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環境保護は寄付で支援できる!おすすめ団体を5つ紹介

  • 2021年8月31日
  • 2023年8月17日
  • 寄付

異常気象を目の当たりにすると「地球の環境を守るために何かしたい」と考える人もいるでしょう。

しかし実際行動に起こそうと思っても、どんなことが環境を守ることにつながるのか、明確にわからない人もいると思います。

環境を守るために活動している団体が分かれば、そのプロジェクトを支援し、環境保護を手伝うことも可能です。そこでこの記事では、環境を守るために活動している団体について、以下の内容をご紹介します。

  1. 環境保護の寄付の種類
  2. 環境保護を支援している団体
  3. 環境保護を支援している団体へ寄付するときによくある疑問

地球の環境を守るために何かしたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

環境保護の寄付にはどんな種類があるのか解説!

環境保護のための支援といっても、様々な種類があります。

支援を行っている団体によって、目指しているゴールが違うので、必然的に寄付するプロジェクト内容も変わってきます。

それでは、環境保護の寄付金は一体どんなプロジェクトを支援しているのか、さっそく見ていきましょう。

1.特定地域の環境保全を支援

特定地域の環境保全とは、地球規模での環境支援ではなく、国内でもさらに特定の地域やその地域に暮らす動植物の保護活動を支援する取り組みのことです。

たとえば沖縄や奄美大島のサンゴを守る活動や、日本の絶滅危惧種を守る活動です。
絶滅危惧種を守るための環境保全活動が、結果的にその地域の環境を守ることにつながっています。また、特定地域の自然の守り手を増やすこともサポートしています。

これによって日本の自然に興味をもつ人、自然を生かした地域作りに取り組む人が増え、自然と人とをつなげます。

2.森林保護を支援

地球上の森林は、1分間におよそ25ヘクタールずつも失われているといわれています。

なんと1990年から2015年の25年間で、日本の国土の3.4倍に当たる129万平方キロメートルにおよぶ、天然の熱帯雨林が失われました。森林が消失すると動物や人間だけでなく、気候にまで大きな影響をおよぼします。

そこで世界中の森林を守ろうと、様々な場所で森林保護プロジェクトが行われています。主なサポート内容としては、違法な森林伐採の防止や植林、日本国内の森林の整備などです。

3.地球温暖化対策を支援

ここ数年は毎年のように異常気象が発生しておりますが、これらは地球温暖化が原因だと言われています。また異常気象だけでなく、海面上昇による島国の水没や、ホッキョクグマの絶滅危機なども地球温暖化が原因です。

地球温暖化の主な原因は、CO2排出量の増加です。温室効果ガス排出量削減に向けて各国・各機関でさまざまな取り組みがされていますが、年々CO2は増加傾向にあります。

そこで地球温暖化を防止するため、環境保護団体のなかには

  • ・省エネルギー化やクリーンエネルギー活用の推進
  • ・環境保護活動を続けていくための人材育成
  • ・子ども向け温暖化防止教育

といった活動を通じて、持続可能な脱炭素社会を目指しているところがあります。

環境保護には、動植物の保全活動や森林整備などの種類があることが分かりました。続いては、どのような団体へ寄付すれば環境保護活動をサポートできるのか、詳しく見ていきましょう。

環境保護へ寄付できる!おすすめ団体5選を紹介

それでは「環境保護のための支援を行っている団体に寄付をしたい」と考えている人に向けて、おすすめのプロジェクトを紹介します。

寄付アドバイザーの河合さんからのおすすめコメントも参考にしてくださいね。

 

寄付アドバイザー :河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
寄り添って伴走する第三者として、各団体(NPOなど)の支援に取り組んでいます。

1.一般社団法人グリーンピース・ジャパン:政府や企業からの支援を受けない独立性に特徴

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グリーンピース
私たちの暮らしと、動物たちの命を揺るがす環境問題への解決策を作り出すために、全国のサポーターとボランティアと提言活動、調査・分析活動などをしています。

活動を通して「緑豊かで平和な世界」の実現を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 政府や企業からの財政支援は受けないことを掲げ、個人の寄付のみに支えられている独立性が特徴
  2. 独自の科学的調査によって、目に見えにくい事実を明らかにし、政府や企業、国際社会に働きかけることで、環境問題を解決に導いてきた実績
  3. 報道関係者向けに最新のプレスリリースや写真・映像、国際性・専門性を活かした資料・データの提供が強み

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ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら:【実際どう?】グリーンピースの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

2.認定NPO法人FoEJapan:持続可能なエネルギー社会を目指す

気候変動に対して、原子力に依存しない持続可能なエネルギー社会へのシフトに向けて政策提言、普及啓発活動などを行っています。

「全ての生命が共生する平和で持続可能な社会」を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 活動理念(Justice、Sustainability、People Power、System Change)に沿った活動
  2. 現地の⼈々の視点に⽴って環境問題の実態と根本原因を調査・分析、連帯することでうねりを起こし、より⼤きな⼒で⾏動し社会の仕組みを変える一連の活動とその実績
  3. 季刊のニュースレター『Green Earth』や書籍・冊子に活動がまとめられ、資料としても充実

 

3.公益財団法人日本自然保護協会:絶滅危惧種を守る活動

環境教育、調査研究、環境政策への提言などの活動をしています。

「人と自然がともに生き、赤ちゃんからお年寄りまでが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会」の実現に貢献します。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 絶滅危惧種を守る活動から、地域プロジェクト、担い手育成、そしてコロナ禍の中でのおうちでできる自然観察の提案など、活動の幅広さと私たちの生活とのつながり
  2. 研究者の科学的調査活動や社会への啓発活動が自然保護の活動には必要で、そのための寄付を募る必要性がわかる
  3. 身近な自然観察や子ども対象のイベント、寄付付き商品を買って応援ができるなど、私たちができることもいろいろあることがわかる

 

4.認定NPO法人中部リサイクル運動市民の会:40年以上の活動実績

「リユース&リサイクルシステムづくり」「自治体の環境まちづくりサポート」などの活動を行っています。

地域に暮らすさまざまな立場の人々とともに「循環型社会」の実現を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 「できるところから始めよう」と有志が集まりスタート。40年の歴史と実績
  2. 「チャリティーショップ」の仕組みをはじめ、大量生産・大量リサイクルから「世界に一つのリユース」へ、家庭の不用品を地域で譲り合うことでムダな消費による環境負荷を抑えて、消費から社会を変える活動の特徴
  3. めざす姿や活動が文字だけでなく絵で表現されていてイメージしやすい

 

5.公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン):環境保全と生物多様性を守るために活動中

「地球温暖化を防ぐ」「持続可能な社会を創る」「野生動物・森や海を守る」ことを、化学的な知見に基づき活動しています。

人間と自然が調和して生きることができる未来を築くことを目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. パンダのマークで知られ、約100カ国で活動している国際的な環境保全団体。科学的調査や国際的な発言力・影響力、政府・産業・研究者・地域との協力、成果をめざした活動への注力などが強み
  2. WWFジャパンは、1971年に世界で16番目のWWFとして東京で設立、2021年に50周年を迎える。内閣府にその活動の公益性を認められた、公益財団法人。秋篠宮皇嗣殿下が名誉総裁でもある
  3. 約12億円の活動収入のうち、個人会員からの寄付が68%を占め、個人サポーターは約43,000人。個人の寄付により活動が支えられている。さかなくんなど著名人の支援者もいる

 

環境保護の寄付に関する5つの疑問を紹介!

ここからは寄付をするときに気になる5つの疑問についてお答えします。

  1. 1円から寄付できる?
  2. 寄付金控除は受けられる?
  3. 寄付の使い道を指定できる?
  4. 匿名でも寄付できる?
  5. 他におすすめの寄付先は?

それではさっそく見ていきましょう。

1.1円から寄付できる?

団体にもよりますが、1,000〜3,000円を寄付の下限額としている団体が多いです。ただし日本自然保護協会など、団体によっては1円から寄付することも可能です。

なお、お礼状やオリジナルグッズなど特典付きで継続的寄付を募る団体もあります。いくらから寄付できるのかは、寄付したいと思った団体に確認してみましょう。

2.寄付金控除は受けられる?

寄付金控除は、国や地方公共団体、特定公益増進法人(独立行政法人・NPO・NGOなど)に、2,001円以上寄付した場合対象になります。また寄付金控除を受けるには、確定申告が必要です。

【寄付金控除の概要】

  • ・寄付金控除が受けられるのはふるさと納税や特定の認定NPOに寄付したとき
  • ・寄付したときは確定申告をしなければ税額控除を受けることはできない
  • ・寄付金控除の上限額はその年の総所得金額の40%

詳細は、以下の記事に詳しくまとめてあるのでご一読ください。

>>確定申告で寄付金控除を受けるには?必要な書類や申告の方法について解説

3.寄付の使い道を指定できる?

寄付の使い道については、指定できることもあります。

団体によっては細かく指定できることもあるので、団体の公式サイトや問い合わせ窓口などから一度問い合わせてみましょう。

4.匿名でも寄付できる?

多くの団体では、匿名で寄付ができます。

ただし、寄付先によっては匿名で受け付けていないこともあるので、事前に確認しましょう。

5.他におすすめの寄付先は?

環境保全を支援する団体以外にも様々な寄付先があります。たとえば以下のような団体です。

  • ・被災地を支援する災害支援団体
  • ・野良猫や野良犬を保護する団体
  • ・子どもの教育を支援する団体
  • ・児童養護施設などを支援する団体

様々な環境で暮らす人や動物が、サポートを必要としています。あなたが支援したいと思うプロジェクトを、探してみてください。

>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が徹底解説!

環境保全団体への寄付で地球を守ろう

この記事では、環境保全団体への寄付についてお伝えしました。紹介した内容をまとめます。

  • ・環境に関する寄付は、特定の地域の環境保全や森林保護などがある
  • ・様々な環境問題に取り組んでいる団体がある
  • ・寄付金は少額でも、匿名でもでき、寄付金控除が受けられる可能性がある

地球環境を守ることは、未来の子どもたちを守ることにもつながります。少額からでも手軽に寄付できるので、地球の環境保護に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

▼環境支援を行っているNPO団体5選

団体名 寄付アドバイザーが見た注目ポイント
グリーンピース・ジャパン ・政府や企業からの財政支援は受けないことを掲げ、個人の寄付のみに支えられている独立性が特徴
・独自の科学的調査によって、目に見えにくい事実を明らかにし、政府や企業、国際社会に働きかけることで、環境問題を解決に導いてきた実績
・報道関係者向けに最新のプレスリリースや写真・映像、国際性・専門性を活かした資料・データの提供が強み
FoEJapan ・活動理念(Justice、Sustainability、People Power、System Change)に沿った活動
・現地の⼈々の視点に⽴って環境問題の実態と根本原因を調査・分析、連帯することでうねりを起こし、より⼤きな⼒で⾏動し社会の仕組みを変える一連の活動とその実績
・季刊のニュースレター『Green Earth』や書籍・冊子に活動がまとめられ、資料としても充実
日本自然保護協会 ・絶滅危惧種を守る活動から、地域プロジェクト、担い手育成、そしてコロナ禍の中でのおうちでできる自然観察の提案など、活動の幅広さと私たちの生活とのつながり
・研究者の科学的調査活動や社会への啓発活動が自然保護の活動には必要で、そのための寄付を募る必要性がわかる
・身近な自然観察や子ども対象のイベント、寄付付き商品を買って応援ができるなど、私たちができることもいろいろあることがわかる
中部リサイクル運動市民の会 ・「できるところから始めよう」と有志が集まりスタート。40年の歴史と実績
・「チャリティーショップ」の仕組みをはじめ、大量生産・大量リサイクルから「世界に一つのリユース」へ、家庭の不用品を地域で譲り合うことでムダな消費による環境負荷を抑えて、消費から社会を変える活動の特徴
・めざす姿や活動が文字だけでなく絵で表現されていてイメージしやすい
WWFジャパン ・パンダのマークで知られ、約100カ国で活動している国際的な環境保全団体。科学的調査や国際的な発言力・影響力、政府・産業・研究者・地域との協力、成果をめざした活動への注力などが強み
・WWFジャパンは、1971年に世界で16番目のWWFとして東京で設立、2021年に50周年を迎える。内閣府にその活動の公益性を認められた、公益財団法人。秋篠宮皇嗣殿下が名誉総裁でもある
・約12億円の活動収入のうち、個人会員からの寄付が68%を占め、個人サポーターは約43,000人。個人の寄付により活動が支えられている。さかなくんなど著名人の支援者もいる

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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