大雨・台風

平成の時代に災害をもたらした大雨・台風とは

平成の時代には、災害をもたらした大雨・台風が数多くありました。

私たちは、そうした災害をもたらした大雨・台風から教訓を得て、将来の災害に備えなければなりません。
この記事では平成の時代に災害をもたらした大雨・台風について説明し、そこから将来の災害に対してどのような対策ができるのかについて解説します。

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梅雨から秋にかけて多発する大雨・台風被害


日本では、季節の変わり目に前線が停滞して、しばしば大雨を降らせることがあります。
また、7月から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなり、大雨、洪水、暴風、高潮なども発生します。これらは単独で発生するわけではなく、複合して発生することによって大きな被害をもたらします。

台風による雨は、短期間(数時間から数日)のうちに広い範囲に降るため、河川が増水したり、堤防が決壊したりすることで浸水や洪水が発生します。

近年では、治水工事が進んだことによって大河川の氾濫は少なくなっているものの、都市部においては周辺地域の開発が進んだことを理由として保水(遊水)機能が低下していることもあり、都市部における被害の割合も増えています。

さらに、雨によって山や崖が崩れたり、土石流の発生といった土砂災害も誘発されます。

近年では、特に天候による土砂災害の犠牲者が自然災害による死者数のなかで大きな割合を占めるようになっています。
住宅開発において、土地郊外の丘陵地や急傾斜地を利用することが多くなっており、住宅造成によって新たな崖が形成されることが土砂災害による被害を大きくしています。

大雨・台風により起こった平成の災害


平成の間に発生した、大雨や台風によって引き起こされた災害について以下にまとめました。

年月日 災害名 概要 被害
2018年6月28日〜7月8日 西日本豪雨 西日本を中心に全国的に広い範囲で長時間の記録的な大雨となった。西日本を中心に1府10県に特別警報発令。 死者224名、行方不明者8名、負傷者459名(重傷113名、軽傷343名、程度不明3名)
住家全壊6,758棟、半壊10,878棟、一部破損3,917棟
床上浸水8,567棟、床下浸水21,913棟など。
2017年7月5日〜7月6日 九州北部豪雨 九州北部地方の一部で7月の月降水量平年値を超える大雨となった。福岡県朝倉市や大分県日田市等で24時間降水量の値が観測史上1位の値を更新。 福岡県、大分県の両県では、死者37名、行方不明者4名の人的被害の他、多くの家屋の全半壊や床上浸水 など、甚大な被害が発生。
加えて、水道、電気等のライフラインの他、道路や鉄道、地域の基幹産業である農林業にも甚大な被害が生じた。
2015年9月9日〜9月11日 関東・東北豪雨 台風第18号が9月9日10時過ぎに愛知県知多半島に上陸。西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨となり、特に関東地方と東北地方では記録的な大雨となった。 全国では災害関連死も含めて死者14名の人的被害がでたほか、鬼怒川の堤防が決壊し住宅の全壊81棟、半壊7,045棟、床上浸水2,495棟、床下浸水13,159棟の家屋被害をもたらした。
茨城県内では農業関係や商工業関係、公共土木施設、教育関係施設、社会福祉施設等の被害が発生し、被害総額は約401億円に及んだ。
2014年8月15日~8月20日 平成26年8月豪雨 西日本と東日本の広い範囲で、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降った。 死者8名、負傷者7名
住家全壊35棟、半壊129棟、一部損壊3,034棟
床上浸水2,117棟、床下浸水3,406棟など
<広島県の被害>
死者75名、負傷者68名
住家全壊179棟、半壊217棟、一部損壊190棟
床上浸水1,086棟、床下浸水3,097棟など
2014年
7月30日〜8月26日
平成26年8月豪雨 台風第11号・12号と前線が西日本の日本海側か ら北日本にかけて停滞したため、全国各地で大雨となった。 死者6名、負傷者92名
住家全壊14棟、半壊162棟、一部損壊857棟
床上浸水1,648棟、床下浸水5,163棟など
2012年
7月11日~7月14日
平成24年7月九州北部豪雨 7月11日から14日にかけて、九州地方で大雨となり、4日間の総降水量は福岡県筑後地方、熊本県阿蘇地方、大分県西部で500ミリを超えた観測所が計5地点あり、筑後地方では7月の月平年値の150%以上となった観測所が2地点あった。 死者30名、行方不明者3名、負傷者34名
住家全壊276棟、半壊2,306棟、一部損壊192棟
床上浸水2,574棟、床下浸水8,409棟など
2011年
7月27日~7月30日
平成23年7月新潟・福島豪雨 7月27日から30日にかけて、新潟県と福島県会津を中心に大雨となった。新潟県と福島県会津を中心に「平成16年7月新潟・福島豪雨」を上回る記録的な大雨となった。
この期間の降水量は、7月の月降水量平年値の2倍以上となった。
死者4名、行方不明者2名、負傷者13名
住家全壊74棟、半壊1,000棟、一部損壊36棟
床上浸水1,082棟、床下浸水7,858棟など
2009年
7月19日~7月26日
平成21年7月中国・九州北部豪雨 中国地方および九州北部を中心に記録的な大雨となった。7月の月間降水量平年値の2倍近くに達した。 死者36名、行方不明者0名、負傷者59名
住家全壊52棟、半壊102棟、一部損壊230棟
床上浸水2,139棟、床下浸水9,733棟など
2008年
8月26日~8月31日
平成20年8月末豪雨 27日にかけて西日本の太平洋側を中心に大雨。また中国、四国、東海、関東、および東北地方などで記録的な大雨となった。
1時間雨量の記録を更新した地点が全国で21か所となった。
死者2名、行方不明者0名、負傷者7名
住家全壊6棟、半壊7棟、一部損壊41棟
床上浸水3,106棟、床下浸水19,355棟など
2006年
7月15日~7月24日
平成18年7月豪雨 長野県、富山県で7日間の総降水量が多いところで600ミリを超えた。
鹿児島県、熊本県、島根県、長野県などでは、総降水量が7月の月間平均降水量の2倍を超えるなど記録的な大雨となった。
死者28名、行方不明者2名、負傷者46名
住家全壊275棟、半壊1,264棟、一部損壊169棟
床上浸水1,572棟、床下浸水5,424棟など
2004年
7月17日~7月18日
平成16年7月福井豪雨 福井県や岐阜県で大雨となった。この集中豪雨により、福井市や美山町を流れる足羽川、清滝川の各地で堤防が決壊し、多数の浸水害が発生した。   死者4名、行方不明者1名、負傷者19名
住家全壊57棟、半壊142棟、一部損壊212棟
床上浸3,323棟、床下浸水10,334棟など
2004年
7月12日~7月14日
平成16年7月新潟・福島豪雨 13日朝から昼頃にかけて、新潟県中越地方や福島県会津地方で非常に激しい雨が降り、記録的な大雨となった。
この集中豪雨により、新潟県三条市、見附市、中之島町を流れる五十嵐川や刈谷田川では、相次いで堤防が決壊し、多数の浸水害が発生した。
死者16名、負傷者83名
住家全壊71棟、半壊5,657棟、一部損壊82棟
床上浸水1,916棟、床下浸水6,261棟など
2000年
9月8日~9月17日
平成12年停滞前線、台風第14・15・17号 台風第14号の東側を回る暖湿気流が前線に向かって流れ込んだため、前線の活動が活発となり、愛知、三重、岐阜県の東海地方を中心に記録的な大雨となった。 死者10名、行方不明者2名、負傷者118名
住家全壊30棟、半壊176棟、一部損壊185棟
床上浸水22,885棟、床下浸水46,342棟など
1999年
6月23日~7月3日
平成11年梅雨前線低気圧 梅雨前線の活動が活発となり、西日本から北日本にかけて断続的な大雨。 特に28日から29日にかけて、中部地方、中国地方、九州地方北部などでは1時間に100ミリ近い激しい雨が降った。
このため、各地で土砂災害や浸水被害が発生。
死者38名、行方不明者1名、負傷者78名
住家全壊127棟、半壊100棟
床上浸水3,669棟、床下浸水16,346棟
1997年
9月13日~9月17日
平成9年台風19号 9月16日8時過ぎに強い勢力で鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州を縦断。瀬戸内海を通り17日に岡山県倉敷市付近に再上陸。この台風により、奄美諸島から九州、四国の太平洋側、中国地方、紀伊半島から東海地方を中心に大雨となった。また、九州地方南部、中国・四国地方などでは高潮や高潮による河川の逆流・氾濫により、浸水の被害が発生した。 死者10名、負傷者26名
住家全壊35棟、半壊39棟、一部損壊1,194棟
床上浸水4,010棟、床下浸水13,535棟
1993年
7月31日~8月29日
平成5年梅雨前線、台風第7・11号 7月から8月にかけて日本付近に前線が停滞し、低気圧の通過や台風の接近に伴い全国で大雨災害が発生。7月末から8月上旬にかけて西日本に停滞する前線上を低気圧が東進したことや、九州南部に停滞した前線により鹿児島県を中心に激しい雨が降り各地で多数の死者が出た。さらに8月9日から10日、台風第7号が九州の西海上を北上したため、紀伊半島から九州までの広い範囲で大雨となり、8月27日には台風第11号により関東甲信地方から東北地方南部にかけても激しい雨となった。 死者・行方不明者93名、負傷者219名
住家全壊525棟、半壊425棟
床上浸水16,496棟
1991年
9月12日~9月28日
平成3年台風19号 台風第17号、第18号、第19号と3個の台風が相次いで日本に上陸・接近した。いずれも大雨や暴風を伴い、全国で大きな被害が発生。特に台風第19号は非常に強い勢力で長崎県に上陸。その後勢力がほとんど衰えないまま日本海沿岸を北上し、南西諸島から北海道までの全国で暴風による死者や建物の損壊等の被害が多数発生した。 死者84名、行方不明者2名、負傷者3,133名
住家全壊1,177棟、半壊14,287棟
床上浸水18,815棟、床下浸水70,585棟
1990年
9月11日~9月20日
平成2年台風19号 台風第19号は9月16日には沖縄の南東で猛烈な強さになった。その後北東に進み19日夜に強い勢力で和歌山県白浜町付近に上陸。一方、11~15日に前線が本州上をゆっくり南下したため、一部で雷や竜巻を伴った大雨となり浸水等の被害が発生。台風は沖縄近海に達した17日頃から九州、四国、紀伊半島などで強い雨が降り、台風が通過する20日まで全国各地で大雨となった。 死者42名、行方不明者2名、負傷者197名
住家全壊240棟、半壊816棟
床上浸水8,333棟、床下浸水58,029棟
1989年
7月24日~8月7日
台風第11,12,13号 7月24日から8月7日にかけて台風第11号、12号、13号が相次いで日本に上陸・接近し全国的に大雨となった。台風11号では宮崎県日南市で最大瞬間風速47.0m/sを観測するなど、九州地方で暴風となった。台風第12号は、8月1日には沖永良部島の南東海上に達し、同海域で約1日間停滞し関東から吸収にかけて広い範囲に大雨をもたらし、台風13号でも関東から東北地方南部にかけて強風・大雨を観測した。 死者29名、行方不明者2名、負傷者96名
住家全壊59棟、半壊177棟
床上浸水6,338棟、床下浸水18,121棟

(出典:気象庁「災害をもたらした気象事例」)
(出典:内閣府 防災情報のページ「災害報告 平成29年7月九州北部豪雨の被害状況と対応等について」)

令和の時代も災害前に対策を


平成の時代の災害から、私たちは対策方法を学ばなければなりません。
日頃からハザードマップで危険箇所や避難場所についてチェックすることが大切です。

あらかじめ窓や雨戸の補強をしたり、避難するときに必要な非常時持ち出し品をまとめておくなど、日頃から防災意識をもっておきましょう。
川の氾濫や土砂災害などの災害は一気に起こるため、判断が遅れて避難しなければ命に関わる問題となってしまいます。

天候が荒れてから避難するのは困難であるため、自主的に早い段階から避難することを検討しておくことが大切です。

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この記事を書いた人
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