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子どもの命に関わる世界の水と衛生問題とは

この記事を要約すると

世界では子どもの命に関わる重要な問題として掲げられている水と衛生問題。
汚れた水や不衛生な環境で生活をしてしまうと下痢になったり、感染症を引き起こしてしまいます。

世界で広まる衛生問題により、毎日子どもたちの尊い命が失われています。暮らしに必要不可欠な水と衛生問題を少しでも解決することで、数多くの子どもたちが学校に行き、勉強することができます。

世界の水・衛生問題について知ろう!私たちにできる支援を考る

世界で広まる衛生問題とは

世界では、水や衛生環境が劣悪なために病気などになり、5歳までしか生きられない子どもたちが年間810万人いるとされています。
その半数近くが「肺炎」「下痢」「マラリア」の3つの理由で命を落とし、そのうち肺炎が17%、下痢が16%、マラリアが7%で全体の40%を占めています。

原因は、深刻な衛生問題と教育にあります。
住んでいる地域にトイレがないことや手洗いの習慣がついていないため、毎日約1400人の子どもが命を落としています。
もともとトイレ自体がなく、野外排泄が当たり前になっている地域やトイレを使う習慣から伝えていく必要がある地域もあります。

また、トイレを使った後に手を洗うことも普及されていないため、そのままの手でご飯を食べてしまうことで下痢になり、命を落とす場合も少なくありません。

そのため、良い衛生状態を保つことが、感染症を防ぐための最も効果的な施策です。子どもたちが食事の前やトイレの後に、手洗いをせっけんでしっかりとするだけでも下痢になるリスクは40%以上減少します。

(出典:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイト)

子どもたちに安全なトイレがない

世界の約9人に1人にあたる8億4,400万人が、自宅から往復30分以内で水を汲んでくることができる改善された水源がなく、基本的な飲み水を使用できません。

多くの子どもたちは、遠い水源地を目指して長い道のりを歩き、水汲みに行かなければならなりません。一日にのうち水汲みに費やす何時間ものあいだ、学校に通い教育を受けるチャンスを失っていることになります

また、水汲みの道のりは常に安全であるわけではなく、危険な場合もあります。

トイレは子どもたちの健康を保ち、感染症の拡大を予防し、尊厳をもった暮らしをする上で、重要な役割を果たしています。

多くの国ではトイレの数が少なく、野外で排泄をしなければいけない状態です。プライバシーを保つために排泄する場所を探したりするだけでも、勉強や仕事に使えるはずの時間が奪われます。

(出典:ユニセフ「衛星施設と飲料水の前進:2017年最新データと持続可能な開発目標(SDGs)基準」)

衛生問題で子どもの命が奪われている

トイレなどの衛生施設が整わないと子どもの命が危険に晒されます。たとえトイレが使えても汚かったり、危険だったり、段差があったりするとトイレ自体を我慢するようになってしまいます。トイレの我慢をしたくないが故に水分を取ることを控えてしまうため、体調を崩してしまうケースもあるようです。もともと持病などを持っている子どもは余計に悪化してしまいます。

トイレの衛生状態が悪いと人々は健康を害し、勉強や仕事に集中できず、貧困生活を強いられてしまいます。子どもが亡くなってしまえば、社会で活躍できるはずの人がいなくなってしまうので、家族や国にも経済的なダメージを与えてしまうという問題にもつながります。

井戸とトイレの問題

現在世界では、約26億人の人々がトイレを使えない状態です。せっかく井戸を作っても雨などで排泄物が流れて井戸に入ってしまって、病原菌や寄生虫が湧いたり赤痢、 コレラといった病気に感染してしまうことがあります。

そのため、支援活動を行う団体は井戸とトイレを一緒に作るだけでなく、井戸とトイレの距離を離して井戸の水が汚染されないように注意を払っています。

井戸とトイレの問題は、密接に関係しており子どもたちの命を守るためには考えなければいけない事項の一つです。

多くの子どもが命を失う現状

多くの子どもの命を奪う原因が下痢と肺炎です。下痢による脱水症状で命を落としてしまう子どもが後を絶ちません。井戸に汚染された水が流れ、その水を飲んでしまうことによって下痢が引き起こされるのです。

日本の水は安全なため、水道水を飲むだけで病気や下痢になることは考えにくいですが、それが当たり前ではなく、水が健康を脅かす地域が多数存在します。世界の3人に1人にあたる23億人が衛生施設(トイレ)が使えないという現状があり、トイレが使えないことでたくさんの子ども命が奪われています。

暮らしに不可欠な「水」と「衛生」を支援

暮らしに「水」は必要不可欠です。しかし世界の現状は、子どもが重い水を汲みに行かなければならず、勉強の機会を奪われている背景があります。

人間に必要不可欠な水は清潔で安全でなければなりません。良い衛生状態を保つことが感染症を防ぐための最も効果的な施策です。
また、水だけでなく食事の前やトイレの後に手洗いをする習慣を根付かせることも大切です。

「水」と「衛生」をしっかりと担保することで子どもたちの命も守ることができます。
手洗いの習慣は、子どもたちが健康に過ごすために必要なことです。手を清潔を保つこと、トイレを適切に利用することなどを訴求することで支援できます。

支援活動

水や衛生環境の改善のために、歌や踊りで衛生の大切さを定着させる取り組みがあります。慣れ親しんでいる歌や寸劇を通して、清潔を保つことやトイレを適切に利用することを定着させるというものです。こうした工夫で、子どもたちは楽しく正しい習慣を取り入れることができます。

同時により多くの子どもたちに清潔な水を届け、井戸の給水設備を整え、衛生的な生活が送れるようにトイレの設置などもされています。

数千円の支援で多くの子どもが救われる

日本で暮らす私たちが現地の活動に参加することは簡単ではありません。しかし、現地の活動を支援するための寄付は簡単に行うことができます。
寄付の金額は一人ひとりが少なくても、大勢集まればより大きな力になるのです。
以下は寄付金がどのように使われるかの一例です。

  • 1錠で4〜5リットルの水を浄化できる浄化剤を提供
  • 下痢による脱水症状を和らげる経口補水塩を配布
  • 栄養不良の子どもを救う栄養治療食の提供
  • 保健員を研修する費用

またその他の支援方法として、

  • 遺言による寄付
  • 相続財産の寄付
  • お香典・御花料からの寄付
  • 店舗に募金箱を設置
  • 募金活動を企画・実施
  • オンラインで募金活動

なども可能です。

子どもたちが安全な水を利用できるために


子どもたちが安全な水を利用できるためには、環境を整える設備や資金が必要であり、経済面の解決も課題です。
途上国への募金や支援をすることで、子どもたちが安心して学校に通い安全な水が飲める生活を実現することができます。

その他にも教育面での衛生について理解を深めるための人や医師を派遣したり、薬や治療法の確立などもできれば、死亡する子どもが減ることにも繋がります。

子どもの死亡率が高くなってしまう背景には、栄養失調、食糧問題、経済格差の問題も併せて持っていたりしますが、まずは子どもたちに安全な水を利用することが必要です。
日本で暮らす私たちができることを、一人ひとりが少しずつでも行えば多くの子どもの命を救うことができるのです。

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