衛生

子どもの命に関わる世界の水と衛生問題とは

日本は世界各国と比較すると水が大変豊かな国です。
しかし、途上国では日常生活に必要な水を満足に確保することができない人も多く存在します。

今回の記事では、日本と世界の水と衛生に関する事情を解説していきます。

水に関する各国の状況を知り、水・衛生の支援という形で私たちができることについ考えてみましょう。

世界の水・衛生問題について知ろう!私たちにできる支援を考える

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世界の水と衛生事情

世界には未だ安全な水を利用することができない人が多くいます。

2017年時点で世界の71%の人は安全に管理された飲料水を利用することができています。しかし、裏を返すと未だ29%の人は十分に安全な飲料水を利用できていないということでもあるのです。

中でも2%の人は未だに地表水をそのまま飲料水としています。2%という数字は小さなものにも感じられますが、地球に約70億人がいることを考えると、そのうちの1億4,000万人が地表水を飲んで生きているとされています。

次に衛生設備になると、2017年には世界の45%の人しか十分に管理されたものを利用することができていません。未だに9%の人が屋外排泄を行っています。

このように、世界では多くの人が飲料水および衛生設備に問題を抱えています。

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「安全な水」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「衛生的な環境(トイレ)」)

きれいな水が飲めない子どもたち

世界には地表水をそのまま飲んでいる人々がいますが、彼らの生活は過酷な状態です。特にサハラ以南のアフリカ諸国においては、1人あたりわずか5リットルの茶色い泥水を手に入れるために毎日8時間かけて水汲みを行うことすらあります。

そして、その水を飲んだり体を洗ったりして生活しています。
地表水をそのまま飲むことになるため、下痢になる子どもも少なくなく、最悪の場合はそのまま命を落としていまいます。このように安全に管理された水のない環境は、今なお世界中で子どもの命を奪っているのです。

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」)

子どもたちに安全なトイレがない

水の問題と同様に衛生設備の問題も深刻です。特にトイレは感染症の拡大を防ぎ、子どもの命を守る役割があります。しかし、世の中には未だ屋外排泄を行っている人たちがおり、当然ながら彼らは食事の前に石鹸で手を洗うことのできる環境すらありません。

このような環境でひとたび感染症が起こると、抵抗力の弱い子どもから先に命を落としていきます。

このように飲料水と衛生設備は、人が人らしく生きるために必要不可欠なものなのです。

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「水と衛生」)

  • 世界の71%の人は安全に管理された飲料水を利用することができているが、29%の人は十分に安全な飲料水を利用できていない
  • 1億4,000万人が地表水をそのまま飲んで生きているという現実
  • 飲料水と衛生設備は人が人らしく生きるために必要不可欠なものである

日本は水を大量に使っている!?

バーチャルウォーター(食糧や生活用品などの生産過程で使用される水)を含めると、現代の日本人は1日あたり300リットルを超える水を使用しています。世界には、5リットルの泥水を汲むために1日8時間をかけている人がいることを考えると、日本人の水の使用量は特筆すべき多さであると言われています。

このような水の使い方には一定の問題も含まれています。バーチャルウォーターは直接、日本人の口には入りません。しかし、水資源が有限である以上、日本人が大量の水を消費することはそれだけ他の国の人に割り当てられる水が少なくなることにつながります。

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「水危機から考える日本の食糧問題」)

私たちの食生活を見直す

2018年時点で日本は食糧品の約60%を海外から輸入しています。バーチャルウォーターの考え方では、食品を輸入するということは水を輸入するということであり日本人は年間640億㎥の水を輸入しています。

640億㎥という量の水は、日本の全国民約1億2,000万人が直接使用する水の5年分となります。つまり食糧を過度に輸入することで、直接必要となる水の量を大幅に超える水を日本人が使ってしまっているのです。

日本が食糧自給率を高めることができれば、それだけ水を必要としている途上国の人のもとに届く機会が増えることにつながります。

(出典:環境省「バーチャルウォーター」)
(出典:農林水産省「食料自給率とは」)

  • 現代の日本人は1日あたり300リットルを超える水を使用している
  • 世界には5リットルの泥水を汲むために1日8時間をかけている人がいる
  • 日本はそもそも食糧品の約60%を海外から輸入しており、バーチャルウォーターの考え方では日本人は年間640億㎥の水を輸入していることになる

暮らしに不可欠な「水」と「衛生」を支援

日本が食糧自給率を高めることは、間接的に途上国に分配される水を増やす可能性を持っています。日本が食糧の輸入をやめたからといって、そのために使われていた水が途上国にそのまま届けられるということはありませんが、それでも有限である水の一部が無駄使いされなくなるのは事実です。

そして水の豊かな国に暮らす日本人だからこそできる取り組みがあるのです。

実際に行われている支援活動

途上国の飲料水と衛生設備を支援する活動には様々なものがあります。代表的なものは以下のとおりです。

  • 寄付
  • 飲料水を学校などの公共施設へ輸送
  • 手動式ポンプの設置
  • 井戸の設置
  • 手洗い場の設置
  • 簡易トイレの設置
  • 水と衛生に関する教育の実施

いずれの支援活動にも当然ながらコストがかかります。そのため、寄付こそ水の豊かな国に住む日本人が最も手軽で行うことのできる支援活動となります。

少額の支援で多くの子どもの暮らしを改善できる

私たちができる支援方法の一つとして寄付が挙げられます。
金額は3,000円や5,000円、10,000円 など任意で決められるため、無理のない範囲で子どもたちを救う取り組みに協力することができます。
寄付したお金は以下のように様々な用途に使用されています。

  • 汚れた水を安全な飲料水にする浄水剤を購入
  • 下痢による脱水症状から子どもを救う経口補水塩を提供
  • 手押しポンプ用器材を導入
  • 石鹸、洗剤、貯水容器などがまとめられた家庭用衛生キットを配布
  • 井戸の修理および維持をすることのできる給水施設の管理人を育成
  • 日本が食糧自給率を高めることは間接的に途上国に分配される水を増やす可能性を持っている
  • 途上国の飲料水と衛生設備を支援する活動には様々なものがある
  • 寄付こそ水の豊かな国に住む日本人が最も手軽で行うことのできる支援活動である

子どもたちが安全な水を利用できるために

科学技術が日々進歩する現代ですが、世界では未だ安全な飲料水と衛生設備を確保することのできない人が数多く存在しています。

日本は世界的にも水の豊かな国ですが、食糧自給率が低いことから間接的に世界の水を使用している側面があります。そうであるからこそ、日本に暮らす人々は世界で水と衛生に関する深刻な問題が起きていることを知る必要があります。

そして、毎日の生活を見直す中で途上国に生きる人々のために何ができるかを考えていきましょう。寄付は最も手軽な手段であり、途上国の子どもを救うことにつながります。

豊かな水と共に生きる日本人だからこそ、世界における水と衛生の事情に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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