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世界の食糧問題とは?子どもに深刻な栄養不良

この記事を要約すると

日本に住んでいる私たちにとって、「ご飯が食べられない」という問題はどう感じるでしょうか。
自宅から歩いて数分の範囲に24時間のコンビニがある場所であれば、食料を手にすることに大きく困ることはないでしょう。

しかし、世界規模で見渡してみると食糧を満足に得られない人々は多くいます。
紛争、大規模な干ばつなど日本では想像すらできない問題に立ち向かっていることで、飢餓により命を落とす人も数多く存在するのです。

今回の記事では、世界の食糧問題について解説をしていく中で、子どもや栄養素という観点にフォーカスを当ててお話しします。

子どもたちを苦しめる飢餓状態。飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

世界で広がっている食糧問題


飢餓による影響が最も大きな地域は南アジア、サハラ以南のアフリカ地域が突出。
民族間、宗教間による紛争によって自身が所持していた農地を追い払われたり、幼少期にしっかりとした教育を受けられずに働くことが難しい等の複雑な問題が絡んでいるのです。

飢餓の定義は、「長期間にわたり食べられず栄養不足となり、生存と生活が困難になっている状態」とされています。
また食べる量だけではなく、バランスの良い栄養素を摂取できているかという部分も大切になるのです。

食べている食事の量が十分でお腹が満たされてれば良いと思いがちですが、ビタミンA、鉄、ヨウ素といった生命の維持に不可欠な栄養素の欠乏がさまざまな病気を引き起こし、命を落とす原因になるのです。

このような満足な食事ができない「飢餓人口」は8億2100万人と推定されていて、世界の9人に1人が飢餓に苦しんでいるという事実があるのです。

また、飢餓には「突発的な飢饉」と「慢性的な飢餓」の2つに分けられます。

「突発的な飢饉」とは大規模な干ばつや洪水などの自然災害によって起こるもの。
「慢性的な飢餓」は雇用賃金が安い、農業の生産性が低いなどの社会システムが引き起こす飢餓。

どちらも重大な飢餓問題ですが、「慢性的な飢餓」は「突発的な飢饉」に比べて世界から注目を集めることが少ないのが課題と言えるでしょう。

(出典:hunger free world 公式サイト)

問題となるのが食糧廃棄

世界の穀物生産量は毎年26億トン以上。この量は世界では全ての人が十分に食べられるだけの食料が生産されていると言われます。

しかし、前述したように世界では8億2100万人が飢餓人口として認定されています。人口の9人に1人が慢性的な栄養不足という結果の要因は多くあります。

世界では毎年、食用に生産されている食糧の3分の1に当たる13億トンが破棄されています。
この問題は世界共通で存在し、日本などの先進国は「食べ残し」や「賞味期限切れ」など消費段階で食べ物が捨てられます。
また、開発途上国では多くの穀物を生産できても「適切に保管できない」「加工するための技術がない」という理由で、必要な人に届く前に無駄になってしまうのです。

また、食糧を廃棄する際に発生する温室効果ガスの量も問題になっており、世界で排出される温室効果ガスの8%がフードロスが原因と言われています。
温室効果ガスの増大によって、大きな被害を受けるのは異常気象によって食べる物を作る環境が厳しくなる開発途上国や最貧国に住む小規模な農家なのです。

(出典:Hunger free world 公式サイト)

子どもにとっての食料不足は大問題

子どもたちにとって食料不足は大きな問題となります。
食糧を満足に食べれないことが原因で、学校に通っていても勉強に集中することができません。
また、弟や妹を抱えている場合、ご飯を食べさせるために学校を辞めて両親の仕事を手伝う家庭も多いのです。

しかし、教育を受けることの重要性が失われてしまうと、目先のご飯を食べるために働くスパイラルから抜け出せなくなります。

食料を満足に得られない社会は、子どもたちの未来を閉ざしていまう一因になるのです。

多くの子どもが栄養不良に陥っている


開発途上国はもちろんのこと、先進国においても満足にご飯を食べられても栄養が不足している場合があります。

「食べる」ことにフォーカスするのではなく「栄養が取れているか」を考慮して食事をする必要があるのです。

身体の抵抗力をサポートする「ビタミンA」

私たちが病気に掛からないために必要な抵抗力を付けるために「ビタミンA」が必要です。
この栄養素が不足すると、体の免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。

下痢や肺炎などのありふれた病気が子どもたちの死を招く原因は、このような栄養素の不足が関係しているのです。

鉄欠乏による貧血症

開発途上国の女性の半数以上と乳幼児の多くが貧血症にかかっています。
妊産婦が貧血症であると、出産時に大量出血の危険性が高まり、妊産婦死亡率が上がるのです。

また、生まれた赤ちゃんの発育や知能の発達が損なわれる原因にもなります。

「たんぱく質」は成長に欠かせない

骨や筋肉、血液、心臓などの身体の要素を作る基になる栄養素です。
小さい頃にタンパク質が不足すると、成長が止まり、いつまでの歩き出すことができないなどの発育障害に陥ります。

ヨード欠乏症

ヨードは海藻などに多く含まれる栄養素です。
人間の体には微量で十分ですが、甲状腺の働きを支えるために欠かせないものなのです。

このヨードが欠乏すると、首に大きなコブのようなものができてしまう甲状腺腫が発生します。
また、子どもがヨード不足になると、知的発達が損なわれたり、成長が妨げられることがあるのです。

栄養不良の子どもたちへの支援

支援活動

日本では、継続的な募金からなる食糧支援とは別に、海外ボランティアを派遣しています。
収穫した穀物を長期間貯蓄する技術から、多様な野菜を育てる為の技術の伝承を行っています。

理想は、他国からの支援がなくても食糧を作り出せること。
そんな社会の実現のために、支援を行っています。

数千円の支援がたくさんの経口補水塩に変わる

実際に海外ボランティアとして手伝うことが難しくても、募金という形で支援することが可能です。

小さな支援金も、開発途上国には大きな力になります。
例えば3,000~5,000円の支援で1錠4〜5リットルの水を浄化できる浄水剤が数千錠に、下痢による脱水症状を和らげる経口補水塩が何百袋にもなります。

小さな支援が開発途上国を助ける大きな支援になるのです。

子どもたちが安全な水を利用できるために

世界の食料問題と子どもたちの深刻な食糧問題について説明しました。

私たちができることは、世界で起きている「飢餓問題」の現状を知ることから始まります。
問題を知ることで、初めて対策を打つことが可能となるのです。

そして私たちの小さな募金額も、子どもたちが安全な水を飲むために使われます。
今できる行動から、少しづつ変えて行きましょう。

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