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トイレが未来を変える!?私たちが知るべき世界の水衛生問題

この記事を要約すると

日本で暮らす私たちは自宅はもちろん、コンビニや飲食店、駅などどこに行っても清潔なトイレを使うことができます。

しかし、世界ではトイレ自体がなく屋外で用を足さなければならない人々が多くいます。トイレがないと排泄物がそのままにされ不衛生な環境であるだけでなく、感染症や下痢などのリスクも高まります。
世界の子どもたちが清潔で安全にトイレが利用できるためには、どのような支援が必要なのでしょうか。

世界の水・衛生問題について知ろう!私たちにできる支援を考る

意外と知らない!?世界のトイレ事情

日本の水・衛生環境はとても恵まれており、世界でも有数の水準を誇ります。一方で、そうした環境が整っていない国の方が圧倒的に多く、劣悪な水・衛生環境により病気にかかり、5歳までしか生きられない子どもたちが年間810万人もいるとされています。

その原因の半数近くが「肺炎」「下痢」「マラリア」となり、水や衛生環境を改善すれば防げるものです。

(出典:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイト)

世界では約3人に1人がトイレを使用できない

日本では考えられませんが、世界では24億人もの人々がトイレを安心して使える環境にありません。この人数は世界人口の3分の1近くにもなるのです。

トイレを安心して使えないというのは、環境が整っていないために屋外や汲み取り式のトイレを利用しているために、悪臭や病原機を媒介するハエなどの害虫に悩まされているということです。
24億人のうち9億4,600万人もの人が習慣的に屋外で排泄をしているということも明らかになっています。
屋外で排泄できない女の子は、多くが学校に通うこともできず、教育を受けることができていません。

(出典:ユニセフ・WHO「衛生施設と飲料水の前進:2015 ミレニアム開発目標達成度評価」)

一日に800人以上の子どもたちが亡くなっている

こうした不衛生な環境は特に子どもたちへの影響が大きく、汚れた水が原因で下痢になり命を落とす乳幼児は世界で年間30万人、毎日800人以上にもなっています。

安全な水が確保できない地域では池や川、手入れされていない井戸などの水源を頼るほかありません。しかし、それらの水は泥や細菌、動物のふん尿などが混じっている危険な水です。

生きるために必要な水を飲んで命を落とす、そんな不幸な現状もこうした劣悪な環境下では頻繁に起こっています。

(出典:ユニセフ公式サイト)

きれいな水やトイレがない理由は?

では、どうしてこのような国や地域ではきれいな水環境を整えることができないのでしょうか。

水の衛生環境が悪い場所のほとんどがサハラ砂漠以南のアフリカ諸国や東南アジアに集中しており、水インフラが整っていない発展途上国ばかりです。

こうした地域では紛争や自然災害などによりインフラを破壊されることがあるほか、インフラを整えるどころではない、生きることに精一杯でインフラ整備の優先順位が低くなっていることが原因として挙げられます。

さらに水インフラは政府の管理体制も必要となり、エンジニアや技術者の確保が難しい場合があります。そして最低限のインフラを整える資金すら乏しく、最優先課題として清潔な水を届けられていないことだと認識していない政府があります。

子どもたちにトイレを届けるために必要なこと

安全な水や衛生環境が確保されるだけで、多くの子どもたちの命が救われます。
水は生命の源であるだけでなく、子どもたちの健康的な暮らしを守るためにも重要な存在なのです。

そのためには、まずはインフラの整備を進めるだけでなく現地で暮らす人々の衛生意識を根本から改善し、根付かせることも必要です。

例えば、安全な水を使い体や衣服を清潔に保つ、食事の前後やトイレ後に手を洗うなどの習慣がそもそもない地域も多くあります。その場合、いくらきれいな水があってもそれを利用し衛生に保つ習慣と知識がなければ水・衛生問題の根本の解決にはなりません。

トイレや井戸など設備の支援も大切ですが、それと同じくらい衛生習慣を身につけるための支援も大切です。

衛生的なトイレで子どもたちの未来を支援

世界で水・衛生問題が深刻化していることを受け、さまざまな団体が支援活動を行っています。
ここからは具体的な活動を紹介します。

支援活動

多くの子どもたちに清潔な水と安全なトイレ環境を届けるために、手押し式井戸や給水設備が作られるなどの支援が行われています。
安全な飲み水を家の近くで手に入れられるようにするため、またプライバシーを守りながら安心してトイレをするためなど一人でも多くの人が健康的な暮らしができる未来を目指して日夜支援活動が行われています。

そして設備の面だけでなく、コミュニティの人々に基礎的な衛生知識の普及や技術指導を行うことで、不衛生な環境からくる子どもたちの死亡、またその地域の「貧困」状況を劇的に軽減させることができます。

寄付

私たちができる支援方法の一つとして寄付が挙げられます。
金額は3,000円や5,000円、10,000円 など任意で決められるため、無理のない範囲で子どもたちを救う取り組みに協力できます。
寄付したお金は以下のように様々な用途に使われています。

  • 下痢による脱水症状を緩和する経口補水塩を子どもに届ける
  • ポリタンク、バケツ、せっけん、浄水剤のセットを家族に届ける
  • 簡易トイレを設置する
  • 綺麗な水を汲む手動式ポンプ一式を提供する

子どもたちのため世界にトイレを増やそう


水は人間にとってなくてはならないものです。その水が汚染されているために、水を飲むだけで病気や死亡のリスクと隣り合わせになってしまう現実を変えるためには私たちの支援が必要です。
一人でも多くの子どもの命を、一人でも多くの子どもの暮らしを救うために、私たちができる範囲で寄付してみてはいかがでしょうか。

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