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大阪府北部地震の震源地や断層の動きとは?

この記事を要約すると

2018年6月18日に発生した大阪府北部地震は記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
内陸で起こった地震の中では大きく、広い範囲で強い揺れを観測しました。
これにより多くの地域で多大な被害をもたらしてしまった地震となりましたが、なぜこのような広範囲で強い揺れとなる震災となってしまったのでしょうか。それはこの地震の震源や断層の動きが関係しています。
こちらでは大阪府北部地震の震源や断層の動きなど、そのメカニズムなどをご紹介していきます。

大阪府北部地震の被害や震源地、行われた支援活動は?震災を振り返り対策をしよう

大阪府北部地震とは


大阪府北部地震の規模や被害について説明します。
大阪府北部地震は大阪府北部を震源とした地震であり、大阪市北区や高槻市などを多くの地域で震度6強という激しい揺れが観測されています。

また近畿地方を中心として、東は関東地方から西は九州地方まで、震度5弱から震度1を観測した非常に広い範囲まで揺れが到達した地震でもあります。

死者は6名、負傷者369名、建物は全壊が18棟、半壊が512棟、一部損壊については55,081 棟と多くの被害、損害を与えました。

この地震では広い地域で揺れが観測されていますが、その中でも震度6弱から震度5弱を観測した地域はとても多いのも特徴です。
特に大きな揺れを観測したのは震源地の上にあるとされる大阪府や高槻市で震度6弱となっていますが、断層がずれた影響で茨木市など広い範囲で同様の揺れの大きさを観測することになりました。
同様に大阪府だけでなく京都府の広い地域で5強、さらに滋賀県や兵庫県、奈良県でも5弱と強い揺れが3府県で観測される巨大な地震となっています。
規模をあらわすマグニチュードは6.1で、震源の深さは13kmと浅かったのもその要因となっています。

(出典:大阪府公式サイト,2018年11月2日時点)

大阪府北部地震が発生したメカニズムは?


この大阪府北部地震は発生当初は発生のメカニズムが複雑で断層の特定が難しいといわれた地震でもありました。
しかし解析を進めていくうちに小さな断層が別方向にズレたことで起こった地震であると結論付けています。
具体的には地下の断層が2つに分かれ、南北方向の逆断層と北東南西方向の横ずれ断層がそれぞれ動くことで溜まった歪が一気に解放されたと推定されました。
これにより震源の真上にある大阪府、高槻市はもちろんのこと、断層の破壊が進む方向に位置した茨木市にも強い揺れによる被害が集中したと考えられています。
この地震には直接関係ありませんが、大阪府には多くの活断層があると発表されています。

  • 有馬−高槻断層帯(兵庫県から京都府に延びる)
  • 三峠・京都西山断層帯(京都府から延び有馬−高槻断層帯に直交)
  • 生駒断層帯(大阪府と奈良県の県境に延びる)
  • 上町断層帯(大阪府西部に延びる)
  • 六甲・淡路島断層帯(兵庫県との県境付近から淡路島に延びる)
  • 大阪湾断層帯(大阪湾内)
  • 中央構造線断層帯(紀伊山地北部から和歌山県北部に延びる)

これだけの活断層が大阪府、そしてその周辺に広がっており、どれも地震の要因となりえます。
大阪府北部地震では「有馬−高槻断層帯」「生駒断層帯」「上町断層帯」は直接関係ないとはされているものの、地震が起これば今回のように複数の断層が連動し、大きな被害を起こす可能性があります。

(出典:大阪府の地震活動の特徴)
(出典:地震本部「地震と断層」)
(出典:産経新聞「大阪北部地震 震源断層は特定できず 複雑な発生メカニズム 地震調査委が評価公表)

活断層と地震の関連性とは?


この活断層と呼ばれるものはどのように地震に関連するのでしょうか。
日本は地震大国と呼ばれるほど地震が多く、世界で起こる地震の約1/10は日本での地震だといわれています。
これは日本が置かれている環境に理由があるのですが、日本は海側のプレートである太平洋プレートとフィリピン海プレート、陸側のプレートである北米プレートとユーラシアプレートが接する境界に位置します。
海側のプレートは陸側のプレートとの境界からゆっくりとした速度で沈んでいくのですが、陸側のプレートの先端部に歪が溜まり、それが100~200年ほど経つと限界に達し、先端部が壊れてズレが起こることで、その衝撃が地震として広がります。
これは海溝型地震の例であり、先に起こった東日本大震災やこれから起こると予測されている南海トラフ地震の原因とされています。

しかし地震はこの海溝型地震だけではなく、内陸型地震と呼ばれる地震があります。この地震が活断層によって起こるものであり、大阪府北部地震の原因はこれにあたります。
私たちが住む地盤の下には硬い岩盤が存在しますが、その岩盤には割れ目があり、しっかりとかみ合った状態で静止しています。
しかしこの割れ目に大きな力が加えられることで割れ目が耐えられなくなり、壊れてズレが発生してその衝撃が地震として伝わります。これが内陸型地震であり、この割れ目が断層、そして壊れてズレを起こす現象を断層活動といいます。
数十万年以降から今日まで繰り返し活動し、将来も活動すると予測されるものを活断層と呼んでいるのです。
一定の時間を置いて繰り返し活動し、いつも同じ方向にズレているため、今後も地震を興す可能性があると推測されています。
その活動間隔は極めて長いですが、ズレの速さは断層ごとに大きく異なります。ただ長い断層ほどエネルギーを発生させやすく、大地震を引き起こす可能性が高いと警戒されています。
この断層及び活断層は、「正断層」「逆断層」「右横ずれ断層」「左横ずれ断層」といった4種類があり、どのような断層になるかは場所ごとに違います。
いずれにしても断層面には今も常に大きな歪が発生しており、この歪に耐えられなくなると岩盤が破壊されて、大きな揺れとなって私たちを襲うのです。

ハザードマップや防災マップで想定被害を確認しておこう


地震はどうしても避けることができない自然災害であり、いつ起こるか誰にもわかりません。
 
地震に対して私たちができるのは、備えをしっかりとすることしかありません。非常食や飲料など防災グッズを用意することはもちろんですが、地震が起こったときに正しく避難できるよう、避難方法や避難経路、避難場所を必ず確認しておくことが大切です。
さらにハザードマップや防災マップで、地盤が硬い場所や想定被害などを確認しておくことで、危険な場所や被害が出そうな場所を避けることも身を守る上で重要になります。
地震が起こる前に、できることをしっかりとしておきましょう。

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