途上国の食糧不足を減らすために、私たちの飽食や必要以上の消費を見直すことが大切です。

食材を買いすぎない、料理を作りすぎない、外食の注文をしすぎないなどを心がけ、食品を食べきることが重要です。

(出典:政府広報オンライン「もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう」)

少額で何人もの子どもに栄養補助食を提供できる

直接の食糧支援でなくても、少額の寄付で間接的に支援をすることも可能です。
その小さな金額も積み重ねれば、できることはたくさんあります。

支援したお金で水を浄化できる浄水剤や、栄養不良の子どもを救う栄養治療食などが購入されています。
開発途上国の子どもたちは1割が5歳を迎える前に命を落とすと言われていますが、私たちの支援で多くの子どもたちを救える可能性があるのです。

  • 開発途上国の食糧不足を減らすために、私たちの飽食や必要以上の消費を見直すことが大切
  • 未開封の余剰食品をフードバンクへ寄付
  • 寄付で支援

 

食糧不足の現状を知り、私たちにできることを考えよう

飢餓・食糧問題は、先進国に生まれて生活をしている私たちには、実感できないかもしれません。しかし、海を越えた開発途上国では、確実に大きな社会問題となっているのです。

開発途上国の飢餓・食糧問題の現状を知り、私たちができる小さな支援から始めていきましょう。

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この記事を書いた人
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