SDGs(Sustainable Development Goals/エス・ディー・ジーズ)は持続可能な開発目標のことを表し、2015年に国連サミットで採択された2030年までの達成目標となっています。
誰一人として取り残されることのない世界作りを目指した目標で、日本国内でもSDGs達成のために日々議論が重ねられています。
この記事ではSDGsと、科学技術イノベーションの関係性について説明します。
持続可能な開発目標・SDGsとは?17の国際目標やターゲットなどを解説
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STI for SDGsとは
SDGsの具体的な内容は以下の17の分野に分けられており、それぞれに達成率を評価されるようになっています。
貧困、食料、福祉、教育、衛生、エネルギー、経済成長、技術革新、不平等、住居、生産消費、気候変動、海洋資源、陸上生態系、平和、パートナーシップ
この17の分野において、各国、各自治体が協力しながら、2030年までの目標を達成しなければなりません。
そのためには努力目標だけではなく、より具体的な科学技術を用いた方法が必要になるのです。
SDGs達成のために、有用とされる科学技術イノベーションにはどのようなものがあるのかを掘り下げます。
ちなみにSTIとは先端科学イノベーションのことで、「世界的な新しい科学技術革新を利用する」ということです。
- SDGsの意味は持続可能な開発目標で、2015年に国連サミットで採択された2030年までの達成目標のこと
- SDGsの具体的な内容は17の分野に分けられている
- SDGs達成のためには、有用とされる科学技術を用いた方法が必要になる
(出典:外務省「SDGsとは?」)
(出典:文部科学省「STI for SDGsの推進に関する基本方針【概要】,2018)
新しい変革を生み出す先端科学技術とは
新しい変革を生み出す先端科学技術には以下の4項目が具体的に議論されている分野となり、環境・エネルギー、バイオテクノロジー、デジタルテクノロジー、ナノテクノロジー・量子技術が挙げられます。
この地球を後世まで持続して残していくには、様々な分野から英知を集結したり、人と人の格差を是正していく必要があります。
それは自然環境の維持や人間の生態系、科学技術などの様々な分野です。
そのために、先端科学イノベーションを起こしてより良い地球環境を創り上げることを目標とし、国連加盟国193か国が日夜努力しているのです。
それでは、各分野を具体的に見ていきます。
環境・エネルギー
まずは環境・エネルギーの取り組みです。
今、地球上の多くのエネルギーは天然資源を基に作られています。中でも、石油などの化石燃料が殆どの割合を占めています。
しかし、このまま化石燃料だけに頼ったエネルギー生成を行うと、あと100年程度で枯渇してしまうとも言われています。
そこで、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを効率的に利用することで、少しでも今の地球の自然環境を維持する取り組みが世界各国で行われています。
また、各企業がプラスチック製品の削減に取り組んでいるのも、この分野の一環です。
バイオテクノロジー
続いて、医療分野を中心としたバイオテクノロジーです。
我々生命体は、ウイルスや細菌などからの感染により病気になります。
また、自身の細胞の変異などにより、死に至ってしまうことも考えられます。
そんな中で、人類がこれからも健康的で文化的な生活を送るための技術開発が世界中で行われています。
例えば、新型ウイルスに対応するワクチンの開発や、不治の病と言われていた病気の治療方法など、様々なものがあります。
遺伝子レベルでの新たな医療技術の発見や、細胞そのものを再生させる取り組みなども行われ、人類は健康的で文化的な生活を送れるようになってきていると言えるでしょう。
この分野では農業技術の革新も取り上げられ、より今の地球環境に適した農作物の開発が研究され続けているのです。
デジタルテクノロジー
そして、デジタルテクノロジーの分野です。
デジタル分野で有名なのはAIの活用がよく挙げられます。
先進国は今、社会の高齢化という課題に直面しており、同時に労働人口の減少にもつながっているということです。
今後減少が予想されている労働人口を補うためにも、AIの活用による業務の効率化は、必須な課題となっているのです。
日本でも労働生産性を高めるためのAIの導入は既に各方面で行われており、今後もどんどんこの動きは広がっていくと言えます。
さらには、ビッグデータと呼ばれるありとあらゆる膨大なデータは、我々人間の生活をより、効率的に分析することに役に立つでしょう。
通信技術も5Gや6Gなど、より速くて大きな通信が可能になるように研究が進んでおり、物とインターネットがつながるIoTの活用もこの分野での研究になると考えられます。
仮想現実や拡張現実の技術を用い、体が不自由な方でも旅行を体感できる開発も進んでいるため、今後そのようなサービスを提供する企業も現れるかもしれません。
ナノテクノロジー・量子技術
最後に、ナノテクノロジーの分野です。
今の地球環境を維持し後世に持続的に伝えていくためには、地球はどう存在し、人類はどうすれば生き残れるのかを、量子レベルで研究していく必要があります。
先述したAIの活用においても、より人間らしいAIを創り出すためには、ナノテクノロジーの技術が必要不可欠です。
さらには、今まで人類が知り得なかった新素材の開発の研究なども進められており、より豊かな地球環境の維持に、ナノテクノロジーは役に立っていくでしょう。
- 先端科学技術には環境・エネルギー、バイオテクノロジー、デジタルテクノロジー、ナノテクノロジー・量子技術の4項目がある
- 環境・エネルギーでは太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用して、自然環境を維持する取り組みが行われている
- 先進国の高齢化社会の課題おいて、AIの活用やナノテクノロジーの研究などが進んでいる
(出典:総務省「デジタル変革時代の ICT グローバル戦略懇談会 報告書」,2019)
(出典:文部科学省「ナノテクノロジー・材料科学技術 研究開発(概要)」,2018)
(出典:地球環境の限界と持続可能な開発目標(SDGs))
STI for SDGsに関する取り組みの方針
STIをSDGsに活用するための取り組みとして、日本国内ではSDGs推進本部というものが2016年に発足されています。
本部長は内閣総理大臣となっており、総理大臣をリーダーとして定期的に話し合いが進められている状況です。
日本ではSDGs達成に向けてのSTIの活用を最優先課題として位置付けており、科学技術を駆使した方法で目標達成に邁進しています。
AIの活用で労働生産性を向上させる取り組みや、年長者や女性の社会進出を促すことも取り組みの一環だと言えるでしょう。
また、先進国特有の問題である少子高齢化社会の中での先端技術の活用は、急務にもなっています。
社会経済が成熟してくると、強者はより強く、弱者はより弱くなってしまいがちです。
その格差を埋めるべく、最先端技術の活用を行い、日本国内もSDGs達成に向けて努力をしていかなければいけません。
今現在は、文部科学省を中心に決められた体系化された施策をクリアするために、日々活動を行っています。
- 日本国内では2016年にSDGs推進本部が内閣に発足された
- 日本はSDGs達成に向けてのSTIの活用を最優先課題としている
- 現在は、文部科学省を中心に決められた、体系化された施策をクリアするために、活動している
(出典:文部科学省「STI for SDGsと文部科学省における基本方針について」)
SDGsを達成するためには科学技術イノベーションが必要
2030年までにSDGsの達成を行うことは、世界レベルで見ても最重要課題と言えます。
誰一人として取り残されることのない世界作りを行っていくには、今までの人類が持ち得なかった新しい技術革新は絶対的に必要になってくるでしょう。
先進国には先進国の問題があり、発展途上国には発展途上国の問題があります。
この地球の素晴らしさを後世まで持続的に残していくことは、私たち一人ひとりに課せられた大きな使命なのかもしれません。
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