様々な理由で学校に通えない、不登校の子どもが増えています。文部科学省の調査によると、小~中学生で不登校の子どもは、2019年で181,272人いることが分かりました。
不登校に陥る子どもの数は、ここ数年で増加傾向にあるもの。また不登校になるきっかけとしては、
- ・先生のこと(小学生30%、中学生28%)
- ・身体の不調(小学生27%、中学生33%)
- ・生活リズムの乱れ(小学生26%、中学生26%)
- ・友だちのこと(小学生25%、中学生26%)
といったことが、主な理由として挙がっています。
(出典:文部科学省「不登校に関する調査研究協力者会議(第1回)配付資料」)
このような理由で不登校に陥り悩む子どもや親に対して、自助努力だけで問題解決を求めるのは難しいですよね。そこでここでは、以下の内容を紹介しています。
【この記事で紹介している内容】
- ・不登校の生徒に対して、行われている支援
- ・不登校の子どもを支援している、寄付先におすすめの団体5つを紹介
- ・不登校の子どもを持つ、親に対する支援
- ・不登校の生徒を支援する活動に寄付する時に、よくある3つの疑問
現在不登校で悩んでいる子どもや親は、学校や関係機関に相談するのがよいでしょう。また不登校支援に取り組んでいる団体もあるので、そこを利用するのもおすすめできます。
「不登校の子どもに対する支援活動を行っている団体に寄付したい」と考えている方は、以下をご一読ください。
不登校に対する支援とは
不登校は今や珍しいことではなく、様々な環境や状況、子どもの心理状態から起こり得ることです。
不登校は、子どもが自らの心身を守るための行動でもありますが、その心の中では葛藤に苛まれていても不登校になった原因や理由から一歩を踏み出せないこともあります。
子どもが学校に再び通えるように、強引に行かせないよう配慮しながらも見守り、保護者をはじめ、学校や教育委員会、関連機関と連携してサポートしていくことが必要です。
特に学校や関連機関による支援は、保護者にかかる大きな負担を軽減しつつ、子どもが学校に登校できるきっかけを作るために重要なサポートになります。
また学校以外でも、不登校に悩む子どもや親を支援している団体があります。学校以外からもサポートを受けたいと悩んでいる方は、相談してみてはいかがでしょうか。
さらに支援団体では、支援者からの寄付も受け付けています。「不登校に悩む親や子どものために、できることから始めたい」と考えている方は、団体への寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
不登校の生徒への支援のあり方
文部科学省では、不登校の生徒への支援は「学校に再び登校する」という結果だけを求める支援ではなく、生徒が自ら進路を主体的に捉え、社会的な自立を目指すことを基本的な考えとしています。
また、復学以外にも家で学習できるホームスクールや通信制といった学習方法もあります。
つまり、復学することだけが不登校の解決になるのではなく、ホームスクールや通信制に通うことも選択肢に入れ、継続的な支援を行い社会的自立ができるようにすることも不登校生徒への支援のあり方なのです。
不登校の原因や理由は様々であり、複数の事情が絡み合っていることもあります。
そのため、原因や理由を把握し、適切な支援や働きかけを行うことで、社会的自立や復学に向け主体的に動けるように取り組む必要があるのです。
学校と関連機関が行う支援事業
学校と関連機関(外部機関)は連携して、不登校の子どもへの支援を行っています。
主には不登校に係る相談窓口を教育支援センターに整備し、教育支援センターを中核として、フリースクールなどの民間団体との連携により学習の遅れからカウンセリングなど、あらゆる面での支援体制を整備しているのです。
関係者間の情報共有を図るため、不登校児童生徒支援協議会など、連携を支援するためのコーディネーターを設置しており、関連機関にはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携による支援も行われています。
不登校やその原因の一つとなるいじめ、虐待、貧困などの未然防止や早期発見、および様々な課題を抱える児童生徒への早期支援や、家庭や学校の状況の把握から子どもだけでなく保護者へのアドバイス・カウンセリングなどの手厚い支援も受けることができます。
また学習の遅れに関しては、サポートスタッフの設置による学力向上を目指した学校教育活動も行われています。これはいじめや不登校などへの対応だけでなく、学業・成績の不振による不登校などを未然に防ぐ狙いもあるのです。
これらは教職員だけでなく、多彩な人材サポートスタッフを動員して、教育活動の向上を行う支援になります。
私立学校においては、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの導入に加えてICT専門員(※)などの活用も行われており、不登校の生徒が陥りがちな教育機会の不足を補う支援も行われています。
昨今は、新型コロナウイルスの拡大により注目され始めたリモートでの授業も、以前から不登校の生徒に向けた教育機会の確保に利用していた学校もありました。
国公立の学校であってもフリースクールなど民間団体と連携した支援が実施され、これらは子どもだけでなく、不登校に悩む保護者の学習会や研修も行われています。
※ICT専門員:教員のICT機器操作などの情報化推進をサポートをする人
(出典:文部科学省「不登校への対応について」)
また不登校の子どもや親を支援している団体は、支援活動をより充実させるため、支援者からの寄付を必要としています。もし「不登校に悩む子どもや親のために、何かできることをしたい」と考えている方は、団体への寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
支援体制の利用状況
2018年の文部科学省の調査データでは、支援の中核となる教育支援センターで相談や指導などを受けた小中学校の不登校の生徒は1万9,754人にも及んでいます。
この支援体制の利点の一つは、このような相談や指導など支援を受けたときに、要件を満たせば出席扱いになるという点です。
実際に相談や指導などを受けた生徒のうち、1万6,697人(84.5%)が出席扱いとなりました。
また民間団体や民間施設で相談や指導を受けた4,635人の小中学校の不登校の生徒のうち、2,178人(47.0%)が出席扱いとなっています。
特に中学生にとっては、出席日数は高校入試にも関係してきますし、小学校でも出席日数は重要とされているため、支援にこのような利点が得られる可能性もあると知っておきましょう。
(出典:内閣府「不登校児童生徒への支援について」,2020)
不登校支援センターによる取り組み
不登校への支援を行う民間団体には不登校支援センターがあります。
子どもの不登校においてどの段階であっても、カウンセリングというのは重要な意味を持つのです。
保護者が子どもと向き合って話すことも重要ですが、焦りや不安からどうしても子どもに迫る形になることもあります。
そうなると子どもは余計に心を閉ざす可能性も出てくるため、専門家によるカウンセリングを受けることも選択肢として知っておきましょう。
医療機関や心療内科などの受診のほかに、不登校支援センターに相談することも一つの方法です。
不登校支援センターでは、不登校になる経緯や家庭での様子などを確認し、原因や理由を把握して、それぞれに必要なカウンセリングや支援方針の立案が行われます。
状況把握や信頼関係の構築を行い、不登校解決の目標を立て、それぞれの子どもに合った取り組みで、自主的に再び登校できるようサポートしてくれます。
- ・不登校の原因や理由を把握し、適切な支援や働きかけを行うことで、社会的自立や学校復帰に向け主体的に動けるように取り組む必要がある
- ・教育支援センターで相談や指導などを受けた小中学校の不登校の生徒は1万9,754人に及ぶ
- ・不登校支援センターでは、それぞれの子どもに合った取り組みで、自主的に再び登校できるようサポートしてくれる
(出典:文部科学省「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」,2019)
(出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」)
NPO等の支援団体による取り組み
不登校に苦しむ人の支援を行っている民間団体の中には、NPOなどもあります。
たとえば認定NPO法人のカタリバでは、学校へ行けない子どもに対して、以下の活動を通じて支援を行っています。
- ・キッカケプログラム:困難な状況に陥っている子どもに対して、オンライン学習支援の機会を提供。また子ども1人ひとりに寄り添い併走するなど、意欲を育む機会も提供しています
- ・おんせんキャンパス:学校に通うのが困難な子どもに対して、安心できる居場所と学びの機会を提供。また保護者や学校、行政と連携してより適切なサポートを提供できるよう活動しています。
また「カタリバからのサポートを受けて良かった」といった、保護者からの感謝の声もカタリバに寄せられています。
子どもが中学3年の1年間、学校へ通うことができたのはおんせんキャンパスで過ごした1年があったからだと思っています。勉強だけでなく、子どもに寄り添い、色々なことを経験させていただきありがとうございました。(引用:カタリバ「おんせんキャンパス」)
わが子は不登校です。カタリバに出会うまでは、保護者が抱えている悩み、こどもの進路などの相談が誰にもできませんでした。カタリバに出会えてからは、メンターの方に相談に乗っていただいたり、アドバイスをいただいたりとサポートをいただいており感謝しております。(引用:カタリバ「キッカケプログラム」)
不登校に悩む人を支援している団体は、少なくありません。「不登校に悩む人を支援するため、自分にできることから始めたい」と考えている方は、次に紹介する、不登校支援に取り組んでいる団体への寄付を考えてみてはいかがでしょうか。
不登校の子どもを支援できる!寄付先団体を5つ紹介!
ここでは、「不登校の子どもを支援したい」と考えている方へ向けて、寄付アドバイザーの河合さんのおすすめコメントとともに、不登校の子ども支援を行っている寄付先団体を5つ紹介します。
【おすすめ団体を5つ紹介】
【寄付先1】認定NPO法人 カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走
カタリバはこんな人にオススメ!
- ・教育の可能性や重要性を信じている
- ・実績や社会的な信頼は大事だと思う
- ・家庭や学校で困難を抱える子どもでも、成長の機会を得られる社会になってほしい
カタリバは、自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。
不登校状態の子どもたちに対しても、学習や体験活動の機会を提供しています。
活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
- 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開
- 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】認定NPO法人 フリースペースたまりば:約30年の活動実績
不登校・ひきこもりなどの相談活動や各種講座、自然体験活動などを行っています。
学校や家庭・地域の中に居場所を見出せない子どもや若者およびその保護者とともに一人ひとりが安心して過ごせる居場所をつくっています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 学校や家庭・地域の中に自分の「居場所」を見いだせない子どもや若者たちが集う「学校外の育ちと学びの場」として1991年から始まる約30年の実績
- 理事長の西野博之さんの存在と団体・個人の受賞歴
- 「川崎市子ども夢パーク」の冒険あそび場の理念に基づく子どもの「やりたい」気持ちを軸にした活動や、「フリースペースえん」の居場所が特徴
【寄付先3】NPO法人 フリースクールみなも:居場所と学びの場を提供
不登校の子どもたちに、居場所と学びの場を提供しています。
学校に行けない子どもたちが不利益を被ることなく育っていける社会を目指しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 学習支援だけでなく、さまざまな体験学習やイベントの機会も提供している
- 不登校の子どもを持つ親に対して、同じ境遇の保護者と相談・交流できる場を設けてサポートを提供している
- フリースクールだけでなく、高校卒業を目指した「サポート校」や「個別学習塾」といったサービスも提供している
【寄付先4】認定NPO法人 D×P(ディーピー):孤独な10代に対して“つながる機会”を提供
孤立している10代に対して、「安心できる人とのつながり」「生活費が得られるつながり」「安心して暮らせるつながり」を提供しています。
ひとりひとりの若者が、自分の未来に希望を持てる社会を目指して活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 孤立している若者に対して、学校やオンラインを通じて、人と人が繋がれる機会や場所を提供している
- 若者への食料支援や現金給付、パソコンの寄贈など幅広い支援を行っている
- 寄付サポーターや関わった生徒数などをサイトのトップで紹介しており、運営の透明感や安心感がある
【寄付先5】一般社団法人 不登校支援センター:圧倒的なカウンセリング実績が強み
不登校に悩む子どもや親に対して、カウンセリングや様々な支援を提供しています。不登校の克服(進級や進学、復学など)を徹底的にサポートしています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- オンラインカウンセリングやコーチングを通じて、全国でサービスを提供している
- 不登校の克服をただ待つだけでなく、子どもに対して「積極的に働きかける」という手法でサポートしている
- 16万件のカウンセリング実績と8万人に及ぶ臨床データがあり、信頼感がある
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生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
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不登校になった子どもには親の支援も必要
子どもにとって最も長い時間接するのは保護者です。特に不登校になれば家にいる時間も長くなるため、子どもによっては親と接する機会しかなくなることもあります。
そのため子どもが再び学校に行けるようになるかは、保護者による支援も重要です。
ただし、保護者にすべての責任がのしかかるわけではありません。1人で抱え込めば大きな負担になり、焦りや不安から子どもに強く当たるなど、事態を悪化させることもあります。
親ができる主な支援としては、子どもと向き合い意思を尊重しながら一緒に考えること、そして子どもが学校に再び行けるような環境や状態を整えてあげることです。
学校に不登校の相談をするにしても、原因や理由が分からないと対応が後手に回ることもあります。
そのため、まずは子どもと向き合って冷静に、原因や理由を聞き取るようにしましょう。
しかし子どもが話したがらない場合は、無理に聞きだそうとする必要はありません。自分では難しい際には、教育相談センターや不登校相談センターを頼ることも一つの手です。
どのような頻度で休むか、不登校になってどれくらいの期間が経っているかにもよりますが、まずは休むことに罪悪感を抱くことなく、必要なら休んでもいいことを伝えていきましょう。
その上で、学校や家庭での居場所をつくり、役割を与えて家族の一員として安心して生活できる環境を整えてあげてください。
休んでしまった日の1日の生活も、過ごし方を子どもと相談しておくことも大切です。学習の遅れは、フリースクールや学校からの支援などに頼る形で、焦らず行っていくようにしましょう。
不登校になることは弱さではなく個性によるものだと受け入れ、子どもが元気に活き活き生活できるように支援してあげることが保護者の役割です。
- ・学校や家庭での居場所をつくり、役割を与えて家族の一員として安心して生活できる環境を整える
- ・子どもが元気に活き活き生活できるように支援してあげることが保護者の役割
(出典:秋田県総合教育センター「不登校への対応 ノープロブレム大丈夫」)
不登校支援への寄付でよくある3つの疑問
ここでは、不登校支援への寄付でよくある疑問を3つ紹介します。
【子どもの不登校支援への寄付でよくある3つの疑問】
- 寄付は何に使われる?
- どのような方法で不登校に悩む子どもへの寄付ができる?
- 寄付すると確定申告は必要になる?
1.寄付は何に使われる?
寄付金の使われ方は、団体によって様々です。たとえば認定NPO法人カタリバの場合、2019年度の年次報告書を確認すると、費用の87.7%がプログラム活動費に活用されていることが分かります。
(出典:カタリバ「年次報告 2019年度」)
プログラム活動費は、不登校をはじめ困難な状況に陥っている日本の子どもを支援する活動に使われたお金のこと。つまり、カタリバは収益の87.7%を、日本の子どもを支援するための活動費として利用しています。
ちなみにカタリバは2019年度、皆さまからの寄付や会費などが収益の70.3%を占めています。
(出典:カタリバ「年次報告 2019年度」)
まとめると、カタリバは活動費用の9割近くを、困難な状況に陥っている日本の子ども支援の活動のために活用しています。また収益の約7割が皆さまからの寄付や助成金などに頼っています。
ただし集まった寄付金の使われ方は、団体によって異なります。もし気になるのであれば、団体がホームページなどで公開している、年次報告書や活動報告書をチェックしてみましょう。
2.どのような方法で不登校に悩む子どもへの寄付ができる?
不登校に悩む子どもへの寄付方法としては、主に以下の2つが挙げられます。
- ・クレジットカードや口座振替による、お金の寄付
- ・食料や衣類など、モノの寄付
どちらの方法で寄付しても良いですが、もし「より団体の支援活動をサポートしたい」と考えているなら、お金の寄付がおすすめです。
【モノの寄付よりお金の寄付をおすすめする理由】
- ・モノを受け入れて配布するのにコストがかかる
- ・一人ひとりに寄り添って問題を解決するには人手が必要であり、お金(人件費)が必要
- ・継続的なお金の寄付なら、多方面から中長期的に団体の活動を支援できる
モノを寄付する難しさとお金の寄付の魅力について、詳しく知りたい方は以下をご一読ください。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!
また「さっそくお金の寄付をはじめたい」と考えている方は、さっそく不登校支援に取り組んでいる団体への寄付を考えてみませんか。
3.寄付すると確定申告は必要になる?
寄付をしても、確定申告は必ずしも必要ではありません。ただし寄付金控除を適用するなら、確定申告が必要です。
寄付金控除を適用すると、寄付したお金の一部が控除されるため、税金が安くなる可能性があります。しかし寄付金控除を適用するには、以下の条件を満たす必要があります。
【寄付金控除の適用条件】
- ・寄付金控除の対象団体に寄付する
- ・年間2,001円以上の寄付をする
- ・確定申告を行う
寄付金控除について詳しく知りたい方は、以下をご一読ください。
不登校支援への寄付は簡単にできる!
ここまで、不登校に対する支援や問題解決に取り組んでいる団体などについて紹介しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
- ・不登校は珍しいことではなく、ここ数年で増加傾向にある
- ・学校や関連機関だけでなく、不登校に悩む人をサポートする民間団体やNPOなどがある
- ・不登校の子どもだけでなく、不登校の子どもを持つ親の支援も必要
- ・不登校に悩む人の問題解決を支援するなら支援団体への寄付という方法もある
不登校は親にとっても子どもにとっても、すぐに解決することは簡単ではありません。
不登校となる原因や理由により、子どもがストレスや重責を感じるだけでなく、親も焦りや不安などを感じてしまい、悪い方向へと進んでしまうケースもあります。
これはそれぞれが1人で抱え込んでしまうことが問題の一端となるため、学校や教育委員会、関連機関が連携して、様々な支援を実施するようになりました。
支援は不登校の子どもやその親が受けられる強力なサポートです。負担を減らし、解決策を見つけていくため、そして子どもが自分のペースで主体的に学校に通えるように支援を積極的に利用していきましょう。
▼不登校の子どもに寄付できる団体
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
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カタリバ | ・ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み ・魅力的なプログラム開発、活動を全国8か所で展開 ・活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる |
フリースペースたまりば | ・学校や家庭・地域の中に自分の「居場所」を見いだせない子どもや若者たちが集う「学校外の育ちと学びの場」として1991年から始まる約30年の実績 ・理事長の西野博之さんの存在と団体・個人の受賞歴 ・「川崎市子ども夢パーク」の冒険あそび場の理念に基づく子どもの「やりたい」気持ちを軸にした活動や、「フリースペースえん」の居場所が特徴 |
フリースクールみなも | ・学習支援だけでなく、さまざまな体験学習やイベントの機会も提供している ・不登校の子どもを持つ親に対して、同じ境遇の保護者と相談・交流できる場を設けてサポートを提供している ・フリースクールだけでなく、高校卒業を目指した「サポート校」や「個別学習塾」といったサービスも提供している |
認定NPO法人 D×P(ディーピー) | ・孤立している若者に対して、学校やオンラインを通じて、人と人が繋がれる機会や場所を提供している ・若者への食料支援や現金給付、パソコンの寄贈など幅広い支援を行っている ・寄付サポーターや関わった生徒数などをサイトのトップで紹介しており、運営の透明感や安心感がある |
不登校支援センター | ・オンラインカウンセリングやコーチングを通じて、全国でサービスを提供している ・不登校の克服をただ待つだけでなく、子どもに対して「積極的に働きかける」という手法でサポートしている ・16万件のカウンセリング実績と8万人に及ぶ臨床データがあり、信頼感がある |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
「不登校以外にも、苦しい状況に置かれている子どもを支援したい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>日本の子どもに寄付したい!おすすめNPO団体と選び方を専門家が紹介
また「そもそも不登校の原因や解決策はどのようなものがあっただろうか?」と悩んでいる方は、以下をご一読ください。
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。