ユニセフの活動に共感して募金をするというのももちろん支援の一つですが、そのユニセフで働くというのも一つの方法です。
そこでここではユニセフで勤務する方法やその内容について紹介します。
UNICEF(ユニセフ)とは?寄付や募金の方法、支援内容について紹介
UNICEF(ユニセフ)で世界の子どもたちのために働こう
ユニセフで勤務する、インターンを経験するというのは直接的に世界の子どもたちの支援に関わることができる方法です。
それをやりがいと感じることができる人にとってはまさに最適な方法と言えるでしょう。
国際連合児童基金(UNICEF)は国連の下部組織となるため、ユニセフの職員になるためには国連職員になる必要があります。
国連をはじめとする国際機関に応募する方法などは外務省国際機構人事センターのページで参照することができますが、以下にまとめた情報をご紹介します。
空席公告への応募
職員の退職、転任、転出あるいはポストの新設によってポストに欠員が生じた場合に、国際的に公募されます。
応募したい空席ポストがあり、資格要件を満たしている場合には、各国際機関のウェブサイトから所定の応募用紙を入手し、直接国際機関に応募する必要があります。
国際機関がポストに空きが生じるときに出す募集公告のことです。空席公告にはさまざまな情報が掲載されており、いくつか読むことにより、国際機関がどのような人材を求めているのかということの傾向や自分がやりたいことが国際機関でできるのかといったことを掴むことができます。
空席公告の”Responsibilities”の欄には、そのポストの職務内容が詳細に記載されているため、自分のやりたいことがそこにあるか、職務内容が自分にあっているかどうかを確認できます。また、
“Qualifications”の欄には、そのポストが要求しているバックグランドが記載されています。
自分の学歴や職歴が応募するにあたって十分なものかどうか、求められている能力、資質を自分は満たしているのかどうかといったことを確認することができます。
ポストによって応募条件は異なります。
求められる学位、職歴、語学などの応募条件が空席公告に記載されているため、希望するポストの空席公告を実際に確認する必要があります(空席公告は各国際機関のホームページに逐次掲載されています。)
JPO派遣制度への応募
外務省主催で行っている派遣制度です。
給与、渡航費用、諸手当、派遣先国際機関での研修経費等を外務省が負担し、将来国際機関で勤務することを志望する日本人の若者を、原則2年間、日本と派遣取り決めを結んでいる国際機関に職員として派遣します。
派遣された方は、国際機関での勤務を通じて知識や経験を積みながら人脈を形成し、その後の国際機関での勤務へのステップが期待されます。
また日本の人的国際貢献の一助となすことを目的としています。
ただし、正規職員になるためには、JPO派遣期間終了後、空席公告に応募し、採用されなければなりません。
※ただし、実際の応募に際してはその年度の募集要綱を確認の上ご応募ください
国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)試験(国連事務局による若手職員採用試験)を受験
国連事務局が実施する若手職員の採用試験で、32歳以下の大学卒業の方が対象です。
この試験に合格すると、空き状況に応じて採用され、2年間の勤務の後、勤務中の成績が優秀であれば引き続き採用されます。
ヤング・プロフェッショナル・プログラム(国際機関が独自で行っている採用プログラム)への応募
国連機関の中には国連事務局以外にも若手職員の採用促進を目的とした独自の採用プログラムを実施しているところがあります。
国際機関によって名称は様々ですが、YPP(ヤング・プロフェッショナル・プログラム)、LEAD(The Leadership Development Programme)などと呼ばれています。
一部の国際機関が実施する採用ミッションへの応募
採用ミッションとは、国際機関が日本人職員を増やすために、人事部長などの採用担当者を日本に派遣して候補者の面接等を行うものです。
一般に、国際機関が適格と判断した候補者については、具体的なポストへの選考の際に考慮されることとなります。
国際機関が行っているインターン制度
インターン制度は、原則として大学院生を対象とした制度であり、一般的には無償(航空賃、生活費は自己負担)で働くことになります。
インターン制度は各機関が独自で行っているため、詳細や募集内容は、各機関に問い合わせることが必要です。
インターンプログラムの情報をまとめたウェブサイトや国際機関の駐日事務所でインターン制度を実施している機関もあります。
日本ユニセフ協会 国際協力人材養成プログラムとは?
日本ユニセフ協会では2001年度から「国際協力人材養成プログラム」を始めました。
こちらのプログラムでは「子どもの権利条約」に定められている「子どもの基本的人権」の実現を目標にして、「日本の国際協力NGOとの連携強化」「国際協力を担う主に若手人材の養成」といったことを行っています。
日本ユニセフ協会インターンの募集要項
これは日本ユニセフ協会でのインターンを通すことで将来的に子どもの分野で国際協力を担う若手の養成を行うものです。
対象者
研修内容
ユニセフの理念や活動内容の研修、データ入力書類の作成・整理、来協生徒へのレクチャー、指定プロジェクトの翻訳・整理、ユニセフ地域活動への参加、国際イベントの企画補助、子どもネット業務、広報資料の作成といったことに従事します。
基本的にはボランティアのために給料は発生しません。
期間・時間
期間は3ヶ月~1年以内から選択することができます。
応募・選考の流れ
- 所定の申込書を送付してもらうか、ダウンロードする。
- 所定の申込書に顔写真貼付の市販履歴書を添えて申し込む。
- 条件があった場合には、協会から面接通知がある。
- 総務部・希望部室責任者等の面接を受けて合・不合格が確定する。
国際協力講座
これは国際機関や非政府組織、政府援助機関などで、子どもの分野における国際協力を自らの意思で担っていこうとする人材の養成を目的とした講座です。
対象となるのは、
となっています。
海外インターンの募集要項
2019年度の募集要項を以下に記載しますが、情報は変更する場合があるため最新の情報に関しては公式サイトでご確認ください。
目的
国際協力に関わる研究を行っている大学院生に、ユニセフ現地事務所での子どものための調査・研究・援助等の実務実習の機会を提供することにより、特に子どもの分野を中心に日本人の顔の見える国際協力を担う若手の人材を養成し、開発途上国での子どもの基本的人権の実現に寄与するものです。
応募資格
派遣人数
2019年度の応募者より、5~8名程度を派遣します。
受入機関
受入機関は、ユニセフの現地事務所を予定しています。
実習内容
具体的な実習内容は本人の専攻分野・経験と受入れるユニセフ現地事務所の実施している業務により、赴任前に具体的に定めます。
基本的には専攻分野に関連するプロジェクトに配属され、特定のスタッフ、或いはグループの指導の下に、プロジェクトの計画、実施、評価等の作業に加わります。
また、日常の業務処理が補助的に加味されます。なお、実習に必要なスペースや消耗品などは、受け入れるユニセフ事務所より提供されます。
実習期間・時期
期間は最低10週間、最大16週間とします。
時期は原則として2020年6月から12月までの期間とします。
インターン本人の希望期間と配属先の受入れ可能期間とを、日本ユニセフ協会が調整し確定しますが、必ずしも希望どおりにならない場合もありますので、あらかじめご了承ください。
応募書類・応募方法
ユニセフの海外インターンへの応募の際には、ユニセフ規定の申込書や大学院または研究機関の在学・所属証明書(英文)など提出が必要な書類がいくつかあります。
詳しい書類の種類やダウンロード方法についてはユニセフの海外インターン募集のページを御覧ください。
2019年度の募集期間は2019年6月3日(月)~10月11日(金)午後5時 (協会必着)です。
下記の窓口まで、応募書類一式を郵送にて送付ください。なお、提出書類は返却されません。
〒108-8607
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
(公財)日本ユニセフ協会 学校事業部 海外インターン担当
(出典:日本ユニセフ協会公式サイト 「海外インターンのユニセフ現地事務所派遣事業」)
UNICEF(ユニセフ)で日本国内のボランティア活動に参加するには?
日本国内でユニセフのためのボランティアをするには
- 日本ユニセフ協会でボランティアをする
- それぞれの地域組織でボランティアをする
という2通りがあります。
日本ユニセフ協会でのボランティア
日本ユニセフ協会では6種類のボランティア活動が行われています。
ボランティア活動の種類
活動時間
上記の活動に関しては決まった曜日と時間に行われています。
週に1度、平日の午前10時~午後4時、場所は日本ユニセフ協会の中です。
第2、第4土曜日は「ユニセフハウスの展示スペースをご案内する展示ガイド」のみ行われています。
ボランティア登録について
ボランティア登録をするための条件は、
- 18歳以上であること
- 1年以上にわたって週に1~2回以上参加することができること
というもので、ボランティア登録用紙を郵送すると登録することが可能です。
人員の空きが出たら、登録されている順番で連絡がいくことになります。
〒108-8607
港区高輪4-6-12 ユニセフハウス 学校事業部 ボランティア担当宛て
問い合わせ
問い合わせは学校事業部で受け付けています。
地域組織でのボランティア
協定地域組織は日本ユニセフ協会と協力協定を締結しているユニセフへの協力活動を推進している団体です。
それぞれの団体によって活動が違っていますので、詳しくはそれぞれの地域組織のホームページで確認することが必要です。
日本ユニセフ協会 団体・企業事業部 地域組織担当
TEL:03-5789-2012
FAX:03-5789-2032
Eメール:[email protected]
日本ユニセフ協会協定地域組織一覧
協定地域組織名 | 電話番号 | 住所 |
北海道ユニセフ協会 | 011-671-5717 | 〒063-8501 札幌市西区発寒11条5丁目10-1 コープさっぽろ本部2F |
岩手県ユニセフ協会 | 019-687-4460 | 〒020-0690 岩手県滝沢市土沢220-3 いわて生協本部2F |
宮城県ユニセフ協会 | 022-218-5358 | 〒981-3194 仙台市泉区八乙女4-2-2 みやぎ生協A棟3F |
福島県ユニセフ協会 | 024-522-5566 | 〒960-8105 福島市仲間町4−8 ラコパふくしま4F |
茨城県ユニセフ協会 | 029-224-3020 | 〒310-0022 水戸市梅香1−5−5 茨城県JA会館分館5F 茨城県生活協同組合連合会内 |
埼玉県ユニセフ協会 | 048-823-3932 | 〒336-0018 さいたま市南区南本町2-10-10 コーププラザ浦和1F |
千葉県ユニセフ協会 | 043-226-3171 | 〒264-0029 千葉市若葉区桜木北2−26−30 コープみらい 千葉エリア桜木事務所 本館 |
神奈川県ユニセフ協会 | 045-334-8950 | 〒231-0063 神奈川県横浜市中区花咲町2-57 ミシナビル201 |
岐阜県ユニセフ協会 | 058-379-1781 | 〒509-0197 岐阜県各務原市鵜沼各務原町1−4−1 生活協同組合コープぎふ1F |
石川県ユニセフ協会 | 076-255-7997 | 〒920-0362 石川県金沢市古府2-189 コープいしかわ 古府個配センター2F |
三重県ユニセフ協会 | 059-273-5722 | 〒514-0009 三重県津市羽所町379番地 |
奈良県ユニセフ協会 | 0742-25-3005 | 〒630-8252 奈良市侍原町6番地の1 奈良県林業会館2F |
大阪ユニセフ協会 | 06-6645-5123 | 〒556-0017 大阪市浪速区湊町1-4-1 OCATビル2F |
京都綾部ユニセフ協会 | 0773-40-2322 | 〒623-0021 綾部市本町2-14 あやべハートセンター内 |
兵庫県ユニセフ協会 | 078-435-1605 | 〒658-0081 神戸市東灘区田中町5-3-18 コープこうべ生活文化センター4F |
鳥取県ユニセフ協会 | 0858-71-0970 | 〒680-1202 鳥取市河原町布袋597-1 鳥取県生活協同組合内 |
岡山ユニセフ協会 | 086-227-1889 | 〒700-0823 岡山市北区丸ノ内1-14-12 小野アルミビル2F |
広島県ユニセフ協会 | 082-231-8855 | 〒730−0802 広島市中区本川町2−6−11 第7ウエノヤビル5F |
山口県ユニセフ協会 | 083-902-2266 | 〒753-0083 山口市後河原210番地 |
香川県ユニセフ協会 | 087-813-0772 | 〒760-0023 高松市寿町1−4−3高松中央通りビル3F |
愛媛県ユニセフ協会 | 089-931-5369 | 〒790−0003 松山市三番町5−13−10 リパップビル201号 |
久留米ユニセフ協会 | 0942-37-7121 | 〒830-0022 久留米市城南町15−5 久留米商工会館2F |
佐賀県ユニセフ協会 | 0952-28-2077 | 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ヶ江4丁目2-2 |
熊本県ユニセフ協会 | 096-362-5757 | 〒862-0949 熊本市中央区国府1丁目11-2 サンアイ水前寺ビル3F |
宮崎県ユニセフ協会 | 0985-31-3808 | 〒880-0014 宮崎県宮崎市鶴島2-9-6 みやざきNPOハウス307号 |
鹿児島県ユニセフ協会 | 099-226-3492 | 〒892-0842 鹿児島市東千石町14-2 メガネのヨネザワ5F |
UNICEF(ユニセフ)で海外のボランティア活動に参加するには?
海外でボランティア活動を行うには、国連ボランティアとして参加する必要があります。
国連ボランティアとしてユニセフに派遣されることもありますが、その場合は高い専門性を必要とされます。
国連ボランティアの募集要項を以下に記載しますが、内容は変更する可能性があるため最新の情報については国連ボランティアの募集ページでご確認ください。
応募資格
年齢 | 原則として25歳以上で、上限は特に設定されていません。 実際に派遣されている国連ボランティアは30代から40代が中心ですが、20代後半や60代の人もおり、平均年齢は38歳です。 |
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学歴 | 大学卒業または専門資格の取得が基本条件。ただし専門的な技術を持ち、十分な職務経験がある場合はこの限りではありません。 |
語学 | 英語、フランス語またはスペイン語でのコミュニケーション能力が不可欠です。 その上でアラビア語、ロシア語、スワヒリ語等の能力があれば選考の際に有利です。 語学試験などは実施していませんが、通常選考にあたって英語(またはフランス語、スペイン)による面接が行われます。 |
職歴 | 最も重要視されているのが職務経験です。なぜなら国連ボランティアは即戦力としての活躍が期待されているからです。 最低でも2~3年、できれば5年程度の、専門分野での活動経験が望まれます。特に開発途上国での活動経験は選考の際に有利です。 |
健康 | 開発途上地域の厳しい自然条件ならびに異文化環境に適応できるよう、心身ともに健康であることが不可欠です。 また、派遣にあたっては健康診断が義務づけられています。ただし、職務の遂行が可能であれば、身障者でも応募することができます。 |
(出典:国連ボランティア公式サイト「国連ボランティアの応募資格と応募方法」)
待遇
活動期間 | 通常1年~2年間ですが、緊急人道援助や選挙監視プログラムでは6ヶ月といった短期間の場合もあります。 また任期は双方の合意により更新される場合もありますが、原則として4年以上続けることはできません。 |
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生活費 | 国連ボランティアは現地で必要な生活費が支給されます。 金額は派遣地域や家族構成によって異なりますが、住居費を含めて月額およそ2000米ドルです。 その他に渡航費用(採用時の居住地から赴任地までの最短ルートのエコノミー料金)や渡航準備金、荷物郵送費、着任手当、離任手当等が支給されます。 |
保険 | 健康保険には国連指定の保険会社に自動的に加入する事になり(加入費は全額UNV事務局の負担)、医療費の100%が支払われます。 生命保険にも自動加入となります。 |
休暇 | 国連の指定する休・祝日の他、月2.5日の年次休暇を取ることができます。 (例えば12ヶ月の任期であれば2.5×12=30日)。また2年半以上の長期派遣の場合には、原則として2年後、UNV事務局の全額負担で日本へ一時帰国できます。 |
その他 | 1年以上の任期の場合、扶養家族(配偶者と21歳以下の子供)は3人までUNVの負担による同伴が原則として認められており、その場合には生活費が20~30%増額されます。 ただし、地域によっては家族の同伴が認められない場合もあります。 |
(出典:国連ボランティア公式サイト「国連ボランティアの応募資格と応募方法」)
応募方法
応募時期
原則的に派遣要請後、3ヶ月以内に赴任できることが求められています。
したがって、たとえば仕事や学校の都合で、オファーがあっても一定期間赴任できないことがあらかじめはっきりしている場合には、赴任が開始になる時期の3ヶ月前を目処にご応募ください。
また、ロスター登録後に、オファーがあったとしても赴任できない事情が発生した場合には、その旨すぐにご連絡ください。
応募方法
応募は、オンラインでの登録のみになっております。
ご希望の方はUNV本部サイトにアクセスの上、必要事項を記入後(英文)送信してください。オンラインでのご応募により、適格者としてロスターに登録された場合には、後日、派遣の打診の際に必要書類(学歴・資格の証明、推薦状等)を改めて提出していただくことになります。
応募書類はUNVにおいて審査された後、適格者は、ロスター(UNV候補者登録簿)に登録されます。派遣要請が出された段階でその要請にマッチする候補者の方をロスターより数名選出し、ドイツにあるUNV本部事務局よりご連絡差し上げることになります。なお、登録された方全てに要請が必ず来る保障はございませんのであらかじめご了承ください。
その他
国連ボランティアの派遣に関する規定や待遇、保険等については、UNV Conditions of Serviceに準じます。国連ボランティアへ応募される前に、各自ご確認ください。
(出典:国連ボランティア公式サイト「国連ボランティアの応募資格と応募方法」)
世界の子どもたちを救うUNICEF(ユニセフ)の活動をサポートできる!
募金という形でなくてもユニセフで働く、ボランティアとして活動する形でも世界の子どもたちを支援できます。
興味がある人はぜひ参加してみましょう。