東日本大震災

地震に前兆はあるのか?東日本大震災前に各地で報告された現象や前兆の科学的根拠とは

戦後最大級の地震災害として挙げられるのが、2011年3月11日に起きた「東日本大震災」です。
本震のマグニチュードは9.0を記録し、巨大な力を持った地震が過去に類を見ない大きな津波を引き起こしました。

この巨大な地震に対して、様々な専門家が「前兆」のようなものがあったと話しているのです。
今回は、東日本大震災発生前に各地で報告された現象と、その科学的根拠について解説します。

災害支援の方法は?東日本大震災の被害の大きさをあらためて知り、被災者や被災地のためにできることを考えよう

能登半島地震の被災者への寄付を考えているあなたへ

被災地では様々な団体が支援活動を行っています。

寄付は、私たちがいますぐ行動に移せる支援です。

寄付を受け付けている団体や、行われている支援活動を詳しく解説します。

「災害から一日でも早く立ち直る」活動を無料で支援できます!

30秒で終わる簡単なアンケートに答えると、「災害を専門とした支援」活動している方々・団体に、本サイト運営会社のgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています!

設問数はたったの3問、個人情報の入力は不要で、無料でできるためあなたに負担はかかりません。年間50万人が参加している無料支援に、あなたも参加しませんか?

\たったの30秒で完了!/

東日本大震災の概要


東日本大震災は、2011年3月11日14時46分頃に発生しました。
三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とする地震でした。

マグニチュードは、9.0を記録し、これは日本国内観測市場最大規模、アメリカ地質調査所(UGSS)の情報によれば1900年以降、世界でも4番目の規模の地震でした。

そして、この地震の特出すべき点は、岩手県・宮城県・福島県を中心に襲った未曾有の大津波です。
各地を襲った津波の高さは、福島県相馬では9.3m以上、岩手県宮古市で8.5m以上、岩手県大船渡市で8.0m以上を観測しました。

また、宮城県女川漁港では14.8mの津波痕跡も確認されています。
遡上高(陸地の斜面を駆け上がった津波の高さ)では、全国津波合同グループによると、国内観測史上最大となる40.5mが観測されました。

非常に大きな地震に加え、巨大津波による被害が発生したために、死者約1万5千人を超えるほどの大災害となったのです。

AAR[難民を助ける会]では、東日本大地震をはじめ、日本国内で地震や台風が発災した際に緊急支援を行っています。

災害復旧・復興支援にも力を入れており、特に 被災した障がい福祉施設の復旧・復興に向けて、施設の再建支援、就労支援施設での生産設備の拡充などをサポートしています。

AAR[難民を助ける会]の活動内容や寄付に関心がある方は、ぜひこちらをご覧ください。

>>AAR[難民を助ける会]について詳しくみる

東日本大地震は、発生から10年以上経った今も爪痕が根強く残っています。

支援の多くは終了していますが、今も被災者のために支援を続けている団体もあります。

詳しくはこちらの記事をご一読ください。

>>東日本大震災の被災者のために寄付する方法は?

(出典:内閣府 公式ホームページ 防災情報のページ)

東日本大震災の前兆として挙げられた事象


電通大の研究グループが、東日本大震災発生の5〜6日前には太平洋上の電離層の異常を観測したと発表しました。

期間は3月5日〜6日にかけて。調布、春日井(愛知県)、高知の3カ所の受信局で、電波の夜間の平均振幅が極端に低くなるという「明瞭な前兆」が現れたと話しています。

地震の前兆については多くの地質学者が懐疑的な見方を示す一方で、同大学の早川正士名誉教授は「地震のメカニズム研究と地震予知は全くの別物」と反論しており、独自の方法で予知の実現を目指し研究に取り組んでいます。

(出典:日本経済新聞 掲載記事)

各地で報告されている地震前の異変

この項目では、地震発生前に各地で報告された異変について、いくつか取り上げます。

  • 陸前高田市では震災の約1ヶ月前から、朝夕にカラスの群れが空を覆っていたが、震災の数日前から突然姿を消した。
  • 3月4日夜、茨城県鹿嶋市でクジラ50頭が浜に打ち上げられた
  • 3月11日の朝、宮城県塩釜市の神社では、いつもはサビなどで赤褐色に濁っている鉄製の「神釜」の水が普段と異なり澄んでいた。

(出典:毎日新聞掲載記事)

  • 3月11日の深夜、宮城県石巻市湊地区の公園でカラス50羽ほどが騒いでいた。
  • 3月11日の午前10字ごろ、宮城県石巻市湊地区でトンビが数十羽騒ぎながら飛んでいた。

(出典:読売新聞掲載記事)

しかし、これらの前兆も科学的根拠がある訳ではありません

地震の前兆については科学的根拠が示せない


地震の直前予知については多くの地震学者が懐疑的な姿勢を見せており、1998年には、文部省(当時)の測地学審議会は直前予知の困難さを認める報告もまとめられています。

また、地震の前兆として取り上げられることが多い「地震雲」について、気象庁は科学的な関連は見いだせていないとの見解を示しています。

地震雲に対する気象庁の見解

地震雲については、気象庁が公式ホームページで見解を発表しています。

その内容として、まず雲と地震の現象は全く違うメカニズムで動いていること。雲を形成する大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的メカニズムは説明できていません。

また、雲は上空の気流や太陽光などによって珍しい形や色に見える場合もあり、正確な形状は認識する人によって個人差が存在します。

あくまで気象庁の結論としては、「形の変わった雲と地震の発生は、一定頻度で発生する全く関連のない2つの現象が、見かけ上そのように結びつけられることがある程度のことであり、現地点では科学的な扱いはできていない」と発表しています。

地震雲の存在は否定していませんが、科学的な関連は見い出せていないのです。

また、「地震の予知はできますか?」という質問に対しても気象庁が回答。
結論としては「現在の科学的知見からは、いつ・どこで・どれくらいの大きさの地震が発生するかの予測は難しい」と発表しています。

(出典:気象庁 公式ホームページ 「地震予知について」)

地震が来たら本震の可能性に警戒を


地震の前兆に関しては多くの証言があるものの科学的な解明はできていません。

現地点では怪異的な現象を地震と結びつけることはできませんが、地震の被害を減らし、一人でも多くの命を守るために、地震を予知するための研究や活動は様々な機関が行っています。

「緊急地震速報」も命を守るための取り組みの一つです。地震の発生直後に各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、私たちへ可能な限り素早く通達されます。
これにより、強い揺れがくる前に自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、工場等で機械制御を行うなどの対応が可能になります。

地震はいつ・どこで起こるかわかりません。
地震が起きたときの対応を知り、緊急避難袋や家の備蓄などを準備しておくことが大切です。

そこでgooddoマガジンでは、災害支援に取り組んでいるおすすめの寄付先を紹介した記事をご用意しましたので、ぜひ読んでください。

>>災害支援に取り組んでいる、おすすめの寄付先の紹介記事はコチラ

また地震を含めた災害被災者への支援・寄付を考えている方は、支援活動を行っているおすすめ寄付先団体を紹介しているため、ぜひ以下の記事もチェックしてください。

>>災害地や被災者に寄付しよう!ふるさと納税や遺贈寄付の方法、義援金の受付窓口・団体の探し方などを解説

「災害から一日でも早く立ち直る」活動を無料で支援できます!

30秒で終わる簡単なアンケートに答えると、「災害を専門とした支援」活動している方々・団体に、本サイト運営会社のgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています!

設問数はたったの3問、個人情報の入力は不要で、無料でできるためあなたに負担はかかりません。年間50万人が参加している無料支援に、あなたも参加しませんか?

\たったの30秒で完了!/

動画はこちら
この記事を書いた人
gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。 なお、掲載されている記事の内容に関する「指摘・問い合わせ」「誤字脱字・表示の誤りの指摘」につきましては、こちらの報告フォームよりご連絡ください。

- gooddoマガジン編集部 の最近の投稿