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SDGs「陸の豊かさも守ろう」を達成するために私たちにできることとは

この記事を要約すると

世界各地の気候や環境が変化することで自然が破壊され、森林が失われつつあります。森林は空気や水、食料を提供してくれる私たちにとってなくてはならないものです。森林を守ることは、私たちの生活を守り、現存する多種多様な動植物を守ることにつながります。

この記事ではSDGsの一つでもある「陸の豊かさを守ることはなぜ大切か」を考えていきたいと思います。

持続可能な開発目標・SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」のターゲットや現状は?

陸地の自然や生物が抱える問題


現在、地球はかつてないほどの土地劣化、耕作地の損失に直面しています。
干ばつや砂漠化が深刻化し、農地が消失し、生計を森林に依存する16億人(世界の貧困層のほぼ 75%は土地劣化の直接的な影響を受けている)が苦しんでいるのです。
確認されている8,300の動物種のうち、8%は絶滅し、22%が絶滅の危険にさらされています。

(出典:国際連合広報センター公式サイト)

自然環境

持続可能な開発目標(SDGs)は、森林や湿地、乾燥地、産地などの陸上における生態系を保全し、2020年までに再び利用できる土地が回復できることを目標にしています。

そのためには森林の持続可能な管理を推進し、砂漠化を食い止め、農地の消失を食い止めることは気候変動の対処に欠かせません。

地球の陸地面積の25%~33%が森林で、そこは数百万の生物種にとっての生息地となり、私たち人間にきれいな空気や水、豊かな土を提供してくれます。

その森が今、年間約521万ヘクタールも失われています。これは1分間に東京ドーム2個分の森がなくなる計算だといいます。このままのスピードでいけば、豊かな森は100年後にはなくなるという予想さえあります。

(出典:林野庁公式サイト)

生物多様性

私たちは日々、山・川・海・森などの自然に囲まれて175万種もの生き物と関わり合い、支えられながら生きています。

しかし、暮らしが豊かになるにつれ人間は自然をどんどん破壊してきました。
そして2019年現在、国際自然保護連合 (IUCN)が発表したレッドリスト(絶滅の危機にある世界の野生生物のリスト)では約2万8,000種が指定されています。

(出典:WWFジャパン公式サイト)

レッドリストとは

レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物の種のリストのことです。

国際的には国際自然保護連合 (IUCN)が作成しており、国内では、環境省・地方公共団体・NGOなどが作成しています。

レッドリストは以下のようなカテゴリーに分かれています。

  • 絶滅(EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
  • 野生絶滅(EW) 飼育・栽培下でのみ存続している種
  • 絶滅危惧Ⅰ類 (CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種
  • 絶滅危惧ⅠA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
  • 絶滅危惧ⅠB類(EN) ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
  • 絶滅危惧Ⅱ類 (VU) 絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種
  • 絶滅のおそれのある地域個体群 (LP) 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

(引用:環境省公式サイト)

環境省は2019年1月24日、絶滅のおそれのある野生生物(動物と植物等)の種をまとめた「環境省レッドリスト2019」を発表しました。
「野生絶滅(EW)」だったトキが、個体数回復に成功し、「絶滅危惧ⅠA類(CR)」に引き下げられました。

環境省レッドリスト2019の絶滅危惧種の合計種数は3,676種、海洋生物レッドリストに掲載された絶滅危惧種56種を加えると3,732種となりました。

(出典:環境省公式サイト)

陸の豊かさを守るために私たちができることとは


SDGsのゴール達成のために私たちができることを考えてみましょう。
意識することで日常的にできることが色々あります。

リサイクル

3Rは Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)のことです。

Reduce(リデュース)は、製品をつくる時に使う資源の量を減らすこと、Reuse(リユース)は使用済製品等を繰り返し使用すること、Recycle(リサイクル)は廃棄物等をエネルギー源や原材料として有効に利用することなどです。

不要になったものでも、すぐに捨てるのではなく再活用できないか、リサイクルに回せないかなどを一度考えてみてはいかがでしょうか。

(出典:リデュース・リユース・リサイクル推進協議会(3R推進協議会)公式サイト)

必要なものに限った消費

消費者の立場では、無駄なゴミやロスを減らすため原産地での環境や社会的問題に関心をもつと良いでしょう。

認証商品を購入したり、必要なものだけを計画的に買い、衝動買いを止めるだけでも貢献できます。
また、地産地消・旬産旬消を心がけると食料の輸送に伴う温室効果ガスの削減、流通時間の削減につながり、フードロスの削減にもつながります。

旬産旬消は、旬に旬の物を消費することで収穫時期をずらすためのエネルギー消費などの削減が期待されている取り組みです。
 

環境保全、動物保護を行っている団体を応援

国内外では環境保全、動物の保護を目的に多様な支援活動が行われています。
私たちが日常でできる個人レベルの取り組みに加え、こうした団体を寄付により支援することで、間接的に環境保全や動物保護の取り組みに貢献することができます。

まずはできることから始めてみよう!


私たちの暮らしの中にも陸の豊かさを守るためにできることはたくさんあります。
例えばマイバックの使用や詰め替え可能な商品を選ぶ、レンタルやシェアリングシステムを利用する、フリーマーケットを利用する、資源ごみの分別を徹底するなどです。

私たちの意識の向上や賢い選択によって、陸の生物多様性を支えることが可能です。
リサイクル、持続可能な供給源を利用した地産地消の食生活、必要なものに限った消費などを意識し、行動に移してみてはいかがでしょうか。

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