海の豊かさを守ろう

海面上昇とは?海洋に与える影響や原因、対策について解説

世界では、地球温暖化によって各地で様々な影響が発生し多くの被害が発生しており、国際的な取り組みであるSDGs(持続可能な開発)の達成には必要不可欠となっています。

地球温暖化による影響の一つである「海面上昇」とは、氷河が解けたり海水が膨張したりすることが原因で、海面が高くなる現象です。海面上昇の問題を解決することは、SDGs目標14:「海の豊かさを守ろう」において重要となります。

そして現在、この海面上昇によって、住んでいる国から別の国へ移住しなくてはいけないような事態に陥っています。

今回は、海面上昇による環境への影響やその原因、対策について解説していきます。

持続可能な開発目標・SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」のターゲットや現状は?

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海面上昇とは?

海面上昇とは、海水が温まって膨張したり、氷河・氷山・ひょうなどの融解などで、海面が上昇する現象のことです。波浪やうねり、津波・高潮などの短周期変動をならして平均化した海水面の数値が高くなることを言います。

海面上昇などの調査は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が5~7年の周期で報告書を発表しています。

海面上昇の原因

海面上昇の原因は、水温が高くなることによって海水が膨張したり、山岳氷河や南極・グリーンランドなどの氷河や氷床が融けたことにより海水上昇したと考えられています。

陸上にある氷河や氷床が解けてしまった場合、陸上の氷が水へと変わり海へと流れ込むことによって、海面上昇へとつながるのです。氷河や氷床は、大陸や島などを覆うほどの大きさであるなど、様々であり、その大きさによっては深刻な影響を与えることになります。

また気温の上昇による水温は高くなることで、海水が膨張し体積が増加するため、海面上昇の要因の一つとなります。

そして近年の地球温暖化による気候変動などにより、海面上昇の進行は加速しているのが現状です。

過去の海面上昇の記録

1901年から2010年の110年の間で海面は約19センチメートル上昇したと言われています。このまま海面上昇が進行すると、21世紀中には約82センチメートル海面が上昇すると予測がされています。

フィジー諸島共和国を始めとした海抜の低い島国では、既に海面上昇による被害は発生しています。畑や井戸に海水が入り込み、作物や飲み水の確保が難しい状況となっているのです。

平均海抜が1.5メートルとされているツバルでは、2002年の7月からニュージーランドへの移民計画が始まりました。このことをツバルの政府は「環境難民」であると国際社会に訴えています。

  • 海面上昇とは、海水が温まって膨張したり、氷河・氷山・ひょうなどの融解などで、海面が上昇する現象のこと
  • 海面上昇の原因は、海水の膨張と氷河や氷床の融解とされている
  • 1901年から2010年の110年の間で海面は約19センチメートル上昇しており、21世紀中には約82センチメートル海面が上昇すると予測がされている

(出典:国立環境研究所 地球環境研究センター 「海面上昇とゼロメートル地帯」,2015)
(出典:気象庁 「海面水位」)
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)「1ー6 海面上昇の影響について」)

海面上昇による影響とは

海面上昇は、地球温暖化によって引き起こされ、深刻な問題となっています。海面上昇による影響によって、海岸浸食、高潮・高波・異常潮位などの沿岸災害の激化、沿岸湿地喪失などによる生態系への被害が予測されています。

特に沖縄では、海面や水温の上昇などによって、サンゴ礁の消失が起きているのです。先述したフィジー諸島共和国のように海抜の低い島国などでは深刻な影響を及ぼすことが分かります。

このまま海面上昇が続くとどうなる?

このまま地球温暖化及び海面上昇が進行し続けると、より深刻な状況に陥るとされています。

2013年に発表されたIPCC第5次評価報告書によると、21世紀(1986〜2005年平均から2081〜2100年平均まで)の海面上昇の値は26〜82センチメートルとされています。この見積もりは、2013年現在のものであり、上昇値はより高くなる可能性もあるのです。

日本全国の砂浜では、約9割が1メートル以上の海面上昇で失われるとされており、40センチメートルの上昇だけでも沖の120メートル分の干潟が消失すると言われています。これは海岸に住む生物や付近に住む人々に深刻な影響を与えることにつながるのです。

また海面上昇がこのまま進むと、1000年後にはグリーンランドの氷床が消滅し海面は7メートル上昇すると見られています。早ければ2100年には氷床の融解量が積雪量を上回り、海面上昇がより進むと言われているのです。

そのため海面上昇を含めた地球温暖化の問題を解決することは、これからの地球での生活には必要不可欠となっています。

地球温暖化や海面上昇について理解を深めたい人は、以下の本がおすすめです。日本近海の生態系変化や今後起こりうる状況などを、分かりやすく解説しています。

海面上昇の対策とは

海面上昇は、地球温暖化が要因となっているため、地球温暖化の対策をすることが間接的に海面上昇を防ぐことにつながります。

海面上昇に限っては、防波堤や高潮を想定した設備の増設などの物理的な対策をすることができます。

しかし根本的な解決にはつながらないため、地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの削減を心掛けた社会や生活が必要となっているのです。

  • 海面上昇による影響によって、海岸浸食、高潮・高波・異常潮位などの沿岸災害の激化、沿岸湿地喪失などによる生態系への被害が予測されている
  • 2013年に発表されたIPCC第5次評価報告書によると、21世紀の海面上昇の値は26〜82センチメートルとされている
  • 海面上昇の対策としては、根本にある地球温暖化の問題を解決することである

(出典:国立環境研究所 地球環境研究センター 「海面上昇とゼロメートル地帯」,2015)
(出典:気象庁 「海面水位」)

自然保護団体グリーンピース・ジャパンは、地球温暖化や海洋汚染などの問題解決に向けて活動しています。

世界55以上の国と地域において、サポーターやボランティアとともに提言活動・調査・分析活動などをおこなっています。
>>グリーンピース・ジャパンについて詳しくみる

海面上昇を防ぐために私たちにできることを考えよう

海面上昇は、今後私たちが生きていく上で避けては通れない問題です。

海面上昇の原因には、地球温暖化が深く関係しており、地球に様々な影響を及ぼしています。海面上昇がこのまま進むと、私たちの生活環境は困難になるため、早急な解決が求められているのです。

地球温暖化防止に向けて、SDGsの目標の中にもを定めて取り組んではいますが、私たちが個人でも取り組める対策も多くあります。

個人での取り組みとしておすすめなのは、自然保護活動をおこなう団体への寄付です。

寄付金は自然保護活動の資金となり、個人でCO2削減に取り組む以上の成果を期待できます。団体の自然保護活動については、以下の記事で紹介しています。

>>環境保護は寄付で支援できる!おすすめ団体を5つ紹介

まずは海面上昇の現状を理解し、私たちにできることから始めていきましょう。

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