2023年2月6日トルコ南東部ガジアンテプ市付近でマグニチュード7.8、その9時間後同国カフラマンマラシュ県エルビスタン地区でマグニチュード7.8の大地震が発生しました。被災地トルコとシリアでは、今なお多くの人々が厳しい生活を送っています。
2024年9月時点でトルコ・シリア合わせ55,000人以上の死者が出ています*。
さらに、13年間も紛争が続き、トルコ及びシリア国内に避難しているシリアの人たちも影響を受けています。
「地震の被害に苦しんでいる人たちを助けたい!」と思っていても
「私たちにできるトルコ・シリア地震の支援は具体的に何だろう?」
「実際にどのような支援が行われているの?」
「支援している寄付先団体にはどんなものがあるの?」
と疑問がありませんか。
そこでこの記事では、以下を紹介します。
- ・トルコ・シリアに必要と考えられる3つの支援と実際に行われている活動の具体例
- ・私たちにできる3つの支援方法
- ・トルコ・シリアを支援している寄付先団体の選び方とオススメ団体5つ
「トルコ・シリア地震の被災者のために何かしたい!」と考えている方は、ぜひこの記事をご覧ください。
あなたにもできることがきっと見つかるはずです。
今すぐおすすめの寄付先団体を知りたい方はこちらをご覧ください。
>>トルコ・シリア地震の被災者支援をおこなう「gooddo編集部おすすめの寄付先団体一覧」を見る
*出典:British Red Cross, Türkiye (Turkey) and Syria earthquake 2023: a year on
トルコ・シリアに必要と考えられる3つの支援
発生から1年半以上が経過しましたが、農村部や山間部など支援が届き届いておらず、復興には時間が必要なのが現状です。
そんなトルコ・シリアで必要とされている支援は、主に以下3つです。
- ・生活用品の物資支援
- ・インフラ整備
- ・子どもや弱者の心理社会的ケアや保護
どの支援も被災者がこれから復興し、日常を取り戻すための第一歩として必要不可欠です。
1. 生活用品などの物資支援
被災者が生きていくための物資支援が必要です。
石鹸や消毒剤、トイレットペーパー、赤ちゃんのミルクやおむつなど、生活用品・衛生用品は日々の生活に欠かせません。
住宅用コンテナで生活を続けている人も多く、暖房器具や防寒具など、季節に応じて必要な備品のニーズも変わります。
認定NPO法人のAAR Japan[難民を助ける会]では、2023年2月7日〜22日の間に4回に渡り、シャンルウルファ県のシェルターとアドゥヤマン県に、毛布・子供用おむつ・食料・衛生用品などを届けました。物資の配布が困難な中、近隣都市から物資を運んだりなど、可能な限りの工夫をして支援を続けています。
2. インフラ整備
上下水道などのインフラの整備が必要です。
インフラの再整備は進んではいますが、まだまだ清潔な飲み水、衛生的なトイレへのアクセスがない地域が多いです。
適切なトイレ環境は、女性や子どもの安全のためにも必要な切要な設備です。
3.子どもや弱者の心理社会的ケアや保護
「突然の大きな地震で逃げまどった」「いつ来るか分からない余震が恐い」など、地震で心理的ダメージを受けた子どもたちをケアする人道支援も欠かせません。また高齢者、身体の不自由な方や親とはぐれた子どもなど、社会的弱者の保護も大切です。
心理的ケアでは子どもたち同士の交流の場を作ったり、「安全な場所にいる」と安心感を与える説明をしたりしています。また、心理カウンセリングなど専門的な知識も必要になるため、ノウハウを持ったさまざまな団体の支援が必要になります。
例えば、日本ユニセフでは、被災した子どもたちに物資を支援するだけでなく、トルコ政府と共に子どもの保護、仮設学習場所の稼働、児童養護施設に暮らす子の避難場所の確保など心理社会的ケアを中心に支援活動しています。
トルコ・シリアで行われている支援の具体例
トルコ・シリアでは現在、主に3つの機関が協力して支援をしています。
- ・国連機関
- ・各国政府
- ・支援団体
具体的に行われている支援内容と現場からのレポートを知ることで、「自分にできる支援は何か?」ということが、より明確にイメージできると思います。
国連機関が行っている支援
国連WFP(国連世界食糧計画)では、2023年2月27日時点でトルコの被災地にいる200万人以上、シリアの被災地にいる140万人以上へ緊急食料支援を行いました。地震発生24時間以内に、すぐに食べられる食料や温かい食事の緊急支援を開始し、人命救助に貢献しています。
国連WFPは、2023年5月末までに以下の活動を行いました。
- ・難民も多く住むトルコの被災地への160万人への食料支援
- ・60万人への現金やEバウチャーの支給
- ・現地で活動する支援団体が物資を保管するための倉庫の支援
また、難民救済活動を行う「UNHCR(国連難民弁務官事務所)」では、シリア被災地への緊急支援として、地震発生直後、冬を乗り切るため毛布やマットなどの物資支援をしました。
また、発生後1年の間に、心理サポート、シェルターの提供、防寒用品や寝具、衛生用品などの物資支援、現金給付を行いました。
UNHCRは地震以前からシリア紛争で苦しむシリア難民を支援しており、紛争だけでなく地震でさらに苦境に陥ったシリア難民の手助けに注力しています。
日本政府による支援
各国政府もトルコで支援活動を行っています。ここでは日本政府による支援を紹介します。
日本政府は物資支援、医療・救助支援、現金支援の3つを主軸に支援活動を展開しています。
- ・63名の国際緊急援助隊、医療チーム二次隊を派遣
- ・テント、毛布、スリーピングパッドなど緊急援助物資の支援
- ・国連世界食糧計画(WFP)、国際移住機関(IOM)及び国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)等を通じた、早期復旧(がれき除去等)、保健・医療、保護、水・衛生等の分野における人道支援
- ・約2,700万ドルの緊急無償資金協力の実施
日本政府は地震発生後、即座に被災現場への支援を開始しました。地震大国日本だからこそのノウハウは、現地でとても役に立っています。
ガズィアンテップ県オウズエリ郡のシャーマン市長が「さまざまな野戦病院を視察した中でここまで高性能な病院は初めて見た」とコメントし、日本政府医療チームの活動内容を高く評価しました。
支援団体による活動事例3つ
さまざまな民間の支援団体もトルコ、シリアを支援しています。国連機関や各国政府が大きな範囲で支援活動をする一方、民間団体は大規模支援活動では対応しきれない個々の現場ニーズに合わせた支援活動を行っています。
ここでは以下3団体の活動について紹介します。
- ・AARJapan[難民を助ける会]
- ・ピースウィンズ・ジャパン
- ・REALs
難民を助ける会の支援活動
AARJapan[難民を助ける会]では、地震発生後すぐ緊急支援チームを立ち上げ、トルコ・ガジアンテプ県を拠点に、物資が行き渡らない農村部中心に支援活動を展開しました。
現地協力団体と共に、これまでに以下の活動を行いました。
- ・シャンルウルファ県でシェルターに避難する住民に毛布と子ども用おむつを配布
- ・シャンルウルファ県で衛生用品、生理用品、おむつの配布
- ・アドゥヤマン県4地区に食料セット(小麦粉、コメ、パスタ、お茶、調味料)と赤ちゃんセットの配布
震災から1年半経った2024年9月も活動を続けています。季節によってニーズが変わる洋服や寝具、衛生用品、住宅用コンテナに必要な備品、コミュニティ形成に必要な備品、子どもたちの遊具などを支援しています。
各団体の支援が入りやすい市街地に比べ、物資を運ぶことがより困難な郊外農村部への支援はまだまだ足りていません。また、仮設の避難施設は超過密状態でトイレも不足。不衛生な状態で病気が蔓延する恐れもあり、時間が経つほど被災者の健康状態が危険に晒されます。
AARJapan[難民を助ける会]では、今後も支援が行き渡らない被災地を中心に支援活動を継続していきます。
>>AARJapan[難民を助ける会]についての解説へ移動する
ピースウィンズ・ジャパンの支援活動
日本発祥のNGOであり、災害支援や海外人道支援に取り組むピースウィンズ・ジャパンでは、地震発生日にトルコへ医師・看護師をふくむ緊急支援チームを派遣。被災者支援を開始しました。
ピースウィンズ・ジャパンは、地震発生直後、以下のような活動を行いました
- ・ガジアンテプ県で国際緊急援助隊が野戦病院を設立するまでの診療所運営
- ・小規模な郊外の被災地を調査し、食料、水、衛生用品、ブランケットを配布
- ・空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”(※)によるイスケンデルンの建物倒壊現場での行方不明者捜索
※空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”:航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かした大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う。医療を軸としたピースウィンズ・ジャパンが運営する災害緊急支援プロジェクト。
発生から半年間は、政府や他団体の支援が行き届いていなかった山間部地域に物資支援を行いました。発生から半年以降は、子どもたちの教育環境の支援や心理的支援を行っています。
その時に必要なモノやサービスに合わせて支援内容を変えて、被災者の人たちを支えています。
REALsの支援活動
トルコやシリア、アフガニスタンをはじめとする国々で争い予防に取り組む認定NPO法人REALsでは、地震発生直後、緊急支援物資配布活動をトルコとシリアの被災地で行いました。
2015年からトルコ、2019年からシリアで活動してきた経験を活かし、以下の活動をしています。
- ・シリア北西部に水、食料、衛生用品、防寒用のマットレス、毛布、ビニールシートの配布
- ・トルコ国内の激震地に食料と調理器具を配布
- ・避難民受入都市メルスィンへ衛生用品や下着、靴などを配布
地震発生2ヶ月後の2023年4月から11月は、震源地カフラマンマラシュ県にて、食料や生活用品を購入できるプリペイドカードを配付しました。
「REALsが以前アフガニスタンからの救出を手助けしトルコに避難した家族が、今回のトルコ被災地でボランティア活動している」などREALsの支援活動が次につながっているという嬉しい報告もありました。
REALsでは、現在もトルコ、シリアそれぞれの地域で必要とされる支援を見極め、命を支える物資を届ける活動をしています。
トルコ・シリアを支援するには?私たちにできる3つの方法
トルコ・シリア地震で苦しむ被災者の人たちを支援するために私たちにできることは3つあります。
- ・お金を寄付する
- ・衣類など物資を寄付する
- ・ボランティア活動に参加する
それぞれの方法を紹介します。「自分には何ができるのか」を考えてみてはいかがでしょうか。
【方法1】お金を寄付する
日本から今すぐにできる支援は、お金の寄付です。
お金の寄付はインターネットから24時間いつでも簡単にできるうえ、支援団体に現地の用途に応じて使ってもらえる柔軟性があります。
支援団体の報告を見ていてもわかるように、物資調達、医療支援などすべて資金がなければできない活動です。
地震大国日本に住んでいる私たちは、復興までには膨大な時間がかかり、必要な支援も状況で変わってくることを身をもって知っています。そのためにも単発の寄付だけではなく、寄付を継続することがより被災地支援につながります。
また寄付の一定条件を満たすことで、寄付控除を受けられる場合があります。
寄付金控除について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>寄付金控除の仕組みとは?確定申告の方法も紹介
【方法2】衣類など物資を寄付する
衣類など物資を寄付する方法もあります。
モノの支援は目に見えてわかりやすく、直接役に立った実感を得られます。その反面、気候や生活習慣、また服であれば体型の違う人が多い海外への物資支援は本当に必要なモノかの見極めが難しいという問題があります。また、被災地の混乱の中で輸送や、保管場所、在庫管理、賞味期限管理などすべてにコストがかかります。
物資寄付はもちろん大切ですが、必要な被災者たちの手に届くまでに実は難点が多いことを知っておいてください。
モノによる寄付の魅力と難しさについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。よろしければこちらもご参考にしてみてください。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!
【方法3】ボランティア活動に参加する
現地に実際に出向いたり、支援団体のオフィス業務を手伝うなど、ボランティアとして支援活動に参加する方法もあります。
ボランティアは被災者の方に会い直接支援している実感が得られます。ただし、海外の被災現場でのボランティア活動に参加することは容易ではありません。また、団体が希望する場所や時間に活動する必要や、資格要件を満たしている必要があるため、誰もが参加できるわけではありません。
トルコ・シリアでは長期での復興支援が引き続き必要
トルコ・シリアで地震前の日常を取り戻すためには、長期的な支援が欠かせません。
地震発生から3日後あたりには人命救助やがれき撤去などの緊急支援(救命支援)が最優先ですが、その後、被災者が住んでいた家の修繕や住居の確保、仕事の確保がなければ普通の生活には戻れません。さらに今回の経験を活かし、今後地震が起こった場合の再発防止の取り組みも大切です。
地震発生から1年以上経った今、以下のような支援が必要とされています。
- ・栄養、保健衛生
被災地で食料不足、栄養不足、不衛生な環境による病気の蔓延を防ぐための医療やワクチン、新鮮な水などの栄養補給プログラムの提供 - ・生計向上
被災者が再び自立した生活を送るために、収入の確保、住宅インフラの復旧の支援 - ・教育支援
被災地の子どもたちに再び勉強する機会を提供することで、将来の生活に向けての希望を与え、さらに職業訓練などで将来自立した生活への手助け - ・心のケア
地震の恐怖により心理的恐怖を受けた人向けにカウンセリングや心理療法、メンタルケアの提供 - ・家屋修復
地震で被害を受けた家屋の修繕や補強 - ・再発防止・予防
地震が起きた原因を分析し、再び起こった時のために対策を立てる支援
上記のように、復興支援といってもさまざまな種類があることがわかります。
復興支援には私たちの継続的な支援が必要
復興支援は時間がかかるため、長期的な支援が必要です。一時的な寄付だけでなく継続寄付することで、支援団体も長期的な活動の計画が立てやすく、復興への後押しになります。
継続寄付者には定期的に活動レポートを送ってくれる団体も多く、寄付する側も寄付の効果と復興の様子を実感できます。
復興支援の重要性と活動内容や、自分にできることを具体的に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
>>災害や紛争の復興支援にはどんな活動がある?あなたにできることを紹介
トルコ地震への寄付金を狙った詐欺に注意
支援したいけどどのようにしたらいいか分からない、という人たちがいる中、トルコ地震の寄付を狙った詐欺が発生しています。
実際に、外国籍を装った人から個人のSNSアカウントへ振込依頼メールが届いたり、シリア難民が日本へ移動するための渡航費の援助を頼まれる詐欺事件が発生しています。
善意のお金が正しく寄付金として被災者に届くためには、信頼できる活動をしている支援団体を見極めることが大切です。
トルコ・シリアを支援している寄付先団体の選び方を紹介
「多くの支援団体から寄付先はどう選ぶべきだろう」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、寄付アドバイザーであり非営利団体の運営支援コンサルタントもしている河合将生さんのコメントを紹介します。
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載
はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。その上で、これから寄付をはじめる人のために、3つの選び方を解説します。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。
それでは、どの団体へ寄付すればトルコ・シリアの支援に繋がるのでしょうか。続いてはトルコ・シリアで地震被災者の支援活動をおこなう寄付先団体を紹介します。
【どこが良い?】トルコ・シリア支援をおこなうオススメの寄付先団体5つ
ここではトルコ・シリア支援をおこなう団体を5つ紹介します。
専門家の注目ポイントも記載しております。寄付先選びの参考にしてください。
【トルコ・シリア地震の支援活動をおこなう寄付先団体5つ】
【寄付先1】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体
ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体
ピースウィンズ・ジャパンは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困などによる人道危機や生活の危機にさらされた人びとを、教育、水衛生、保健、シェルター、生計向上、弱者保護、物資配布などの分野で支援しています。
また、国内において保護犬の里親探しや譲渡を促進するプロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」の展開や、緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営を行っています。
トルコ・シリア地震においては、子どもたちの教育環境の支援や心理的支援を行っています。
【どんな人に向いてる?】gooddo編集部が考えてみました
- すぐに人の役に立つ活動に寄付したい!という方
災害支援がメインということもあり初動が速く、支援が実行されるまでの時間が短いです。 - 支援内容の報告をしっかり受けたい!という方
ピースウィンズ・ジャパンは活動の報告を頻繁に行っています。特にYouTubeでの報告は現地の様子や活動の詳細が分かりやすいです。 - 寄付の効果を実感したい!という方
ピースウィンズ・ジャパンの主な支援分野の一つである自然災害は、日本でも多く発生しており、自分の身近なところでいつでも起こり得ます。遠くの国のできごとでも、日本に住む私たちにも支援地の変化の様子がイメージしやすいです。
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】「ピースウィンズ・ジャパン」の気になる口コミ評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
ユニセフはこんな人にオススメ!
- ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
- ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
- ・活動歴が長い団体には安心を感じる
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。
トルコ・シリア地震においては、シリア6か所、トルコ1か所にチームを置き、上水道のインフラ整備、「移動式保健チーム」の派遣、学校の修復、心のケア、現金給付などを行っています。
活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>ユニセフに関する記事一覧はこちら
【寄付先3】認定NPO法人 難民を助ける会(AAR):10年以上前からトルコで活動。 現地のネットワークを活かして迅速に支援
特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界14カ国で難民を支援
AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!
- ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
- ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
- ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる
AAR Japan[難民を助ける会]は世界14カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。
トルコ・シリア地震においては、季節によってニーズが変わる洋服や寝具、衛生用品、住宅用コンテナに必要な備品、コミュニティ形成に必要な備品、子どもたちの遊具などを支援しています。
活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
- 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
- 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら
【寄付先4】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:恐怖の中にいる子どもたちを支援
ワールド・ビジョン・ジャパンはこんな人にオススメ!
- ・戦争や内戦の被害を受ける子どもの命を守りたい
- ・パレスチナをはじめ世界の最も危険な地域での活動を支援したい
- ・サポーターとして世界の子どもを継続的に支援したい
ワールド・ビジョン・ジャパンは、約100カ国において保健、水衛生、生計向上、教育、栄養の分野での開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。
トルコ・シリア地震においては、シェルターで必要な備品の支援、保健施設に必要な医療物資の支援などを行っています。
国連機関に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。
gooddo編集部の注目ポイント3つ!
- パレスチナ、ウクライナ、シリアなどで緊急の支援を必要とする子どもたちの命を守り、未来を救うための活動に特化している
- 「病気・栄養不良、教育機会の損失、児童労働・児童婚・搾取など、自然災害や紛争の影響を受けた子どもたちのニーズに幅広く対応している
- 世界各地で185以上の事業で成果をあげており、各国政府や国連とも連携事業を行う信頼できる団体
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら:【実際どう?】ワールド・ビジョン・ジャパンの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先5】認定NPO法人REALs:トルコ、シリアで活動歴のある「争い」を防ぐスペシャリスト
認定NPO法人Reach Alternatives(REALs):争い予防のスペシャリスト
紛争地の人々が希望を取り戻すために必要な支援を行う国際協力NGOです。具体的には、戦闘員の勧誘予防のための相談・カウンセリング窓口の設置などを行っています。
トルコ・シリア地震においては、今までの両国での支援活動を活かし、食料、調理器具、日用品、衛生用品などの緊急支援物資配布活動を行ったほか、食料や生活用品を購入できるプリペイドカードを配付しました。
人と人が「価値観、宗教、民族、国籍、ジェンダー」といった違いを認め、共存できる社会を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 日本を含むアジア・アフリカ・中東地域で活動する「争い予防のスペシャリスト」
- 顧問に元国連事務次長の明石康さん
- 講演活動やメディア取材などを通じた広報活動も積極的。報告も充実
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】認定NPO法人REALs(リアルズ)の口コミ評判は?信頼できるかを解説!
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする
私たちにできることからトルコ・シリア地震の支援を始めてみよう
ここまでトルコ・シリア地震の被災者支援について紹介してきました。
- ・トルコ・シリア地震の支援には「物資支援」「医療支援」「心のケアと社会的弱者の保護」が必要
- ・個人ができる支援は「お金の寄付」「物資の寄付」「ボランティア」があるが、1番簡単で使途に柔軟性があるのは「お金の寄付」である
- ・長期的支援、復興支援には時間がかかる。継続寄付が必要とされている
地震発生後1年半以上経った今でも、多くの被災者が日常を取り戻せず苦しんでいます。
「自分も何か支援をしたい」と考えている方は、この記事を参考に紹介した団体への寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは自分にできることからすぐに始めることが、とても大切です。
▼トルコ・シリア地震の支援活動をしている団体
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
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ピースウィンズ・ジャパン | 【どんな人に向いてる?】gooddo編集部が考えてみました ・すぐに人の役に立つ活動に寄付したい!という方 ・支援内容の報告をしっかり受けたい!という方 ・寄付の効果を実感したい!という方 |
AAR Japan[難民を助ける会] | ・1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり ・1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている ・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる |
REALs(リアルズ) | ・日本を含むアジア・アフリカ・中東地域で活動する「争い予防のスペシャリスト」 ・顧問に元国連事務次長の明石康さん・講演活動やメディア取材などを通じた広報活動も積極的。報告も充実 |
ワールド・ビジョン・ジャパン | 【gooddo編集部の注目ポイント3つ!】 ・パレスチナ、ウクライナ、シリアなどで緊急の支援を必要とする子どもたちの命を守り、未来を救うための活動に特化している ・「病気・栄養不良、教育機会の損失、児童労働・児童婚・搾取など、自然災害や紛争の影響を受けた子どもたちのニーズに幅広く対応している ・世界各地で185以上の事業で成果をあげており、各国政府や国連とも連携事業を行う信頼できる団体 |
日本ユニセフ協会 | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下をご一読ください!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。