紛争

戦争や紛争、内戦に巻き込まれる子どもたちを脅かす危険や暴力とは

ニュースでよく見かける紛争問題。
紛争地帯のシリアでは2018年の1年間で、1,106人の子どもが戦闘によって命を落としています
年間1,106人という数字は、シリアで紛争が始まってからの8年間で最多です。

そのため、現地では大人だけでなく多くの子どもたちが劣悪な環境で労働を強制され、水や食料も足りないなかで恐怖に怯えながら暮らしています。

争いに巻き込まれ、危険な状態にいる子どもたちは、実際どんな状況に置かれているのでしょうか。

この記事では、

  • 戦争などが子どもに与える、具体的な問題
  • 私たちが彼らにできる支援の方法

などを解説します。

(出典:ユニセフ「シリア危機8年」,2019)

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戦争、紛争、内戦が及ぼす子どもたちへの影響と問題は?

紛争地の子どもたちにどのような危険や害があるのでしょうか。

子ども兵士(少年兵)

少年兵という言葉はその名の通り、争いが起こっている場所で大人とともに武装し戦う子どものことです。
2008年に発表されたデータでは、世界には19ヶ国で約25万人以上の少年や少女が強制的に武器を持たされ、戦闘に参加していると言われています。

紛争地帯では判断能力のまだ低い子どもを大人たちが洗脳し、無理やり武装させられるのです。
洗脳されなくても上官の命令に従わないと、暴力を振るわれます。
周りでそれを見た子どもたちはもう戦うしか生きる道がないと悟り、諦めながら日々を生きるのです。

どうにか戦闘から逃げ少年兵から離れられたとしても、幼い純粋な心をもつ彼らが「人を殺す」という体験や家族が目前で殺される経験をすると、当然強烈な記憶が頭から離れなくなります。

少年兵から逃れられても、トラウマからなかなか逃げられなくなってしまいます
そうした子どもたちは帰還後も、悪夢にうなされたり、精神的に不安定になりやすい傾向が出ています。

(出典:認定NPO法人テラ・ルネッサンス「子ども兵(少年兵)」)

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栄養失調・食糧不足

紛争が勃発している南スーダンでは、2017年時点で、約300万人の子どもが深刻な食糧不安の状態にありました。
そして100万人以上が急性栄養不良に陥っていたそうです。

南スーダンの人口は約1,200万人であるため、ほとんどの子どもが満足に食事ができていないという計算になります。
戦争が起こっているような治安の悪い地域には、人々が必要とする物資を届けることが難しいのです。

また、2015年から紛争が起きているイエメンでも世界最大規模の食糧危機が起きています。
紛争の影響で経済は崩壊しており、海上輸送においても制約を受けているため、730万人が深刻な食糧不足で、次の食糧調達の目処が立っていないという事態です。

ソマリアにおいても深刻で、95万人ほどの子どもが栄養失調に苦しんでいます。
アフリカの各国では食糧不足の中で、生きることに必死なのです。

栄養失調で苦しみ、亡くなってしまう子どもを見過ごすわけにはいきません。
この問題は緊急度・重要度ともに高いと言えます。

(出典:ユニセフ「南スーダン」,2017)
(出典:セーブ・ザ・チルドレン「食料危機 緊急支援」)
(出典:ユニセフ「ソマリア」,2017)

性的虐待や暴力

紛争下の国で、性的虐待の被害にあいやすいのは、子どもたちです。
2014年に発表された報告書では、毎年2億2,300万人以上の子どもが性暴力に苦しんでいるとされています。
子どもたちのダメージはそのときだけでなく、将来にわたって残るものです。

性暴力だけでなく、子どもたちは紛争地帯で人間の盾として使われており、殺害され、生涯残る傷を負わされています。
また、強姦、強制的な結婚、拉致、奴隷化させることも珍しくありません。

特にイラク・シリア・イエメンからナイジェリア・南スーダン・ミャンマーなどでは、残虐な暴力が一般的な戦術になっています。

暴力や虐待は、身体的なダメージだけでなく、精神や心にも大きな影響を与えます。
ひどい扱いを受けた子どもは、大人になったとき自分が受けた虐待を、今度は他の人にしてしまう可能性もあります。
負の連鎖が続いている戦争地帯では、特に支援や対策が必要でしょう。

(出典:ユニセフ「ロンドン グローバル・サミット閉幕」,2014)

病気・感染症

紛争が起きている場所では、衛生面や栄養の問題から、様々な病気や感染症が流行してしまいます。
紛争が続くイエメンでは、薬や医療物資が足りていない状況です。
物だけでなく、稼働している病院や医療を行えるスタッフも不足しており、適切な処置ができれば助かる命が救えていません。

特に、コレラやジフテリア、はしかなどの病気の流行が深刻です。
実際に2015年3月〜2018年12月の間には以下の件数の診療が行われています。

  • コレラ疑い症例:11万6,687件
  • マラリア:1万4,509件

感染症にかかってしまうのは菌が存在していることも原因ですが、皮膚や体が傷ついていて免疫力が落ちていることも大きな要因の一つです。
不衛生で劣悪な環境で過ごし、十分な免疫力を保てない状況は、病気の蔓延を加速させてしまいます。

紛争と病気や感染症は、密接に関わっているのです。

しかし、病気や感染症の増加はワクチンや予防接種を受けることで抑えられます。
戦火を恐れ、サービスを受ける場所までたどり着けないというケースもありますが、私たちの支援で十分な医療物資を届けることができれば状況は改善されるでしょう。

(出典:国境なき医師団公式サイト「イエメン:紛争で壊滅した医療体制 コレラの流行なども深刻【情報まとめ】」,2019)

教育問題

紛争や、それに伴う暴力や虐待を始めとした様々な問題を緩和していくには、どうすれば良いのでしょうか。

紛争により教育が受けられなくなってしまう状況が増えることは、紛争地の大人たちも心配をしています。
2014年にはコンゴ民主共和国の親の98%が、紛争が解決して平和な状態になった後は最優先は教育だと答えました。

十分な教育を受けられていない子どもたちは、純粋なゆえに無知でもあり、洗脳しようとしてくる大人の言うことに従順です。
悲惨な現状を変える手段を子どもたちは何一つ知らず、ただ目の前の恐怖から逃れることしか考えられていません。

しかし、明るい未来を作っていくためには外部からの支援だけでは不十分です。
コミュニティの結束を強くし、経済的にも力をつけなければ豊かな暮らしは近づいてきません。
そのためには、やはり教育が必須と言えます。

2017年に発表されたデータでは、世界22ヶ国におよぶ紛争地域では、6歳から15歳までの子どもの22%にあたる、2,500万人が学校に通えていません
特に南スーダンでは72%の子どもが未就学という状況です。

  • 通わせる金銭的な余裕がない
  • そもそも学校や教材が不足している
  • 教員がいない

などの教育ができない理由がありますが、そもそも親に学校に通わせるべきだという意識が足りないケースもあります。
子どもたちの未来を変えていくために、教育に関わる様々な支援が行われています。

(出典:セーブ・ザ・チルドレン「紛争地における教育の調査結果:未来への平和の種をまくためには何よりも教育が必要との訴え(2014.05.14)」,2014)
(出典:ユニセフ「紛争地域の教育」,2017)

紛争や内戦が子どもたちにおよぼす影響は以下のことが挙げられる

  • 子ども兵士(少年兵)
  • 栄養失調・食糧不足
  • 性的虐待や暴力
  • 病気・感染症
  • 教育問題

戦争、紛争地の子どもたちに私たちができる支援

それでは、私たちは紛争地帯の人々に対し、どんな支援ができるのでしょうか。

支援方法のひとつとして寄付がありますが、一口に寄付と言っても、集められたお金や物は、様々な用途に使うことができます。

水や食料の支援

子どもたちが生きていくのに不可欠なのは、まず水と食料で十分な栄養を確保することでしょう。

水や食べ物を供給する手段は、場所によって異なり、

  • 給水タンクや水処理設備の設置
  • 井戸の作成
  • 給水タンクを作るための技術指導
  • 戦闘で壊れてしまった給水設備の修復

などがあります。

私たちの支援で栄養失調の子どもが、少しでも元気になる可能性があるのです。

衛生面を改善する支援

次に、感染症や病気を少しでも減らすために、衛生面を援助することも大切です。

方法としては、

  • 避難先で衛生用品を購入するための引換券や、少額の現金支給
  • 難民キャンプでのトイレやシャワー、洗濯場などの設置
  • 病気の流行を防ぐための、衛生指導
  • 飲料水用のフィルターを提供し、きれいな水を飲めるようにする

などです。

支援をすることで、病気や感染症で苦しむ子どもが少しでも減らすことができます。

衣類や住居などの支援

紛争が起きて難民となってしまう人の多くは、着の身着のまま逃げるためほとんど荷物を持っていません。
そのため、充分な衣類を持っていなかったり、まともな家で暮らせないことが多いのです。

寒い日が続く場所もあり、体が冷えると免疫力が落ちて病気にかかりやすくなってしまいます。
そして家が無ければ容易に暴力の対象として狙われてしまいます。

そうした人々に対して以下の支援を行うことで、子どもたちの生活レベルを、少しでも良くすることができるのです。

  • 防寒用の毛布や衣類支給
  • 難民キャンプの外で暮らす人への、少額の現金支給
  • 生活用のテントの提供

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寄付・募金は少額から可能

今もなお、苦しんでいる子どもたちのために、直接現地に行って助けることは、大きな労力と危険を伴います。
しかし、インターネットが発達している現代では、私たちも気軽に寄付や募金により支援することが可能です。

しかも少額から定額寄付をすることができ、初めに設定してしまえば、継続的に支援できるシステムが整っています。
誰でも、どこにいても、いつからでも子どもたちに手を差し伸べられるのです。

私たちができる支援は主に以下の通り

  • 水や食料の支援
  • 衛生面を改善する支援
  • 衣類や住居などの支援

戦争や紛争、内戦で犠牲になる子どもを一人でも減らそう

紛争により、多くの子どもの健康が損なわれたり、教育が受けられないために未来までも奪われています。
さらに暴力による恐怖と隣合わせで暮らさなければいけないため大きなストレスがかかります。

争いの犠牲になってしまう子どもたちの現状について知り、彼らの命のために支援をしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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