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食糧問題や飢餓の現状を知ることから始めよう!子どもたちのための支援とは

この記事を要約すると

世界では食糧問題が大きな社会問題となり、その問題により飢餓に苦しむ人が発展途上国を中心に後を絶ちません。
日本で暮らす私たちには満足な食事がとれず健康が脅かされる心配はあまり身近にはありませんが、飢餓で苦しむ世界の人々はどのような環境にあるのでしょうか。
また、そこで暮らす子どもたちにはどのような問題があるのでしょうか。

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

世界の食糧問題や飢餓の実状は?

飢餓とは「長期間にわたり食べられず栄養不足になり、生活と生存が困難な状況」と定義されています。
突発的な飢饉では、紛争によって所有していた農地を追い払われたり、自然災害などで食物が凶作に見舞われたりすることで発生します。

また慢性的な栄養不足に悩まされている国もあります。
農業の生産性が低い、雇用賃金が安いなどの国全体の社会システムの課題なども関係しているのです。
慢性的な飢饉は、突発的な飢饉と比較するとニュースで取り上げられることが少なく、支援そのものも後回しにされてしまうつらい現実も

全世界の飢餓人口は、8億2100万人を超え、9人の1人の割合でこの問題に直面しているのです。

(出典:hunger free world 公式サイト)

世界の食糧が足りないわけではない

食糧が不足するために起きる「飢餓」ですが、世界的な統計を見ると食糧が足りないわけではありません。
毎年世界では穀物の生産量は25億トンとされており、世界の人口が約73億人とすると、25億トン÷73億人で一人当たりの消費できる量は年間おおよそ350キロとなります。

生存に必要な食べ物は年間180kg/人であることを考えると、2倍に近い食べ物があるのです。

(出典:国連食糧農業機関(FAO)2015‐2016概算値/2016年)

どうして食糧不足になるの?

1人当たりの食糧供給量を比較すると、日本では必要なカロリー数より31%も多いのに対して、ソマリアでは16%不足しています。

このようなデータから、実際に世界では十分な食糧供給量あっても、いつでも簡単に手に入れることができる人達は世界のおよそ2割の人だけということが分かります。

また、穀物は私たちが食べるだけでなく、先進国ではウシ、ブタ、ニワトリなどの家畜の餌になっています。
つまり、世界で作られる半分以上の穀物は先進国で消費されてしまうのです。

発展途上国などでは、バイオ燃料などの需要もあり、穀物の値段が高騰。市場に高額な値段で出回るため、多くの人が手にすることができないのです。

このように、十分な穀物が世界で作られていても、多くの国の人たちには出回ることが少ないという現実が存在します。

(出典: 国連食糧農業機関(FAO)2010年発表資料)

子どもたちの食糧問題は深刻


子どもたちの食料不足によって引き起こされる問題は深刻です。
世界で見ると、約1割の子どもが5歳を迎える前に亡くなるという統計があります。

大規模な干ばつ、紛争によって栄養が不足している子どもたち。
食料を得るために学校を辞め、両親の仕事を手伝います。
学校教育を受けることができないまま大人になり、生まれた子どもたちにも学校に行かせることができないという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

食糧不足が引き起こす学校の問題

食糧不足は教育にも影響を及ぼします。
大規模な干ばつによる収穫量の不足で食料が激減し、1日1食ありつければ良い状態。
そんな状態に陥ると、黒板の字さえかすんでしまい勉強に集中できません。

「その日の食べ物代を稼ぐために、毎日働く」。未来を作る教育を捨てる選択をしないと、生きていけないのが現実となっています。

十分に食事を取ることができなければ、子どもたちの教育も遅れてしまうというこの現実を、日本に住んでいる私たちも受け止めなければいけません。

日本の食糧事情

日本国内での食品廃棄物は年間で約1900万トン。これは世界の食料援助量である約600万トンの3倍を超える量です。

そして日本は島国であるため、ほとんどの食料資源を輸入に頼っています。
これにより、砂糖や植物油(ヤシ油)などのプランテーション作物を大量に輸入し、途上国の生活にも大きなダメージを与えているのです。

開発途上国の飢餓問題は、日本にも大きく関係していることを知っておきましょう。

(出典:農林水産省 「我が国における食料問題の現状と課題」)

食糧問題を解決するための支援とは?

食糧不足を減らす活動

日本から開発途上国に向けて、食糧不足を減らす多くの活動が行われています。

例えば缶詰や加工食品、米などの穀物、ギフト商品などを寄付して海外に届ける活動や、小さな子ども達が口にする栄養食品などを継続的に支援する活動などが継続されているのです。

また食糧支援という形ではなく、本来は食べられるものを捨ててしまう「フードロス」をなくす取り組みも個人の意識で必要になるでしょう。

世界で利用される水の70%は食品を作るために使われて、そして多くの食品が捨てられています。
また食糧廃棄によって発生する温室効果ガスによって、発展途上国は干ばつや異常気象に苦しめられています。

日本でフードロスを減らしていくことはもちろん、現在は開発途上国にスタッフが出向いて農作物の貯蓄技術や多様な農作物の育て方などを伝えていく活動もスタートしています。

開発途上国で起きるフードロス問題を解決する支援も行われています。

1万円で数百袋の栄養補助食を提供可能に

実際に現地に赴くボランティアは時間、個人の仕事の兼ね合いですべての人ができることではありません。
そんな方のために、多くの団体では開発途上国の支援を行う募金活動が行われています。

一人ひとりが小さな募金額でも、大勢の募金が集まれば大きな力となります。
例えば、数百円の支援でも、栄養不足を補うビタミンAのカプセル数百錠分に、また1万円を募金すると栄養不良の子どもたちを救う栄養治療食を何百袋分も購入できるようになります。
現地に赴くことができなくても、このような形で少額のお金の積み重ねが開発途上国の子どもたちを救うのです。

食糧不足の現状を知り、私たちにできることを考えよう

世界の開発途上国は紛争、異常気象、農業の技術不足などによって飢餓問題は深刻化しており、 多くの子どもたちは栄養を補給することができずに、教育すら受けられない厳しい現実を抱えています。

病院に行く、スーパーで買い物をする、学校に行くという日本の当たり前を経験すらできない子どもたち。
生まれた場所が違うだけで、ここまでの大きな格差が存在しているということを考えなければなりません。

支援は自分ができる小さなことから、まずは発展途上国の飢餓問題について知ることから始めましょう。
日本の多くの団体が発展途上国の問題を解決するための募金やボランティアを募っています。

あなたの小さな支援の一歩が子どもたちや開発途上国の人たちの光になるのです。

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