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九州北部豪雨で集中的な被害を受けた朝倉市、日田市、阿蘇市の復興状況は?

この記事を要約すると

九州北部豪雨は、九州地方の様々な地域で甚大な被害をもたらした災害です。

堤防の決壊や土砂災害などで多くの命が奪われ、家屋や道路、路線といったライフラインにも被害を及ぼしました。

特に集中的な被害を受けたのが朝倉市や日田市、阿蘇市であり、これらの地域では今も復興が進められている状態です。

この記事では特に被害の大きかった地域の被害の大きさや現状について紹介します。

九州北部豪雨の被害の大きさを振り返り、私たちにできることや豪雨への対策を考えよう

九州北部豪雨で甚大な被害があった地域


九州北部豪雨は2017年7月5日から6日にかけて対馬海峡付近に停滞した梅雨前線による猛烈な大雨が引き起こした災害です。

総降水量は500ミリ超えており、7月に観測される月降水量平均値を大きく超える大雨となりました。

特に、福岡県朝倉市や大分県日田市などでは24時間の降水量は観測史上1位を記録。

これにより、福岡県朝倉市、大分県日田市、熊本県阿蘇市は深刻な被害を受けることとなりました。

朝倉市の被害と復興状況

この豪雨の中でも特に被害が大きかったのが福岡県の中南部、筑後地域に位置する朝倉市です。

朝倉市では以下のような被害が出ています。

人的被害 死者 33人
行方不明者 2人
負傷者 16人
住宅被害 全壊 260棟
大規模半壊 119棟
半壊 663棟
一部損壊 427棟
その他 道路 483件
橋りょう 83件
河川 310件

※データは2018年6月末時点
(出典:朝倉市公式サイト)

被害者や被害家屋の数が他の地域よりも多く、避難した人は最大1,204人となりました。
その影響により、仮設住宅は市営住宅や兼営住宅も含め最大387戸、954人が利用していました。

この甚大な被害に対して復興、復旧及び再発防止のための対策などがなされています。
河川は原型復旧が必要な62河川に実施され、道路は本格復旧のために不要土砂の撤去や崩壊方面へのブルーシート対策工事なども行われています。さらに土砂災害に備えた防護柵や大型土嚢の設置も行われました。

他にも砂防や植樹により山を整える復旧作業も行われていますが、未だ全ての箇所の復旧が終わっているわけではありません。

住宅に関しては仮設住宅ではなく災害公営住宅を建設し、2019年7月から入居が開始、さらに日常生活を取り戻し、自立した生活ができるよう相談や声掛け、地域交流への参加を促す公的支援なども行われています。

(出典:朝倉市公式サイト)

日田市の被害と復興状況


大分県の北西部、福岡県と熊本県の県境に位置する日田市では以下の被害が発生しました。

人的被害 死者 3人
行方不明者 0人
負傷者 4人
住宅被害 全壊 46棟
大規模半壊 31棟
半壊 240棟
床上・床下浸水 981棟
一部損壊 0件
その他 道路 214件
河川 770件

データは2019年3月末時点
(出典:日田市公式サイト)

日田市も住宅被害が多い事に加え、河川の決壊は朝倉市よりも多く発生しました。

日田市でも復旧に関しては道路や河川をはじめ、住宅などの修繕支援が行われました。
その結果道路に関しては50箇所に及ぶ全面通行止めの応急復旧は完了し、本復旧に関しても着手率は100%となっています。

河川も準用及び普通河川、法定外水路など全ての応急修理が完了し、本復旧に向けた修繕が始まっています。
住宅も応急修理が必要な60件の修繕、土砂の撤去が必要な63件の作業が完了しています。

しかし住宅に関しては今なお修理が完了しているところは少なく、手がつけられていない家もある状態です。

(出典:日田市公式サイト)

阿蘇市の被害と復興状況


熊本県東北部に位置する阿蘇市でも、大きな被害が出ています。

人的被害 死者 21人
行方不明者 1人
負傷者 1人
住宅被害 全壊 60棟
大規模半壊 14棟
半壊 1,121棟
一部損壊 2棟
その他 道路 350件
橋りょう 4件
河川 184件

データは2013年10月時点
(出典:阿蘇市公式サイト)

阿蘇市では浸水被害や土砂崩落などの被害が多く発生しました。特に土砂災害は大規模な被害が相次いで発生し、道路や路線が遮断され交通機関にも影響が出ました。

浸水も同様に、道路や住宅への浸水が相次ぎ、特に阿蘇市は土地柄から火山灰を含む泥水の流入が各所で起こり、撤去作業は難航しました。

現在は道路や住宅などの土砂や泥水の撤去が行われ、通行止めとなっていた道路などの復旧なども終わっている状態です。
徐々に復興はしてきていますが、他の地域同様に完全な復興までにはまだまだ時間を要すことになりそうです。

(出典:阿蘇市公式サイト)

被災地のためにできることを行動にうつそう!


それでは九州北部豪雨の被災地や被災者に対して私たちができることはなんでしょうか。
このような自然災害の場合、寄付金や義援金を行うのが行いやすい支援の一つです。

現在は義援金やふるさと納税などの受付期間が過ぎているため、現在も九州北部豪雨の支援活動を行っているNPO団体などに問い合わせてみると良いでしょう。

そのほか、被害のあった地域の復興支援として、名産品の購入や旅行での訪問などもおすすめです。
被害地域に直接赴き、経済的な活動を行うことで地域の活性化につながるほか、被災地を訪れることで新たな発見や変化が生じるかもしれません。

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