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インドの支援活動に寄付するには?支援団体を5つ紹介!

  • 2021年8月30日
  • 2021年8月31日
  • 寄付

世界第5位の経済大国(GDP)にまで成長したインド(2020年のデータより)。国をあげた政策でデジタル化やITサービスを強化し、多くの雇用を生み出しています。
その一方で急成長を遂げる都会と、農村部や都会のスラム街の経済格差は激しく残っているもの。現在でも約3割の人は1日1.25USD以下の支出で暮らしています
貧困や、いまだに残るカーストによる差別から生まれる、解決すべき様々な社会問題が存在しています。

このように、大きな経済成長から取り残されているインドの人々を支援したい!と思うものの、
・まずはインドで起きている問題にもっと知ってみたい
・どんな支援団体があってどのような活動をしているのか
・どのような支援の方法があるのか

と思うことはありませんか?

そこでこの記事では、インドの社会問題を解決し、インドの人々を支援する団体について以下の内容をご紹介します。

具体的には

  1. インドを支援する団体一覧と概要
  2. インドで起こっている問題
  3. 寄付に関するよくある疑問

の順にご紹介します。

インドの支援に寄付できる支援団体を5つ紹介!

ここでは、「インドで活動している団体に寄付したい」と考えている方へ向けて、寄付アドバイザーの河合さんのおすすめコメントとともに、支援している5つの団体を紹介します。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん


非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

【インドへの寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

ユニセフ

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190の国と地域で子どものために活動するユニセフ(国連児童基金)の日本における国内委員会。
日本国内でユニセフ募金・広報・アドボカシー(政策提言)活動を行っています。

ユニセフの活動を通して「世界中の子どもたちの命と健康が守られる世界」を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
  2. マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
  3. 著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
寄付金控除の対象団体です

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ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら:【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

【インドへの寄付先2】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:子どもと繋がりを感じられる

ワールドビジョンジャパン

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約100カ国で開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。

活動を通して「すべての子どもたちが健やかに成長できる世界」を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」が特徴
  2. 「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
  3. 「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
寄付金控除の対象団体です

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【インドへの寄付先3】認定NPO法人かものはしプロジェクト:子どもが売られない社会を目指す

かものはしプロジェクト

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サバイバー(人身売買被害者)が自分の人生を取り戻すための「寄り添う」活動と、人身売買ビジネスが成り立たないような「社会の仕組みをつくる」活動を行っています。

これらの活動により「子どもが売られない世界」の実現に貢献しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「寄付」「ボランティア」「モノで支援」などさまざまな支援方法がある。サポーター会員は約14,000人
  2. 活動を直接聞けるイベントを平日・土日、昼・夜に対象者に合わせて定期的に開催。寄付者限定イベントもある。活動報告書や活動ブログも読み応えがある
  3. 「子どもがだまされて売られてしまう問題」を根本的になくす活動を展開。カンボジアでは、子どもが売られる問題の解決が実現したため事業を自立
寄付金控除の対象団体です

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かものはしプロジェクトに寄付した方の体験談はこちら:「かものはしプロジェクトに寄付をした理由は“創業者の想い”」寄付の体験談と感想を徹底インタビュー

【インドへの寄付先4】公益財団法人プランインターナショナル・ジャパン:世界70過酷で女の子や女性を支援


世界70カ国以上で、女の子や女性への支援などを行う国際NGOです。

「子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会」を実現するために活動しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「教育」「医療」といったピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、ジェンダーに配慮しながらあらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援。女の子に焦点を当て、支援効果を意識した特徴あるプログラム
  2. プラン・スポンサーシップ(継続支援)をはじめ、多様な支援メニュー
  3. 活動の報告を聞くことができる「プラン・ラウンジ」や支援者インタビュー、支援者の声などを参考にすることができる。著名人の支援者もいる

【インドへの寄付先5】認定NPO法人ACE:世界中の子どもの学ぶ権利を守る


インドとガーナで子どもたちを危険で有害な児童労働から守り、教育を支援するとともに住民の自立を支援する活動を行っています。また、親や農家の収入向上支援をし、貧困と児童労働の悪循環を断ち切れるよう活動しています。
子ども、若者の権利を奪う社会課題の解決をめざしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 児童労働から子どもを保護し、子どもの就学徹底などを通して児童労働を予防。また、貧困と児童労働の悪循環を断ち切るために、貧困家庭の親の収入向上支援、農園の経営改善といった児童労働防止のための周囲の環境改善や、女の子の自立支援も行っている
  2. 児童労働を生み出さないための「日本での仕組みづくり」のために、企業と協働して児童労働を生み出さないビジネスづくりにも取り組む
  3. 日本における児童労働への取り組みも開始。日本の児童労働について実態調査を行ったり、「ブラックバイト」などの啓発活動を高校生や教員に対して行っている

インドで起きている6つの問題

世界第2位の人口、約13.6億人を持つインド。近年の急速な経済発展が目覚ましい一方、様々な格差が問題になっています。
さらに、色濃く残る身分制度も格差の背景に存在しています。国民の約80%を占めるヒンズー教徒。そのヒンズー教の制度であるカーストは現在法律で禁止されていますが、いまだカーストによる身分・部族・少数民族や女性の差別が根深いのが現状です。これらの差別が、経済、教育、保健サービスなどあらゆる面での格差を生んでいます。

ここでは、インドで起きている主な6つの問題をご紹介します。

  1. 貧困
  2. 子どもの栄養不良
  3. 衛生環境
  4. 教育環境
  5. 人身売買・児童労働
  6. ジェンダー格差による暴力

1.貧困

インドの国内総生産(GDP)の成長率は、2005年度-2007年度に3年連続で9%台。その後も、新型コロナウイルスのパンデミック前の2019年度まで、毎年6~8%台を維持しています。数字だけを見ると毎年成長をしている国です。

>>外務省 インド基礎データより

インドでは1980年代まで社会主義者が政治を行っていましたが、1991年に経済改革が行われ、多くの規制が撤廃されました。この機会を活用して多くの富を得た人々がいましたが、それは都市部に住む一部の人々のみ。経済改革以前からあった農村部や過疎地に住む人々との間の格差は、さらに広がりました。
さらに、インドは国としての政策で、国民全体に対しての教育の実施や栄養状態の改善、医療の普及などの取り組みを行ってこなかったために、一部の富裕層がさらに収益を上げ、そうでない人の貧困は解消されずにいます。
2015年の世界銀行のデータによると、インドの貧困層(1日1.9USD以下で暮らす人たち)は、1億7,000万人以上。人口に対する貧困率が13.4%という結果でした。

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インドの飢餓・食糧問題の現状を解説。飢餓の原因や私たちができることとは
世界中で続く子どもの貧困、私たちにできることは?

2.子どもの栄養不良

インドの5歳未満児の38%が栄養不良(発育阻害)*とされています
この背景には複数の要因が絡み合っています。主なものとして

  • 母親を含む住民の、母子健康や栄養に関する知識不足
  • 重度の栄養不良を治療する施設が自宅から遠い
  • 医療サービス(設備や人員)が不十分
  • 家庭内での母親の発言権
  • 母乳育児
  • 貧困
  • カースト

などがあります。

*「世界子供白書2019 子どもたちの食と栄養」

3.衛生環境

急速な経済成長を遂げる一方で、その流れから取り残された地域では、いまだ屋外排泄の習慣が絶えず、衛生的な環境が確保されていません
屋外排泄によって

  • 地下水・農産物の汚染が原因の下痢症や感染症
  • 女性への性的暴行

のリスクが高くなります

この背景には、インドでは昔から排泄物は「不浄なもの」だと考えられており、そもそも屋内での排泄が忌避されていた、という事情があります。

4.教育環境

2009年の国の政策(無償義務教育に関する子どもの権利法)において、どの子どもにも家から1km以内に通える小学校(初等教育)を、という目標が掲げられ、小学校の数が一気に増えました。しかし、小さな小学校が多数点在することでリソースが足りておらず、設備や教師の数など不十分な学校が多いのが現状です。また、初等教育の中途退学はデータ上では減ってきていますが、実情を反映している数字ではありません。
そもそも貧困のため家業を手伝わなくてはならず、学校に通えない子どもたちも多くいます。教育を受けられないと将来の職業の選択肢は狭く、貧困のループに陥ってしまうことも。また自身が学校に通わなかった親は、教育の大切さが理解できないといった問題もあります。

5.人身売買・児童労働

インドは人身売買の送出国であり、中継国であり受入国です。
男性も女性も子どもも工場での労働につられて売買されます。
また、豊かさを求めて都会に出てきた農村部出身者が、都会で仕事を得ることができず、子どもを売る場合も。

特に、人身取引された女の子の多くは性的搾取のために強制的に働かされることが多いものです。その後救済された場合でも更生の機会が少なく、社会復帰が困難になるケースもあるようです。。

また世界有数のコットン生産国であるインドには、児童労働の問題もあります。耕地面積が広大なため多くの労働力が必要とされ、コットンやその種子の生産地で多くの子どもたちが劣悪な労働条件で働かされています。

こうした子どもたちは、畑で長時間働かなければいけないため、学校に行く時間がなく十分な教育が受けられていません。

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人身取引・売買問題とは?子どもの強制労働や売春、誘拐への対策や支援について知ろう
児童労働が起こる原因は?貧困問題と深い関係がある

6.ジェンダー格差による暴力

インドでは、レイプ、性的虐待、ドメスティック・バイオレンス(DV)などのジェンダーに基づく暴力が頻発しています。
その背景にあるのが男児は価値のある資産、女児は負債という考えです。この考え方につながっているのが「ダウリー」という、結婚時に新婦側から新郎側の実家に支払われる持参金の慣習です。
性暴力に対する専門知識やジェンダー平等への理解も乏しく、被害を受けた女の子たちは自分に非があったかのように不当な差別やさらなる暴力を受けています。また、警察や病院においても人権を軽視した扱いを受けるなど、社会的に根深い問題となっています。

インドの支援に対する寄付でよくある3つの疑問

ここでは、寄付でよくある3つの疑問について解説します。

【インドで活動する団体への寄付でよくある3つの疑問】

  1. モノを寄付できる?
  2. 寄付は途中でやめてもいい?
  3. 寄付をすると確定申告が必要?

1.モノを寄付できる?

モノを寄付できる団体はあります。ただしインドを支援する団体の多くは、お金での寄付受付が中心です。
モノを寄付として直接受け付けている団体は少ないですが、お金を寄付する以外の方法として「売上の全額または一部が寄付になる商品」を購入する支援方法があります。
また、モノが直接支援先に送られるわけではないですが、不要になった服や本をお金に換えるサービスと連携し、モノの寄付を受け付けている団体もあります。

2.寄付は途中でやめてもいい?

月ごとの継続寄付は、途中でやめることも可能です。
各団体、手続きの方法がホームページ等に載っているので確認してみてください。事務手続きの関係上、退会申し出のタイミングから実際の正式な手続きまでのタイムラグがある場合もあるので、注意が必要です。

また、継続寄付が不安であれば、単発の都度寄付を最初から選択する方法もあります。

3.寄付をすると確定申告が必要?

寄付をしたからといって必ずしも確定申告が必要なわけではなく、寄付金控除を受けたい場合は確定申告が必要になります。
ただ、確定申告を行うことで自己の負担を減らせるので、税額控除の制度を使わない手はないです。
こうした控除を受けることで自分の負担が多少減り、継続的な寄付が可能になります。

詳しくは以下記事をご一読ください。

>>寄付金控除の仕組みとは?確定申告の方法も紹介

インドの支援のために私たちにできること


ここまで、インドで活動している団体の概要やよくある疑問にお答えしてきました。記事の内容を下記にまとめます。

  1. インドで活動している団体を支援するには主にお金の寄付と物品の購入がある
  2. 医療や健康に関する環境改善、教育環境の向上、児童労働や人身売買の問題の解決など、インドを支援する団体の目指すもの、活動内容は様々
  3. 継続寄付が不安でも途中でやめることもできる。また、最初は都度寄付から始めてみるものあり。

インドで活動する団体への支援は、寄付を通じて手軽にできます。「寄付を通じて、支援を必要とするインドの人々をサポートしたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

▼インドの人々に寄付できる団体

団体名寄付アドバイザーが見た注目ポイント
日本ユニセフ協会・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
ワールド・ビジョン・ジャパン・途上国の子どもと心のつながりを持ちながら、支援の成果を感じられる寄付プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」に約5万人が参加
・「1日あたり150円の支援で、子どもたちの未来が変わります」「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」などのメッセージから団体が大切にしていることが伝わる
・「10秒に一人/1日に3つの学校にきれいな水を届ける」「貧困の根本原因を解決することで2億人以上の子どもたちの生活状況が改善」「極度の栄養不良にあった子どもたちの89%が完全に改善」など、活動の影響を具体的な数字で示している
かものはしプロジェクト・「寄付」「ボランティア」「モノで支援」などさまざまな支援方法がある。サポーター会員は約14,000人
・活動を直接聞けるイベントを平日・土日、昼・夜に対象者に合わせて定期的に開催。寄付者限定イベントもある。活動報告書や活動ブログも読み応えがある
・「子どもがだまされて売られてしまう問題」を根本的になくす活動を展開。カンボジアでは、子どもが売られる問題の解決が実現したため事業を自立
プランインターナショナル・ジャパン・「教育」「医療」といったピンポイントの“点”のプロジェクトではなく、ジェンダーに配慮しながらあらゆる分野にある課題を特定の村や地域で総合的に解決する“面”の支援。女の子に焦点を当て、支援効果を意識した特徴あるプログラム
・プラン・スポンサーシップ(継続支援)をはじめ、多様な支援メニュー
・活動の報告を聞くことができる「プラン・ラウンジ」や支援者インタビュー、支援者の声などを参考にすることができる。著名人の支援者もいる
ACE・児童労働から子どもを保護し、子どもの就学徹底などを通して児童労働を予防。また、貧困と児童労働の悪循環を断ち切るために、貧困家庭の親の収入向上支援、農園の経営改善といった児童労働防止のための周囲の環境改善や、女の子の自立支援も行っている
・児童労働を生み出さないための「日本での仕組みづくり」のために、企業と協働して児童労働を生み出さないビジネスづくりにも取り組む
・日本における児童労働への取り組みも開始。日本の児童労働について実態調査を行ったり、「ブラックバイト」などの啓発活動を高校生や教員に対して行っている

記事の内容は以上です。もし、今あなたが

「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」

とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!

>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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