gooddoマガジン|社会課題やSDGsに特化した情報メディア

子どもの未来が脅かされている!?食糧問題と子どもの栄養問題

この記事を要約すると

好きな時に好きなものが食べられる日本に暮らす私たちにとって、普段は全く意識することのない食糧問題。
しかし世界を見るとやっとの思いで毎日の食事にありつける人たちが多くいます

今回はそんな世界の視点から見た食糧問題と子どもの栄養についての課題と、日本でも起きている問題についても解説します。

子どもたちを苦しめる飢餓状態。飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

なくならない世界の食糧問題



開発途上国を中心に発生している「飢餓」とは、慢性的な栄養不足になることを指します。

「長期にわたり食料を食べられずに栄養不足となり、生存と生活が困難になっている状態」と定義されています。

飢餓で苦しんでいる飢餓人口の人数は2017年現在で8億2100万人。
およそ世界人口の9人に1人という圧倒的に高い割合で起きているのです。

飢餓の問題が起きる原因は多岐に渡ります。

紛争によって所持していた土地を追い払われ、穀物や野菜を育てる術がなくなった住民。
大規模な干ばつの影響を受けて、一生懸命育てた農作物が全てダメになってしまった人。
社会的格差が大きく、学校に行くことすらできない家庭。

そのような問題が複雑に絡み合って、飢餓は発生しているのです。

(出典:Hunger free world)

日本の食糧事情

世界の開発途上国に目を向けてしまいがちな食糧問題ですが、私たちの住む日本でも特徴的な食糧事情を抱えているのをご存じでしょうか。

日本では好きなときに好きなものが食べられる幸福な状態ですが、それは食糧廃棄大国でもあるということです。
国内での年間の消費廃棄量は、全体の食品消費量の3割の約2,800万トン。
そして食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」も500万~900万トンあると言われています。

日本は国内で消費される食材のほとんどを海外から輸入しているため、そのかけがえのない食料も捨てていることになるのです。

開発途上国の人々が手に入れることが難しい食糧を、日本では簡単に手に入ります。
しかし、多くの食材で溢れている日本だからこそ、このような「フードロス」という問題が発生しているのです。

また、捨てられた食材を廃棄するために温室効果ガスも大量に排出されることも問題となっています。
環境破壊を促進させてしまい、大規模な干ばつを引き起こす異常気象の一因になるのです。

日本に暮らす私たちができる食糧問題に対する行動は、できる限り食品の廃棄を減らす活動が第一に挙げられるでしょう。

(出典:Hunger free world 「世界の食料問題」)

食糧問題と子どもの栄養問題

食糧問題で大きなダメージを受けるのが、心身ともに未成熟な子どもたちです。
日本でも小さい子どもたちは定期検診や予防接種を頻繁に受けたり栄養のある食べ物を取り、身体をつくる大切な時期。
しかし、開発途上国に目を向ければ、栄養を取ることができていない現実が立ちはだかっています。

どんな病気になってしまうの?

食糧不足、栄養不足が原因になって引き起こされる病気が小さな子どもには多くあります。
そして小さな子どもたちが命を落とす原因の約53%は「栄養不良」に関わっているのです。

急性呼吸器感染症や下痢性の病気、マラリア、はしか、HIV/エイズなど栄養失調が原因の病気で命を落とす子どもたちが後を絶ちません。

世界で見ると1億4600万人の5歳未満の子どもたちは低体重と認定されています
世界的な割合として、干ばつなどのために深刻な食糧危機に陥っているサハラ以南のアフリカ地域に多い傾向があります。

しかし、実際にはアジア地域でも相当数の子どもたちが栄養不良に苦しんでおり、世界規模で考えなければならない問題と言えるでしょう。

(出典:ユニセフ 公式サイト)

他にどんな問題がある?

栄養不足は、私たちが考えている以上に大きな問題を引き起こします。
大規模な干ばつから来る収穫不足によって食糧を手に入れることができない。
1日1食ありつけるのもやっとである環境で学校に通っても勉強に集中できなくなってしまうのです。

どんなに集中しようとしても、黒板がかずんで字が見えない。
このようなことが続いてしまうことで、学校に行くことを辞めてしまう人が増えています。

その日の食糧を手に入れるために、学校を辞めて仕事を探す。
10歳足らずの少年、少女が食べ物にありつくために、勉強することを辞めて働くという負のスパイラルができ上がってしまうのです。

このように食糧問題は、将来的な子どもたちの雇用にも悪影響を及ぼします。

食糧問題を解決するための支援とは?

毎日食べる食料を手に入れることすらとても大変な国がある現実。
日本に住んでいる私たちにできることは、発展途上国の現状を知り手を差し伸べることではないでしょうか。

日本でも、多くの団体が寄付をメインにした支援を行っているのです。

食糧不足を減らす活動

食糧問題を解決するために継続的な「寄付」は必要です。
しかし、その継続的な支援が開発途上国の人たちの自分たちで生きる力を奪う可能性があります。

私たちに求められるのは「現物を渡す」支援ではなく「現物を手に入れるノウハウを伝える」ことなのです。

例えば、育てた農作物を貯蔵する技術を教えることで、食糧を長期に保管できるようになります。
また、実際に育てる食材のバリエーションを増やすことで、大規模な干ばつなどが起きても一定の収穫量を得ることも可能です。

日本から諸外国に派遣される国際ボランティアの手によって、1軒の農家から技術が村に広がっていくような取り組みを行っています。

10,000円で子どもの栄養治療食何百袋もの支援に

未来を見据えた支援はとても大切です。
しかし、世界には今すぐにでも命を落としてしまうかもしれない人たちも多くいます。
そのために大切になるのは、誰でも参加しやすい「募金」になるでしょう。

一人ひとりの寄付が少額でも、多くの人からお金が集れば大きな支援になるのです。

例えば、数千円の支援で1錠で4〜5リットルの水を浄化可能な浄水剤が何千錠も購入できます。
支援というと食糧にフォーカスが当てられがちですが、飲み水を確保するのも難しい現実が発展途上国の問題として大きな影を落としています。

また、5歳以下の子どもたちが命を落とす原因として多いのが「下痢」の症状です。
アジア圏の開発途上国では、お金がなければ近所にあるゴミ捨て場から食料を漁る「スカベンジャー」という子どもたちが多くいます

綺麗な水は多くの人たちの助けになることを知っておきましょう。

そして、10,000円の支援によって栄養不良の子どもを救う栄養治療食が何百袋にもなります。
そんな子どもたちの未来の笑顔を作るために、私たちの募金が活用されるのです。
仕事が忙しくて、なかなかまとまった時間が取れないからこそ「募金」での支援は大切だと言えます。

一人ひとりの行動で子どもの食糧問題を解決しよう

食糧問題から発生する「飢餓人口」は世界的には減少していません。

だからこそ食糧問題は、できる限り多くの方に知ってもらうことが大切です。
世界で起こっている現状を知ることで初めて問題意識が生まれ、その問題意識を持つことから行動が始まります。

日本国内ででいることは限られるかもしれません。
しかし、小さな支援の一歩を踏み出すことで、変わっていくことは多くあるでしょう。

この記事に関連するタグ

gooddoマガジン編集部

gooddoマガジン編集部

gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。