社会貢献

日本の社会問題 一覧【2026年版】10分野の現状と私たちにできること

「日本にはどんな社会問題があるのか、一覧で知りたい」「レポートやSDGs学習で使える最新の数字を探している」——本記事では、日本が直面する10の代表的な社会問題を分野ごとに一覧化し、2024-2025年の最新データと出典を整理しました。

個別テーマの深掘りは関連カテゴリも参考になります。日本の社会課題の従来からの整理は 日本が直面している社会課題とは?私たちにもできることも紹介 で、寄付やボランティアで関わるための情報は 社会貢献カテゴリ で詳しく扱っています。本記事は『一覧』に焦点を絞り、レポート・自由研究・寄付検討にすぐ使える形でまとめました。

日本の社会問題 一覧——10分野の全体像


結論からお伝えすると、日本の代表的な社会問題は次の10分野に整理できます。最新データを順番に見ていきましょう。

1. 子どもの貧困・ひとり親家庭

2. 少子高齢化・人口減少

3. ジェンダー平等・LGBTQ

4. 環境問題(気候変動・海洋汚染)

5. 災害の激甚化・防災

6. 教育格差・いじめ・不登校

7. 都市の一極集中・地方の過疎化

8. 情報リテラシー・生成AI時代の偽情報

9. 労働生産性・働き方改革

10. 物価高・生活困窮

・日本の社会問題は『貧困・人口・ジェンダー・環境・災害・教育・地域・情報・労働・物価』の10分野で整理できる

・各分野は独立しているように見えて相互に影響している
(例:物価高→子どもの貧困、少子化→労働生産性低下)

・本記事は各分野の2024-2025年最新データと、関連する寄付先、行動の情報をセットで提示する

【1】子どもの貧困・ひとり親家庭


子どもの貧困は日本の社会問題のなかで最も身近で、影響が長期に及ぶテーマです。

最新データ

厚生労働省『2022(令和4)年 国民生活基礎調査』(2021年所得ベース)では、17歳以下の子どもの貧困率は11.5%(対2018年△2.5ポイント)相対的貧困率は15.4%、貧困線は127万円です。特にひとり親世帯の貧困率は44.5%と、極めて高水準が続いています。
(出典:厚生労働省『2022年 国民生活基礎調査の概況』/RENGO ONLINE)

背景と支援

母子家庭の平均収入が低いこと、教育費の家計負担、社会的養護対象児童の自立支援不足など、複合的な要因が絡んでいます。政府は児童手当の所得制限撤廃と高校生年代までの拡充(2024年6月成立)、こども家庭庁の発足(2023年4月)など、支援強化を進めています。

・子どもの貧困率11.5%、ひとり親世帯の貧困率44.5%が最新の代表的数値
・2023年こども家庭庁発足、2024年児童手当拡充など、政策面の動きは加速している
・支援団体への寄付やこども食堂への協力など、私たちにできることも明確

【2】少子高齢化・人口減少


少子高齢化は日本社会の構造そのものに関わる長期的な社会問題です。

最新データ

厚生労働省『令和6年 人口動態統計』速報によれば、2024年の出生数は68万6,061人と統計開始以来初めて70万人を割り込み、合計特殊出生率は1.15と過去最低を更新しました。前年の72万7,288人・1.20から想定を上回るスピードで少子化が進んでいます。一方で、65歳以上人口は約3,627万人で全人口の29%を超え、超高齢社会が続いています。
(出典:厚生労働省『令和6年(2024年)人口動態統計 月報年計(概数)』/総務省『人口推計』)

政策動向

こども家庭庁が発足し(2023年4月)、児童手当の所得制限撤廃、共働き・共育て支援強化が進行です。ただし結婚数の減少、有配偶出生率の低下が同時進行しており、政策効果が出るまでは時間がかかると見られています

・2024年の出生数68.6万人(初の70万人割れ)、合計特殊出生率1.15(過去最低)
・65歳以上人口は全人口の29%超、超高齢社会が続いている
・こども家庭庁発足・児童手当拡充など政策は強化されているが、効果発現には時間が必要

【3】ジェンダー平等・LGBTQ


ジェンダー平等は国際比較で日本が大きく出遅れている代表的な社会問題です。

最新データ

世界経済フォーラム『Global Gender Gap Report 2025』(2025年6月発表)では、日本のジェンダーギャップ指数は148カ国中118位、得点0.666でした。経済・教育・健康分野での改善は見られるものの、女性閣僚減少による政治分野の後退が総合順位を押し下げています。

(出典:世界経済フォーラム『Global Gender Gap Report 2025』/プラン・インターナショナル)

関連トピック

選択的夫婦別姓は2025年4月に立憲・国民が法案提出、2025年10月の自民+維新連立合意で旧姓使用法制化案が2026年通常国会に提出される方針です。LGBT理解増進法は2023年6月施行済みで、自治体パートナーシップ制度は2025年5月時点で530自治体・人口カバー率92.5%に達しています。
(出典:自民党・日本維新の会 連立合意文書(2025年10月)/虹色ダイバーシティ・渋谷区共同調査(2025年6月))

・ジェンダーギャップ指数は148カ国中118位(2025年)、依然として下位
・選択的夫婦別姓・旧姓使用法制化の議論が国会で動いており、2026年通常国会が節目
・パートナーシップ制度は人口カバー率92.5%まで拡大、LGBT理解増進法も施行済み

【4】環境問題(気候変動・海洋汚染)


気候変動と海洋汚染は世界共通の社会問題ですが、日本固有の論点も多数あります。

最新データ

環境省『2022年度温室効果ガス排出・吸収量(確報値)』では、日本の総排出量は11億3,500万トン(CO2換算)で前年度比2.5%減でしたが、目標達成にはさらなる削減が必要です。海洋プラスチック汚染では、世界全体で年間800〜1,200万トンが海洋に流入していると国連環境計画(UNEP)が推計しています。
(出典:環境省『2022年度温室効果ガス排出・吸収量(確報値)』/UNEP『From Pollution to Solution』(2021年))

国内の動き

GX(グリーントランスフォーメーション)推進法(2023年)、改正プラスチック資源循環促進法(2022年4月施行)などで、企業・自治体の取り組みが進んでいます。市民レベルではマイバッグ・マイボトル定着のほか、ビーチクリーンやアップサイクルなど参加型の活動も広がっています。

・日本の温室効果ガス排出量は前年度比2.5%減も、目標達成にはさらなる削減が必要
・海洋プラスチック汚染は世界で年間800-1,200万トンが流入、市民参加型の取り組みが拡大
・GX推進法・プラスチック資源循環促進法など、制度面の整備も進んでいる

【5】災害の激甚化・防災


地震・台風・豪雨が頻発する日本では、災害は継続的な社会問題です。

最新の大規模災害

2024年1月1日に発生した能登半島地震(マグニチュード7.6・最大震度7)は、死者440人以上、家屋全壊6,400棟超に上る大規模災害となりました。被災地の復旧・復興は2025-2026年も継続しており、長期的な支援が求められています。
(出典:内閣府『令和6年能登半島地震 災害状況』各種報告)

気候変動による激甚化

国土交通省『国土交通白書』によれば、1時間降水量50mm以上の年間発生回数は1970年代の平均約226回から、2010年代以降は約330回前後と約1.4倍に増加しました。気候変動による豪雨の激甚化は、堤防・河川管理・住宅地の浸水対策など、社会インフラの再設計を迫っています。
(出典:国土交通省『国土交通白書』各年版)

・2024年能登半島地震は死者440人以上・全壊6,400棟超、長期復興支援が続く
・1時間50mm以上の豪雨は数十年で約1.4倍に増加、社会インフラの再設計が必要
・災害寄付・ボランティア・防災教育など、平時からの備えと支援が重要

【6】教育格差・いじめ・不登校


教育の機会均等は、すべての社会問題の根底に関わるテーマです。

最新データ

文部科学省『令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』では、小中学校の不登校児童生徒数は約34.6万人と過去最多を更新、いじめ認知件数は約73.3万件と高水準が続いています。経済的理由による教育機会の格差も依然として残っています。
(出典:文部科学省『令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』)

支援の動き

学習支援NPO(Learning for All、カタリバ、Chance For Allなど)、こども食堂、フリースクール、オンライン学習プログラムなど、多様な支援が広がっています。教育の無償化、高校生年代までの児童手当拡充など、政策面でも前進があります

・小中学校の不登校児童生徒は34.6万人と過去最多、いじめ認知件数も73.3万件で高水準
・学習支援NPO・こども食堂・フリースクール・オンライン学習など、支援の選択肢は拡大中
・教育の無償化・児童手当拡充など、政策面の支援も前進している

【7】都市の一極集中・地方の過疎化


人口移動の社会問題は、地方経済の衰退や限界集落化に直結します。

最新データ

総務省『住民基本台帳人口移動報告』では、2024年も東京圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)への転入超過が約12万人規模で続いています。一方、過疎地域に指定されている市町村は全国の半数超で、若年層の流出と高齢化が同時進行しています。
(出典:総務省『2024年住民基本台帳人口移動報告』/総務省過疎関連資料)

地方創生の取り組み

国はデジタル田園都市国家構想を進め、テレワーク移住、地方副業、UIJターン支援などを展開しています自治体独自のふるさと納税活用・移住支援金もあり、ライフスタイル多様化のなかで地方移住への関心は徐々に高まっています。

・東京圏転入超過は2024年も約12万人、地方流出は止まっていない
・過疎指定市町村は全国の半数超、若年層流出と高齢化が同時進行
・デジタル田園都市国家構想・移住支援金など地方創生策が進められている

【8】情報リテラシー・生成AI時代の偽情報


生成AIの普及により、情報リテラシーは現代の必須スキルとなる社会問題に。

最新の論点

2023年以降の生成AI(ChatGPT、画像・音声合成)の急速な普及で、ディープフェイク・なりすまし・自動生成偽記事が増加しています。SNS上の投資詐欺・著名人なりすまし広告も急増し、警察庁の調べでは投資詐欺の被害額は2024年に過去最大規模を記録しました。
(出典:警察庁『令和6年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について』)

教育・対策の動き

文部科学省は情報リテラシー教育の強化を学習指導要領に盛り込み、自治体・NPOも市民向けセミナーを展開しています。読み解く力を育てる教育とSNSプラットフォームの対策強化が課題です。

・生成AIによるディープフェイク・偽記事・SNS投資詐欺が2023-2024年に急増
・2024年の投資詐欺被害額は過去最大規模、警察庁が警鐘
・情報リテラシー教育の強化とSNSプラットフォームの対策が課題

【9】労働生産性・働き方改革


国際比較で日本の労働生産性は低く、長く続く社会問題となっています。

最新データ

公益財団法人 日本生産性本部『労働生産性の国際比較2024』によれば、2023年の日本の時間あたり労働生産性はOECD加盟38カ国中30位、一人あたり労働生産性は32位と、いずれもデータが取得可能な1970年以降で過去最低の順位です。
(出典:公益財団法人 日本生産性本部『労働生産性の国際比較2024』)

背景と対策

非効率な業務プロセス、設備投資不足、賃金抑制と消費低迷の悪循環が指摘されています。働き方改革関連法(2019年施行)、賃上げ促進税制、DX推進、リスキリング支援などの対策が進んでいますが、構造的な改善には時間が必要です。

・日本の時間あたり労働生産性はOECD30位、一人あたり32位と過去最低の順位
・業務プロセスの非効率・設備投資不足・賃金低迷が背景
・DX推進・リスキリング・賃上げ促進税制など、構造改善の対策が進行中

【10】物価高・生活困窮


2022年以降の物価上昇は、もっとも生活実感を伴う社会問題です。

最新データ

総務省『2024年(令和6年)平均 消費者物価指数』では、生鮮食品を除く総合(コアCPI)が前年比2.5%上昇となり、2022年以降3年連続で2%以上のプラス推移です。賃上げが追いつかない世帯では、可処分所得が減り、生活困窮への流入が増えているとの報告があります。
(出典:総務省『2024年(令和6年)平均 消費者物価指数』)

支援の動き

低所得世帯への給付金、住居確保給付金、社会福祉協議会の生活困窮者自立支援、フードバンクなど、複層的な支援が動いています。賃上げ促進政策とあわせて、可処分所得の底上げが課題です。

・2024年のコアCPIは前年比2.5%上昇、3年連続で2%以上のプラス
・賃上げが追いつかない世帯では生活困窮への流入が増加
・低所得世帯給付金・住居確保給付金・フードバンクなど、支援は複層化している

社会問題の一覧を見たら、私たちにできること


一覧で全体像を把握したら、関心を持ったテーマで小さな一歩を踏み出すことが大切です。代表的な4つの方法を紹介します。

(1) 関心テーマで寄付する

社会問題の解決には、専門の支援団体への継続的な寄付が確実な支援になります。月1,000円程度の寄付でも、年間で大きな違いを生みます。

(2) ボランティア参加

週末ビーチクリーン、こども食堂のお手伝い、災害ボランティアなど、時間で関わる方法もあります。経験を通じて社会問題のリアルが見えるようになります。

(3) 正しい知識をSNSで発信

一覧で学んだ社会問題を、自分の言葉で家族・友人・SNSで共有することも貢献ですデマでなく、出典のある正確な情報をシェアしましょう。

(4) 消費・投資で意思表示

フェアトレード商品、サステナブル商品、ESG投資など、日々のお金の使い方も社会問題への意思表示になります。

・寄付・ボランティア・発信・消費の4つが、社会問題の一覧を学んだ後の代表的な行動
・月1,000円の寄付や週末数時間のボランティアでも、継続すれば大きなインパクトに
・日々の消費・投資の選択も、社会問題への意思表示として機能する

社会問題の解決に取り組む寄付先団体


本記事で紹介した10分野の社会問題に取り組む団体は、gooddoマガジンの 団体を探すページ からテーマ別に検索できます。社会課題に取り組む企業の事例は 企業事例カテゴリ および discover.gooddo.jp も参考になります。

・10分野の社会問題ごとに、専門の支援団体が日本国内で活動している
・gooddoマガジンの団体検索ページから、関心テーマで支援先を絞り込める
・企業事例カテゴリでは、社会問題に取り組む企業の最新の取り組みも確認できる

社会問題の一覧を知り、自分ごととして関わろう


本記事では日本の社会問題を10分野の一覧で整理し、それぞれの最新データと支援の動きを紹介しました。社会問題は『どこかの誰かの話』ではなく、私たち一人ひとりの日常と地続きで起きている課題です。今日見た一覧の中で、最も心が動いたテーマから、できる一歩を始めてみてください。

関連情報・支援の輪を広げるには

gooddoマガジンでは、社会問題・社会課題・SDGsについて、最新のデータと事例を継続的に発信しています。寄付・ボランティアで関連団体を応援したい方は、団体検索ページから支援先を探すことができます。

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