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食料は豊富なのに飢餓!?知られざる世界の子どもたちと飢餓の現状

この記事を要約すると

2018年9月11日に発表された2018年版「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書は、世界の飢餓人口の増加が続き、2017年には8億2100万人と発表。9人に1人が飢えに苦しんでいるというデータが発表されました。この数値は過去3年間の間で増加を続けており、10年前の状況に逆戻りしたのです。

今回は、世界的な飢餓と私たちにできる支援の方法について解説します。
(出典:国連WFP 公式サイト)

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実状や支援方法は?

世界は食糧不足に陥っている!?

世界の飢餓人口とは?食糧問題・飢餓の現状

飢餓とは「慢性的な栄養不足になる」こと。世界の飢餓人口は8億2100万人と推定され、9人に1人が飢餓に苦しんでいると言われています。

飢餓人口とは長期間に渡り十分に食べることができず、栄養不足となり、生存と社会的な生活が困難になっている人口です。例えば毎日しっかり食べていたとしても、生命の維持に不可欠なビタミンの欠乏も様々な病気を引き起こし、心身の正常な機能を損ないます。

日本においても食料に困ることは少ないかもしれませんが、栄養の偏りによって肥満を引き起こす場合もあるのです。この栄養不足と肥満は共存しており、栄養を考えた食事をとっていない日本人も栄養の「飢餓」を考えなければなりません。

(出典:hunger free world 公式サイト)

 

子どもの飢餓事情

お父さんとお母さんに手を引かれて、幼稚園や保育園に登園する幼い子どもたちの姿は日本で良くみる光景です。しかし、世界を見渡すと6割以上の子どもたちが就学前に教育やケアを受けられない現実があります。

何不自由なく食事をとることができる私たちと違って、世界の過半数の子どもたちは満足に食事をとることすらできない現実があるのです。

食糧不足で命の危機にさらされる子どもたち

2017年には5歳未満の約1億5100万人の子どもが栄養不良により低身長とされており、2012年の1億6500万人に比べても、子どもの発育阻害については大きな改善は見られていません。

この数値は世界の出産年齢の女性の3人に1人の割合で貧血と診断されており、女性と子どもの両方に「食糧不足」「飢餓」の問題が影を潜めています。

食糧不足は民族間、宗教間における紛争、異常気象による大規模な干ばつなどで引き起こされます。
また、市場に出回る野菜などが適正価格ではないことが原因で、満足に食料を得ることができない現実もあるのです。

食糧自給率を底上げするために、育てる作物の品種を増やすことで、異常気象などが起きたときでも被害を最小限に抑えることも大切と言えるでしょう。

食糧危機で食べるものに困っている人たち。
その人たちを助けるためには、私たちの小さな支援が必要になるのです。

(出典:国連WFP 公式サイト)

 

食糧不足という現状から子どもたちを救うための支援とは?

発展途上国で起きている食糧不足という問題。
日本でもそんな現状を少しでも良くしていこうと、NPO法人など各団体が支援活動を行っています。
様々な活動について知り、自分に合った支援の方法を選んでいきましょう。

飢餓を減らす方法とは

最も貧しい人への支援

世界を見渡すと命の危険も伴う、最も貧しい暮らしを送る人が20億人います。
その人たちに対する支援を強化するとともに、単純に「与えるだけ」の支援ではなく、「自立を促進する」支援が必要になるのです。

貧しい人たちの購買力を増進させる社会保障政策に力を入れることで、新しい需要、雇用が創出されるチャンスが生まれます。

社会保障政策を変えることは私たちの手では難しいかもしれませんが、少額の募金を行うことで飢餓に苦しむ人たちの食糧やワクチンの資金に充てることが可能になるのです。

あなたの小さな支援が、多くの発展途上国の人々の命を助けるきっかけとなります。

妊娠から2歳誕生日までの1000日間の栄養改善

女性がしっかりと食事で栄養を取ることができれば、子どもの健康的な成長にもつながります。
妊娠から2歳までは体も弱く、手厚いケアが必須です。母親が子どもに栄養のあるご飯を食べさせる大切さを知ることで、次の世代へとその知識が引き継がれていくのです。

このような小さな子どもたちへの食事支援などは多くの団体が行っています。
それぞれの団体がホームページ上で公開している活動報告などを加味した上で、一番共感した団体に対して支援していくのが良いでしょう。

持続可能で多様な作物の推進

世界で消費されている作物は小麦、トウモロコシ、米、芋類という四大主食に限定されている一方で、世界に25万種類ある植物はほとんど食べられていません。
飢餓に苦しむ国の特徴として、食物を育てるための知識を有していないという点が挙げられます。そんな問題を防ぐためにも食物を育てるためにビニールハウスを作る等の技術や、より多様な種類の作物を育てられる知識と仕組み作りが必要になるのです。
近年は日本から海外に派遣するスタッフを募り、発展途上国に農業技術を教える輪も広がっています。

食糧不足の現状を知り、私たちにできることを考えよう

食糧不足には、紛争、環境問題、市場の仕組みなど多くの要因が絡んでいて、私たちが考えている以上に根深い問題です。しかし、私たちができる小さな支援の積み重ねが大きな力となって途上国の子どもたちが助かるきっかけになります。

まずは現状を知り、今私たちができることを考えましょう。

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