「e-Education」の活動が何か気になる、と言う方のために、どんな人がe-Educationの活動と相性が良いか解説します。
結論を先に紹介すると以下の通りです。
【e-Educationはこんな人にオススメ!】
- 経済的に貧しい国の子どもの夢を応援したい
- 教育の可能性や効果を信じている
- 固定観念にとらわれず挑戦する人は素敵だと思う
1つでも自分に当てはまる!と思った方は、e-Educationへの寄付が向いていると思います。
この記事で理由を詳しく解説しているので参考にしてみてください。
e-Educationはこんな人におすすめ!
【e-Educationはこんな人におすすめ!】
- 経済的に貧しい国の子どもの夢を応援したい
- 教育の可能性や効果を信じている
- 固定観念にとらわれず挑戦する人は素敵だと思う
e-Educationへの寄付がこのような方におすすめである理由を解説します。
【おすすめの理由1】活動のスタートは、かつて「世界最貧国」と言われたバングラデシュ。大学合格者を多く輩出し若者の夢への第一歩をサポートしている
e-Educationは、経済的に貧しい国の子どもの夢を応援したい!という方におすすめの寄付先です。
なぜならe-Educationの代表者は、まさにその想いを持って支援を続けているからです。
実際、12年間で農村部からの大学合格者を370名以上輩出してきました。
大学進学という1つ目の夢をつかんだ若者は「一流の銀行マンになりたい」「貧しい人たちのために働きたい」といった次の夢を追っています。
詳しく解説します。
バングラデシュでの活動の始まり
代表者の三輪さんは、大学生のころバングラデシュを訪れました。
バングラデシュはかつて世界最貧国と言われていました。
近年は経済成長が著しく、その状況を脱しつつあります。しかし、急速な変化に政策が追いついておらず、今まであった問題が解決されないまま経済が発展し、世帯間、地域間の格差が広がっています。
首都から船で6時間の距離にある村で、暗闇の街灯の明かりの下でボロボロの教科書を読む少女に出会います。彼女は家計を支えるために働き、高校に毎日通えていませんでした。
大学進学を諦めなければいけないかもしれない、良い職に就けなければ貧困から抜け出せない、という彼女の言葉が忘れられないまま首都に戻ります。
三輪さんはその後、バングラデシュの教育事情を調べ、都市部と農村部の間に深刻な教育格差があることを知ります。そして日本の仲間とともに問題解決のために動き出しました。これがe-Educationの始まりです。
バングラデシュでの活動開始後は、他の国でも支援を展開。これまでアジアを中心に中東やアフリカなどの14の途上国で支援を行ってきました。
多くの若者の夢への第一歩をサポート
e-Educationが映像教育の活動を開始した初年度、高校生32人中18人が大学に合格しました。さらに
その内1人がバングラデシュの最難関校であるダッカ大学に進学。
彼らの住むハムチャー村では、e-Educationの共同創業者で2007年にダッカ大学に合格したマヒン・マティンさんに続き、約40年間で2人目の合格者でした。現地では「ハムチャー村の奇跡」と讃えられました。
その後、12年の活動の中で毎年連続でダッカ 大学合格者を輩出。さらに、370名以上の若者たちが難関国立大学へ進学しています。
学ぶ意欲や能力があるのに勉強ができない、夢を諦めざるを得ない。
そんな子どもたちに、e-Educationは「大学進学」という夢の一歩を提供しています。
ここで紹介したように、e-Educationはバングラデシュで活動を始め、現在はフィリピン、ミャンマー、ネパールなど国内で教育格差が広がる地域でも活動しています。また、農村部からの大学合格者を多く輩出し、夢への第一歩を後押ししています。
このような活動を行い実績を持つe-Educationは、経済的に貧しい国の子どもの夢を応援したい、彼らの夢への一歩目の力になりたい、と考える方の寄付先としておすすめです。
【おすすめの理由2】創設者自身が勉強によって自分の運命を変えている
教育の可能性や効果を信じている方にも、e-Educationはおすすめの寄付先です。
なぜならe-Ecucationの創設者自身が、勉強により自分の運命を変えた経験を持ち、教育の可能性を信じて活動しているからです。
団体の共同創設者で現代表の三輪開人さんは、静岡の田舎町出身。地元では高校卒業後にすぐ就職するのが一般的でした。東京に出たい、大学に行きたいと考えていた三輪さんに対し、周囲は「東京は危ない」「家業を継げばよいのに」「両親も大学を出ていないのにあなたには無理」と笑ったそうです。
そんな周囲の声に怒りを感じ、また地元を息苦しく感じた三輪さんは、1年の浪人後、晴れて東京の大学に合格します。
東京に出ることはとても勇気のいることでしたが、勉強することで「田舎に生まれた運命」を自分で変えたと感じたそうです。
途上国の農村部で「田舎に生まれた」という環境だけで大学に行けず、叶えたい夢を追いかけられない若者の姿は、三輪さんには他人事に思えませんでした。彼らも自分と同じように、勉強によって運命を変えられると信じ、活動しています。
このように創設者の実体験から「勉強は運命を変える力がある」と信じ活動するe-Educationは、教育の可能性や効果を信じている方におすすめの寄付先です。
【おすすめの理由3】「映像授業」で先生がいなくても授業を届ける仕組みを確立。その後もデジタル技術や社会の変化に合わせ、支援方法も進化させている
固定観念にとらわれず挑戦する人は素敵だと思う、という方にもe-Educationはおすすめの寄付先です。
なぜなら、「映像授業」で先生がいなくても授業を届ける仕組みを確立し、その後も世の中の技術や社会情勢の変化に合わせ、支援の方法も常に進化させているからです。
教育支援というと学校の建設、教師の育成などの支援が多く見られますが、共同創設者の三輪さんと税所篤快さんは「最高の先生をDVDにして届ければ、先生がいなくても大学進学は不可能じゃない」と考えました。
二人が大学受験のために通った予備校のモデルをヒントにDVDによる映像授業の制作を開始します。
その後、スマートフォンが途上国の農村部でも普及し始めた2015年、タブレット端末を活用した教育に切り替えます。
さらに、2017年には映像教育に特化したタブレットを共同開発。それまで作成した数百本の映像授業をタブレットに詰め込み、インターネットがなくても、いつでもどこでも学習ができる環境の提供を開始しました。
2019年には、オンライン学習のアプリケーションを開発しました。
文系、理系問わず約2,000の授業と10,000問のデジタル問題集が用意されています。さらに筆記問題や作文の添削サービスまで受けられます。
授業や問題集を配信するだけでなく、授業とテストの受講結果をオンライン上に記録するシステムです。途上国の受講者たちの学習の進捗状況が、遠く離れた日本からもリアルタイムで分かるようになりました。
さらに、2020年には都市部の大学生と農村部の受験生をつなぐオンライン家庭教師事業をスタート。コロナ禍で学校にも塾にも通えなくなってしまった高校生の学習と、アルバイトができなくなり大学中退の危機にある大学生を救いました。
このようにe-Educationは目的達成のために、新たな仕組みを確立し活動の基盤にしました。
また、IT技術の進化を見逃さず活用したり、社会情勢の変化を好機ととらえ新しい事業に取り組んでいます。
まさに固定観念にとらわれず挑戦する人は素敵だと思う、という方におすすめの寄付先です。
e-Education ってどんな活動をしている団体?
ここからは改めてe-Educationの活動について紹介します。
e-Educationは、バングラデシュをはじめとする途上国の教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けている団体です。
途上国内での教育格差
e-Educationが活動するバングラデシュを始めとしたアジアの途上国では、都市部と農村部および山岳部において教育格差があります。たとえば、バングラデシュでは大学進学者の内、農村部出身者は10%を下回ると言われています。
高校生たちに高い勉強意欲や能力があるにも関わらず、教師や教材が不足していて学習環境が整っていない、家計を支えるために働きに出なければならず学校に通えないといった問題があり、大学へ進学できない子が多くいます。
大学に進学できなかった子どもたちは、よい職に就くことができず貧困から抜け出せられません。そして彼らの子どもたちも同じように学習環境に恵まれず、教育格差が続きます。
映像教育で10年の間に3万人以上を支援
e-Educationは2010年からバングラデシュで映像による教育支援を開始。
映像授業の「どんな場所でも、教師がいなくても、何度でも繰り返し学べる」という特徴を生かし、途上国における教育格差をなくしています。
10年の間に14か国で活動し、3万人以上の子どもの学習支援を行ってきました。
また、初年度からバングラデシュの東大と言われる国立ダッカ大学の合格者を輩出。その後12年間、途切れることなくダッカ大学に生徒を送り続けています。
現在は以下の4か国で活動を行っています。
- バングラデシュ
- ミャンマー
- フィリピン
- ネパール
次はバングラデシュの活動を取り上げ、紹介します。
具体的な活動例:映像教育でバングラデシュの教育格差問題に取り組む
バングラデシュでは、農村部の高校生に映像教材とオンライン家庭教師サービスを提供し、大学進学をサポートしています。
映像教材
一流の講師による授業を動画に収録し高校生に届けています。現在は2,000本にも上る映像授業を提供しています。
他にも、復習テスト、補講、添削サービスなどを独自に開発したスマートフォンアプリ上で提供しています。
オンライン家庭教師サービス
バングラデシュの大学生がチューター(家庭教師)となり、オンラインで高校生のサポートを行っています。
e-Educationが、高校生にはパケット代の奨学金支援を、チューターにはアルバイト代を提供しています。
チューターは、個別に高校生の学習進度を確認し理解度を上げる役割を果たしています。それだけではなく、定期的にコミュニケーションを取っているためモチベーションの維持にも貢献しています。また、大学生にとってはアルバイト代が生活や学費の足しになり、大学での勉強を継続する助けになっているのです。
現在は現地法人が設立され、バングラデシュのメンバー主導で事業を運営。映像教育のノウハウを蓄積しながら順調に規模を拡大しています。
e-Educationの寄付の使い道
では、e-Educationに寄付した場合、あなたの寄付金はどのように活用されるのでしょうか?
ここでは以下の視点で寄付金の使われ方を紹介します。
- e-Educationに1,000円寄付すると何ができるのか
- e-Educationの寄付金の使い道の実績
e-Educationに1,000円寄付すると何ができるのか
e-Educationへの毎月1.000円の寄付を1年間継続すると、映像授業(タブレット端末)を高校生2人に無償で渡すことができます。
さらに
・3,000円/月だと、映像授業+オンライン学習コーチで受験生1人をサポート
・10,000円/月だと、大学受験コース一科目分の映像教材を制作
することが可能です。
e-Educationの寄付金の使い道の実績
2021年度のe-Educationの全支出額は、約1億2300万円です。そのうち約80%が支援事業費に充てられています。
事業費は主に以下の国での活動に使われています。
- バングラデシュ
映像授業の制作、添削機能やAIによる学力測定機能付きアプリ開発、大学生コーチによる学習のサポート、農村部の高校生の大学受験支援 - フィリピン
映像授業、チューターによるオンライン家庭教師などを導入し、中退した中高生の勉強をサポート - ネパール
映像教材を制作し、教員研修やカンファレンスの開催、山岳部の中学生へ理系科目を中心とした教育支援 - ミャンマー
映像教材を制作し、教員研修や生徒向けの復習テストを備えた教育プラットフォームを作り、ワークショップ開催などで高校卒業試験をサポート
e-Educationの寄付の使途をより詳しく知りたい方はこちら
>>e-Educationの寄付の使い道は?寄付金の使われ方や寄付・募金の方法を解説!
まとめ:e-Educationは、時代に合わせ挑戦し続ける団体を応援したい!と考える人におすすめ!
e-Educationについてこの記事で紹介した内容を、あらためてまとめます。
- e-Educationは、途上国の教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けている
- 今まで支援した高校生は30,000人以上。難関大学合格者を輩出し成果を出している
- 貧しい国の若者たちの夢への一歩をサポートしている
「こんな人におすすめ」に1つでも自分が当てはまるものがある!と思った方、
e-Educationのより詳しい情報をこちらで確認してみてくださいね。
【参考】e-Educationの団体データ
団体名 | 認定NPO法人 e-Education |
所在地 | 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-2-8 赤塚ビル2階 |
代表者 | 三輪 開人 |
活動内容 | 途上国の地方にいる教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届けています。これまで14ヶ国3万人の中高生に教育を届けています。 「すべての子どもたちが当たり前のように教育を受けられるような社会」の実現を目指しています。 |