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「ユニセフに寄付をした理由は活動への信頼感」寄付の体験談と感想を徹底インタビュー

  • 2021年8月30日
  • 2021年9月1日
  • 寄付

日本ユニセフ協会(以下、ユニセフ)に寄付をしようと考えている。

でも、

私の寄付はきちんと使われるの?
本当に信頼できる団体かわからない

と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで、gooddo編集部がユニセフに実際に寄付している人にインタビューを実施。さらには、寄付の専門家にインタビューも行いました。

この記事ではあなたがユニセフに寄付すべきかを判断できるよう、以下の点を解説していきますね。

  1. ユニセフの寄付者へのインタビューからわかったユニセフの評判
  2. 専門家から見たユニセフの評価
  3. ユニセフへ寄付募金する方法

ユニセフは、子どものための活動をしている国連機関で、困難な状況にある子ども等、子どもの権利、命を守るための支援をしています。
寄付者は活動への信頼感を重視しており「自分が社会の役に立っていると実感できるようになったので、ユニセフへの寄付には満足している」とのことでした。

寄付の決め手は「支援しているという事実」私がユニセフに寄付をしようと思った理由

(イメージ写真)

今回gooddo編集部では、ユニセフへの寄付についての本音をインタビューするために、独自でユニセフへの寄付者を探してインタビューを実施しました。

インタビュー対象者のプロフィールは、以下の通り。

  • ・50代後半の主婦
  • ・2〜3年前から日本ユニセフ協会へ毎月の定額寄付を続けている

インタビュー結果を先に紹介しておくと、

  1. ユニセフを知ったきっかけは広告だった。寄付が何に使われるかが明確で、寄付するイメージが具体的に湧いた点がよかった
  2. 以前からユニセフの存在は認識していて「寄付できるような大人」に憧れがあった
  3. 月1,000円からの寄付で自分の幸福度が上がったり、社会の役に立っている感を強く得られたりできる。(ユニセフに限らず)寄付は「幸せになるための、コスパの良い方法」だと思う

とのことでした。
インタビュー内容について、詳しく紹介していきます。

そもそも寄付をしようと思ったきっかけ/理由は「支援しているという事実」

(─編集部:ユニセフを知ったきっかけを教えてください)

寄付の直接のきっかけは、10年ぐらい前だったと思うんですが、なにかのDMに日本ユニセフ協会の広告を見たことです。
「寄付する先として良さそうだな」と思ったのが最初だったと思います。

(─編:ユニセフのどこにピンときたんですか?)

以前から寄付に対して、一種のあこがれのようなものを感じていました。いつか寄付できるような大人になってみたい、っていうのがあって。
実は若い頃に割とお金に苦労したのが影響していると思っていて、寄付をできるような自分になったタイミングだったのもあって、これはと思いました。

(─編:広告という接し方に怪しさは感じませんでしたか?)

全くそれはなかったですね。たしかその時の広告の写真がアフリカの子どもだったんですよ。そしてその子どもがめっちゃ可愛かった(笑)
あとは、広告のなかに「1,000円の寄付でワクチンが何本分」と明記されていたので、寄付のイメージが湧いたのも大きかったです。

(─編:そうなんですね!それは確かにわかりやすい。)

あとは「子ども支援」というテーマへの共感もありました。私も子育てを経験しているんですが、自分の子どもが小さい頃に病気になるなど大変だったので。
今は色々日本国内での問題もあると思いますが、世界を見れば恵まれている方だと思っているので、できる人が子どもを支えるべき、というのが私の意見です。

怪しいかも?という思いを払拭し、ユニセフへ寄付を決めた理由は「世界の困っている子どもを支援している」から

(─編:ユニセフという組織に対して怪しいとかは感じませんでしたか?)

ユニセフという組織全体が大きいことは知っています。不透明な会計があるという趣旨のネット記事をみたこともあります。
ただ、それって確かめようもない話だと思いますし、その記事も根拠がなかったような・・・。
私の考えはシンプルで、世界で困っている子どもがいるのは事実。そしてユニセフは、支援を現地に届けている。その事実があるだけで私は納得できています。

ユニセフに寄付をしてみた体験談・感想

ユニセフにどんな寄付をした?

(─編:ユニセフへはどんな寄付をしているんですか?)

最初は毎月送られてくる郵便振込の書類をもって、郵便局に通っていました。
でも途中から行くのが面倒になって(笑)、マンスリー※に切り替えました。

(※編集部注:マンスリーサポートプログラム(定額寄付)のこと。指定した一定金額が毎月自動で口座から寄付される)

(─編:それは確かに・・・)

毎月届いていた団体の会報誌で、寄付をすると税金の一部が控除されることも知って。確定申告も簡単でした。あとはクレジットカードにポイントも確か貯まるはず。
ささいな理由かもしれませんが、私にとっては大事でしたね。

(編集部注:クレジットカード会社によってポイント付与の有無は異なります。詳細はこちら

ユニセフへの寄付の満足度

(─編:ユニセフへの寄付で不満な点はありますか?)

ユニセフに対して不満は無いですね。
粛々と必要な支援を必要な場所に届けてくれればそれでオッケーだと思っています。

(─編:シンプルな考え方ですね。)

寄付って「幸せを感じるためのコスパの良い方法」だと思っています。
ある意味すごく自己満足の世界。1,000円から世界の役に立っている自分を感じられて、しかも本当に支援が届けられるので、幸せ不足(?)の人にはおすすめです!
なのできっとユニセフに対しての要望も無いんだと思います。

日本ユニセフ協会へ寄付しようか迷っている人へのメッセージ

(─編:ユニセフへの寄付を迷っている人にメッセージがあればお願いします!)

迷っているときに無理はしないほうが良いと思います。
ただ、寄付って月1,000円から始められます。ランチ一回分ですからね。外食していたのを、一回だけお弁当にすればいいですから。
社会のために行動しようと、まず気軽に始めてみるのも良いと思いますよ。

(─編:貴重なご意見ありがとうございました!)

寄付者へのインタビューのまとめ

ユニセフ寄付者へのインタビューをまとめると、以下のようになります。

  1. ユニセフを知ったきっかけは広告。寄付が何に使われるかが明確で、寄付するイメージが具体的に湧いた点がよかった
  2. 以前からユニセフの存在は認識していて「寄付できるような大人」に憧れがあった
  3. 月1,000円からの寄付で自分の幸福度、社会の役に立っている感を強く得られる。(ユニセフに限らず)寄付は幸せになるコスパの良い方法だと思う

専門家から見たユニセフの評価は?寄付しても安心?

実際に寄付をしている方の声を聴き、迷っていた心が少し前進したと思います。
しかし、まだ大きな組織や様々なところで見る広告に「自分の寄付は適正に使われるのだろうか?」と不安に思う方もいると思います。

ここからは寄付アドバイザーの河合さんに、ユニセフの信頼性についてより専門的な知識をもとに説明したいただきます。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん

非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

ユニセフが「信頼できる団体なのか?」と考えたときに、編集部が疑問に思うのは主に2点。

  1. 日本においてユニセフへの寄付を集めている「日本ユニセフ協会」は必要なのか?直接ユニセフに寄付してすれば日本ユニセフ協会の活動費が不要になるのでは?
  2. 著名人などによる広報も多くしているユニセフ。日本ユニセフ協会の収支報告を見ると活動費用約20%とあるが妥当なのか?もっと寄付にまわせないのか?

です。

ユニセフの支援窓口となる組織「日本ユニセフ協会」は必要なのか(寄付先として必要なの?)

公式ホームページより

結論から申し上げると、必要だと思います。

まず、支援の窓口としての「日本ユニセフ協会」と国連機関としての「ユニセフ」のような関係は、国際機関ではよく見られる形です。

一方、NGOにも「○○ジャパン」といった国際的なネットワークや同じ名称のもと、そのネットワークを活かして国際的に活動するNGOもあります。
国際的に活動するNGOは「本部は海外にあり、日本は支部」といった位置づけのものもあれば、「各国にある組織は、基本的に独立した組織・活動を行う」という場合も。

独立している場合は、国際的ネットワークを活かしながらも、それぞれの活動地域・プロジェクト(支援活動)を持って活動しているケースもあります。

NGOの場合、国際的なネットワークで連携したプロジェクトを行うものもあります。

一方で各国の組織が独自のプロジェクトを行うケースも多いです。
独自プロジェクトを行う場合は、各国の組織がそれぞれのプロジェクトに対して、寄付等の支援を募ります。

ユニセフと日本ユニセフ協会のような関係性のメリットは、大きく2つあります。

まずひとつ目は、支援を集中的に行いやすいことです。
日本ユニセフ協会が独自の支援プロジェクトをもってそのために寄付を集めるのではなく、国際機関であるユニセフが世界各国で行うプロジェクトのために寄付を届ける支援窓口となります。

そうした支援組織が日本だけでなく世界各国にあることで、支援を集中させ、国際機関がもつ大きな規模のプロジェクトを支援できます。
これによって、受益者数の多さや、展開地域のカバー率を伸ばせます。

一方、国際機関がもつ大きな規模や多岐に渡るプロジェクトや活動地域の広さのゆえにデメリットが発生することも。

例えば、いちNGOが行う「カンボジア国の学校建設プロジェクトを支援!」といった、支援しているプロジェクトの具体的なイメージを持ちづらくなることが懸念されます。

次のメリットは、各国での税制上の優遇措置を受けることが出来るので寄付者にメリットがあることです。

各国の法制に基づいた組織を設置することで、たとえば日本でも募金すると所得税や一部住民税、法人税、相続税の優遇措置が受けられます。

その他にも日本に支援窓口の組織があることによって、

・日本語で情報を獲得できる(ただし場合によっては英語のレポートのみというケースもある)
・ユニセフの活動内容や世界の現状(課題)といったデータを獲得しやすい
・ユニセフが日本国内で活動を行うとき、各地域にある支援窓口のサポートを得られる

など、メリットがあります。

日本ユニセフ協会の活動費用約20%は妥当なのか(費用は妥当なの?)

公式ホームページより

これも結論から申し上げると「妥当」だと思います。

そもそも、NPOやNGOが支援事業を実施する場合、事業を続けていくうえで、募金を募るための活動費用は必要です。

とはいえ団体や活動内容によって、募金を募るための費用割合はそれぞれです。例えば、助成金や行政からの委託金など外部の資金を活用して事業を行う場合にも、募金を募るための費用などの上限は20-30%ぐらいです。

また、ファンドレイジングにかかるコストという観点からも、決まった基準はありませんが、海外の事例などを見ると平均20%とも言われます。

ただ、丁寧なコミュニケーションを支援者と行っていたり、新規支援者の開拓に力を入れればこのコストも高くなりますし、継続支援者が増えれば下がることも考えられます。

団体がどのような支援者コミュニケーションや寄付を募るのかによってこのあたりは変わってきます。大切なのは、こうしたコストを明示し、丁寧なコミュニケーションや説明を支援者に行うことだとも言われます。

では、日本ユニセフ協会(国内委員会)ではどうなのか。

年次報告・収支報告を見ると、日本国内における募金・広報・アドボカシー活動のための事業費と、事務運営費および人件費がユニセフ本部への拠出以外の支出として挙がっています。
ちなみに事業費は、以下の活動に充てられています。

国内での募金活動(領収書/寄付控除申請書類の印刷・発送費や振込/決済に係る費用などを含む)
広報・アドボカシー活動、国際協力に携わる人材の育成活動 など

ユニセフのHP内にも「ユニセフ本部との協定により、日本を含む各国のユニセフ協会は、ユニセフ募金のうち最大25%の範囲内で国内事業を行う」と定められていると記載があります。しかし現状の割合は20%より低くなっており、なるべく抑えようとする意図を感じます。

著名人が担う「親善大使」の存在もよく言及されますが、そもそも彼ら・彼女らは「完全無報酬」が公式HPにも明記されています。

もし、著名人が参加するイベント出演等で経費の支出があったとしても、ユニセフ募金や事業規模から見ればこれらの費用は適正な範囲だと思います。

ユニセフへの寄付が向いている人・向いていない人は?

公式ホームページより

ここまでの話をまとめると、ユニセフへの寄付が向いている人は、

  1. 子どもの支援を幅広い観点で支援したい人
  2. 粛々と必要な支援を必要な場所に届けてくれれば満足という人
  3. 国際機関がもつ専門性や信頼性、グローバルなイメージなどに魅力を感じたり国際機関の活動を支援する形で関わってみたい人

です。

逆に向いていない人は、

  1. 国際機関や団体そのもの、大きな規模のプロジェクトを応援するよりも、個々の具体的な活動を選んで応援したい人
  2. 大きな事業規模・支援地域が幅広いプロジェクトや安定した取組みへの支援よりも、地域や対象者、支援活動の内容にこの団体ならではの独自性やこだわりがあったり、新しいチャレンジを応援したい人
  3. 自分の寄付の「役立ち感」を実感したい人(寄付総額がとても大きな規模になったり、より多くの人が寄付をしたり支援をする団体や活動に、自分の寄付による貢献を感じにくい人)

といった感じで、向いていない人は違う団体への支援を検討した方が良いと思います。

ユニセフへの寄付募金の方法

ユニセフにおける年間活動費の約3割は、世界各国の、私たちのような民間・個人からの募金でまかなわれています。
また2020年度の日本ユニセフ協会の募金総額は約224億円。このうち、個人による寄付が84%です。

では個人がユニセフの活動を支援するには、どんな方法があるのでしょうか?以下ではユニセフの活動を支援する、主な募金の方法についてご紹介します。

継続支援(マンスリーサポートプログラム)

自分で設定した金額で毎月継続的に支援できます。例えば、月1,000円のマンスリーサポートを1年間続けた場合、重度栄養不良の子どもに与える治療用ミルク416杯分になります。

この機会に「ユニセフのマンスリーサポートプログラムについて詳しく知りたい!」方は、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムのご案内をご覧ください。

今回募金(1回の募金)

単発の募金方法として、ユニセフ全体の活動を支える「ユニセフ募金」、自然災害や、紛争で被災した子どもたちのための支援活動を支える「緊急・復興支援」、特定のプロジェクトを支援する「分野・指定地域別募金」があります。

マンスリーサポートプログラム(継続寄付)も、単発の募金の場合も、希望の金額を自分で設定することができます(WEBサイトでは500円から)。

また、途上国の子どもたちに衛生用品、薬、教育備品などの支援物資をプレゼントする、3,400円から募金できる「ユニセフ支援ギフト」もあります。

支払い方法は、銀行口座からの引き落とし、クレジットカード払いに対応。

1回のみの募金の場合には、郵便局からの送金(手数料無料)、インターネットバンキング(あらかじめ各金融機関への利用申込の手続きが必要)、コンビニ払いも可能です。個人の都合に合わせて支払い方法を選べるのは支援の気持ちをすぐ形にしたいときにとてもありがたいですね。

よりカジュアルなものとして、クレジットカードやTポイントなどのお買い物ポイントを寄付という「賞品」に換え、支援する方法もあります。普段からお買い物をたくさんする人にとって気軽にできる支援です。

日本ユニセフ協会への寄付金および会費は、特定公益増進法人への寄付金として税制上の優遇措置があり、寄付金控除を受けられます

上記の他にも様々な寄付方法がまだまだたくさんあります。寄付方法の詳細とあわせて、ユニセフ公式ページでご確認ください。

まとめ:ユニセフへの寄付はおすすめ!

この記事の内容をまとめます。

  1. インタビューを受けてくれた方のユニセフへの寄付の決め手は、「寄付が何に使われるかが明確で、寄付するイメージが具体的に湧いた」から。「子ども支援」というのが子育ての経験上共感できたというのもある。
  2. インタビューを受けてくれた方が寄付をしていてよかったと思っている点は、月1,000円からの寄付で自分の幸福度が上がったり、社会の役に立っている感を強く得られたりできるところ
  3. ユニセフは、たくさんの子どもや広い地域での、幅広い観点での支援活動を応援したい人に向いている

ユニセフは専門家の視点から見てもその必要性・意義があり、寄付先としてもおすすめの団体のひとつです。

この機会に寄付を検討している人は、団体のホームページなどチェックしてくださいね。

参考:ユニセフの基礎情報

団体名公益財団法人 日本ユニセフ協会
所在地東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
代表者名会長 赤松 良子
活動内容民間のユニセフ募金を集め、 ユニセフの活動や世界の子どもたちについての広報、「子どもの権利」の実現を目的としたアドボカシー(政策提言)活動。
ユニセフの活動:最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ、緊急支援、 アドボカシーなどの支援活動を、約190の国と地域で展開。

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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