日本では安全で安心して飲める水がいつでも使えます。料理に使うことも、手洗いうがいをすることも可能です。
衛生面もしっかりと確保されており、早々重篤な病気にかかることもありません。
しかし、世界では多くの地域で安全な水を確保できず、不衛生な環境で多くの子どもが水を飲めず、飲めたとしても病原菌などを取り込んでしまい、病気に侵されてしまうリスクを抱え、死に至ってしまうこともあるのです。
アフリカの子どもたちに何ができるのか。現状や支援の方法などを紹介します。
アフリカの水が汚れている、衛生環境が悪い理由は?解決するための支援活動は?
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世界の水と衛生事情
日本では安全な水がいつでも使えるのが当たり前となっていますが、ここまで安全に水が確保できている国はそれほど多くありません。
水道があっても飲み水としては利用できない、そもそも汚れていて衛生上良くないといった国や地域が多いといわれています。
2017年現在、安全に管理された飲み水の確保が困難な人は、地球上におよそ22億人いると言われており、そのうちの約1億4,400万人の人々は、浄水処理が一切行われていない川や池から汲んだ表層水を料理や洗濯などの生活全般に利用しています。
また、日本のように水道施設が確立されておらず、蛇口はもちろん配水管すらないため、池や川から汲んできた水を利用しているのです。
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「ユニセフの主な活動 水と衛生 安全な水」)
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水と衛生事情が極めて深刻なアフリカ
そんな中でもアフリカは特に深刻な状況です。アフリカは、外務省によると2006年時点で人口およそ9億2,500万人で、面積は3026万平方キロメートルにもおよび、実に53もの国が存在しています。
かつては多くの国々がヨーロッパ諸国の植民地となっており、独立してからも、様々な国や地域で長年にわたる内戦や紛争が続いていました。
それも現在では収束傾向となっており、民主的な選挙や憲法の国民投票などが実施されています。また、国連平和維持活動(PKO)の完了により、国の開発の土台となる平和と安定への歩を進め和平や民主化へのプロセスが進行しています。
ただ、すべての地域で紛争がなくなったわけではなく、未だに紛争が継続している地域があり、平和となったアフリカ諸国でも貧困や飢餓、さらには水の確保や衛生問題など、人々が生きていく上で悲惨な状況が続いています。
安全な水を飲むことができないアフリカの子どもたち
不衛生な環境が原因で多くの子どもが亡くなっているようなアフリカの国々では、水を確保するために池や川から汲んでくることがほとんどですが、多くの場合が汚染された水です。
病原菌や寄生虫が存在し、それを含む水を使うということは重篤な病気を引き起こしかねません。
特に知能の発達や身体の成長が未成熟な子どもにとっては取り返しの付かない影響を及ぼす危険さえあります。
抵抗力の弱い幼児は下痢による脱水症状でさえ命を落としかねません。実際に下痢性の病気で命を落とす5歳未満の子どもは2015年時点で毎日800人以上にのぼるとされています。
また汚染された水によってコレラ、赤痢、A型肝炎、腸チフスなど様々な感染症を引き起こす可能性があります。
毎日多くの時間を水汲みに費やすアフリカの子どもたち
問題は先述した衛生面だけではありません。このような不衛生な飲み水でも確保するためには池や川へ汲みに行かなければいけません。
しかもそれは1日に必要な分となるため、1回の水汲みでは補いきれないことがほとんどです。そうなると何度も往復することになり、その距離が遠いほど時間は掛かります。
この担い手となるのが多くの場合、子どもたちなのです。子どもたちの体力では、それくらいの時間がかかってしまうのも当然といえるでしょう。
水汲みにより教育を受けることさえできず、貧困の連鎖なども起こってしまっているのです。
水汲みのため学校へ行けず、水の確保のために将来を棒に振ってしまう子も存在するのです。
きれいな水が飲めないというのは、衛生面でも教育面でも重大な問題となっているのです。
- アフリカ諸国では、貧困や飢餓、水の確保や衛生問題など、人々が生きていく上で悲惨な状況が続いている
- 汚染された水を飲むことで幼い子供が健康被害にさらされている
- 子どもたちが水汲みのために多くの時間を費やし、学校へ行けない
(出典:外務省「参考資料:アフリカの現状と日本の対アフリカ政策」,2007)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「水と衛生 進歩と格差22億人、安全に管理された飲み水入手できず42億人、安全に管理された衛生施設(トイレ)使えずユニセフとWHO共同監査報告書発表」,2019)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「世界水週間(8/28~9/2)水汲みに、毎日2億時間女性や女の子が奪われる時間と機会ユニセフが指摘」,2016)
アフリカの水・衛生問題の原因とは
アフリカの水・衛生問題は先述したような状況となっているのですが、このような現状はアフリカのサハラ以南で特に問題となっており、その原因は主に水を確保する設備の整備不足にあります。
例えばアフリカにあるマリ共和国ではニジェール川の周辺に様々な都市があり、水道の設備もできていて地下水も豊富です。
しかしそれはあくまで都市部だけであり、膨大な国土すべてには行き渡らず、国民の70%は農村部で生活していて、水を確保するために川まで往復するしかありません。
また人手で掘った井戸や池、沼の水を利用する地域もありますが、そのような形で得られた水は外気にさらされ、家畜の糞尿などが入っているため、非常に不衛生となっているのです。
- アフリカの水・衛生問題は、アフリカのサハラ以南で特に問題となっており、原因は主に水を確保する設備の整備不足にある
- マリ共和国では国民の70%は農村部で生活していて、水を確保するために川まで往復するしかない
- 人手で掘った井戸や池、沼の水は、外気にさらされて家畜の糞尿などが入っているため非常に不衛生
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「ユニセフの主な活動 水と衛生 安全な水」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「マリが抱える水の問題」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「西アフリカ マリで見た井戸づくり」)
アフリカの水・衛生問題の解決策とは
それではこのような問題に対して、どのような解決策が提示できるのでしょうか。
解決策をいくつか挙げます。
- 井戸や水道設備の早急な設置、整備
- トイレなどの衛生施設の整備
- これらの施設の管理の徹底
- 健康維持と生活環境改善などの衛生啓発
当然ながら解決策としては井戸や水道設備、衛生施設であるトイレの設置は急務となるでしょう。また、同時にこれらを持続的に管理していけるよう、住民にトレーニングを行い自分たちで運営していけるように整えていくことも大切です。
さらにはこれらの地域に住む人たちには石鹸で手を洗うなどの衛生的な習慣がありません。
それでは、どれだけ衛生的な施設を構えても不衛生であることには変わらないので、人々に啓発していくことも重要となってきます。
- 井戸や水道設備の早急な設置、整備
- トイレなどの衛生施設の整備
- 井戸や水道設備、トイレなどの衛生施設の管理の徹底
- 健康維持と生活環境改善などの衛生啓発
水問題の解決策
(出典:ウォーターエイドジャパン「2018年度年次報告書」,2019)
アフリカの子どもたちを水・衛生問題から救う支援
このように、アフリカの水・衛生問題を改善するための方法は分かっているものの、なかなか進んでいきません。
それは、方法は分かっていても支援活動やその手がまだまだ不足しているからです。
アフリカの子どもたちを水や衛生問題から救う支援としてどのようなことが具体的に行われているのか、そして私たちができることは何なのかについても紹介します。
支援活動
水や衛生を届ける支援として、先ほどのような水道施設の設置支援が実際に行われています。井戸や貯水タンクの設置はもちろん、衛生面を配慮したトイレの整備なども行っています。
これらはボランティアの方々なども参加しつつ、現地の人々と協力して持続的に管理できるような形を作っています。
例えば住民組織である「水委員会」などを立ち上げることで運営や支援などができるようにしているところもあります。
他にも基礎的な衛生を根付かせるために、屋外排泄の改善や食前の手洗いなど衛生習慣の適切な指導なども実施。
これにより下痢が原因で命を落とす子どもを減らすことにつながります。
寄付
日本で暮らす私たちができる支援としては、寄付が一般的です。
例えば数千円の支援でORS(経口補水塩)、家庭用衛生キットなどを多くの子どもたちに提供でき、1錠で4~5リットルの水を浄化できる浄水剤なども購入できます。
一人ひとりが少額でも寄付をすることで大きな金額となり多くの子どもを救うことができるのです。
アフリカの子どもたちを水や衛生問題から救う支援活動
- 水道施設の設置支援
- 衛生面を配慮したトイレの整備
- 屋外排泄の改善や食前の手洗いなど衛生習慣の適切な指導
- 寄付による間接的な支援
(出典:ウォーターエイドジャパン「2018年度年次報告書」,2019)
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アフリカの水と衛生事情を知ったうえで私たちにもできること
アフリカの多くの地域では、未だに安心して水を飲めない状況にあります。
安全な水が手に入らず、不衛生な環境の中で生活している人たちは、重篤な病気などに侵され死に追いやられることもあります。
アフリカの子どもたちを水や衛生問題から救うため、様々な取り組みが行われています。しかし、活動を継続して行うための資金や人材が足りていません。
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