gooddoマガジン|社会課題やSDGsに特化した情報メディア

外国の水衛生問題と実状とは。カンボジアの子どもたちにできる支援は?

この記事を要約すると

日本は水の豊かな国であり、トイレをはじめとした衛生設備が高いレベルで整備されています。しかし諸外国の中には、安全な飲料水を手に入れることができる、屋外排泄を行っている国が存在しているのです。

今回は世界の水と衛生事情としてカンボジアの例をとりあげ、現地の子どもに対する支援について考えていきたいと思います。

恵まれた先進国に生きる日本人だからこそ、継続的かつ適切な支援を行い、カンボジアの子どもを救うことができるのです。

世界の水・衛生問題について知ろう!私たちにできる支援を考る

世界の水と衛生事情

はじめに世界における水と衛生設備の状況を確認しましょう。
飲料水についてですが、世界では21億人が安全に管理された水を飲むことができていません。また自宅付近に水源がない場合は、当然ながら水を汲みにいかなければなりません。

そして、水汲みの作業は多くの地域で小さな女子の役割とされています。つまり片道数時間かけて水汲みを行わなければならない女子は学校に通う時間を持つことができず、また道中で暴力に遭うリスクを常に抱えているのです。

このように安全な飲料水を手軽に手に入れることのできない環境は、小さな子どもの命や権利を脅かしています

次に衛生設備については、世界の人口の半数を超える45億人が安全に管理されたトイレを使うことができずにいます。そして衛生設備が整っていないということは、感染症のリスクを高めます。現に途上国では食事の前にせっけんで手を洗うことができないという理由だけで、下痢になるリスクが40%の高まっているのです。

このように衛生設備は子どもの命と安全を守るものであり、それが実現されてはじめて途上国の子どもは教育を受ける機会や人生を広げるチャンスを得るのです。

出典元:ユニセフ公式サイト

水と衛生に悩むカンボジア

ここからはカンボジアについて紹介していきます。外務省によるとカンボジアの人口は約1,600万人、首都がプノンペンで主な信仰宗教は仏教の国です。
1953年にカンボジア王国としてフランスから独立し、2009年の世界同時不況の際を除くと2004年から現在にいたるまで安定した経済成長を記録しています。日本との関係としては、2013年から両国関係が戦略的パートナーシップになっています。

このようなカンボジアですが、水と衛生に関する環境は現代においては整備されているとは言えない部分がります。

出典元:外務省公式サイト

きれいな水を飲むことができないカンボジアの子どもたち

WaterAidによると、カンボジアでは未だ380万人が綺麗な水を飲むことができておらず、これは人口の約25%となります。そして、首都であるプノンペンでこそまともな水を飲むことのできる割合は高くなりますが、農村部ではその割合はさらに低下します。

つまり農村部に生きる子どもはいつ下痢に襲われてもおかしくない状況で生きているのです。そして衛生設備の整っていない農村部で下痢に襲われるということは、幼い命が奪われることもでもあります

衛生的なトイレが使えないカンボジアの子どもたち

また同様にWaterAidによると、カンボジアの人口の半分以上が清潔なトイレを有していません。都市部では10人中9人は清潔なトイレを利用することができますが、農村部では5人中2人が不衛生な環境で排泄を行っているのです。

このようにカンボジアでは、都市部と農村部に大きな格差があります。経済的に発展している印象の同国ですが、それはあくまで一部の都市部のみなのです。

カンボジアの水・衛生問題の原因とは

以上のようにカンボジアの首都であるプノンペンでは多くの人が安全な飲料水と清潔な衛生設備にアクセスすることができます。一方で、農村部における水および衛生の事情は決して褒められたものではありません。

この原因はカンボジアの経済発展による恩恵が一部の人にのみもたらされているためです。また発展に伴い、森林破壊が引き起こされ、将来的な水源への影響が心配されています。

カンボジアの水・衛生問題の解決策とは


現在、カンボジアでは農村部においても安全な飲料水を確保し、衛生的なトイレや手洗い場を設置する取り組みがなされています。

カンボジアで保育・織物支援を行うNPO団体によると、カンボジアでは以下のような取り組みを通して子どもが安全に生活することのできる環境が構築されています。

  • 歯磨きの習慣化
  • トイレ使用の習慣化
  • 手洗いの習慣化

これらは先進国では当たり前の習慣です。しかしカンボジアの子どもの中には、トイレを使う習慣すら持たない環境で生きている子が現に存在しているのです。こういった小さな取り組みから現地の人の意識を変えることが、長い目で見てカンボジアの衛生環境を変えることにつながります。

日本の技術でカンボジアの水道水が飲めるように!子どもたちへの支援

カンボジアは経済発展とあわせて各国からの支援を受けることで、首都では綺麗な水に多くの人がアクセスできるようになりました。次はそれを農村部に広げていく段階です。

日本がカンボジアで行っている活動としては、海外協力隊と行政が提携し、首都プノンペンにおける上下水道整備計画の策定および施設整備が行われています。つまり日本の技術がプノンペンの人々に綺麗な水を届けたといっても過言ではないのです。このような支援は確かに現地の人の安全を守っています。

では、農村部を支援するためにできることにはどのようなものがあるのでしょうか。

支援活動

カンボジアの農村部の過酷な状況を知っても、すぐに現地に飛んで水道設備を整えるということはなかなかできるものではありません。もちろん世界的な団体に所属して、実際に現地で井戸を掘る取り組みに参加している人もいます。

また上述した支援を行う団体に所属することで、間接的にカンボジアを支援することも可能です。それらが難しいという場合は、寄付による支援を検討してみることをおすすめします。寄付は実にシンプルな支援の手段ですが、カンボジアの子どもに安全な水と衛生設備を届けることができます。

寄付

私たちができる支援方法の一つとして寄付が挙げられます。
金額は3,000円や5,000円、10,000円 など任意で決められるため、無理のない範囲で子どもたちを救う取り組みに協力することができます。
寄付したお金は以下のように様々な用途に使われています。

  • 下痢による脱水症状を緩和する経口補水塩を子どもに届ける
  • ポリタンク、バケツ、せっけん、浄水剤のセットを家族に届ける
  • 簡易トイレを設置する
  • 綺麗な水を汲む手動式ポンプ一式を提供する

このように数千円の支援から現地の子どもを助けることができます。あなたもカンボジアの子どもが身を置く環境を知り、できる範囲の支援を検討していきましょう。

カンボジアの子どもたちが安心して水を飲めるためにできること

以上のように、カンボジアの子どもたちは今もなおきれいな水を飲むことができず、また清潔なトイレを利用することができずにいます。特に農村部において、その過酷な状況は顕著であり、あなたの支援が現地の子どもを救います。

支援には現地を訪れて行うものもありますが、日本にいながら寄付で支援を実現することもできます。たったの3,000円で下痢による脱水症状に苦しむ子どもに手を差し伸べることができるのです。

水に恵まれた環境に暮らしているからこそ、世界における水と衛生の事情に目を向けて、あなたにできることを考えてみてください。一人ひとりがそれを実行することで、いつの日か誰もが安全な水を飲み、清潔なトイレを利用することのできる世界を実現することができるのです。

この記事に関連するタグ

gooddoマガジン編集部

gooddoマガジン編集部

gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。