大気汚染

新型コロナウイルス感染症の流行を防ぐためにも大気汚染について見直そう!

2020年に入ってから、世界を未曾有の危機に追い込んでいるのが新型コロナウイルスにおける世界的なパンデミックです。原因不明の肺炎を発症し、治療方法が確立されていない上に周りの人に感染させる恐れがあることから世界的にも感染者が爆発的に増加しています。

しかし、新型コロナウイルスが世界に広がる前から経済発展などを契機に、大気汚染が深刻になり、人体に影響を及ぼしていることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、新型コロナウイルスが発生してから、今までの経緯や現在分かっていること、大気汚染改善のために行われている取り組みなどについて説明します。

大気汚染は生産・消費活動が原因の可能性も?人に及ぶ被害や影響について知ろう

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世界中で流行している新型コロナウイルスとは?


新型コロナウイルスが初めて確認されたのが、2019年12月に中国・武漢での集団感染とされています。
この新型コロナウイルスの初期症例は、主に中国の湖北省に属する大都市、武漢で海産物や生きたままの動物を販売する市場に関わりをもつ人々の間で発生したとされています。

日本においても2月3日に横浜港に入港予定であったクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」で、船内での新型コロナウイルスの集団感染が発生し、世界でも大きな話題となりました。

政府は新型コロナウイルスに感染しないような「新しい生活様式」を取り入れていくことを推進しています。

感染経路

新型コロナウイルスの一般的な感染経路は飛沫感染、接触感染とされており、空気感染では起きないと考えられています。そのため「ソーシャルディスタンス」などの生活の中での距離を保つことなどが浸透したことも一つの背景と言えるでしょう。

日本においては夜営業のクラブなどでの感染が目立っています。
この事象から、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。

症例

発熱と肺炎などの呼吸器への症状が一般的であり、1週間前後持続することが多く見られ、強いだるさ(倦怠感)を訴える人も増加しています。

致死率は高齢になればなるほど増加傾向にあり、若者であれば感染しても無症状であったり、軽症で済むことが多いとされています。毎年多くの死者を出している季節性インフルエンザと比べると、死者数は多くないものの、高齢者・基礎疾患を有する人に対しては重症度が高くなる傾向があります。

主な治療方法

新型コロナウイルスに対する有効な治療法や、新型コロナウイルスを防ぐワクチンなどは2020年8月現在で確立されていません。インフルエンザとの大きな違いは有効性が確認された抗ウイルス薬がなく、元々は抗インフルエンザ薬として利用されているアビガンを転用して利用するなどの対症療法が中心となっています。

また、新型コロナウイルス感染を確認するために用いるPCR検査も、元々は別の用途で利用される検査であり、迅速診断用の簡易検査キットなども確立されていないのが現状です。

  • 2019年12月に中国・武漢での集団感染として新型コロナウイルスが初めて確認された
  • 「ソーシャルディスタンス」などで距離を保つことが対策として取り入れられている
  • 新型コロナウイルスは、発熱と肺炎などの呼吸器への症状が1週間前後持続する
  • (出典:厚生労働省「コロナウイルス感染症に対する アビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要 及び同研究に使用するための医薬品の提供について」)

    大気汚染が新型コロナウイルス感染者数に影響を及ぼす

    世界で猛威を振るう新型コロナウイルスと大気汚染の関係について、米ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院の研究者が「PM2.5と呼ばれる微粒子状の大気汚染物質を長年吸い込んできた人は、新型コロナウイルス(COVID-19)による死亡率が大幅に増加する」という論文を発表しました。

    PM2.5とは、大気中に浮遊するごくごく微小な粒子であり、直径が2.5マイクロメートル(1マイクロメートル=1ミリの1000分の1)以下と言われています。
    成分として炭素成分、硝酸塩、硫酸塩などがあり、工場から出るばい煙や自動車の排気ガスなど物の燃焼によって排出されるものなど様々です。

    PM2.5が体の奥深くまで侵入して高血圧、心臓病、呼吸器障害、糖尿病などを悪化させる要因にもなり、このような既往症(※)が新型コロナウイルス感染症を重症化させると言われています。

    このような観点から、環境汚染問題に企業や個人が自分ごととして捉え、取り組みを行っていく必要性を求められているのです。

    ※既往症:すでにかかったことのある病気

  • 「PM2.5と呼ばれる微粒子状の大気汚染物質を長年吸い込んできた人は、新型コロナウイルス(COVID-19)による死亡率が大幅に増加する」という論文が発表された
  • PM2.5が体の奥深くまで侵入して高血圧、心臓病、呼吸器障害、糖尿病などを悪化させる要因になる
  • (出典:環境省「微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)」)

    大気汚染改善のために行われている取り組み


    次に、大気汚染改善のために行われている取り組みをピックアップして紹介します。

    ハイブリット自動車・電気自動車の普及

    身近な生活の中で大気汚染物質を多く発生させる原因となるのが、自動車の排気ガスです。
    自動車の排気ガスには、窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)などの、人間の健康や自然に害を与える恐れのある物質が含まれています。

    このような問題に向き合うために、自動車メーカーでは、少ない燃料で走ることのできるハイブリット自動車、大気を汚さないクリーンな燃料で走る車、排気ガスをまったく出さない電気自動車などのエコカー開発を進めています。

    システムの効率化

    車が出す排気ガスが大きな問題となっていますが、できる限り出す排気量を少なくするシステムの効率化も進んでいます。

    例えば交差点や踏切の整備や、自動料金支払いシステム(ETC)の普及により、渋滞が緩和されて排気ガス排出量を削減する取り組みなどがあります。
    また、運送会社間で共同配送を行うなど、トラックの利用を効率的に行うことで無駄な排気ガス排出を減らす取り組みなども進みつつあるのです。

  • ハイブリット車や電気自動車などのエコカーの開発が進められいる
  • ETCの普及や運送業者の共同配送などシステムの効率化もされている
  • トラックの利用を効率的に行うことで、無駄な排気ガス排出を減らす取り組みなども進んでいる
  • (出典:環境省「大気汚染を防ぐために」)

    個人でできる大気汚染改善への取り組み


    最後に、私たち個人ができる大気汚染改善への取り組みについて紹介します。

    交通機関を利用する

    前述したように自動車のほか、バイクなどでも有害な排気ガスを排出します。
    できる限り排気ガスの排出を低減するため、電車やバスなどの公共交通機関を利用することも大切です。

    1日だけで見れば小さな削減量かもしれませんが、長い目で見ると多くの排気ガス排出に貢献することになります。

    無駄な電力を使わない

    私たちの生活を守る電力を供給する際にも、排気ガスが発生します。
    そのため、家庭の中で利用する電力を節約する、不要なコンセントを差したままにしない(待機電力)など意識を持つだけでも多くの排気ガス削減が期待できます。

  • 自動車ではなく交通機関(電車やバス)を利用することで排気ガスの排出を抑えることが大切
  • 待機電力など家庭内の電力を節約することを意識する
  • 新型コロナウイルスと関連がある大気汚染の現状と対策を知り取り組もう!


    この記事では、新型コロナウイルス感染症の経緯から現在までで分かっていること、大気汚染改善のために行われている取り組みなどを盛り込みながら説明しました。

    大気汚染は新型コロナウイルス感染症と切り離せない関係であることが分かりました。
    新型コロナウイルスには、不要な外出やソーシャルディスタンスはもちろんですが、大気汚染の対策も行うことで重症化のリスクが低くなると見られています。
    このような点から、まず私たちができることから大気汚染改善に寄与していきましょう。

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