カンボジアは日本から距離的には近く、アンコールワットなどの有名な観光地もあることから、観光などでカンボジアを訪れたことがある人は多いのではないでしょうか。
首都のプノンペンなどの都市部は開発が進み、日本の企業が進出するなど近代化が進んでいます。その一方、1970年代のクメール・ルージュ率いるポル・ポト政権による大量虐殺やその後の内戦などの影響もあり、農村部では貧困問題がいまだ解決されずアセアン諸国の中では最も貧しい国の1つであると見なされています。貧困といっても様々な問題が点在し、自国のみで容易に解決できるものばかりではありません。
そのようなカンボジアの問題に取り組んでいる日本のNPOなどの団体が多く存在します。
特にカンボジアの将来を担う子どもたちへの支援は広がっており、カンボジアへの支援に寄付してみよう!と思い立ったものの
・どういった団体があるのか
・それぞれどういった活動をしているのか
・どのような支援の方法があるのか
と思うことはありませんか?
そこでこの記事では、カンボジアを支援している団体やその内容についてご紹介します。
具体的には、
- カンボジアで活動している団体
- カンボジアで起きている問題
- 寄付の際によくある疑問
の順番でお伝えします。
なお「カンボジアへのおすすめ寄付先団体を先に知りたい」という方は、以下をチェックしてください。
- 1 寄付先の選び方を解説!
- 2 カンボジアの支援に寄付できるNPO支援団体を6つ紹介!
- 3 カンボジアで起きている4つの問題と行われている支援
- 4 カンボジアの支援に対する寄付でよくある3つの疑問
- 5 カンボジアの支援のために私たちにできること
寄付先の選び方を解説!
「カンボジアを支援している団体への寄付を考えているけれど、どういった基準で寄付先を選べば良いのかわからない」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで寄付アドバイザーの河合さんに、「寄付先の選び方」をお伺いしました。
はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。
その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。
おすすめする団体の選び方3つ
- 信頼できるところに寄付する
- 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
- 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する
もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。
カンボジアの支援に寄付できるNPO支援団体を6つ紹介!
ここでは、カンボジアで起きている問題に取り組んでいる6団体を紹介します。
カンボジアの人々を支援している団体6つ
【寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
ユニセフはこんな人にオススメ!
- ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
- ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
- ・活動歴が長い団体には安心を感じる
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。
例えばカンボジアでは、学校での暴力的な指導をなくすための教師研修をおこない、子どもたちが安全に学習できる環境づくりに取り組んでいます。
活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先2】特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界14カ国で難民を支援
AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!
- ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
- ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
- ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる
AAR Japan[難民を助ける会]は世界14カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。
例えばカンボジアでは、1992年から障害のある方々へ支援をおこなってきました。
1994年には「車いす工房」を設立し、同工房が現地NGOとして独立したあとも運営をサポートしています。
活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
- 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
- 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら
【寄付先3】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる
ワールド・ビジョン・ジャパンはこんな人にオススメ!
- ・寄付をした効果が継続して実感できる方が良い
- ・子どもの顔が見える関係で支援したい
- ・具体的な数字があるとわかりやすく感じる
ワールド・ビジョン・ジャパンは、約100カ国において保健、水衛生、生計向上、教育、栄養の分野での開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。
例えばカンボジアでは、5歳未満児と母親・保護者の健康に関する啓発活動や、安全な水へのアクセス確保に向けた支援などをおこなっています。
国連機関に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら支援する「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
- 「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
- 「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ワールド・ビジョン・ジャパンの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
【寄付先4】認定NPO法人国境なき子どもたち:カンボジアやフィリピンで教育機会を提供
国境なき子どもたちは厳しい状況にある子どもたちに、学校に通い勉強する機会や、仕事に就くための教育を提供してます。
カンボジアでは教育支援や職業訓練を通じた、若者の就労支援を実施しています。また自立支援施設「若者の家」では、安定した衣食住も提供しています。
日本生まれの国際NGOで、今まで15ヵ国や地域において子どもたちに教育機会を提供し、自立を支援してきました。
国境なき子どもたちは東京都より認定NPO法人の認定を受けています。また、NPOと企業のパートナーシップや、人材育成活動の分野で受賞歴があります。
国境を越えてすべての子どもに教育と友情が届く社会をつくることをめざしています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動
- ヨルダンで、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されている
- 日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行う
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【寄付先5】公益財団法人プランインターナショナル・ジャパン:世界70過酷で女の子や女性を支援
世界70カ国以上で、女の子や女性への支援などを行う国際NGOです。
「子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会」を実現するために活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 「教育」「医療」といったピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、ジェンダーに配慮しながらあらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援。女の子に焦点を当て、支援効果を意識した特徴あるプログラム
- プラン・スポンサーシップ(継続支援)をはじめ、多様な支援メニュー
- 活動の報告を聞くことができる「プラン・ラウンジ」や支援者インタビュー、支援者の声などを参考にすることができる。著名人の支援者もいる
【寄付先6】認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会:“いのちを守る人を育てる”ため保健医療活動を実施中
シェア=国際保健協力市民の会はアフリカ・アジア・日本を中心に、適切な医療を受けられない人々への医療支援活動を行っています。
カンボジアでは「子どもの栄養改善1000 日アプローチプロジェクト」を実施し、胎児から2歳の誕生日を迎えるまでの1000日間に集中して、子どもの栄養状態を守る活動に取り組んでいます。
妊娠や出産によって命を落とす母親、予防できる病気が原因で亡くなる子どもたちを無くし、より健康的な生活を送れるようになる世界を目指して活動しています。
寄付アドバイザーが見た注目ポイント!
- 1983年の設立から約40年にわたる活動実績がある
- 地域の中で自分たちの健康づくりができるよう担い手を育成している
- 海外だけでなく日本でも基本的な保健医療サービスを受けられない人の支援を行っている
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>>【実際どう?】シェア=国際保健協力市民の会の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
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カンボジアで起きている4つの問題と行われている支援
都市部の経済発展が著しい一方、農村部との格差は広がり、今でも貧困問題を起因とした、解決すべき問題が存在します。
この記事では4つの問題を取り上げ、1つずつ詳しく説明していきます。
- 乳幼児死亡
- 教育環境
- 子どもへの暴力
- 地雷の脅威
【問題1】乳幼児死亡
カンボジアにおける妊産婦死亡率や5歳未満児死亡率は依然として数値がとても高く、母子健康の改善が大きな課題です。
背景には、乳幼児への予防接種が進んでいないこと、母親が保健衛生について十分に学ぶことができいない、そして乳幼児の栄養不足が要因としてあげれます。
また、安全な水へのアクセスや、トイレのない地域も多くみられることから、衛生環境を整えることは乳幼児の死亡率を下げるためには必須です。
ワールド・ビジョンは、どんな人でも安全に使える水と衛生的な環境を整えるために、井戸・貯水タンクの設置などといった給水システムの設備を行っています。トイレを設置し、使用や手洗いなどの習慣化も進めています。また、支援地域の人々と一緒に「水委員会」を立ち上げ、継続的な支援を目指しています。
あわせて、長期的に現地の人が衛生環境をよくしていくために、カンボジアの医療スタッフへの母子保健に関する研修も行っています。
ワールド・ビジョン・ジャパンの支援についてはこちらで詳しく紹介しています。
【問題2】教育環境
ポル・ポト政権下では知識人の処刑、そして教育施設の破壊がおこなわれ、そこからの復興・復旧が遅れていることで子どもたちの教育の機会は失われたままです。
そこで全ての子どもが学齢期に小学校へ入学し、中学校の卒業まで学び、その後は高等教育をうけられる環境づくりをカンボジアでは目指しています。
しかしカンボジアの教育環境には3つの問題があります。1つ目は教育を受ける環境が整っていない問題です。内戦時に使用された地雷が今なお埋設されており、地雷が子どもの教育を阻害しているのが現状です。地雷が埋没されている地域に住む人々の多くは、森などから採ってきた換金作物を売ったり、農作業の日雇い労働として仕え収入を得ています。
その日によって収入が変動し、不安定な収入から都市部や近隣国のタイに出稼ぎにいかざるを得ず、子どもが家事や幼い兄弟の面倒をみたりすることから学校に通えない、という問題も発生しています。
2つ目は、学校での暴言・暴力による指導です。
カンボジアでは、学校に通う機会を得られたとしても暴言・暴力による指導が問題視されています。それに恐怖を感じた子どもが学校に通えなくなるなど、教育問題にも発展しているのが現状です。
この問題に対して、ユニセフは教師を対象に研修を実施し、子どもたちが安心して学習できる環境作りに取り組んでいます。ユニセフの活動についてはこちらでも詳しく説明しています。
3つ目は、「障がいのある多くの子どもが学校に通えない問題」です。
カンボジアでは、障害を持つ子どもが教育を受ける環境が整っていません。さらには周囲の理解が得られないなどの理由で、障がいのある子どもたちの多くが学校に通えていません。
難民を助ける会では、障害を持つ子どもに対しての環境整備に取り組んでいます。難民を助ける会の活動についてはこちらでも詳しく説明しています。
【問題3】子どもへの暴力
カンボジアでは、半数以上の子どもたちが18歳になるまでに少なくとも一度、何らかの形の暴力を経験しています。
また学校での教師による暴力も多く、それに恐怖を感じた子どもが学校に通えなくなるなど、教育問題にも発展しているのが現状です。
さらに直接的ではないものの、児童労働問題は構造的な子どもへの暴力として問題視されています。
カンボジアでは、特に子どもたちの人権への意識が低く、子どもの権利がないがしろにされがちです。まずは、大人や保護者の育児に関する考えを変えなくてはいけません。
そのために、ワールド・ビジョン・ジャパンは「子ども保護」という地域の課題活動を行っています。大人への人権教育を進めつつ、地方行政や警察と連携し子どもの保護ネットワークを構築しています。
ワールド・ビジョン・ジャパンの支援についてはこちらで詳しく紹介しています。
カンボジアの詳しい現状や支援についてはこちらの記事をご一読ください。
>>カンボジアの貧困の現状や現地で行われている支援とは
【問題4】地雷の脅威
30年以上に渡る戦闘が続いていたカンボジア。約400~600万個の地雷が埋められ、その埋設密度は世界一といわれています。
カンボジアに住む多くの人が、地面に埋設された爆発物によって、不安な生活を強いられているのが現状です。
カンボジアの支援に対する寄付でよくある3つの疑問
ここでは、「寄付を考えている」という人が感じる、よくある3つの疑問について解説します。
- モノを寄付できる?
- 寄付は途中でやめてもいい?
- 寄付をすると確定申告が必要?
【疑問1】服やぬいぐるみなど、モノを寄付できる?
団体にもよりますが、寄付はできるものとできないものがあります。
例えば、学用品を受け付けている団体でも、種類や状態によっては受付不可となる場合があります。
このように、モノの寄付は団体によって、受け付けてくれるものに違いがあります。団体のホームページなどを見ても「これは受け付けてくれるのだろうか」と不安に思うこともあるでしょう。
さらに、モノを配布する過程で配送や保管場所などのコストがかかることも心配です。
食料品や衣類などの“モノの寄付”は支援現場の役に立っていることも事実ですが、継続的に支援をしたいと思うときは“定期的なお金の寄付”を検討してみてはいかがでしょうか。
幅広い支援を行う、もしくは支援団体を支えるという意味では、モノの寄付よりもお金の寄付の方が柔軟に対応できます。現地スタッフの人件費や支援活動に関わるさまざまな諸経費などは、お金の支援がないと難しいです。
詳しくは以下をご一読ください。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!
【疑問2】寄付は途中でやめてもいい?
「今まで定期的に寄付をしていたけど、今後も寄付を続けるのは難しい」という場合は、途中で寄付を辞めることもできます。
クレジットカードなどで定期的に寄付金を支払っている方は、各団体に問い合わせて寄付の支払いを止めることも可能です。
「定期契約は結んでいないけど、毎月定期的にお金を寄付している」という場合は、何も連絡せずに寄付を辞めてしまっても問題ありません。
また、寄付の再開も個々のタイミングで可能ですので、無理なく寄付を続けることはできるでしょう。
【疑問3】寄付をすると確定申告が必要?
寄付をした場合、必ずしも確定申告をする必要はありません。
しかし、認定NPO法人などに寄付をすると、寄付額が税控除の対象となります。
寄付を証明する受領証や領収書などの必要書類を揃え、確定申告を行えば所得控除または税額控除を受けることができます。
詳しくは以下記事をご一読ください。
カンボジアの支援のために私たちにできること
ここでは、カンボジアの支援活動に寄付する方法についてご紹介しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
- ・カンボジアで活動をしている団体に寄付をするならは「日本ユニセフ協会」「ワールド・ビジョン・ジャパン」「難民を助ける会」「国境なき子どもたち」「プランインターナショナル・ジャパン」がおすすめ
- ・安全な水へのアクセスを確保したり地雷を撤去する必要がある。また子どもが教育を受けたり人権を保障されたりする環境の整備が求められている
- ・カンボジアを支援するなら、長期的に支援活動へ貢献できる「継続寄付」がおすすめ
「カンボジアの人々のために支援したい」という方は、まずは自分が興味のある分野に、できる範囲で寄付をはじめてみてはいかがでしょうか。
▼カンボジアの人々に寄付できる団体
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
---|---|
日本ユニセフ協会 | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在 |
難民を助ける会 | ・1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり ・1997年には、AARが主要メンバーである地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)がノーベル平和賞を共同受賞。1999年に読売新聞国際協力賞、2008年に沖縄平和賞を受賞。1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている ・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、「人道支援の行動規範」のほか、人道支援関連の諸基準を遵守しつつ活動するといったAARが大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる |
ワールド・ビジョン・ジャパン | ・途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」に約5万人が参加 ・「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる ・「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している |
国境なき子どもたち | ・カンボジアとフィリピンで自立支援施設「若者の家」を運営。ストリートチルドレンや人身売買の被害に遭った子どもなどに、教育や職業訓練の機会を提供することで彼らが社会に出て自立できるよう活動 ・ヨルダンで、日本式教育の一つである特別活動を試験的に導入、実践を支援。子どもの精神面での好影響が保護者から評価されている ・日本の子どもが世界の国で取材を行いながら、取材先の子どもたちと友情を育みながら知見を広げる「友情のレポーター」など、国内の青少年を対象とした教育・啓発プロジェクトも行う |
プランインターナショナル・ジャパン | ・「教育」「医療」といったピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、ジェンダーに配慮しながらあらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援。女の子に焦点を当て、支援効果を意識した特徴あるプログラム ・プラン・スポンサーシップ(継続支援)をはじめ、多様な支援メニュー ・活動の報告を聞くことができる「プラン・ラウンジ」や支援者インタビュー、支援者の声などを参考にすることができる。著名人の支援者もいる |
シェア=国際保健協力市民の会 | ・1983年の設立から約40年にわたる活動実績がある ・地域の中で自分たちの健康づくりができるよう担い手を育成している ・海外だけでなく日本でも基本的な保健医療サービスを受けられない人の支援を行っている |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。