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きれいな水が子どもたちを救う!知っておくべき世界の水衛生事情

この記事を要約すると

日本は水に恵まれているため、下水処理がきちんとされて、蛇口を開けば簡単に水を手に入れることができます。
しかし、世界的に見ればいつでも安全な水を好きなだけ使えるのは非常に稀なことです。

世界には安心して水を飲むことができず、病気にかかって命を落としてしまう人が大勢います。
世界の水事情はどのようなものでしょうか、問題解決に向けてわたしたちは何ができるのかをみていきましょう。

世界の水・衛生問題について知ろう!私たちにできる支援を考る

世界の飲み水事情とは

世界には安心して水を飲むことができずに苦しんでいる人が大勢います。
未だに多くの家庭、保健所、学校などで手洗いのための石けんや水が備わっていません。そのため幼い子どもたちの健康に影響を与え、下痢などの病気にかかるリスクにさらされています。
毎年36万1000人の5歳未満児が下痢によって命を落としています。不衛生な環境や汚染された水は、コレラ、赤痢、A型肺炎、腸チフスといった、感染症の伝染と関連しています。

現在はNPO団体や国際機関の精力的な広報活動もあり、以前に比べると衛生環境は大幅に整備され、安心・安全な飲み水とトイレを享受できる人たちが増えてきました。

しかし、それでもなお、飲み水にアクセスできない世界の不平等を改善するために国際社会に新たな目標のSDGsは、2030年までに野外排泄をゼロ、すべての人が安全な水にアクセスできる目標を掲げています。
現在では未だ8億4400万人は基本的な飲み水さえも飲めず、2億6300万人は往復30分時間をかけて水を汲まなくてはなりません。

また、都市部と農村部の間では、水と衛生サービスの使用に大きな格差があります。
都市部では安全に管理された飲み水を使用できるのが3人に2人に対し、未処理の地表水を使用している1億5900万人のうち、1億4700万人は農村部で暮らしています。
私たちはこうした都市部と農村部の格差をなくし、誰もが安全な水を利用できることを目指さなければなりません。

(出典:ユニセフ公式サイト)

きれいな水が飲めない子どもたち

水と衛生は大きな問題であり、汚れた水や不衛生な環境は感染症を引き起こします。
子どもたちの多くは、池や川、野ざらしの井戸など飲料に適さない水源に頼るしかありません。しかし、水源にたどり着いても、その水は泥や細菌、動物の糞尿などが混じっている危険な水です。
浄水処理せずに飲んだ場合、抵抗力の弱い子どもたちは下痢を起こします。
汚れた水を飲むことで命を落とす乳幼児は、年間30万人、毎日800人以上にのぼります。

また、水が不足しているために体や生活環境を清潔に保てず、子どもたちは肺炎など様々な病気に感染しているのです。
汚れた水や不衛生な環境は、感染症を引き起こします。洪水などで汚水が蔓延したときや非難民キャンプなどの密集した環境では、きれいな水を確保するとともに、衛生キットの配布や病気予防の知識の普及が欠かせません。

(出典:ユニセフ公式サイト)

水の問題で子どもたちの命が奪われている

一人の子どもが生きるためには、1日あたり少なくとも20リットルのバケツ2杯分の安全な水が必要と言われています。飲み水や食事に使う水、身体を清潔に保つために基本的な衛生環境を保つのに最低限必要な量です。
こうした安全な水を十分に得ることができず、毎年150万人もの子どもが命を落としています。サハラの以南のアフリカでは、子どもたちの43%が不衛生な水を飲み、5人に一人が15歳になる前に亡くなっているのです。

(出典:ユニセフ公式サイト)

子どもの未来をも脅かす

安全でない水や不十分な衛生設備により、慢性的に腸チフスや寄生虫、下痢などの病気に苦しめられている子どもの多くが満足に学校に通えずにいます。昨年、これらの病気で子どもたちが学校に通えなかった日数は世界全体で合計5億日にのぼると推定されています。

水汲みは多くの場合、女性、特に就学年齢にある女の子の仕事です。女の子たちは水汲みに1日数時間も費やしており、それが原因で学校へ行く時間もないために教育の機会を奪われています。
水の問題は命の問題であると同時に、教育と発達に関わる問題、子どもの将来と未来を大きく左右する問題でもあるのです。

(出典:ユニセフ公式サイト)

暮らしに不可欠な「水」と「衛生」を支援

トイレ整備や井戸や貯水タンクの設置など、様々な支援を行っている団体があります。
これらの団体は、水資源を有効かつ持続的に管理できるように、住民組織の立ち上げや運営を支援しています。支援によって多くの子どもたちの健康状態が改善され、実際に学校に通い始める子どももいます。

幼い子どもたちの中には、下痢などで命を落としてしまうことも少なくありません。子どもたちが安全な水や衛生施設にアクセスできれば、生活の向上に限らず、健やかに成長し教育を受け、明るい未来を持つ機会が得られます。

支援活動

多くの子どもたちに清潔な水を届けられるように手押し式井戸や給水設備を作ったり、衛生的な生活が送れるようにトイレを設置するなど、様々な支援が行われています。
また、コミュニティの人々に基礎的な衛生知識の普及や技術指導を行うことで、子どもたちの死亡やその地域の「貧困」状況を劇的に軽減させる ことができます。

汚れた水や不衛生な環境は、感染症を引き起こす原因です。
安全な飲み水を家の近くで手に入れられるようにするために、村や学校に井戸などの給水設備を設置。手押しポンプで水をくみ上げる井戸、雨水をためるタンク、山の湧き水を水道管で麓まで引いてくるなど、その土地の事情に合った設備が作られています。また給水設備を長期間使うために、修理に必要な工具や部品の提供、修理方法の指導なども行われています。

数千円の支援で多くの子どもたちが救われる

すべての子どもの命と権利を守るために、支援の届きにくい子どもたちの支援を行うために、日本で暮らす私たちは団体などへの寄付を通して支援に参加できます。

世界で支援活動を行う団体は保険、栄養、水、衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ、緊急支援など様々な分野で活動を行っており、活動資金はすべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意拠出金でまかなわれています。
支援金は以下のような用途に利用されます。

  • 1錠で4~5リットルの水を浄化できる浄水剤
  • 村々にきれいな水を届ける井戸の手押しポンプ用器材
  • 石けん、洗剤、貯水容器などが入った家庭用衛生キット
  • 井戸の修理や部品交換などを行う給水施設の管理人の育成

支援の輪は広まってきており、子どもの取り巻く環境は少しずつ改善してきています。
しかし、まだ世界には行き届いていない人たちもいます。支援を増やして団体の活動が大きくなっていけば、より多くの子どもに手を差し伸べることができます。

また一度きりではなく継続して支援を行うことにより、安定的な収入が見込めて、支援活動に専念できます。

子どもたちが安全な水を利用できるために

世界の子どもたちが安心して水にありつけるために私たちができることは、まず知ることが第一歩となります。
思い立ったらすぐにでも行動、できることから少しずつ始めましょう。

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