アフリカ(衛生)

アフリカで行われている水環境を整備する支援とは?

2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のひとつに、「すべての人に安全な水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」というものがあります。

20世紀の終わり頃から安全な水へのアクセスや衛生環境が徐々に向上し、改善されました。しかしながら世界にはいまだに安全な水を手に入れることができず、劣悪な衛生環境で暮らしている人がたくさんいます。

安全な飲み水を入手できるようにするためには、インフラ整備への投資や衛生施設の改善が不可欠です。また、森林や河川などの生態系も保護する必要があり、水問題の解決には包括的なアプローチが重要となっています。

アフリカの水環境の現状は、どうなっているのでしょうか。また、課題の解決に向けてどのような支援が行われているのか解説します。

アフリカの水が汚れている、衛生環境が悪い理由は?解決するための支援活動は?

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アフリカでは劣悪な水を使わざるを得ない環境


2017年時点で、安全に管理された飲み水の確保が困難な人は、地球上におよそ22億人いると言われており、そのうちの約1億4,400万人の人々は、浄水処理が一切行われていない川や池から汲んだ表層水を料理や洗濯などの生活全般に利用しています。

そしてその半数以上はサブサハラアフリカに住んでいて、アフリカでの水環境の改善がいかに重要であるかがわかります。

アフリカでは、なぜこのような劣悪な環境に暮らさなければならない人々がいるのでしょうか。

発展途上国には、水環境の他にも早急に解決しなければいけない課題が数多くあります。そのため、「安全な水へのアクセス」という私たちにとっては生活に不可欠に思えるような事柄さえ、政治的に最優先事項とは見なされないことがあるのです。

また、たとえ水環境の改善に取り組もうとしても、技術力の不足や設備管理のノウハウの欠如が原因で、持続的に安全な水を供給できる体制を整えることができないケースもあります。

都市部で暮らす裕福な家庭であれば、公共の水施設が整備されていなくても店で安全な水を購入することができます。しかし貧困家庭にとっては、販売されている水は高すぎて購入できません。また都市部から遠く離れた農村地域では、そもそも物理的に水がないという状況もあります。

劣悪な水環境は、貧しい人々や農村部に暮らす人々にとって非常に深刻な問題なのです。

不衛生な水の利用は、様々な健康被害を引き起こします。汚染された水が原因で、失明などの障がいに苦しむばかりか、命を落としてしまう人もいるのです。

そして病気が蔓延したときに真っ先に犠牲になるのは、抵抗力の弱い幼い子どもたちです。

  • 2017年現在、約1億4,400万人の人々は、浄水処理が一切行われていない川や池から汲んだ表層水を料理や洗濯などの生活全般に利用
  • 表層水を利用している半数以上がサブサハラアフリカの住人
  • 不衛生な水の利用は、様々な健康被害を引き起こし、真っ先に犠牲になるのは、抵抗力の弱い幼い子どもたち

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「ユニセフの主な活動 水と衛生 安全な水」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「水と衛生 進歩と格差22億人、安全に管理された飲み水入手できず42億人、安全に管理された衛生施設(トイレ)使えずユニセフとWHO共同監査報告書発表」,2019)
(出典:ウォーターエイドジャパン「2018年度年次報告書」,2019)

健康面だけでなく子どもたちへも影響

安全な水にすぐにアクセスすることができないという問題は、人々の健康に悪影響を与えるだけではありません。

水を得るために往復30分以上かけて移動しなければいけない環境に暮らす人は、2017年の最新データでおよそ2億6,300万人もいます。そして水汲みは、アフリカのほとんどの家庭で女性や子どもの仕事とされています。

そのため、一日の多くの時間を水汲みに費やさなければならず、学校へ通うことのできない子どもがたくさんいるのです。

教育を受けることができなければ、貧困の連鎖を断ち切ることもできません。家のそばで水を手に入れることができないという状況は、アフリカの子どもたちから勉強をする貴重なチャンスを奪っているのです。

また、水を手に入れるための道のりは必ずしも安全なものではありません。水汲みの途中で、暴力などの被害にあう子どももたくさんいます。

もしも安全な水が家のすぐそばにあれば、子どもたちは学校に通うことができます。危険な目にあうことも減るでしょう。
水環境が整備されたら、貧しい地域の生活は大きく改善するのです。

  • 水を得るために往復30分以上かけて移動しなければいけない環境に暮らす人は、およそ2億6,300万人
  • 水汲みのため学校へ通えない子どもがたくさんいる
  • 水汲みのための道のりは危険で暴力などの被害にあう子どももいる

(出典:ウォーターエイドジャパン「世界の水・衛生に関する新たな報告書」,2017)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない」)
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「世界水週間(8/28~9/2)水汲みに、毎日2億時間女性や女の子が奪われる時間と機会ユニセフが指摘」,2016)

アフリカで行われている水の支援活動は?

劣悪な環境に住む人々を救うため、アフリカでは様々な支援活動が行われています。安全な水へのアクセスが容易になった地域もあり、少しずつですが着実に成果を出しています

新しい井戸の設置と住民たちへの教育

ザンビアのとある村には、井戸がありませんでした。そのため村人は毎日、約3.5キロ離れた場所にある井戸まで水を汲みにいかなければいけませんでした。

そこで、この村に井戸を設置する支援が行われました。NPO・NGOが井戸を掘るプロジェクトを実施し、2014年に村に新しく井戸が導入されたのです。

それまで、子どもたちは家族のために一日に何度も井戸まで往復して水汲みをしていました
しかし、村内に井戸ができたことで水汲みのために時間を使う必要がなくなりました。その結果、子どもたちの学校への出席率が向上したのです。

井戸を掘っただけではありません。自分たち自身で井戸を管理できるよう、村人への研修プログラムも行われました。

井戸を設置しても、適切に管理されなければすぐに壊れたり老朽化したりして使えなくなってしまいます。一方、利用者が自ら管理している井戸はより長い期間にわたって利用可能な状態が続くことが知られています。

井戸を掘るだけでは、支援の効果は短期的なものに留まってしまうかもしれません。しかし、村人の方々を巻き込んだ取り組みにより、持続的な効果を得られるような支援活動が行われているのです。

(出典:ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイト「連載① 暮らしを変える『水』と『衛生』支援」)
(出典:ワールド・ビジョン・ジャパン公式サイト「水衛生と子どもたち」)

貯水タンクの修復と水価格の適正化

タンザニアのとある村では、給水網が整備されていませんでした。村に井戸はあったものの適切に管理されていなかったため、その水はとても不衛生で、病気が流行する原因となることもありました。

余裕のある人々はお金を支払って安全な水を手に入れていましたが、村で購入できる水の価格は高額だったため、貧しい人々は不衛生な井戸の水を利用し続けるしかありませんでした。

この状況を是正するため、壊れて使われなくなっていた村の貯水タンクを修復する支援が行われました。

その結果、村人は衛生状態の良い水を手に入れることができるようになると同時に、自治体や民間企業とのパートナーシップを取り入れ、水の価格の適正化を促進する取り組みも進められました。

高額だった水の料金は、貧困層でも購入できる水準まで引き下げられ、すべての人々がより安全な水をより低価格で購入することが可能になったのです。
この村は最貧困地域の一つでしたが、支援活動のおかげで水へのアクセスが大幅に改善しました。

(出典:ウォーターエイドジャパン「タンザニア都市部の未計画居住区に水・衛生を届ける」,2017)

  • アフリカでは様々な支援活動が行われ、安全な水へのアクセスが容易になった地域もあり、少しずつ着実に成果を出している
  • ザンビアでは、村内に井戸ができたことで水汲みのために時間を使う必要がなくなり、子どもたちの学校への出席率が向上
  • タンザニアで貯水タンクを修復し、自治体や民間企業とのパートナーシップを取り入れることで高価だった水の価格を適正化した

私たちにできる支援はある?

アフリカの水環境を改善するための活動資金は、先進国を中心とした政府からの拠出金と民間からの寄付金でまかなわれています。民間からの寄付は活動資金の3割程度を占め、重要な役割を担っています。

たとえ小さな金額であっても、より多くの人が支援の手を差し伸べることで、アフリカの人々の大きな支えになります。
安全な水を届けて子どもたちの生活環境を改善するために、活動資金の寄付は重要な支援となるのです。

継続寄付

継続寄付は、決まった額を毎月寄付することができるプログラムです。
まだまだ支援の必要な人がたくさんいるアフリカ。小さな額からでも、継続的に寄付をすることで確実に人々の生活の改善につなげることができます。

月々1,000円や3,000円などの少額から支援が可能で、クレジットカード払いまたは口座振替で利用できます。

都度の寄付

都度の寄付は、一回につき1,000円などの少額から、好きなときに行うことができます。

自然災害等の復興支援活動を支える寄付や分野・地域を指定した募金も可能なので、特定の活動を支援したいときには都度の寄付が適しています
都度の寄付の場合は、クレジットカード払いのほかコンビニでの支払い、インターネットバンキングでの振込が利用可能です。

継続して寄付する前に、まずは都度の寄付をしてみても良いでしょう。

  • アフリカの水環境を改善するための活動資金のうち、民間からの寄付は活動資金の3割程度を占め、重要な役割を担う
  • 安全な水を届けて子どもたちの生活環境を改善するために、活動資金の寄付は重要な支援
  • 寄付には継続寄付と都度の寄付があり、どちらも少額から可能

私たちの支援が、多くの人を救う力に!

アフリカで幼い子どもが汚染された水のせいで命を落としてしまうような状況を変えるために、私たちにもできることがあるのです。

近くで安全な水が手に入り、水汲みをする必要がなくなれば、子どもたちは学校へ行くことができるようになります。教育を受けることで彼らの将来は大きく広がるでしょう。
小さな寄付でも集まれば大きな力となり、アフリカの人々の希望につながるのです。

年間約50万人が参加、
累計2億円の支援金額を達成!

「ちょっといい明日づくり」に挑戦する私たちgooddoと一緒に、まずは無料で社会支援をしてみませんか?

この無料支援は、「世界中の子どもたちの命と健康を守る」ために活動している「公益財団法人 日本ユニセフ協会」に10円の支援金として贈られます。

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この記事を書いた人
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