アフリカ(飢餓)

アフリカで飢餓に苦しむ子どもたち。食糧問題に対して私たちにできることとは?

アフリカでは多くの人々が飢餓に苦しんでいます。
特に子どもたちの飢餓は深刻で、若くして亡くなってしまう子も少なくありません。
日本にいる私たちには何ができるのか。
この記事では、アフリカの食糧問題と支援の方法について紹介します。

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

また、「飢餓のない社会に貢献したい」「栄養のある食事を全ての人がとれる社会にしたい」と少しでも思う人は、まずは30秒の無料支援をスタートしてみませんか?

約30秒のアンケートに回答いただくと、栄養失調を含む途上国の子どもが直面する問題に取り組む団体に10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!

\たったの30秒!/

貧困がなくならないアフリカ

アフリカの歴史を遡ると、19世紀後半、帝国主義を土台に世界中へ領土を拡大していたヨーロッパ諸国の列強により、アフリカ大陸の国々は植民地として支配されていました。その後、第二次世界大戦後に独立運動が活発化。1960年前後を境に一斉にアフリカ大陸の国々は独立を果たしたのです。

しかし、独立した後の国境の線引きを適当に決められたこともあり、現在も民族的・文化的・宗教的な違いが火種となって紛争が絶えない地域が多くあります。

  • 飢餓人口はアフリカの人々が多く、特に子どもたちの飢餓が深刻になっている
  • アフリカはヨーロッパ諸国の列強により植民地として支配されていたが、1960年前後を境に一斉にアフリカ大陸の国々は独立した
  • 独立した後の国境の線引きを適当に決められたこともあり、民族的・文化的・宗教的な違いが火種となって紛争が絶えない地域が多くある

(出典:外務省「干ばつに苦しむ「アフリカの角」を救え!」)

8億人超え!?アフリカの飢餓人口

飢餓人口とは?飢餓の現状

「飢餓」の定義とは「慢性的な栄養不足になること」を指します。

例えば、長期間に渡り食べることができず栄養不足になり、生存と生活が困難になってしまうなど、このような状態に陥る人口のことを「飢餓人口」とも定義されているのです。
そして世界の飢餓人口は2018年時点で約8億2,100万人。およそ9人に1人が飢餓という問題と戦い続けています。

人々にとっては食べるだけではなく、摂取する栄養素なども大切な要素と言えます。

農業が主産業であるアフリカの国々においては、気候変動によって、熱帯及び温帯地方の小麦、米およびトウモロコシなどの主要作物の生産が脅かされます。このような極端な気象の変動に比例して栄養不良が拡大してしまう現実があるのです。

(出典:ハンガー・フリー・ワールド「飢餓とは」)

食糧が足りない…アフリカで飢餓に苦しむ人々

2015年の世界開発指数を見ると、アフリカ・サハラ以南の人々の貧困率は41.1%を記録。また中部アフリカの栄養不足率も41%という深刻な数値を記録しています。

大きな飢餓原因としては「紛争」が一つの理由です。
紛争によって多くの農家が農地から逃げることを余儀なくされており、遺された農地の作物が放置され、作物が育たなくなってしまう実状があります。

また、畜産家は大切な家畜を盗まれたり、生活のために家畜を売ったりすることも。

そして、アフリカの子どもたちの栄養障害も深刻です。
貧困問題はとても根深く、アフリカに今も残り続けています。

(出典:ザ・ワールドバンク「世界の貧困に関するデータ」,2018)

飢餓の割合が高いアフリカの地域は?

アフリカ地域の中で特に飢餓が深刻な国は、南スーダンです。
2018年の時点では、南スーダンは持続的な人道支援がなければ、国の人口の約3分の2にあたる700万人以上が、今後数カ月で深刻な食料不足に陥ると警鐘が鳴らされています。

また子どもたちの栄養不良も深刻であり、支援がなければ130万人以上の5歳未満児が栄養不良に陥ると発表されているのです。

アフリカ最大の紛争地帯と言われているソマリアは、イスラム過激派組織がまだまだ各地を支配しています。
2016年には4000人以上の死傷者が出ている国であり、テロや襲撃事件は日常茶飯事で、干ばつや食料価格の高騰により飢餓人口が右肩上がりとなってしまっています。

  • 2015年の世界開発指数でのアフリカ・サハラ以南の人々の貧困率は41.1%、中部アフリカの栄養不足率は41%を記録した
  • 大きな飢餓原因としては紛争が一つの理由となっている
  • アフリカ地域の中で特に飢餓が深刻な国は南スーダンでは、持続的な人道支援がなければ、国の人口の約3分の2にあたる700万人以上が、今後数カ月で深刻な食料不足に陥ると警鐘が鳴らされている

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会公式サイト)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「南スーダン 人口3分の2が飢餓の恐れ」,2018)

アフリカの飢餓がなくならないのはなぜ?

アフリカでの飢餓が引き起こる理由は多岐に渡ります。
教育を受けることができず育った子どもたちは仕事に就くことも困難です。また内戦やテロの勃発、蔓延する汚職問題など様々な要因が絡み合っています。

そして私たちが善意で行う人道的な援助も、アフリカの貧困を助長させる原因になってしまう可能性も秘めています。

例えば、私たちが寄付したお金が食料に変わり、アフリカの人々に行き渡ったとしても、寄付された食料がなくなれば、またアフリカの人々は貧困に陥ります。

物質支援を続けるだけでは彼らの生活能力はこのまま変わることはありません。
大切なのは彼らに「魚を渡す」ことではなく「釣竿を渡す」こと、つまり私たちの支援の方法も考えることが大切です。

そして、多くの問題が飢餓を引き起こす原因になり、飢餓人口を減らすことに至っていません。

  • アフリカでの飢餓は教育を受けることができず育った子どもたちが仕事に就くことも困難になる
  • 飢餓問題は内戦やテロの勃発、蔓延する汚職問題など様々な要因が絡み合っている
  • 貧困や飢餓人口を減らすには物質支援を続けるだけではなく支援の方法も考えなければならない

(出典:FAO駐日連絡事務所「飢餓人口は8億1,500万人、栄養不足の危機にさらされている子どもは数百万人に」,2017)

アフリカの飢餓を減らすためにできること

食糧廃棄・ロスの削減

世界で生産される40億トンの食料の内、3分の1は廃棄されています。
途上国では食料貯蔵設備の未整備、農家が作物を市場に届けられないなどの問題に直面しています。

このような流通インフラにお金を掛けることで、貧困が減少していくきっかけになるでしょう。

持続可能な農業の推進

突然の気候変動などで食料が供給できなくなることを防ぎ、農家が持続していくためには、育てる作物の品種を依存させないことが求められます。

農家の人々がより多くの品種を育てられるように支援を行い、栄養の観点から多品目の食物を摂取する必要性を伝える活動などにも取り組んでいるのです。

取り組み・活動の例

例えばマラウイでは、国民の飢餓状態を改善するために「給食プログラム」が提供されています。学校と地元のボランティアが運営しており、朝から子どもたちのためにおかゆを作成し、提供しています。

食事の提供が、子どもたちを学校に通わせる機会を作り、登校者数の増加にもつながるプラスのスパイラルが働きます。

  • 世界で生産される40億トンの食料の内、3分の1は廃棄されている
  • 途上国では食料貯蔵設備の未整備、農家が作物を市場に届けられないなどの問題がある
  • 突然の気候変動などで食料が供給できなくなることを防ぐために、農家の人たちがより多くの品種を育てられるように支援を行っている

(出典:国連世界食糧計画(WFP)「考えよう、飢餓と食品ロスのこと」,2019)

少額寄付で救える命がある!飢餓を減らすための募金


アフリカの子どもたちのために私たちにできることは何でしょうか。

毎月寄付

様々なNPO・NGOでは支援活動を行うための寄付を集っています。
クレジットカードか口座振替を選択でき、寄付金額も任意の金額を選択するだけです。

毎月決まった金額を寄付し続けることで、飢餓状態にある国の子どもたちを救う大切な支援活動を支えることができます。
寄付金額は少額から可能なため、毎週のコーヒー一杯買うお金を寄付に回してみるのも良いかもしれません。

今回寄付

また、寄付したいときだけ行える単発の寄付もあります。
クレジットカード、コンビニ支払い、Pay-easy、郵便局払込用紙から選択可能。
寄付金額も任意の金額を選択できます。

アフリカの飢餓問題に取り組む団体を5つ紹介

ここでは、アフリカの飢餓や栄養問題に対して支援を行っている団体を5つ紹介します。

寄付アドバイザーの河合さんのコメントもあわせて紹介します。「アフリカの子どもたちに食料を届けたい」「飢餓の問題を少しでも改善したい」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

NPOの専門家:河合将生(まさお)さん
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

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ユニセフはこんな人にオススメ!

  • ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
  • ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
  • ・活動歴が長い団体には安心を感じる

ユニセフは約190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。

活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
  2. マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
  3. 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
寄付金控除の対象団体です

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>ユニセフに関する記事一覧はこちら

認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる

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ワールドビジョンジャパン

ワールド・ビジョン・ジャパンはこんな人にオススメ!

  • ・寄付をした効果が継続して実感できる方が良い
  • ・子どもの顔が見える関係で支援したい
  • ・具体的な数字があるとわかりやすく感じる

ワールド・ビジョン・ジャパンは、約100カ国において保健、水衛生、生計向上、教育、栄養の分野での開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。

国連機関に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら支援する「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
  2. 「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
  3. 「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
寄付金控除の対象団体です

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>>【実際どう?】ワールド・ビジョン・ジャパンの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>ワールド・ビジョン・ジャパンに関する記事一覧はこちら

特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界18カ国で難民を支援

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AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!

  • ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
  • ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
  • ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる

AAR Japan[難民を助ける会]は世界18カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。

活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
  2. 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
  3. 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
寄付金控除の対象団体です

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>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

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認定NPO法人国連WFP協会:飢餓のない世界を目指す

WFP国連世界食糧計画は飢餓のない世界をめざして、紛争や自然災害などの緊急時に食料支援を届けるとともに、途上国の地域社会と協力して栄養状態の改善と強い社会づくりに取り組んでいます。
国連WFP協会は日本国内において、世界の飢餓問題やWFP国連世界食糧計画の食料支援活動に関する情報発信を行い、日本社会からの物心両面の貢献が格段に高まることを団体の目的としています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「緊急支援」「学校給食プログラム」「母子栄養支援」など、寄付の使途を選択して支援ができるようになっている
  2. 毎日のお買物で学校給食を支援できる「レッドカップキャンペーン」はマークのついた対象商品を購入すると、その売り上げの一部が企業から寄付される仕組みで、2011年開始以来、累計1,500万人以上の子どもたちに学校給食を届けている
  3. 国連WFP協会は、募金活動や企業・団体との協力関係の推進、広報活動を通して日本における支援の輪を広げている。結果日本は世界有数の支援国として国連WFPの活動を支えている

特定非営利活動法人ワールドギフト:物品の寄付支援を中心に命を守る支援を行う

アジア、アフリカ各国で、物資支援、食事・食糧支援、医療支援、安全な水支援、清掃活動、日本国内で動物支援などの活動を行っています。

「まだ使える不用品」のパワーで世界中の人々を笑顔にしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 日用品、学用品、雑貨、ベビー用品、食品などありとあらゆるものの寄付を受け付け。これまで物資寄付で88か国を支援
  2. 物品受け入れ時に、荷物のサイズに応じた寄付金を依頼。受け入れた寄付物資を確実に支援に役立つ仕組みで活動している
  3. インスタグラムは1日に数回更新、動画や写真で現地の様子を丁寧に報告している

アフリカの飢餓を減らすためにも食べ物を粗末にしない

アフリカでは多くの人が貧困で苦しんでいるのに対して、日本では1年間に870万トンもの食料が廃棄され、その内食べられるのに捨てられるのが320万トンに上ります。

食料難のアフリカ諸国と、食料が廃棄される日本。今私たちができることは、少しでも食料を無駄にしないことです。
まずは小さなことからアフリカ支援を行っていきましょう。

(出典:環境省「環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部」,2016)

▼飢餓の問題に取り組むおすすめの寄付先団体

団体名 寄付アドバイザーが見た注目ポイント
ユニセフ ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
・マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
・著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ワールド・ビジョン・ジャパン ・途上国の子どもと心のつながりを持ちながら支援する「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
・「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
・「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
AAR Japan[難民を助ける会] ・1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
・1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

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この記事を書いた人
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