飢餓をゼロに

SDGs目標2「飢餓をゼロに」のターゲットにある「種子・植物バンク」とは

飢餓をゼロにするためには、開発途上国の食料問題を解決する必要があります。

世界の食物量は年々増え続けている一方で、開発途上国の農村部の人たちは十分な食糧を確保できていません。

自然災害により作物を作ることができない状況下にあり、十分な収入を得ることも難しいのです。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」のターゲットには「種子・植物バンク」というものがあります。

飢餓や食料問題の目標達成には、その「種子・植物バンク」を通じて、種子や動植物などの遺伝的多様性を維持し活用することが重要です。

この記事では「種子・植物バンク」とは何なのか、飢餓問題を解決するために先進国である日本が取り組む支援について説明します。

持続可能な開発目標・SDGsの目標2「飢餓をゼロに」のターゲットや現状は?

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SDGsの目標達成と飢餓問題

SDGs(持続可能な開発目標)は2015年9月の国連サミットで定められた国際目標で、先進国及び途上国が一体となり、世界の共通目標を達成しようとする取り組みです。

2030年までに持続可能でより良い世界を目指すことを目標としており、17の目標と169のターゲットによって構成されています。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公正をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsは、2001年に採択されたMDGs(ミレニアム開発目標)を引き継いでおり、開発途上国だけでなく、先進国も積極的に取り組むことが求められています。

飢餓については、SDGs目標2で「飢餓をゼロに」として掲げられています。

2018年時点で、世界には約8億人が飢餓で苦しんでおり、9人に1人が十分な栄養を摂取できていない状況です。

それらの問題は、ただ食糧を増やすだけでは解決することはできません。

開発途上国の農村部で暮らす小規模農家の人々は、異常気象や自然災害によって農作物の不作が続くと、食糧だけでなく収入を得ることができなくなってしまいます。

飢餓問題に直面している地域には、食べ物がないだけでなく収入が安定していない、教育を受けることができないといった多くの問題があります。

これらの問題は、SDGsの目標を達成することで解決することができます。

  • SDGsは、先進国及び途上国が一体となり、世界の共通目標を達成しようとする取り組み
  • 世界には、約8億人が飢餓で苦しんでおり、9人に1人が十分な栄養を摂取できていない状況
  • MDGsの後継として2015年9月の国連サミットで定められた国際目標が、SDGs(持続可能な開発目標)
  • (出典:農林水産省「高品質な農産物を供給し続けるために」)
    (出典:外務省「SDGsとは?」)
    (出典:日本公益財団日本ユニセフ協会「世界の飢餓人口、8億2,000万人以上」,2019)

    SDGs目標2「飢餓をゼロに」とは

    SDGs目標2は、「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ことを目指しています。

    持続可能な食料生産を行うことで、飢餓とあらゆる栄養不良を撲滅します。

    そのためには、持続可能な農業を推進することが重要であり、農業生産者の所得を確保すること、農業生産性を向上させるために、投資と研究を行うことが必要です。

    SDGs目標2「飢餓をゼロに」のターゲット

    SDGs目標2「飢餓をゼロに」のターゲットは2.1から2.cまでの8つあります。
    「種子・植物バンク」についての記述は下記の通りです。

    2.5 2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。

    上記の表を見てみると、全ての人々が安全に栄養のある食糧を得ることができる環境を整えるだけでなく、農業生産者の所得や生産性の向上についても求められていることがわかります。
    また、積極的に投資を行うことで、農業を発展させることもターゲットに記載されています。

  • SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するには持続可能な農業を推進することが重要
  • 農業生産性を向上させるために、投資と研究を行うことも必要
  • (出典:農林水産省「SDGs(持続可能な開発目標)17の目標と169のターゲット」)

    SDGs目標2「飢餓をゼロに」のターゲットにある「種子・植物バンク」とは

    目標2「飢餓をゼロに」のターゲット2.5には種子・植物バンクの重要性が記載されています。

    種子・植物バンクとは、遺伝子資源を探索収集から特性評価、保存、配布及び情報公開までを行う事業のことを指します。

    豊かな未来のためには、遺伝資源を保存することが必要です。
    一度失われてしまった遺伝資源は二度と取り戻すことができません。
    しかし、自然破壊や近代種の発展により、失われてしまう貴重な遺伝資源が多くあります。
    遺伝的多様性を保全することは、緊急の課題として早急に取り組む必要があるのです。

    種子・植物バンクによる飢餓問題に関する取り組み

    種子・植物バンクが行う品種改良により、異なる有用な特性を持つ品種をかけ合わせ、新しい品種を生み出すことができます。

    品種改良を行うと、害虫に強い品種を作ることができたり、新しい品種を生み出すことで、農業生産者は、生産コストを減らすことが可能になります。

    生産コストが減ることで消費者は低価格で食料を購入できるため、品種改良は生産者、消費者の両方にメリットがあるのです。

    自然災害や天候不良により、収入が安定しない開発途上国の農村部に暮らす人々にとっては、安定した環境を手にすることができます。

    このように、品種改良を行うことは農業生産能力を向上させるために重要な取り組みとなっています。

    持続可能な食生活の実現

    持続可能な食生活の実現をするためには、下記のことが重要です。

    1. 食料自給率の向上
    2. 環境負担の低減
    3. 食品廃棄率の低下

    上記の3つの目標に取り組むことで、持続可能な食生活が達成できるだけでなく、資源を有効活用することも可能です。

    日本では、生産者と消費者を結びつける「地産地消」が積極的に行われ、価格を抑えて販売することで、食品ロスをなくす働きもあります。

    種子・植物バンクにより、農業生産力の向上を行うことも大切ですが、消費者の私たちも食料を購入する時に意識して購入する必要があります。

  • 種子・植物バンクは、遺伝子資源を探索収集から特性評価、保存、配布及び情報公開までを行う事業のこと
  • 品種改良により、有能な品種などを生み出すことで、農業生産者は生産コストを減らすことが可能になり、消費者は低価格で食料を購入できる
  • 日本の取り組みとして「地産地消」が積極的に行われ、価格を抑えて販売することで食品ロスをなくすという働きがある
  • (出典:消費者庁「食品ロス削減関係参考資料」,2020)
    (出典:農林水産省「高品質な農産物を供給し続けるために」)

    SDGsの達成のためには、まず飢餓問題の現状を知ろう

    世界には食糧が豊富にあるのにも関わらず、飢餓で苦しむ人々が多くいます。

    食糧を生産するだけでは飢餓問題は解決できません。

    開発途上国の貧困問題を解決することは、SDGs達成につながります。

    SDGsの目標達成のためには、どのように食糧を供給するのか、いかに食糧を安定生産できる環境を整えるのかが課題となっています。

    早急に解決できる問題ではないですが、一人ひとりが意識して取り組むことで飢餓をゼロに実現することは可能です。

    まずは世界で起きている飢餓問題について知ることから始めてみてはいかかでしょうか。

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