▼寄付先が多くて選べない方には、「ワールド・ビジョン・ジャパン」への寄付がおすすめ!
世界には経済発展が遅れ、発展途上国とよばれる国が多くあります。発展途上国は主にアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々に多いです。
子どもが学校に行けない、食べるものがない。このような日本では想像がつかないような貧困問題が存在し、自国のみでは解決できず支援を必要としています。そういった海外の困っている人たちのために何か支援をしたい、そして寄付してみよう!と思い立ったものの
・どういった団体があるのか
・それぞれどこで、どういった活動をしているのか
・どのような支援の方法があるのか
と思うことはありませんか?
そこでこの記事では、そんな思いを持っていらっしゃる方に、発展途上国への支援ができる団体をご紹介します。
具体的には
- 発展途上国の定義
- 発展途上国で活動している団体と活動内容
- 発展途上国に寄付をする方法
- 寄付する際のよくある疑問
の順番でご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
- 1 そもそも発展途上国とは?
- 2 【寄付できる!】発展途上国支援を行うNPO支援団体を7つ紹介
- 2.1 【寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
- 2.2 【寄付先2】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる
- 2.3 【寄付先3】認定NPO法人国境なき子どもたち:カンボジアやフィリピンで教育機会を提供
- 2.4 【寄付先4】認定NPO法人e-Education:途上国の教育格差をなくすオンライン教育
- 2.5 【寄付先5】認定NPO法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界14カ国で難民を支援
- 2.6 【寄付先6】認定NPO法人ロシナンテス:保健事業を包括的に整備する
- 2.7 【寄付先7】認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会:“いのちを守る人を育てる”ため保健医療活動を実施中
- 3 発展途上国に寄付する2つの方法
- 4 発展途上国へ寄付するときのよくある4つの疑問
- 5 発展途上国のために私たちにできること
そもそも発展途上国とは?
発展途上国とは、一般に経済発展に困難を抱えた国のことを指します。
貧しい国を表す表現は「低所得国」「後発開発途上国」「グローバルサウス」など多岐に渡りますが、こうした表現の違いは、定義する団体によるものです。
「食べるものがない」
「子どもが学校に行けない」
「病気になっても薬が手に入らない」
発展途上国には、このような日本では想像がつかないような貧困問題が存在し、自国のみでは解決できず支援を必要としています。
また、赤ちゃんや子どもなど若年層の割合が多いことも特徴の一つです。
【寄付できる!】発展途上国支援を行うNPO支援団体を7つ紹介
次に、発展途上国で起きている問題に取り組んでいる7団体を紹介します。
発展途上国支援を行う7団体
NPOに詳しい寄付アドバイザー河合氏による、各団体の活動内容に関するコメントも参考にしてみてください。
【寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
- ・世界中の子どもたちの命と健康を守る支援に関心がある
- ・ガザ人道危機やウクライナにタイムリーな支援を届けたい
- ・国連機関ならではのスケールの大きな支援に関心がある
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる点は魅力の一つ。2019年のワクチンの供給数は24億回を超えます。また、マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実しており、著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えていることにも安心感があります。
力を入れている活動の一つが、発展途上国の子どものための「命を救う栄養治療」と、「栄養不良にならない仕組みづくり」。月に2,000円の支援を1年間続けることで、栄養不良に苦しむ子どもの命を救う栄養治療食482袋を届けることができます。
また、緊急人道支援にも力を入れており、ガザ人道危機やウクライナに対して何かしたいと思っている方にもおすすめの寄付先です。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる
ワールド・ビジョン・ジャパンはこんな人にオススメ!
- ・発展途上国の子どもと心のつながりを持ちながら支援したい
- ・物を与えるだけではなく、成果の持続性を考えた支援に共感する
- ・世界38か国185事業での確かな実績がある団体を支援したい
ワールド・ビジョン・ジャパンは、保健、水衛生、生計向上、教育、栄養の分野での開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。国連機関に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。
特徴的なのは、「チャイルド・スポンサーシップ」という支援制度。実際に支援を受けた子どもと寄付者が交流できる制度で、年に一度写真付き成長報告書が届くほか、手紙を通じて交流したり、「支援地訪問ツアー」では実際に支援を受けた子どもに会うこともできます。
支援実績を数値化してしっかり報告されているのも、寄付を選ぶ際の参考になります。
【支援実績の一例*】
・安全できれいな水が飲める地域の世帯が7倍に(ウガンダ)
・新たに247人の子どもが学校に通えるように(コンゴ)
・低体重の子どもが半数(26%→12.6%)に(ネパール)
「”何もかも”はできなくとも”何か”はきっとできる」「この子を救う。未来を救う。」ーそんな団体からのメッセージも、寄付を考える上での後押しになります。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら支援する「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
- 「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
- 「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
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>>【実際どう?】ワールド・ビジョン・ジャパンの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
*出典:2022年度年次報告書|ワールド・ビジョン・ジャパン
【寄付先3】認定NPO法人国境なき子どもたち:カンボジアやフィリピンで教育機会を提供
国境なき子どもたちはこんな人にオススメ!
- ・ストリートチルドレンや人身売買の解決を支援したい
- ・現地と日本の子どもをつなぐ教育・啓発プロジェクトを応援したい
- ・書籍、DVD、貴金属、家電など、モノでの支援も気になる
国境なき子どもたちは、自分の努力だけでは過酷な環境から抜け出せない子どもたちに、基礎教育や奨学金の提供、学校の環境整備などといった教育機会の提供、職業訓練機会の提供をしています。国境を越えてすべての子どもに教育と友情が届く社会をつくることをめざしています。
具体的には、カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動しています。
また、ヨルダンでは、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されてきました。
さらに、日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行っています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動
- ヨルダンで、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されている
- 日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行う
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>>【実際どう?】国際協力NPO「国境なき子どもたち(KnK)」の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先4】認定NPO法人e-Education:途上国の教育格差をなくすオンライン教育
e-Educationはこんな人にオススメ!
- ・経済的に貧しい国の教育格差を減らして子どもの夢を応援したい
- ・オンライン教育による革新的な途上国支援に関心がある
- ・急成長を果たす勢いのある団体を応援したい
e-Educationは、バングラデシュをはじめとする途上国の教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届け、途上国における教育格差を減らす取り組みを行っています。
e-Educationの活動のユニークさは、中学生・高校生を対象に、オンライン教育のコンテンツ作り・普及に特化していることです。オンライン教育の魅力の一つは、先生不足などの深刻な農村部へも教育を届けられること。「最高の教育を世界の果てまで」というミッションの実現へ、革新的な方法で挑んでいます。
若者3人が活動を立ち上げ、10年のうちに、日本と海外合わせ約100人のチーム、1,000人以上のマンスリーサポーターを擁する規模にまで発展。環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、3万人以上の子どもに教育を届けてきたパワフルさも魅力の一つです。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓
- 若者3人が立ち上げ、日本と海外合わせ約100人のチーム、1,000人以上のマンスリーサポーターを擁する規模にまで発展
- 環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける
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>>【実際どう?】e-Educationの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先5】認定NPO法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界14カ国で難民を支援
AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!
- ・難民支援活動を行っている団体を応援したい
- ・日本発の国際NGOを応援したい
- ・約40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
難民を助ける会(AAR Japan)は日本生まれの国際NGOでは最大規模の団体です。紛争や災害などにより困難に直面している人々を支え、誰もが希望の持てる社会のために活動しています。
日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。 途上国支援においては、難民として暮らしている子どもたちへ向けて、 食料や生活用品の支援や教育環境の整備などを実施。 活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。
1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績があります。1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されていること、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げることなども、団体を信頼できるポイントです。代表の長 有紀枝さんは、立教大学教授でもあり、関連分野で専門書の出版もされています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
- 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
- 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
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>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら
【寄付先6】認定NPO法人ロシナンテス:保健事業を包括的に整備する
ロシナンテスはこんな人にオススメ!
- ・情熱をもって取り組む人を応援したい
- ・やっぱり医療は社会にとって重要だと思う
- ・寄付した効果や活動がわかりやすい方が良い
ロシナンテスは、スーダンを中心に医療が受けられない地域に住む人々へ「医」を届ける活動をしています。
活動を通じて誰もが健やかに生きることができる世界を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 診療所や給水所の整備、女子教育、栄養改善など、包括的に保健事業を整備することで、誰もが健やかに生きることができる世界をめざして活動している
- 「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」「世界 ナゼ?そこに日本人」で取り上げられるなど、メディアでの紹介も多数
- 毎月1,000円からの継続支援「チーム・ロシナンテス」の仲間が、2020年3月末に2,000人を超える。
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>>【実際どう?】医療NPO「ロシナンテス」の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先7】認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会:“いのちを守る人を育てる”ため保健医療活動を実施中
シェア=国際保健協力市民の会はアフリカ・アジア・日本を中心に、適切な医療を受けられない人々への医療支援活動を行っています。
カンボジアや東ティモールなど、途上国への医療支援活動に取り組んでいる団体です。
妊娠や出産によって命を落とす母親、予防できる病気が原因で亡くなる子どもたちを無くし、より健康的な生活を送れるようになる世界を目指して活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 1983年の設立から約40年にわたる活動実績がある
- 地域の中で自分たちの健康づくりができるよう担い手を育成している
- 海外だけでなく日本でも基本的な保健医療サービスを受けられない人の支援を行っている
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>>【実際どう?】シェア=国際保健協力市民の会の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
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発展途上国に寄付する2つの方法
発展途上国への寄付は、お金か物の2つの方法があります。
- お金を寄付する
- 物を寄付する
団体によってはお金を寄付するだけでなく、物の寄付を受け付けていることも。またお金を寄付する場合も、クレジットカード払いだけでなく、コンビニ払いや口座振替といった方法もあります。
詳しい内容についてさっそく見てみましょう。
【方法1】お金を寄付する
お金を寄付する場合、継続寄付と単発寄付があり、支払い方法もさまざまです。
まずは継続寄付について。クレジットカードや銀行口座を登録することで自動的に毎月定額の寄付ができます。
単発の寄付に関しては、自らのタイミングと金額を決めて寄付をすることも可能。支払い方法はクレジットカード払いはもちろん、口座振替やコンビニ払いに対応している団体もあります。
発展途上国へのお金の寄付は、クレジットカード払いの定額寄付など、手軽に実施できるものです。発展途上国への寄付を考えている方は、支援団体へのお金の寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
【方法2】物を寄付する
お金の他に「物の寄付」も受け付けている団体があり、仕組みは以下の2パターンがあります。
・服や文房具など寄付した物が支援物資となる
・切手や商品券など、寄付した物が換金されお金の寄付となる
モノの寄付を受け付けていない団体や、「未使用品に限って物の寄付を受け入れる」など、条件を設けていることがあります。どのようなモノを寄付できるのかは、事前に寄付先の団体へ確認するのがおすすめです。
支援団体を通じて寄付する
支援したい特定の国や自治体に直接支援するよりも、その場所で活動している団体を通して寄付する方がメリットがあります。
理由としては、寄付をする際の手間や手数料がほとんどかからないことです。
個人での海外送金は手間や手数料がかかるため、容易ではないでしょう。
支援団体から事業報告書を送ってくれることで寄付の使い道や現地の状況を知ることもでき、また日本語で全て対応してくれるのもメリットではないでしょうか。
ファッションを通じて寄付する
あなたの着なくなった服が、海外の誰かの役に立つことがあります。服の状態にもよりますが、そのまま発展途上国の服を必要としている人に送られたり、国内でリサイクルされたりします。寄付された服の使い道等はショップや団体によって様々なので、あなたに合うショップを選んでみてはいかがでしょうか。
【服を寄付できるショップの一例】
ユニクロ:https://www.uniqlo.com/re-uniqlo/
H&M:https://www2.hm.com/ja_jp/hm-sustainability/lets-change.html
ファッションチャリティープロジェクト:https://www.waja.co.jp/fcp/
古着deワクチン:https://furugidevaccine.etsl.jp/
買取ショップを通じて寄付する
部屋の整理をしていると、不要となった物がでてきて処分に困ったことはありませんか。
捨てるのはもったいないので、誰かの役に立てば良いんだけど。そう思ったときは以下の買取ショップから不要となった物を寄付できます。特に未使用の切手や本などの寄付も発展等上国の支援に役立つのです。
お宝エイド:https://otakara-aid.com/
ブランドプレッジ:https://brand-pledge.jp
チャリボン:https://www.charibon.jp/
他の寄付方法については、以下記事をご一読ください。
寄付する方法は、募金箱や募金活動以外にもあるの?手軽にできる方法を解説
発展途上国へ寄付するときのよくある4つの疑問
ここからは、発展途上国へ寄付するときのよくある4つの疑問について紹介します。
- 発展途上国支援のメリットやデメリットは?
- 服やモノを寄付できる?
- 寄付は途中でやめてもいい?
- 寄付をすると確定申告が必要?
【疑問1】発展途上国支援のメリットやデメリットは?
まずは、発展途上国を支援するにあたってのメリットとデメリットを紹介します。
・外国に行けなくても、寄付で応援ができる
・報告書、団体によっては現地からの手紙などにより繋がりを感じられる
デメリット
・気軽に現地でのボランティアや視察に行けない
・モノの寄付をしたい場合、現地のニーズを把握するのが難しい
日本における身近な活動への支援とは異なり、支援している実感を寄付者が得にくいことはデメリットの一つかもしれません。また、文化の違いなどから、現地のニーズにあった支援を考えることが難しい側面もありますね。
そういった事情もあり、寄付の形で、信頼できる団体に思いを託すことをおすすめしています。
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサー制度は、支援した子どもと手紙のやり取りができたり、現地訪問ツアーがあるなど、寄付者の実感にも手厚いです。はじめての支援先を探している方にもおすすめです。
【疑問2】服などの物を寄付できる?
服など「モノの寄付」を受け付けている団体はあります。
モノの状態によっては、支援品として発展途上国に送られるケースもあるのです。また、寄付した服などが換金され、そのお金が発展途上国の問題に取り組む団体に寄付されるシステムもあります。
ただし物を送る寄付には、デメリットや注意点があります。
たとえば、物の寄付には、梱包代、輸送費、関税、倉庫代、仕分けや配布をする人員と人件費など、多くの日数・人員・費用がかかってしまいます。
結果的に、届けたい物資の価値を超えるコストがかかってしまい、かえって受け入れ先の負担となってしまう可能性もあるのです。
また、物の寄付の注意点として、日本から送りたい物資が、相手国の習慣や文化・宗教・気候などに適したものであるかも、よく考えなければなりません。さらに、一部が壊れた場合に、現地で修理や交換ができるのかを考慮することが重要となります。
物の寄付は、輸送費や文化的な適応性の問題のある途上国においては特に、慎重に考える必要があります。この点からも、今回ご紹介した団体への寄付はオススメできます。
【疑問3】寄付は途中でやめてもいい?
「今まで定期的に寄付をしていたけど、今後も寄付を続けるのは難しい」という場合は、途中で寄付を辞めることもできます。
クレジットカードなどで定期的に寄付金を支払っている方は、各団体に問い合わせて寄付の支払いを止めることも可能です。
「定期契約は結んでいないけど、毎月定期的にお金を寄付している」という場合は、何も連絡せずに寄付を辞めてしまっても問題ありません。
また、寄付の再開も個々のタイミングで可能ですので、無理なく寄付を続けることはできるでしょう。
【疑問4】寄付をすると確定申告が必要?
寄付をした場合、必ずしも確定申告をする必要はありません。
しかし、認定NPO法人などに寄付をすると、寄付額が税控除の対象となります。
寄付を証明する受領証や領収書などの必要書類を揃え、確定申告を行えば所得控除または税額控除を受けることができます。
詳しくは以下記事をご一読ください。
発展途上国のために私たちにできること
ここまで、発展途上国に寄付する方法を紹介しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
- 発展途上国で活動をしている団体は「日本ユニセフ協会」「ワールド・ビジョン・ジャパン」「国境なき子どもたち」「e-Education」「難民を助ける会」「ロシナンテス」が信頼度が高くおすすめ
- 継さまざまな支援の形があるが、地理的・文化的に距離のある発展途上国への支援では、信頼できる団体に寄付を託すことがおすすめ
- 継続した寄付が不安でも途中でやめることもできるし、自らのタイミングで寄付の再開もできる
発展途上国への支援は、寄付を通じて手軽にできます。「寄付を通じて発展途上国に寄付したい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
▼発展途上国の支援活動をしているおすすめNPO団体
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
---|---|
日本ユニセフ協会 | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在 |
ワールド・ビジョン・ジャパン | ・途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」に約5万人が参加 ・「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる ・「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している |
国境なき子どもたち | ・カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動 ・ヨルダンで、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されている ・日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行う |
e-Education | ・バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓 ・若者3人が立ち上げ、多様な経験・経歴のスタッフが参画、100人のチームの規模、1,000人以上のマンスリーサポーターにまで発展 ・環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける。受賞歴も多い |
AAR Japan[難民を助ける会] | ・1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり ・1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている ・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる |
ロシナンテス | ・診療所や給水所の整備、女子教育、栄養改善など、包括的に保健事業を整備することで、誰もが健やかに生きることができる世界をめざして活動している ・「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」「世界 ナゼ?そこに日本人」で取り上げられるなど、メディアでの紹介も多数・毎月1,000円からの継続支援「チーム・ロシナンテス」の仲間が、2020年3月末に2,000人を超える。 |
シェア=国際保健協力市民の会 | ・1983年の設立から約40年にわたる活動実績がある ・地域の中で自分たちの健康づくりができるよう担い手を育成している ・海外だけでなく日本でも基本的な保健医療サービスを受けられない人の支援を行っている |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。