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世界で深刻な飢餓・食料問題の原因は?必要な対策や支援とは

この記事を要約すると

数多くある社会問題の中で年々深刻な問題となっているのが「飢餓・食料問題」です。

しかし、「飢餓」と叫ばれている反面、食糧生産量に関しては1945年から未曾有の勢いで増加しています。
本来であれば食料生産量の増加と比例して、世界から飢餓・食料問題がなくなっていくはずですが、現実は飢餓・食料問題がさらに深刻になっているのです。

この記事では、世界で飢餓・食料問題が深刻化している原因と、求められている対策と支援について解説します。

持続可能な開発目標・SDGsの目標2「飢餓をゼロに」のターゲットや現状は?

世界に広がる飢餓の現状


世界に広がっている飢餓の現状は深刻です。
2018年度「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書によると、世界の飢餓人口の増加は続いており、2017年には8億2100万人、9人に1人が飢えに苦しんでいると発表されました。
子どもの発達阻害から成人の肥満まで様々な形態が含まれる栄養不良は、何百万もの人々の健康を危険にさらしています。

また、2016年から飢餓は増加を続けており、10年前の状況に逆戻りしました。これは、2030年までに飢餓をゼロにするという持続可能な開発目標達成に向けて、より一層緊急に対策を取られなければならない、という明らかな警告と言えるでしょう。

特に飢餓が深刻な国として、南米およびアフリカのほとんどの地域で状況が悪化している一方、アジアで特徴的であった栄養不良の改善傾向さえ、著しく減速しています。

(出典:日本ユニセフ 「世界の飢餓人口の増加続く 最新の国連報告書」)

飢餓がなくならない原因は?


飢餓・食料問題がなくならない背景には、複数の要因が絡んでいます。

その一つでもある気候の変動は、既に熱帯及び温帯地域の小麦、米およびトウモロコシなどの主要作物の生産を脅かしており、気温の上昇や、より厳しい気象現象により更なる状況の悪化が予測されます。
これらを防ぐために、気候に対するレジリエンス(強靭性)の構築が必要とされているのです。

また、極端な気象現象により多くさらされる国では、栄養不良人口の割合と数がともに高い傾向を示しています。
降雨量や気温の変動に非常に敏感な農業システムに人口の大部分が依存している地域では、極端な気象の影響は一層深刻であり、栄養不良がより拡大しています。

農業生産への被害は、人々の食料へのアクセスの減少にもつながる食料価格高騰や収入損失を引き起こしているのです。

(出典:日本ユニセフ「世界の飢餓人口の増加続く 最新の国連報告書」)

飢餓が深刻な地域や国に必要な対策とは


飢餓・食料問題の解決には、複雑に絡み合う多くの要因を一つずつ解決する必要があります。

例えば、世界で生産されている食物量だけを見ると、世界の人口全員が満足に食べられる量は生産できています。しかし、これらの食料を安価に入手することができない人も多いことから、全世界に無駄なく食料を供給できる交通網も大切な要素です。

持続可能で恒久的な市場を開拓することで、サプライチェーンをより効率的にするためのイノベーションを起こし、投資を行っていく必要があるでしょう。

次に求められるのは「持続可能で多様な作物の推進」が挙げられます。

全世界で消費されているカロリーの60%を4種類の作物(コメ、小麦、トウモロコシおよび大豆)が占めている現在、気候変動に対応するためにより多様な作物を育てる技術が求められるのです。

そのため、貧困国にある農家が現在より多い品種の作物を栽培できるよう支援する必要があります。
この実現のために、農家が必要な資材や知識を得られるように支援し、栄養の観点から多品目の食物を摂取する重要性について伝え、市場を発展させることが重要です。

また、飢餓に苦しんでいる国だけでなく先進国の「食品廃棄・ロスの削減」も求められます。毎年世界で生産されれている40億トンの食料のうち3分の1が食べられずに失われている現実があり、それによる経済損失は年間7,500億米ドル近くに上ります。

先進国では食べ物が消費段階で廃棄されることが多くある一方で、途上国では貯蔵設備の未整備や、農家が作物を市場に届けられないことが原因で、収穫された作物が手付かずの状態のまま生産段階で無駄になってしまうのです。

このような数多くの問題に向き合い、解決することが求められます。

(出典:国連WFP 公式サイト「考えよう、飢餓と食品ロスのこと。」)

飢餓で苦しむ人々のために行われている支援


世界の飢餓・食料問題が危機的な状況を迎えている中で、少しでも改善しようと様々な支援が行われています。ここでは飢餓・食料問題に対する支援について解説します。

学校給食プログラム

世界の飢餓・食料問題では、その日のご飯を食べるために、親が子どもたちに労働させることを優先させてしまい、子どもの教育を受ける機会が奪われるという「貧困の連鎖」を生む問題がありました。
このような現実から、「学校給食」制度を利用した支援が行われています。

学校給食プログラムは、子どもたちが通う学校で給食を支給することであり、制度が普及することで、親も子どもたちを学校に行かせる目的が生まれるのです。また、子どもたちも学校で教育を受けることが可能となり、将来の選択の幅も大きく広がります

その他にも、給食を作る際に必要な農作物を地産地消することで、新しい雇用が発生する可能性も秘めているのです。

「学校給食」は、慢性的な飢餓を改善する制度として大きな役割を担っているのです。

(出典:国連WFP 公式サイト)

緊急食料支援

干ばつや紛争など、突然発生した災害によって、命に関わるほどの飢餓に追い込まれる場合があります。

政治的に不安定なソマリアでは、危険が伴うことから支援も行き届かない状態にあるのです。このような事態に対して、緊急食料パックや小麦粉の配給、予防接種などの緊急援助活動が行われています。

私たちも飢餓で苦しむ人々のために行動しよう


世界では飢餓や栄養不良など食料不足の問題が深刻な状態です。1人でも多くの人が食料へアクセスできるようになるためには、私たち一人ひとりが行動を起こすことが大切です。

まずは飢餓・食料問題の現状を知り、募金や食料ロス削減などの行動を積み重ねることが求められるでしょう。

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