大雨・台風

台風や前線の影響で引き起こされる大雨、洪水、暴風、高潮とは

日本では毎年梅雨~秋にかけて台風が発生し、列島に何度も被害を及ぼしています。
台風はどのようにして発生し、台風が通ることでどんな危険な災害が起きてしまうのでしょうか。日本に住んでいる限り誰しもが決して他人事ではありません。

この記事では災害が起きた時にどんな対処をすればよいのか個別に見ていきましょう。

大雨・台風による被害や防災対策は?日本であった過去の災害とは

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台風が発生するメカニズム


台風は一年を通して暑い地方から発生する可能性が高く、熱帯地方の北緯5度〜20度あたりの海上において多く発生します。

海水の温度が高いと、空気の渦ができた際に多くの水蒸気を含んだ空気が渦の中に入り込み、そこに上昇気流が発生。
その際海水が蒸発し大量の雲ができ、その雲は上昇気流に乗り成長を続け積乱雲にまで発達します。

雲ができていく過程で水蒸気は水の粒に変わりますが、同時に多くの熱を排出します。
その熱がさらに周りをあたため、より大きな上昇気流ができ、何度も同じことが繰り返されることで熱帯低気圧が発生、台風となるのです。

これは海上のみで起きる現象であり、地上で熱帯低気圧が生まれることはありません。

台風が通る場所では大雨や突風が巻き起こり、集中豪雨や土砂崩れなどの自然災害が起きる可能性があるため、十分に注意しておく必要があります。

(出典:日本気象協会公式サイト)

台風により引き起こされる大雨、洪水、暴風、高潮に注意


大雨、洪水、暴風、高潮といった台風によって引き起こされる自然災害にはどんな危険があり、そして回避するために何をすべきかを見ていきましょう。

大雨

気象庁により、天気予報においては雨量によって使われる言葉が変化します。

一時間の雨量(単位はmm) 呼び方
10以上~20未満 やや強い雨
20以上~30未満 強い雨
30以上~50未満 激しい雨
50以上~80未満 非常に激しい雨
80以上~ 猛烈な雨

(出典:気象庁公式サイト)

一般的に30mm以上の「激しい雨」を超えると自然災害などの注意が必要となります。

また、大雨によって災害が起きそうであれば大雨注意報や洪水注意報、重大な災害が起きる可能性があれば大雨警報や洪水警報となり、それよりも大きな災害が起きる可能性があれば大雨特別警報が発令されます。

大雨によって川の氾濫による洪水や浸水、そして山やがけが崩壊し崩れたりなどの災害が引き起こされる可能性があるため、川沿いから避難したり、土砂崩れの起きそうな場所には近寄らないようにして十分に注意して行動しましょう。

西日本を中心に豪雨による土砂災害や浸水被害が発生した「平成30年7月豪雨」や、梅雨前線屋台風の影響で福岡県、大分県を中心に大規模な土砂災害が発生した「平成29年7月九州北部豪雨」など、大雨による災害は過去にもいくつもの例があります。

洪水

大雨や大量の雪解けによって河川流量が普段よりも著しく増大したり、それによって河川の水があふれだし氾濫することを洪水と呼びます。

川沿い、堤防沿いに住んでいる人は台風の際に水が氾濫し洪水が引き起こされることに十分な注意を払わなければなりません。
台風の際には河川の水位をチェックし、洪水が引き起こされそうならば別の場所へと避難した方が良いでしょう。

先述した平成30年7月豪雨では大雨による洪水被害が拡大。
国管理河川では26水系50河川、都道府県管理河川では138水系234河川が氾濫危険水位を超過し、合計37箇所で堤防決壊が発生。
過去30年あまりで最悪の洪水被害と言われています。

暴風

先ほどの雨量と同じように、風の強さによって天気予報での呼び方を変えることが気象庁によって定められています。

風速 呼び方
10m/s以上15m/s未満 やや強い風
15m/s以上20m/s未満 強い風
20m/s以上30m/s未満 非常に強い風
30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上 猛烈な風

(出典:気象庁公式サイト)

15m/s以上の「強い風」になった時点で人は風に向かって歩けなくなったり、転倒したりする可能性が高くなるため注意が必要です。

さらに20m/s以上の「非常に強い風」ともなると、もはや何かに掴まらなければ立っていることもままならない状況になり、屋外での行動には危険が伴うようになります。

暴風によって屋根瓦が飛ばされ人に当たるといった危険もあり、また、大きな木や電柱が倒れることによって下敷きになる可能性もあります。
電線も暴風によって切断され、電力やインターネットなどのインフラに影響を与える可能性もあれば、電車や飛行機などが運休し交通への影響が出てくることもあります。

暴風が起きた際にはできる限り外出は控えましょう。そのためにも、いざとなった時のために食料の備蓄をしておくなど、事前準備が有効となります。

2019年8月に発生した台風10号では強風によるけが人や看板の落下などの被害も相次ぎました。

高潮

海面は、月と太陽の引力によって1日に1~2度、満潮と干潮の状態を繰り返しています。

しかし台風が接近することで、台風の風により海水は海岸の方へ引き寄せられ海面の上昇が起こります。

この海面上昇は台風による風速の2乗に比例していて、例えば風速が2倍であるならば、海面は4倍という異常とも言える高さにまで上昇するのです。

また、台風の接近よって気圧が低くなることでも海面の上昇は起こります。
このように台風によって起こるふたつのメカニズムによって海面が異常なまでに上昇する現象を高潮と呼びます。

高潮は津波とは明確に違い、津波と比べると破壊力自体は小さいですが、海面の高さが堤防を超え、浸水を引き起こす可能性は十分にあります。

くれぐれも海岸沿いには近づかないようにしましょう。

また、平成30年に発生した台風24号では記録的な高潮を観測。
和歌山県串本町では最高潮位254センチメートル、三重県尾鷲市では最高潮位145センチメートルなど、過去の最高潮位を超える値を観測し、高波や高潮、大雨の影響で航空機や船舶の欠航、鉄道の運休等の交通障害、断水や停電、電話の不通等ライフライン等への被害が発生しています。

(出典:気象庁公式サイト)

台風や大雨による風害・水害への準備・備えが必要

避難準備や対策は、地震だけでなく台風や大雨に対しても必要です。
まずは屋外にある風で飛ばされていきそうなものを屋内へと退避させます。

具体的に言えば衣類を干すための物干し竿やハンガーなどベランダにある物、また植木などの観葉植物なども飛ばされる危険があるため屋内に入れておきましょう。

門のある家に住んでいる場合は、暴風によって門が勢いよく開閉してしまい危険です。紐で強く縛るなどして固定しておきましょう。

また、窓も暴風や暴風に伴う飛来物によって割れてしまう危険性があります。窓には鍵をしっかりとかけ、ガラス窓にテープを貼って強化したり、カーテンとブラインドをしっかり降ろして危険に備えておきましょう。

さらに、あらかじめハザードマップを入手しておくか、停電になる前にインターネットなどで付近の避難場所、避難経路を確認しておきましょう。
家族との情報共有もあらかじめしておくと良いでしょう。

食料や懐中電灯など、いざとなった時のための避難グッズも準備しておいたり、断水に備えて水をポリタンクなどに貯めておくと良いでしょう。

大雨・台風の危険性を知り、事前の対応を!


大雨と台風は例年のように日本列島各地を襲い、多くの家を破壊し、死者を出しています。
日本に住んでいる以上、住んでいる地域に災害が起きる可能性は頭に入れておいた方が良いでしょう。

災害は常に突発的に起きるため、防衛手段として事前にしっかりとした準備をしておくことが何よりも肝心です。

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この記事を書いた人
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