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大気汚染

大気汚染物質とは?種類や特徴、人に及ぼす影響について知ろう

大気汚染はいくつもの物質が原因となっています。その種類は多いですが、法律による規制などで発生が抑えられているものもあります。

一方で人間の生活が変化することで新たに発生したものもあります。大気汚染物質はどれだけの種類があって、どのような特徴があるのか、この記事では人体への影響も含めて紹介します。

大気汚染は生産・消費活動が原因の可能性も?人に及ぶ被害や影響について知ろう

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大気汚染物質の特徴や種類

排気ガス
大気汚染の要因となる物質の種類は多岐にわたります。
現在規制されている物質をまとめると以下のようになります。

規制物質
ばい煙硫黄化合物
ばいじん
有害物質窒素化合物
カドミウム鉛
フッ化水素
塩素
塩化水素
粉じん一般粉じん(セメント粉、石灰粉、鉄粉など)
特定粉じん(アスベスト(石綿))
自動車排出ガス一酸化炭素
炭化水素
鉛化合物
窒素酸化物
粒子状物質
特定物質28種類(フェノール、ビリジンなど)
有害大気汚染物質248種類(該当する可能性がある物質)
・うち23種類(優先取組物質)
・3種類(指定物質):ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン
揮発性有機化合物
(VOC)
大気中に排出され、または飛散したときに気体である有機化合物

特定物質だけでも28種類、有害大気汚染物質に至っては248種類にものぼります。この248種類の中で23種類は優先取組物質となっており、優先的に規制し抑制を行う必要がある物質に指定されています。
さらにその中には指定物質として3種類の物質が特に危険なため、規制しなければいけないと定められています。

高度経済成長期に大気汚染として最初に規制されたばい煙も、硫黄化合物とすす(煤)などのばいじん、窒素化合物などの有害物質に分けることができます。

硫黄化合物や窒素化合物の特徴などは後述しますが、大量に排出されることで大気汚染を進行させただけでなく、人体にも悪影響を与えてきました。

また現代においてはアスベストなどの粉じんも大気汚染や人体への影響が懸念され、厳しく規制されています。

  • 大気汚染はいくつもの物質が原因で引き起こっている
  • 特定物質が28種類、有害大気汚染物質は248種類あり、この248種類の中で23種類は優先取組物質となっており、さらにその中には指定物質として3種類の物質が特に危険である
  • 高度経済成長期に大気汚染の原因となる物質が大量に排出されることで大気汚染の進行させただけでなく、人体にも悪影響を与えてきた

(出典:環境再生保全機構「ばいじん、粉じん、浮遊粒子状物質(SPM)とは?」)
(出典:環境再生保全機構「大気汚染物質の種類」)

大気汚染物質が人に及ぼす影響

大気汚染 車

大気汚染物質について、それぞれの特徴やどのような影響が出るのかを説明します。

硫黄酸化物(SOx)

硫黄酸化物は二酸化硫黄などが含まれます。この物質は石油や石炭などの化石燃料が燃える際に発生するため、火力発電や工場などの煙から発生し、大気汚染を進行させます。

高度経済成長期の大気汚染の主な原因もこの物質でした。現在は様々な対策や規制によって濃度は減少していますが、もし人体に入れば気管支炎やぜんそくなどの原因になると言われています。

窒素酸化物(NOx)

窒素酸化物は、燃料を高温で燃焼させることで、燃料中あるいは空気中の窒素と酸素が結びついて発生します。

こちらも火力発電や工場だけでなく、家庭でも発生するため、発生源は多様です。
都市部では自動車から排出される窒素酸化物により大気汚染が進行するため、排出ガス規制によって排出量を減らす努力が行われています。

窒素酸化物、特に高濃度の二酸化窒素は喉や気管、肺などの呼吸器に悪影響を与えます。

光化学オキシダント(Ox)

自動車や工場から排出される窒素酸化物や揮発性有機化合物が紫外線を受けて光化学反応を起こすことで発生するのが、光化学オキシダントです。

光化学スモッグはこの物質が大気中に漂う現象を言います。光化学オキシダントは目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こす危険な物質です。

粒子状物質(PM)

粒子状物質は固体および液体の粒を指し、工場などの煙から出るばいじんや鉱物の堆積上などから発生する粉じん、ディーゼル車の排出ガスに含まれる黒鉛などだけでなく、自然に起こる土ぼこりによるものも含まれます。

高度経済成長期には洗濯物や室内の汚れなど、生活環境への被害が発生し、高濃度の粒子状物質になると呼吸器疾患やガンなどに関連があると考えられています。

浮遊粒子状物質(SPM)

上記の粒子状物質のうち、粒径が10マイクロメートル以下のものを浮遊粒子物質と呼びます。

より小さい粒子であることから、空気中を浮遊しやすいこと、都市部の自動車交通量の急増により浮遊粒子状物質による大気汚染が深刻化したため、様々な規制を実施して抑制を進めています。

人体に吸い込まれると肺や気管に沈着しやすく、呼吸器に悪影響を与えるだけでなく、ガンや花粉症などのアレルギー疾患との関連も指摘されている物質です。

微小粒子状物質(PM2.5)

浮遊粒子状物質のうち、さらに粒径が2.5マイクロメートル以下の小さいものを微小粒子状物質と呼びます。

2009年に環境基準が設けられ、対策が急がれていますが、近年は中国から偏西風に乗って飛来することが多い物質です。
肺の奥まで入りやすく、呼吸器疾患だけでなく、肺がんなどを引き起こす可能性があると言われています。

  • 硫黄酸化物は高度経済成長期の大気汚染の主な原因の物質であり、石油や石炭などの化石燃料が燃える際に発生する
  • 光化学オキシダントは、自動車や工場から排出される窒素酸化物や揮発性有機化合物が紫外線を受けて光化学反応を起こすことで発生し、目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こす危険な物質
  • 粒子状物質は固体および液体の粒を指し、粒径が10マイクロメートル以下のものを浮遊粒子物質、2.5マイクロメートル以下の小さいものを微小粒子状物質と呼び、呼吸器疾患やガンなどを引き起こす可能性がある

(出典:環境再生保全機構「主な大気汚染物質と人体への影響」)

新たな大気汚染物質とその問題

排気ガス

大気汚染物質は何十年も前から発生しており、私たちの生活する環境や人体へ影響を与えてきました。

近年はこのような物質に加えて、新たな大気汚染物質の発生と、それによる問題も発生しています。
その1つがフロンによるオゾン層の破壊です。フロンは1970年代に人工的に作られたクロロフルオロカーボン類という物質です。

これはエアコンや冷蔵庫の冷却を行うシステムや断熱材の性能を向上させるためにフロン系の発泡剤が用いられるなど、様々なところで使用されてきました。

フロンは地上付近では分解されにくい性質を持ち、空気中に排出されることで成層圏までのぼることで強い紫外線を受け分解され、発生させた塩素がオゾン層と反応して破壊してしまいます。

オゾン層は紫外線をはじめとした太陽から放たれる有害な光線を吸収してくれますが、オゾン層が破壊されることで、有害な光が地上に届きやすくなり、私たちに被害を及ぼします。

また都市部では人口の集中や生活の質の変化などにより、自動車から出る二酸化窒素をはじめとした様々な大気汚染物質が大量に発生しています。

さらにベンゼンなどの有害化学物質や、都市ごみに含まれるプラスチック類を焼却することで発生するダイオキシンなどの発がん性の高い物質による都市型大気汚染も起こりやすくなっています。

  • 近年はフロンによるオゾン層の破壊が問題になっており、フロンはエアコンや冷蔵庫に用いられる人工的に作られたクロロフルオロカーボン類という物質
  • オゾン層は紫外線をはじめとした太陽から放たれる有害な光線を吸収するが、オゾン層が破壊されることで有害な光が地上に届きやすくなる
  • 都市部では人口の集中や生活の質の変化などにより、自動車から出る二酸化窒素をはじめとした様々な大気汚染物質が大量に発生している

(出典:環境省「1.2 大気汚染の定義と汚染物質」)
(出典:気象庁「フロンによるオゾン層の破壊」)

大気汚染物質は私たちの生活に大きな被害を与える

大気汚染 
日本では明治以降富国強兵や殖産興業政策、さらに高度成長期を経て大気汚染が進行しています。そして大気汚染物質は環境だけでなく私たちの身体にも悪影響を及ぼしてきました。

大気汚染物質が排出され続ければ、状況はさらに悪くなり、さらに大きな被害へと発展する恐れがあります。
そうならないためにも、日本を含む世界中の国々で対策に乗り出し、取り組んでいる問題です。

突き詰めれば大気汚染物質は私たちの消費活動が根源にあり生み出されています。つまり私たちが意識して変わらなければ、根本的な解決にはなりません。
大気汚染問題についてより深く理解し、身近にできることから取り組んでいきましょう。

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この記事を書いた人
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