シリア(紛争)

シリアの戦場で戦う子ども兵士の実状とは

2011年に起きた中東・北アフリカで起きた歴史的な民主化運動によって、現在まで反政府組織とアサド政権による闘争が続いてきたシリア。
その裏では反政府組織を支持するアメリカと、アサド政権を支持するロシア・イランなどの国同士の代理戦争としての側面も持ち合わせており、問題は複雑化しています。

そんなシリアの戦場において起きている問題の一つに「子ども兵士」の存在もあるのです。

今回は、シリアの戦場で戦う「子ども兵士」の実状について詳しく解説します。

シリア内戦の原因・現状は?難民の人々が必要としている支援とは

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子ども兵士(少年兵)とは


子ども兵士(少年兵)とは、正規、非正規を問わず、あらゆる軍隊に所属する18歳未満の子どものことです。
アジア、アフリカ、中東、中南米などの紛争地域で現在も確認されており、世界で少なくとも25万人以上はいるとされています。

子ども兵士に与えられる主な仕事は以下の通りです。

  • 敵対勢力の拠点に侵入して、情報を取得する
  • 地雷原を歩かされ、地雷除去装置として利用される
  • 戦闘の最前列で行進を強要され、弾よけの壁として使われる
  • 武器や食料などの重い荷物運び
  • 少女兵の場合、性的虐待や強制結婚をさせられる
  • 子ども兵に課せられる仕事は、非人道的なものが多く、人権保護の観点でも大きな社会問題となっています。

    従順で洗脳されやすく、小柄で機敏である子どもたちは紛争で重宝されやすい、すぐに補充ができるなどの理由から、消耗品のようにひどい扱いをされているのです。

    また、規律違反や上官の命令に反したり任務を怠る子どもに対しては、他の子どもへの見せしめとして、厳しい体罰、体の一部の切断、場合によっては死刑にする軍隊もあり、他の子どもに罰を与える役目を担わせることもあるのです。

    「子ども兵士」は内情は奴隷のような扱いをされており、私たちはこの現実について考える必要があります。

    (出典:赤十字国際委員会 「NEWS LETTER 番外編 子ども兵士」)

    シリア内戦の子ども兵士(少年兵)の実状とは


    シリアには2019年時点で推定3万人近くの外国人戦闘員の子どもがおり、そのほとんどが12歳未満で、イスラム国に支配された紛争地で生まれたか、両親と共に移り住んだ子どもたちです。

    それ以外は、武装グループに協力するよう強制されたり、コントロールされたり、生きるためにそうせざるを得なかった子どもたちで、どの子どもも悲劇的な被害者でです。

    子どもたちは健康や安全や健全な生活が常に脅かされている環境に暮らし、世界でもっとも弱い立場にあるとされています。
    また家族の支援を得ることがほぼできず、多くの子どもは保護者と一緒にいますが、ひとりきりの子どもも相当数います。

    この子どもたちは、政府からは敬遠され、地域のコミュニティからは非難されるという2重に拒否されています。政治的、あるいは法律や手続き上の問題が解決できず、基本的なサービスを受けることができず、母国に帰ることさえできないのです。

    この子どもたちは、子どもとして扱われ、ケアされなければならない存在です。

    このような子ども兵士は、加害者ではなく被害者です。母国送還を含めた子どもたちの扱いは、個々の子どもにとって最もよい判断をすべきで、国際的な法基準に合わせなければなりません。

    こうした何千人もの外国人の子どもが、劣悪な状況でシリア内に留め置かれている現状を一刻でも早く打開して彼らを保護するために、国際社会は一層努力する必要があると言えるでしょう。

    (出典:公益財団法人日本ユニセフ 「シリア・イラク外国人戦闘員の子ども推定3万人 避難と拒絶で行き場を失う子どもたち 関係国に子どもたちの権利保護求めるユニセフ事務局長 声明」)

    子ども兵士(少年兵)の経験が子どもに与える影響


    子ども兵士となった子どもたちの将来は先行き不透明です。

    260万人のシリア難民のこどもの多くは、受け入れ国の政府や国連、国際社会からの支援があっても学校へ通えず、児童労働や児童婚で家庭の生計を立てる手段として扱われるのが現状です。

    シリア紛争が9年目に突入する中、子どもたちが一番の犠牲者です。紛争が続けば、その分の子どもとしての時間が奪われています。子どもに必要な、保健、教育、保護と栄養の支援が行われていますが、これだけでは十分ではありません。

    紛争当事者や彼らに影響を与えられる人々が、すべての子どもの保護を最優先とすべきなのです。シリアや周辺地域で暮らす子どもや家族に対して、長期にわたる無制限の資金をもって、手を差し伸べる必要があります

    (出典:公益財団法人日本ユニセフ 「シリア危機8年、2018年、子どもの犠牲最多の1,106人 教育・保健施設への攻撃も過去最高数 ユニセフ、支援継続の必要性を訴え」)

    私たちの少しの行動が、子どもたちを救う力に!


    現在、数多くの支援団体が子どもたちの精神的トラウマのケア、家族との再会や教育・職業訓練プログラムなどの様々な支援を行っています。

    子どもたちが安全な環境で安心して暮らせるために、私たちも寄付などにより支援活動を応援することができます。

    まずは現状を知り、今できることから支援を始めてみてはいかがでしょうか。

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