「パレスチナ問題の背景は?」
「パレスチナの現状は?」
「パレスチナ難民のために行われている支援は?」
このような疑問を持っている方に向けて、本記事では下記の内容を紹介します(2026年2月最終更新)。
- ・パレスチナ問題とは?
- ・パレスチナ問題の現状は?
- ・パレスチナ難民のために行われている支援は?
- ・パレスチナ難民の支援活動を行うおすすめ寄付先団体は?
パレスチナ問題とは、2000年以上もの間パレスチナという地域をめぐり、アラブ人とユダヤ人が起こしている対立のことです。
パレスチナとは、地中海の東に位置する沿岸地域を指します。レバノン、シリア、ヨルダン、エジプトに囲まれた場所です。

現在でもイスラエルとハマスの間で大規模攻撃などが勃発しており、今後の世界情勢にも大きな影響を与えると言われています。
パレスチナ問題について概要をつかみたい方は、ぜひご一読ください。
「ユダヤ人」「パレスチナ自治区」など言葉の解説から読みたい方はこちら
>>パレスチナ問題に関わる言葉の解説
また、紛争のない平和な社会の実現へ少しでも貢献したいという思いのある方は、平和構築に関連する団体の支援を体験してみませんか?
約30秒のアンケートに回答いただくと、さまざまな国で平和の実現へ活動する団体に10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!
\たったの30秒で完了!/
【1分で分かる】パレスチナとイスラエル 長引く紛争の歴史

パレスチナ問題の主な原因はアラブ人とユダヤ人の対立です。
両者の間で起こっている紛争の歴史的背景は、以下の通りです。
- 問題の発端は2000年以上前
住んでいた王国がローマ帝国によって滅ぼされたユダヤ人が、パレスチナを追い出される - 紛争の大きなきっかけとなったイスラエル建国
-19世紀、パレスチナに戻りたいユダヤ人と、先住のパレスチナ人との間に衝突が起こる
-国連決議によりパレスチナが、ユダヤ人とアラブ人の2国に分けられる
-決議に反発したアラブ諸国がイスラエルに攻め込み中東戦争が始まる
-イスラエルとパレスチナの間にオスロ合意が交わされパレスチナに暫定自治区が設置される - ハマスの台頭
パレスチナの武装組織ハマスが選挙に勝ちガザ地区を独自に支配
順番に解説していきます。
問題の発端は2000年以上前
2000年以上前、パレスチナにはユダヤ教を信じる人々(ユダヤ人)の王国がありました。しかし、王国はローマ帝国によって滅ぼされてしまいます。
ユダヤ人は、パレスチナを追い出され、世界各地へ移り住むことになりました。
日本に逃れてきた難民を正社員として雇用。エシカルなPCでSDGsに取り組みませんか?
紛争の大きなきっかけとなったイスラエル建国

19世紀、パレスチナへ戻ろうと考えたユダヤ人たちにより、祖国復帰運動「シオニズム運動」が起こります。
パレスチナを統治していたイギリスが、ユダヤ人の国家建設を支持しました。これには、ユダヤ系の大財閥から資金援助を引き出そうという狙いがありました。
イギリスは一方でアラブ人にも独立国家をつくると約束しました。パレスチナを含むアラブ地域を支配していたオスマン帝国を切り崩すという目的があったのです。
さらに、イギリスはフランスと地域を山分けする密約も結んでいました。このイギリスの3つの約束は「三枚舌外交」と呼ばれました。結局、オスマン帝国の領土は英仏間で山分けされることになりました。
移住したユダヤ人と先住のパレスチナ人との間に衝突が続く中、1947年、国連決議がパレスチナ分割決議を採択。パレスチナの地が、ユダヤ人とアラブ人の2国に分けられ、翌年ユダヤ人がイスラエルの建国を宣言しました。
しかし、アラブ諸国が決議に反発しイスラエルに攻め込みます(第1次中東戦争)。
戦争は続き、1967年の第3次中東戦争を皮切りに、イスラエルは国際法で認められていない土地まで占領します。事実上「パレスチナ」と呼ばれていた土地のすべてを統治下にしていきました。
1993年、アメリカとノルウェーの仲介で、イスラエルとパレスチナの間にオスロ合意が交わされます。パレスチナに暫定自治区を設置し、イスラエル、パレスチナの双方がいずれ共存することを目指すことが狙いでした。
和平が期待されるも長くは続かず、現在も断続的に紛争が続いています。
ハマスの台頭
パレスチナでは和平派の人物がリーダーになりますが、2006年の議会選挙でイスラムの組織「ハマス」に負けてしまいます。ハマスとは、ガザ地区を中心にパレスチナの解放を訴えている武装組織です。
選挙に勝ったハマスは、ガザ地区を独自に支配するようになりました。その後、現在まで何度も衝突が起こっています。
パレスチナとイスラエルの間で起こった紛争の背景について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
パレスチナ|外務省 – 中東
中東 | 国連広報センター
外務省: よくある質問集 中東
2023年からの紛争
2023年10月7日、ハマスがイスラエルへ大規模な攻撃を行い、イスラエルは報復作戦を開始。現在に至るまで、混乱が続いています。
2023年10月:大規模な武力衝突の発生
2023年10月、ガザ地区を拠点とする武装組織によるイスラエルへの大規模攻撃をきっかけに、イスラエル軍はガザ地区に対する大規模な軍事作戦を開始しました。この一連の攻撃と報復により、イスラエル側では約1,200人が死亡し、多数の人が人質として連れ去られたと報告されています。一方、ガザ地区でも空爆や地上作戦が急速に拡大し、民間人を含む多数の犠牲者が出始めました。
参考:Reuters|Israel says 1,200 killed in Hamas Oct. 7 attack
2023年末〜2024年:ガザ地区で深刻化する人道危機
戦闘が続く中、ガザ地区では住宅、学校、病院、水道施設、発電所などが広範に破壊されました。国連機関によると、2024年初頭までにガザ地区の人口の約8割以上が避難を経験したとされています。
この時期、ガザ地区では数万人規模の死者が出たと報告され、その多くが女性や子どもであることが国際社会に大きな衝撃を与えました。食料、水、医療物資の不足が深刻化し、「人道的破綻」の状態にあるとの警告が繰り返し出されました。
参考:UNRWA|Gaza Situation Reports
2024年:紛争の長期化と西岸地区への影響
2024年に入っても、断続的な戦闘と空爆は止まず、恒久的な停戦には至りませんでした。ガザ地区では100万人以上が自宅に戻れない状態が続き、仮設テントや過密な避難所での生活が常態化しました。
同時に、ヨルダン川西岸地区でも緊張が高まり、軍事作戦や衝突により、難民キャンプを中心に新たな避難や再避難が発生しました。国連人権機関や人権団体は、住民の権利侵害や強制移動への懸念を強めていきます。
参考:OCHA(国連人道問題調整事務所)|Humanitarian Situation Updates
2025年:避難生活の固定化と支援体制の限界
ドナルド・トランプ大統領(およびトランプ陣営)は、過去の「アブラハム合意」を成果として強調しつつ、中東地域の安定と和平に向けた枠組みを再構築する意向を示しました。
一方で、ガザ地区では約180〜190万人が国内避難状態に置かれたままで、実際の人道状況は改善せず、和平構想と現地の現実との間には大きな隔たりがあるとの指摘も続いています。国連によると、2025年時点でガザ地区の国内避難者は約180〜190万人規模にのぼり、これは地域人口の大半にあたります。
参考:White House Archives|Abraham Accords
2026年初頭:限定的な動きと続く不安
和平合意をめぐる国際的な議論は続いているものの、現地で暮らす人びとにとっては、紛争の終結と日常の回復がいまだ見通せない状態が続いています。
2026年2月初旬には、ガザ地区とエジプトを結ぶラファ検問所が限定的に再開され、重傷者の医療搬送などが一部で可能になりました。しかし、通過が認められた人数はごく限られており、数十万人規模の人びとが依然として十分な医療や支援にアクセスできない状態が続いています。
参考:Reuters|Limited reopening of Rafah crossing for medical evacuations
パレスチナの国内避難民や難民がおかれている状況

ガザ地区およびヨルダン川西岸地区で避難生活を続ける人びとは、現在も極めて深刻な状況に置かれています。
ガザ地区では、人口の大半にあたる約190万人が国内避難を余儀なくされ、住居や電力、水、医療といった生活基盤が破壊されたままの状態が続いています。多くの人びとが仮設テントなどでの生活を強いられており、厳しい人道状況が長期化しています。
ヨルダン川西岸地区でも、難民の状況は不安定さを増しています。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、西岸での新たな作戦や計画が地域の安定や住民の権利に深刻な影響を及ぼしているとして、強い懸念を示しています。UNRWAの報告によれば、北部の難民キャンプを中心に、避難が長期化している人びとが多く、支援ニーズは高まり続けています。また、人権団体からは、難民キャンプからの退去や強制移動に対する懸念も表明されています。
出典:UNRWA Situation Reports – West Bank
さらに、レバノン、シリア、ヨルダンといった周辺国に暮らすパレスチナ難民についても、厳しい生活条件が続いています。UNRWAは2026年の人道アピールにおいて、これらの国々で暮らす難民に対する基礎的サービスや法的支援の継続が不可欠であると強調しています。とくにレバノンでは、国内の経済危機や法的制約の影響を受け、パレスチナ難民の社会経済状況が一層悪化しているとの指摘が続いています。
出典:UNRWA Emergency / Flash Appeal 2026、UNRWA Lebanon
パレスチナ難民のために行われている支援

パレスチナ難民が十分な生活ができるよう、様々な支援活動が行われています。
おもに支援を行っている団体は、下記の通りです。
- ・国連機関
- ・各国政府
- ・民間団体
どのような支援を行っているかを説明します。
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が行っている支援

UNRWAは、第一次中東戦争後に誕生した救済事業機関の1つです。
パレスチナ難民の救済と、教育、保健、難民キャンプのインフラ整備・環境改善、保護、小規模金融などの事業実施を目的としています。難民への長期支援を約束し、1950年に活動を開始しました。
主な支援内容は以下の通りです。
保健支援
・予防から治療までの総合的なプライマリ・ヘルスケア (※)の提供
・入院医療または専門的な外来医療を提供する二次医療と、特殊な診断と先進的な医療に対応する三次医療を受けられるようサポート
※プライマリ・ヘルスケア:患者さんを1人の人間として考え、どんな病気も診察を行い、何でも相談にのる総合的な医療
教育支援
・年間約55万人にのぼるパレスチナ難民の子どもたちに無料で初等教育を提供
生計支援
・難民、特に女性の社会参加を促進するセーフティネット支援
・パレスチナ難民に対し融資を四半世紀ごとに提供
難民キャンプのインフラ整備と生活環境の改善
・コミュニティ主導でのキャンプ内の建物と生活の質の改善
保護
・パレスチナ難民の保護強化のため保護基準の徹底
・人権の向上と国際法に基づく権利擁護とアドボカシー活動の実施
日本政府が行っている支援

パレスチナ難民支援に関しては、わが国ではこれまで以下の支援活動を行ってきました。
- ・JICAによるガザ地区の難民キャンプの改善を支援(2016-2019年)
- ・910万ドルを住民参加型の改善計画に支援(2020年)
- ・医療、食料、教育などに3,000万ドルの支援(2022年)
- ・UNRWA経由で緊急下の教育と食糧援助に740万ドルを支援(2023年)
これまでにUNRWAを通じて10億ドル以上支援を行っています。
ガザ地区においては、2023年にUNRWAをはじめとした国際機関や日本のNGOと連携し、以下の支援活動を行いました。
- ・漁業者への支援
- ・ICT技術支援
- ・災害対応能力強化
- ・食糧援助
- ・生計向上
- ・畜産支援
- ・太陽光パネル設置
2022年度、総額約2,200万ドルの支援をガザ地区に届けています。
2023年10月の、ハマスとイスラエルの衝突発生後、日本政府は、総額1,000万ドル(約15億円)の緊急人道支援を実施すると発表しました。続いて11月には約6500万ドル(約100億円)の人道支援及びJICAを通じた支援物資の供与を表明しています。
2023年10月以降ガザ地区で行われている民間団体による支援

現在もガザ地区は戦下にあり、数多くの支援を必要としています。
ガザ地区への唯一の人道ルートとされているエジプトのラファ検問所の出入りが制限されてます。それにより物資の搬入など支援の提供が思うように進んでいませんが、今現在できることを行っています。
主に以下の支援が必要とされています。
- ・食料、飲料水、衛生用品などの物資支援
- ・医療物資や医療サービスなどの医療支援
- ・避難場所の提供
- ・心理社会的ケア
- ・学校に行けなくなってしまった子どもたちへの教育支援
- ・2023年10月以前に行われていたパレスチナ難民支援の継続
パレスチナの危機について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
>>パレスチナ人道危機のおすすめの寄付先は?必要とされている支援とともに紹介
パレスチナ難民のために私たちができることは?

パレスチナ難民のために、多くの支援活動が行われていますが、私たち個人にもできることがあります。
- ・支援団体に寄付する
- ・現地で起こっていることを知り発信する
詳しく解説します。
支援団体に寄付する
日本にいる私たちが、遠く離れた戦地の人々のために今すぐできることはお金の寄付です。
多くの団体では、自分の好きなタイミングで寄付できる都度寄付と、毎月決まった額を寄付する継続寄付、2つの寄付方法が用意されています。
都度寄付は、支援したい団体のホームページからクレジットカード、銀行口座からの振込などで、希望する金額を自分の好きなタイミングで寄付できます。特にクレジットカードでの寄付は、思い立ったらすぐその場でできるのでとても手軽で便利です。
継続寄付は、毎月決まった金額を、継続的に寄付することです。都度寄付と同様、団体のHPなどからクレジットカードや口座引き落としで手軽に寄付できます。
長引く戦禍にある人々を支援するには継続的な支援が求められています。もちろん、寄付が初めてで続けられるか迷っている人は、まずは都度寄付をしてみるとよいでしょう。戦地の人々の力になることに変わりありません。
選択できる金額の設定は団体によって異なりますが、通常1,000円から10,000円程度の設定金額から選択します。
一定の条件を満たせば、確定申告で寄付金控除を受けられる団体もあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>確定申告で寄付金控除を受けるには?必要な書類や申告の方法について解説
現地で起こっていることを知り発信する
ガザ地区では今も激しい衝突が続いています。日本で報道される機会が日々減ってきていますが、戦禍にある人々はまだまだ厳しい状況に置かれています。
紛争地で起こっていることを知り、発信したり周囲の人たちと話し合い、風化させないことが大切です。
パレスチナ難民の支援活動を行っている団体を紹介
ここでは、「パレスチナで被災した人々へ寄付したい」と考えている方へ向けて、被災地域で支援活動をしている団体を紹介します。
パレスチナの被災者を支援している団体
【簡単5分でスタート】毎日使う電力を節約しながら平和のために活動するNPO・NGOに自動寄付
【寄付先1】NPO法人アクセプト・インターナショナル:独自の受け入れモデルでテロや紛争解決へ
アクセプト・インターナショナルはテロ組織に加入してしまった人達の脱過激派・社会復帰のために、スキルトレーニングやカウンセリングなどを提供しています。「排除するのではなく、受け入れる」をコンセプトに、テロや紛争の解決に取り組んでいます。
パレスチナでは若手リーダーとともに、対話と研修を通じて新たな和平プロセスの構築に取り組んでいます。政党や市民社会から多様な若者が参加し、特に女性リーダーの参画にも力を入れています。
また、ガザ地区では、過密な避難民キャンプにおける衛生状態の改善や、破壊された井戸に対する給水支援など、緊急人道支援も展開。これらの支援は、若手リーダーたちの視点や提案を反映させた形で実施されています。
単なる物資提供にとどまらず、支援活動を通じて和平への土台を築くという、日本発の革新的なアプローチを推進し、現地の人々と共に持続可能な平和を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 前例のない取組みへの挑戦。テロ・紛争解決という分野、紛争地や、テロ組織から投降した人やギャング、社会に居場所がない人々に対する取り組みなど、深刻ではあるものの、多くの人々が取り組んでいない問題に前例を創る覚悟をもって取り組む。
- 1日50円からの継続的な寄付とともに、大使(アンバサダー)として活動する「アクセプト・アンバサダー」という制度もユニークな参加方法。
- 「パリ平和フォーラム」での採択をはじめ、国内外での表彰に象徴されるように、各プロジェクトが着実に成果を積み上げている。日本国内でも在日ムスリムの方への緊急プロジェクトや更生保護の担い手創出の取組みを開始するなど、組織と活動を成長させている。
【寄付先2】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン
ワールド・ビジョンは、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況に置かれた子どもたちのために活動する国際NGOです。
ワールド・ビジョンは1975年にパレスチナ自治区で活動を開始し、2023年には、ヨルダン川西岸地区の150カ村に住む13万6,000人に支援を届けました。
今後の支援活動については、パレスチナ自治区における日々変化する状況とニーズを注視しつつ、緊急援助物資の配布・心理社会的支援・安全な居場所の回復・コミュニティに根差した減災などの支援を予定しています。
【寄付先3】公益財団法人 日本ユニセフ協会
大規模な軍事衝突による被害が続くパレスチナ・ガザ地区では、多くの子どもと家族が安全を求めて避難施設に身を寄せています。砲撃により各地でライフラインが破壊され、食料や安全な飲み水、医薬品などが不足する中、命をつなぐための緊急人道支援が急務となっています。
ユニセフはガザの南部地域にとどまり、事前に備蓄していた医療物資、医薬品などの緊急支援物資の配布を進めるとともに、安全な飲み水の供給を続けるため、ガザ地区で唯一機能している海水淡水化プラントの稼働を支えています。
増え続ける避難民に対する医療サービスや安全な飲み水の提供、教育の機会や心に傷を負った子どもに対する心理・社会的支援の確保にも全力を注いでいます。
【寄付先4】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン
ピースウィンズは、日本で設立された国際NGOです。これまで世界38の国と地域で紛争や災害、貧困などの脅威にさらされている人びとに対して支援活動行ってきました。
パレスチナ・ガザ地区では2015年から支援を行っており、これまでガザの人々とともに、子どもや若者のための支援、紛争被害世帯への緊急物資支援等に取り組んできました。
現在、ガザ地区は外とのアクセスが遮断され、水や食料、燃料や電力など様々な物資が不足しています。
ピースウィンズは、危機にあるガザ地区の市民への食料配布など、緊急支援を開始しました。
パレスチナ問題に関わる言葉の解説

ここでは、パレスチナ問題に関わる以下の言葉を分かりやすく解説します。
- ・アラブ人・ユダヤ人
- ・イスラエル
- ・パレスチナ自治区
- ・パレスチナ難民
- ・ハマス
1つずつ説明していきます。
アラブ人・ユダヤ人とは?
歴史的に、ユダヤ教を信仰する人をユダヤ人と呼んできましたが、中世以降は信仰の実践だけでなくユダヤの血統を継承する人もユダヤと呼ばれています。しかし、アメリカやカナダの敬虔なユダヤ人の中には、敬虔でないイスラエルのユダヤ人と同一視されることを望まない人もいます。
アラブ人は、アラビア語を話す民族です。しかし、アラビア語を話すユダヤ系はイスラエルではアラブ人とはみなされません。「イラク系」や「モロッコ系」ユダヤ人など出自をつけて区別して呼ばれるなど、複雑です。
イスラエルとは?

イスラエルは、地中海に面する西アジアの国です。西側は広く地中海に面しており、南端は紅海に続くアカバ湾にわずかに接しています。
第二次世界大戦後、パレスチナをユダヤ人の国とアラブ人の国に分ける「分割決議案」が国連で採択されました。その翌年にユダヤ人が建国を宣言して創られたのがイスラエルです。
イスラエルには、ユダヤ人だけでなくアラブ人も生活しています。イスラエルが建国された際、ほとんどのアラブ人がパレスチナ難民となり国外へ追放されましたが、中には国内に追放を免れとどまったアラブ人もいるのです。
パレスチナ自治区とは?

パレスチナは、東は「ヨルダン川西岸地区」と、西は地中海、南はエジプトに接する「ガザ地区」に分かれている地区です。 この2地区は、1994年以来「パレスチナ自治区」とされています。パレスチナ人による独立国家を目指しており自治政府自体は存在しますが、完全な 独立国家ではありません。
パレスチナを国家として認めている国もあれば、認めていない国もあります。国連には国家としては加盟していませんが、138の国連加盟国が国家として承認しています(2021年時点)*。そのため「パレスチナ自治区」と呼ばれることが多いです。
行政は、パレスチナ解放機構(PLO=Palestine Liberation Organization)が母体となったパレスチナ自治政府が行っています。
*出典:外務省 国連におけるパレスチナの地位に関する総会決議の採択と我が国の対応(概要)
国連の分割決議案以前は地中海の一番東の沿岸にある地域のことをパレスチナと呼んでいました。
パレスチナ難民とは?
パレスチナ難民とは、1948年のアラブ・イスラエル戦争で住む場所を失った、パレスチナ地域に住んでいた約75万人のパレスチナ人とその子孫を指します。現在は3-4世代目になっています。
2022年末時点、パレスチナ難民は約590万人で*、世界最大の難民グループだと言われています。多くのパレスチナ人が、近隣のアラブ諸国に避難しています。
パレスチナ自治区においては、ヨルダン川西岸地区に約83万人、ガザ地区に約140万人が居住しています(2019年12月時点)**。
アラブ・イスラエル戦争から70年以上経った今も解決の見通しは立っていません。
参考:国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じたパレスチナ難民に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
*出典:UNHCR(国連難民高等弁務官事務所) 数字で見る難民情勢(2022年)
**出典:JICA ODA見える化サイト 難民キャンプ改善プロジェクトフェーズ2
ハマスとは?
ハマスとは、イスラエルに対する抵抗組織です。正式名称は「イスラム抵抗運動」。現在パレスチナ・ガザ地区を実効支配しています。
1987年、パレスチナ人が、投石などでイスラエルの占領に抵抗する第一次インティファーダが、ガザ地区で拡大した際、設立されました。貧困救済の社会福祉活動を行なっていたエジプトのムスリム同胞団のガザ支部が母体となっています。
第二次インティファーダ後、ハマスはイスラエルに対する闘争を強化、その後も武装闘争を再開しています。
ハマスは、ガザ地区の支持を得て、PLO(パレスチナ解放機構)主流派「ファタハ」との連立政権を立てました。しかし、2007年にはファタハとの対立からハマスはガザ地区を制圧し、同政権は崩壊に終わります。
パレスチナとイスラエルの衝突の主な原因はイスラエル建国。多くの難民を生んでいる

本記事では、パレスチナ問題について解説しました。ここで紹介した内容をまとめます。
- ・パレスチナ問題とは、19世紀以来、シオニズム運動を行っていたユダヤ人と、実際パレスチナの地に1000年以上にわたって住み続けていたアラブ人が2000年もの歳月をかけて対立している問題のこと
- ・パレスチナ難民は現在もあらゆる国で暮らしており、総数はおよそ590万人にのぼる
- ・パレスチナ難民のために、現在も物資や現金の配布、子どもたちの心のサポートなど様々な支援が必要とされている。私たちもお金の寄付で支援できる
起こっている問題を知ることが、支援の第一歩です。より詳しく知りたい方には以下の書籍がおすすめです。
手軽に漫画で理解したい方はこちらがおすすめです。

今まで以上に苦境に立たされているパレスチナ難民支援を支援したいと考える方は、下記の支援記事をご覧ください。
>>パレスチナ人道危機のおすすめの寄付先は?必要とされている支援とともに紹介






